日本平動物園を訪ねる2
語り：春風亭昇太
富士山を望む日本平の麓に、緑に囲まれた静岡市立日本平動物園があります。現在、ここには、およそ140種600点の動物たちが飼育されています。
日本平動物園のシンボル的な存在となっているのが、レッサーパンダ。現在、9頭が飼育され、この動物園が日本国内の繁殖管理を担っています。同じく、全国の繁殖管理を担っているのが、オオアリクイ。日本平動物園は、国内一の繁殖実績を誇ります。
レッサーパンダがやって来た翌年、昭和56年に、最初のペア、オスのジョッキーとメスのオカアチャンが日本平にやってきました。仲の良いこのペアからたくさんの子供たちが生まれ、日本全国に旅立っていきました。
現在、園にいるのは、ヒナとフジオのペアと2頭の間に2022年に生まれた竹千代。細長い舌で器用にエサを食べたり、運動場で土を掘ったりするユーモラスな姿を見せてくれます。
全国の繁殖管理を担うレッサーパンダとオオアリクイの他にも、多くの動物たちのために、種を守る、動物園の大切な役割を果たしている日本平動物園。
2023年には、世界中で人気の物語にも登場するシロフクロウや、大きな黄色いくちばしのオニオオハシに赤ちゃんが生まれました。桜咲く春を迎えた日本平で、今年も可愛いニューフェイスたちに出会うことができます。
静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。
静岡市の観光親善大使でもある春風亭昇太師匠の語りで、歴史や文化、特産品など、静岡市の魅力を紹介するミニ番組です。（毎週日曜日ひる12時54分放送）
