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静岡新聞教育文化部

【駿府博物館の「素材にいのちを吹き込む-針金とフェルトの世界」展〈上〉】MASASHIさんの「色合わせの妙」

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市駿河区の駿府博物館で4月27日に開幕した針金アーティストMASASHI(マサシ)さんと、立体刺しゅう作家PieniSieni(ピエニシエニ)さんの合同作品展「素材にいのちを吹き込む-針金とフェルトの世界」。会期は6月16日まで。

MASASHIさんの人形約280点。最初の展示ケースが群を抜いて素晴らしい。作家が「多眼族」と名付けた身長10センチほどの約40体が板の上に整然と並ぶ。ストライプを強調した造形が独創的だが、使用する針金の色合わせの妙も印象に残る。10色を巧みに配置した人形も。黄や赤が基調の一群はアフリカの祭礼面を思わせ、緑とショッキングピンクのスタイリッシュな組み合わせは南米のエディトリアルデザインを想起させる。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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