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江戸時代から受け継がれてきた伝統を展示する「稲取 雛のつるし飾りまつり」

静岡県の東伊豆町に位置する稲取。「稲取キンメ」とよばれる、キンメダイが有名な地域です。そしてもう一つ、稲取は「雛のつるし飾り」発祥の地と言われています。今回は地域に受け継がれる素敵な伝統文化を紹介します!
現在開催中の雛のつるし飾りまつり。稲取文化公園・雛の館がメイン会場です。
ここにはおよそ18000個のつるし飾りが展示されていて、毎年全国から多くの人が足を運びます。

稲取温泉旅館協同組合 田村佳之事務局長:江戸時代の終わりごろから伝わっているもので、その昔(高級な)ひな人形を買ってひな祭りをお祝いできないという稲取の方々が、着物の端切れでつくった人形をつるしてお祝いをしてあげようというのが始まりです。
こちらにあるつるし飾りは、すべて地元の方々の手作り。その一つ一つに、謂れや言い伝えがあるんです。
例えば「桃」の飾り。桃には、邪気や悪霊を退治し、延命長寿の意味もあると言われています。
ほかにもそれぞれのつるし飾りに子どもを想う気持ちが込められています。
観光客:巾着(のつるし飾り)には“幸せをつめこむ”という意味があると書いてあったので娘の初節句に作ってあげたいなって思いました。
女の子の成長を願って作られたつるし飾りですが、いまでは鯉のぼりやかしわ餅など端午の節句の飾りも作られるようになりました。

稲取温泉旅館協同組合 田村佳之事務局長:つるし飾りの本来の意味である、親が子を思う気持ち、成長を祈る気持ちをこの人形から感じ取っていただければと思います。

長く受け継がれてきた雛のつるし飾り。稲取に見にきてみてはいかがですか?

※開催期間(2024年1月20日(土)〜2024年3月31日(日))

(2024年3月2日放送)

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