トヨタ部品6社 生産増で増益 過去最高も

 トヨタ自動車グループの主要部品メーカー7社は26日、2024年3月期連結決算を発表した。取引先の自動車メーカーの生産や販売が日本や北米を中心に好調だったことや円安が寄与し、純利益は豊田自動織機が過去最高となるなど6社が増益だった。デンソーは同社製の燃料ポンプを搭載した車のリコールの影響で減益となった。
 豊田自動織機の純利益は、前期比18・6%増の2287億円だった。一方、エンジン認証不正問題による取引先への補償などのため525億円を引き当てた。
 アイシンも約2・4倍の908億円だった。ジェイテクトは新型コロナウイルスや半導体不足の影響が緩和し、17・4%増の402億円だった。トヨタ紡織は約3・9倍の578億円、豊田合成は約3・2倍の514億円でいずれも過去最高だった。愛知製鋼は約4・1倍の65億円だった。
 デンソーは、0・6%減の3127億円。リコールなどによる引当金2015億円が利益を押し下げたほか、ダイハツ工業や豊田自動織機の認証不正問題が響いた。

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