経済しずおかの記事一覧
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茶況(5月11日)後半から終盤にさしかかる 県産一茶取引
静岡茶市場の県産一茶は、東部や本山筋から入荷が増加。軟調相場が続く。大半の産地が生産後半から最終盤にさしかかり、芽伸びの進行が目立つ。買い手からは「ここまでお茶がガサガサだと値押しは仕方ない」との声が上がる。最終盤の荷を1200円前後で手合わせした本山筋の生産者は「確かに形は悪いが内容は良いと思う。今期の値は過去最低だ。どこまで下げれば気が済むのか」と悔しさをにじませた。 静岡市中は富士中心の取引。露地物が700円台から500円台で手合わせした。あっせん業者は「今日もワンコインセール。ここにきて売り手にも諦めムードが漂っている」と話す。番茶は500円前後から400円前後で取引された。 ◇
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模型愛好家の力作ずらり 飛行機や車、昭和の街並みジオラマ 静岡ホビーショー一般公開日
静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開かれている静岡ホビーショー(静岡模型教材協同組合主催)で11日、模型の愛好家が自慢の作品を持ち寄る「モデラーズクラブ合同作品展」が始まった。事前に入場予約した一般客が訪れ、国内外の約330団体が演出する個性あふれる世界観に触れた。12日まで。 飛行機や車の模型のほか、昭和の町並みを再現したジオラマなど計1万点以上が並んだ。詰めかけた多くのファンは作品をルーペで観察したり、写真撮影したりして楽しんだ。 同市を拠点に活動する「静岡デルタクラブ艦船研究会」は、今回で33回目となる同作品展の当初から参加してきた。今年は約20人が、戦艦模型や漁船のラジコン、ボトル
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スタンプ集めてプラモデルをゲット! 静岡ホビーショー合わせ、中心街で開催 12日まで
静岡市の中心市街地活性化を目指す「I Love しずおか協議会」は11日、静岡ホビーショーの一般公開に合わせ、市内に設置された「プラモニュメント」を巡るデジタルスタンプラリーを開催した。12日まで。ホビーショーの会場から中心街への回遊を促し、にぎわい創出を図る。 プラモニュメントは組み立て前のプラモデルの部品群(ランナー)をモチーフにした構造物。市役所静岡庁舎前やJR静岡駅付近などに計12基設置されている。 スタンプラリーは商店街アプリ「ストリーツ」を利用し、各プラモニュメントに設置されたQRコードを読み取ってスタンプを集める。静岡伊勢丹(葵区呉服町)でプラモデルなどと交換できるほか、中
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プラモデル作りに夢中! 静岡ホビーショー小中高生招待日 地場産業の魅力体感
静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開かれている静岡ホビーショー(静岡模型教材協同組合主催)は3日目の10日、静岡県内の小中高生を招待した。約3700人が、プラモデル国内出荷額で8割超を誇る地場産業の魅力を体感した。 各社は模型の組立教室やラジコンカーの操縦体験を開催した。ハセガワ(焼津市)は、ロボット「ちいさなメカトロメイト」とカプセルトイマシンのプラモデル製作教室を企画。児童らはニッパーの使い方を教わりながら、部品を外枠から切り離したり、シールやペンで外観を仕上げたりして組み立てを楽しんだ。 大谷小5年の井上結愛(ゆな)さんは「思ったよりも難しかったが、だんだん完成に近づいていくのが面白
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入湯税、1日150→300円 東伊豆町が引き上げ方針
東伊豆町は10日、町内温泉入浴施設で徴収している1人1日150円の入湯税を、2025年3月から300円とする方針を示した。近く、条例改正案を町議会に提出する。同町によると、実現すれば引き上げは静岡県内初。宿泊事業者向けの説明会で明らかにした。 町によると、同町を含む県内自治体の入湯税は国が定める標準額(150円)以下。一方で全国12自治体で150円を上回っているという。観光が基幹産業の同町は入湯税を重要な財源と位置づけ、23年8月から24年3月までの間、宿泊、観光関係者と協議を続けてきた。町内の約70施設が入湯税の対象となっていて、22年度の入湯客数は約60万人で徴収額は約9千万円だった。
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7月再開目指す「あわしまマリンパーク」 ファンら集め内覧会
7月の営業再開を目指す沼津市の離島・淡島の水族館「あわしまマリンパーク」は10日、地域住民らを招き、内覧会を開いた。4月に前オーナー会社から経営権を取得し、新社長に就任した放送作家今村クニト氏は、同館のファンクラブを設け、当面の施設維持に協力するボランティアを募っていると明らかにした。 内覧会には住民のほか、年間パスポートの購入者、2月の閉園後に前オーナー会社が実施したクラウドファンディングの支援者、応募したファンら約120人が参加した。今村社長は現在、従業員とボランティア11人で施設管理や飼育をしていて、人手不足だとした。今月開設したファンクラブ「あわしまマリンエイド」の公式LINEでボ
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茶況(5月10日)品種物の被覆茶が高評価 静岡市中県産一茶
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、出荷を終える工場と仕入れを手じまう茶商が増加し、終盤ムードが色濃い。500円周辺まで下落していた底値は、ドリンク、量販店関連の買い増しに伴い、下げ止まりの様相を見せ始めた。あっせん業者は「時すでに遅し、という感じ。ここにきて番茶の方が値段も売れ足も良い。異常な新茶シーズン」とみる。 市中では、富士と磐田の品種物の被覆茶に引き合いがあり、2000円前後で商談成立した。手当した郡部問屋は「毎年購入している荷。少々無理をしてでも支えていかないと、この安値相場では生産者が続けられないし、結局は自分たちの首を絞めることになる」と話した。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キ
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スルガ銀 2年連続増益 国債等債券償還損が減少
スルガ銀行が10日発表した2024年3月期連結決算は経常利益が前期比55・5%増の206億4100万円、純利益45・3%増の153億7500万円だった。国債等債券償還損が減り、2年連続の増益になった。 売上高に当たる経常収益は1・0%減の914億4700万円。貸出金利息の減少で資金運用収益は減ったが、償却債権取り立て益は増加した。 銀行本業の収益力を示す単体のコア業務純益は2・8%減の233億5400万円。貸出金残高(期中平均)は1・7%減少し、2兆490億円。預金残高(同)は3兆2784億円で1・8%減少した。単体の自己資本比率は0・96ポイント上昇し、14・00%。 オンラインで会見した
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人事 スルガ銀行(6月26日)
執行役員 コンプライアンス統括部長脇田真也
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清水銀4年ぶり最終赤字 外貨建て債券売却
清水銀行が10日発表した2024年3月期連結決算は、経常収益が前期比5・3%増の299億400万円、経常損益は41億3100万円の赤字(前期は15億9600万円の黒字)、純損益は33億100万円の赤字(同14億7400万円の黒字)だった。最終赤字は4年ぶり。外貨調達コストを一掃するため、外貨建て債券を全て売却した。 単体で本業の収益力を示すコア業務純益は、52・8%減の11億7400万円。役務取引等収益は堅調だが、外貨調達コストと米国債などの売却が影響した。収益圧迫の要因を取り除いたことで、中期経営計画最終年度の25年度には25億円の最終黒字が可能となるとした。 預金残高(期中平均)は0
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ユタカ技研 増益 受注増、価格転嫁進む
ユタカ技研が10日発表した2024年3月期連結決算は、部品不足改善に伴う生産回復や原材料高騰の価格転嫁が寄与し、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期比約5・1倍の74億4800万円と2年ぶりの増益だった。税引前利益は約2・4倍の120億2200万円。 売上収益は0・8%減の2162億6千万円。排気・駆動系部品の受注増や円安効果があった一方、中国で製品に含まれる貴金属の価格下落の影響を受けた。北米などでの原材料や輸送費高騰分の価格転嫁推進や、インドネシアの二輪向け受注が好調に推移したことなどが利益を押し上げた。 25年3月期は中国での受注減が響き、売上収益1750億円、税引前利益62億円、親
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決算案(3月期) ヤマザキ 生産調整響き赤字
①売上高(前年比)②経常利益(同)③純利益(同)④2025年3月期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①24億9600万円(6・0%減)②8600万円の赤字(2億1300万円の赤字)③3300万円の赤字(1億1100万円の赤字)④30億円⑤3千万円⑥1千万円 ※4年連続の最終赤字。輸送機器部品加工で、国内やベトナムでの取引先の生産調整が響いた。役員報酬や固定費の削減を進めて赤字幅は縮小した。2025年3月期は四輪部品加工の新規受注に伴う販売増などで黒字転換を見込む。
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売上収益過去最高 クラッチ販売伸長 エフ・シー・シー
エフ・シー・シーが10日発表した2024年3月期連結決算は、売上収益が前期比9・7%増の2402億8300万円と過去最高だった。半導体不足緩和に伴う生産回復を受けたクラッチ販売増や、円安効果が押し上げた。税引前利益は40・5%増の191億6900万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は27・9%増の122億3100万円。 円安で売上収益に対して120億円のプラス効果があった。原材料高騰分の価格転嫁が進み、大幅な増益となった。 事業別売上収益は、二輪事業がインドネシアやインドの販売増で、5・9%増の1069億2500万円、四輪事業は米国での販売が伸びて13・0%増の1333億4千万円。非モビリ
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東京青果市場案内(JA静岡経済連東京事務所調べ)相場もちあいから下げ
大型連休が明けて節約志向が強まり、消費者の購買意欲は徐々に低下している。このため、東京都中央卸売市場では野菜全般の相場はもちあいから下げの展開を見込む。 【セロリ】2L、Lは不足感が続く。相場はもちあい。今週末から長野県産の入荷が始まる見込み。 【葉物類】九州産地の入荷は横ばい。3、4月の天候不順を受け、5月中は九州産地の入荷増は見込めない。量販店からは安定した発注があり、相場はもちあい。 【ジャガイモ】連休中の量販店の荷動きが鈍く、発注は伸び悩む。九州産地は疫病などでロスが発生しており、入荷が少ない。 【果実類】スイカは生育遅れと小玉化の傾向で、ブドウは今週から長野県産ナガノパープ
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しずおかFG 増収増益 3月期 役務取引が伸長
しずおかフィナンシャルグループ(FG)が10日発表した2024年3月期連結決算は、主力の静岡銀行が資金利益や役務取引等利益を伸ばし、経常収益は前期比20・5%増の3465億2600万円、経常利益は38・2%増の1022億2400万円、純利益は10・2%増の577億6千万円だった。特別損失に将来の減価償却費を前倒し計上したが、2年連続で最終増益を確保した。 静岡銀単体の業務粗利益は6・5%増の1538億3800万円。貸出金利息の増加で資金利益が1297億3600万円と前期を6・6%上回り、役務取引等利益も21・5%増の257億600万円と大幅に伸ばした。本業の収益力を示すコア業務純益は9・1%
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四半期決算(1~3月期)ローランドDG 販管費増などで減益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①135億2100万円(6・6%増)②4億8千万円(64・8%減)③6億7千万円(28・5%減) ※売上高は第1四半期として過去最高だった前年を更新したが、高利益率製品の販売減や販管費増加などで減益に。デンタル加工機のスタンダードモデルの低迷も響いた。
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日本プラスト 4年ぶり黒字 円安影響も
日本プラストが10日発表した2024年3月期連結決算は、純損益が24億7800万円の黒字(前期は36億200万円の赤字)だった。原材料価格高騰分の販売価格転嫁が進んだほか、完成車メーカーの生産回復も寄与し、4年ぶりに黒字化した。 売上高は前期比20・2%増の1242億5500万円。円安影響に加え、北米や東南アジアでの新車効果などで伸長した。経常損益は29億2千万円の黒字(前期は7億4900万円の赤字)だった。 25年3月期は売上高1220億円、経常利益14億円、純利益9億円を見込む。
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決算案(3月期)パルステック工業 X線装置関連 好調
①売上高(前年比)②経常利益(同)③純利益(同)④2025年3月期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①26億1200万円(6・7%増)②3億8600万円(16・2%増)③3億2700万円(34・6%増)④23億5千万円⑤3億1200万円⑥2億2500万円 ※3年連続の増収で、2年ぶりに増益に転じた。金属のひずみを測るエックス線残留応力測定装置関連が、北米の大型受注などで好調に推移した。
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四半期決算(7~3月期)キャンバス 試験準備中で費用減
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆単体 ①0円(0円)②5億5200万円の赤字(7億1千万円の赤字)③5億5300万円の赤字(7億1100万円の赤字) ※開発が最も先行する抗がん剤候補化合物の臨床試験の準備中で、試験を実施していた前年同期に比べ費用が減少した。
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人事 遠州トラック(6月21日予定)
社外監査役 小林充、嶋口ゆかり▽業務部長(総務部長兼経営企画部付部長)執行役員管理本部副本部長小林秀行▽総務部長兼経営企画部付部長(業務部長)執行役員鈴木隆幸▽退任社外監査役 堀池英伸、田中範雄
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決算案(3月期)ZOA 7年ぶり減収減益
①売上高(前年比)②経常利益(同)③純利益(同)④2025年3月期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆単体 ①85億9800万円(11・6%減)②4億2500万円(21・9%減)③2億9300万円(21・4%減)④90億円⑤5億1千万円⑥3億5千万円 ※個人向けノートパソコンの販売が好調だったコロナ禍の反動で減少した。その影響で収益性の高いサポートサービスの依頼も減り、7年ぶりの減収減益。
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決算案(3月期)遠州トラック 輸送拡大も経費増
①売上高(前年比)②経常利益(同)③純利益(同)④2025年3月期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①469億4千万円(4・7%増)②26億7800万円(17・4%減)③20億4500万円(10・4%減)④500億円⑤31億円⑥21億円 ※宅配や飲料などの輸送増加や倉庫部門の輸送機器向け部品の扱いが増え、売上高は8年連続の増収で過去最高。利益面は外注費や人件費の増加、燃料費の高止まりが響いた。
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人事 清水銀行(地名のみは支店長または支店)
常務総務管理部担当・審査部統括(取締役審査部担当)深沢亘英▽執行役員中部静岡地区駐在(吉原兼須津)岩間章哲▽執行役員西部地区駐在(梅田町兼緑が丘兼駒越兼矢部兼三保)松本亜紀▽執行役員事務部長(事務部事務管理担当部長)井村泰子▽執行役員監査部長(東京)油井久▽執行役員 ソリューション営業部長諸田幸生▽経営企画部長(総務管理部長)佐野和成▽総務管理部長(静岡南兼中田)柴戸英伸▽支店営業部長(由比)花村隆夫▽審査部長(支店営業部長)武田信之▽焼津兼田尻兼大富(掛川)宇江喜敦司▽浜松(焼津兼田尻兼大富)福田雄吾▽吉原兼須津(支店営業部法人マーケット担当部長兼公務担当部長)望月紀和▽富士宮兼大宮兼野中
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静岡中央銀は3年連続増益 投信販売 手数料増
静岡中央銀行が10日発表した2024年3月期連結決算は、経常利益が前期比12・0%増の36億4900万円、純利益は9・9%増の25億2200万円で3年連続の増益となった。役務取引等収益が増えるなど本業が年間を通じて好調で、株式等売却益の増加も寄与した。経常収益は12・3%増の140億8400万円で2年ぶりの増収だった。 単体の業務粗利益は0・2%増の97億9500万円、本業の収益力を示すコア業務純益(投資信託解約損益を除く)は3・5%増の31億円だった。株式相場上昇や新たな少額投資非課税制度(NISA)開始を追い風に投資信託などの販売手数料が伸び、役務取引等収益は18・1%増加した。貸出金利
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デジタル茶況(5月10日)仕入れ終える問屋が増加
今期の静岡県産一茶取引は仕入れを終える問屋が日ごとに増え、静岡市中と静岡茶市場は活気に乏しい。現在出回りのメインとなっている東部は、前日の断続的な降雨の影響で数量が伸びなかった。 500円前後まで下降していた底値には、下げ止まりの気配がある。ただ本茶は買い手に満腹感があり、番茶に引き合いが集まる状況が続いている。市場の関心は二茶取引に移りつつあるが、一茶同様に低調な相場展開を予想する声が多い。 藤枝 JA大井川藤枝工場は3工場から6口796キロが上場し、3200~600円で取引された。1000円台前半が中心。刈り遅れが原因とされる下物は値が下がった。 島田、金谷、川根 JA金谷センタ
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静岡・日本平PAに「チョコザップ」10日オープン 運転手らの健康増進図る
フィットネスジム運営のライザップ(東京都)は10日、静岡市駿河区の東名高速道日本平パーキングエリア(PA)上りに、小型ジム「チョコザップ」をオープンする。ドライバーの運動不足解消と気分転換を促し、安全運転と健康増進に寄与する。9日のオープン前イベントで関係者に店舗を公開した。 同社によると、高速道路の休憩施設へのジム出店は国内初。中日本高速道路(名古屋市)などと2月に結んだ連携協定に基づく取り組み。利用者が多い東名高速道の中間地点に立地し、遊休区画があった同PAを選んだ。 店舗にはトレーニング機器14台に加え、マッサージチェアやゴルフ練習ブースを備える。都度払いの料金も新設し、非会員も利
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ローランド 蓑輪氏が社長CEO就任 レイゾン氏は家庭の事情で辞任
ローランドは9日、ゴードン・レイゾン社長CEO(最高経営責任者)=(58)=が家庭の事情で英国に帰国するため6月30日に辞任し、後任に蓑輪雅弘代表取締役COO(最高執行責任者)兼CIO(最高開発責任者)=(51)=が就くトップ人事を発表した。7月1日付。 蓑輪氏は1996年入社。コンピューターミュージックの開発を手がけた後、国内外のマーケティングを担当した。2024年3月から現職に就き、レイゾン氏とともに経営体制の強化を図ってきた。引き続きCIOを兼務する。 浜松市浜名区での記者会見で「電子楽器はまだまだコネクティビティ(機器のネットワークへの接続のしやすさ)においては黎明(れいめい)期
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茶況(5月9日)雨後様変わり、相場低調 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、富士中心の取引となった。雨後の摘採で富士の大型工場は600円台半ばから500円台半ばで手合わせした。最終盤の牧之原は800円から500円、相良は800円前後から700円台半ば。あっせん業者は「雨で一気に葉がバサバサになった。さばけない荷は500円を付けざるを得ない」と話した。 ◇ 静岡茶市場は本山筋と東部からの荷が大半を占めた。一茶取引は終盤に入り、取扱数量は下降気味に。本山筋の大型工場で2000円割れが続出し、下物は1000円前後の手合わせ。東部も600円台から500円台中心の厳しい相場展開が続いた。 視察に訪れた宮城県茶商組合幹部は「荒茶がこれほど
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磐田商工会議所、新会館が完成 交流スペース設置
磐田商工会議所が建設工事を進めていた新しい商議所会館(磐田市中泉)が完成し9日、竣工(しゅんこう)式が開かれた。「まちと人をつなぐ、開かれた商工会議所」を目指し、会員や市民が立ち寄れる交流スペースなどを設置した。 関係者約100人が神事やテープカットなどを行い、完成を祝った。鈴木裕司会頭は「仲間に寄り添う商議所として新会館とともに新しい歴史を刻んでいきたい」とあいさつした。 旧会館が老朽化したため敷地内で建て替えた。新会館は鉄骨2階建てで、延べ床面積1300平方メートル。商議所の事務所や会議室、パソコン教室、テナント区画のほか、2階にジュビロードなどを見渡せるデッキ、会館南側にはキッチン
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主力ブランド不調 経常利益3.2%減 ポーラ・オルビスHD
ポーラ・オルビスホールディングスが9日発表した2024年1~3月期連結決算は、売上高が前期比3・0%減の408億8600万円、経常利益が3・2%減の46億7500万円だった。 主力のポーラブランドは委託販売の不調が響き、国内で前年実績を下回った。海外も中国を中心とする一部アジア地域の景気減退を受けて減収だった。 純利益は前期に計上した特別損失の反動で14・0%増の31億2600万円だった。
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おもてなしガイド 総務省の「好事例」に ヤマハ、音声案内 文字化
ヤマハはこのほど、音の通信技術「Sound(サウンド)UD」を活用したサービス「おもてなしガイド」が、総務省の「情報アクセシビリティ(利用しやすさ)の好事例」に選ばれたと発表した。 スマートフォンなどを介して日本語の音声案内を多言語で文字化する。交通機関などで利用され、聴覚障害者や外国人向けとしても提供している。有効な情報伝達手段であることが評価された。
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TOKAIHD売上高2315億円、過去最高 3月期 ガスやCATV顧客増
TOKAIホールディングスが9日発表した2024年3月期連結決算は、LPガスやCATVなどの顧客数が伸び、売上高は2315億1300万円(0・6%増)と過去最高を更新した。前期にベトナム関連会社におけるのれんの減損損失を計上した反動もあり、経常利益は16・9%増の155億3100万円、純利益は31・2%増の84億8100万円となった。 事業別売上高は、エネルギーが1・5%減の1009億7400万円。LPガスは気温高による消費量の落ち込みを顧客増で補ったが、都市ガスは仕入れコストに連動した原料費調整制度の影響で減収だった。情報通信は法人向けクラウドサービスが好調に推移し、5・0%増の566億
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決算案(3月期)=焼津水産化学工業 利益率悪化し減益
①売上高(前年比)②経常利益(同)③純利益(同)④2025年3月期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①132億5000万円(3・3%増)②1億9100万円(50・9%減)③1億400万円(60・9%減) ※機能性食品が好調で売り上げが伸びた一方、原材料価格の高騰や値上げ交渉の妥結遅れが響き、利益率が悪化した。6月に上場廃止を予定するため、2025年3月期の業績予想は公表しなかった。
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ローランド 出荷低調 減収減益 1~3月期
ローランドが9日発表した2024年1~3月期連結決算は、電子ピアノなどの出荷が低調だった影響で、売上高は前年同期比3・4%減の220億8300万円、経常利益は39・8%減の11億2200万円、純利益は30・4%減の9億8000万円と減収減益だった。 ディーラーの在庫が過剰になっていることや、受注残出荷の反動減が影響した。 製品カテゴリー別の売上高は鍵盤楽器は電子ピアノがコロナ禍で高かった需要が落ち着き、2・4%減の54億6100万円。管打楽器はアコースティックと電子両方で使えるコンバーティブルドラムが好調に推移したものの、前年同期中に実施した受注残出荷の反動減が見られ、1・8%減の66億
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人事=静岡銀行
新横浜支店長(同支店開設準備室開設準備委員長)杉山務▽新横浜支店長待遇(白楽支店長兼新横浜支店開設準備室)宮武重之▽新横浜ローンセンター長(横浜北ローンセンター長)鈴木正俊=以上20日▽企業経営サポート部企業経営サポートグループ長(同グループ主任審査役)広瀬博規=28日
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静岡ガス 減収減益
静岡ガスが9日発表した2024年1~3月期連結決算は、原料費調整制度によるガス販売単価の下方調整などにより、売上高が前年同期比26・2%減の543億6500万円だった。 経常利益は72・7%減の39億3100万円、純利益は75・2%減の25億7600万円。中東情勢の緊迫化など地政学リスクで原料価格が上昇する一方、販売単価への反映までにかかるタイムラグの影響で大幅な減益となった。 ガス販売量は産業向けなど大口顧客の需要減などで3・7%減の4億1400万立方メートルだった。
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訪日客回復 黒字化 伊豆箱根鉄道
伊豆箱根鉄道(三島市)が9日発表した2024年3月期連結決算は、営業収益が94億3100万円(前年比10億2200万円増)、経常利益が2億7600万円(前年は3億9200万円の赤字)、純利益が2億4千万円(7億9千万円の赤字)となった。新型コロナウイルスの5類移行やインバウンド(訪日客)の回復に伴い需要が持ち直した。駿豆線や大雄山線の運賃改定も売り上げを大きく押し上げた。
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浜ホト 業績予想下方修正 9月期 X線CT向けなど苦戦
浜松ホトニクスは9日、2024年9月期の通期連結業績予想を下方修正した。在庫調整が進まず、医療や産業向けなどの販売が想定を下回ると見込み、売上高は期初予想比5・9%減の2111億円、経常利益は19・8%減の397億円、純利益は19・9%減の294億円とした。 コロナ禍の受注増に伴う反動減の影響で、エックス線CT向けや半導体製造検査装置向けの光電子増倍管などの販売が苦戦した。顧客の過剰在庫の解消は長期化し、需要回復は来期以降になると判断した。 同日発表した24年3月中間連結決算は、売上高が6・8%減の1039億8600万円、経常利益は33・8%減の215億2100万円、純利益29・4%減の16
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四半期決算(1~3月期)=デイトナ 国内卸売事業が減少
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①29億7900万円(6・1%減)②2億4500万円(18・8%減)③1億7300万円(16・3%減) ※コロナ禍で伸びた二輪商材の需要が一服。取引先の在庫調整やヘルメットなど高価格商品の停滞で、国内卸売事業の売り上げが減少した。円安に伴う輸入品の仕入れコスト増も響いた。足元の需要回復傾向を受け、業績予想は据え置く。
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決算案(3月期)=秀英予備校 5年ぶり最終赤字
①売上高(前年比)②経常利益(同)③純利益(同)④2025年3月期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①103億4400万円(3・5%減)②2億3200万円(42・9%減)③4億2500万円の赤字(1億6900万円の黒字)④108億5千万円⑤3億9300万円⑥3億2千万円 ※新型コロナ下の生徒募集に苦戦し、売上単価が高い受験学年の人数が減少した。校舎の移転や統合で計上した特別損失が響き、通期として5年ぶりの最終赤字となった。
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就業体験の導入 県、中小企業支援 ヘルプデスク開設
静岡県はこのほど、中小企業のインターンシップ(就業体験)導入を支援するヘルプデスクを開設した。専用コーディネーターを配置し、インターンシップ計画の作成や学生の募集などについて助言する。 業務委託する就職情報センター(静岡市)のコーディネーターが相談に応じる。5日間以上のインターンシップで得られる学生の情報を採用活動に活用できるなど、実施企業のメリットも伝えながら効果的な計画作成、運営について助言する。過去に実施した企業が抱える課題解決への具体策も考え、プログラムや募集方法などの改善もサポートする。 県によると、インターンシップや短期間のオープンカンパニーを経験する県内の学生は6割超で、そのう
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浜松ホトニクス 株式分割を決定
浜松ホトニクスは9日の取締役会で、普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行うと決めた。効力発生日は10月1日。分割後の発行済み株式総数は3億3016万7540株。
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実質賃金減 過去最長 24カ月連続 リーマン超え 物価高、家計悪化続く
厚生労働省が9日公表した3月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は前年同月から2・5%減った。マイナスは24カ月連続となり、リーマン・ショックなどにより景気が低迷していた時期を超え、過去最長を更新した。 名目賃金に相当する現金給与総額は27カ月連続のプラスだが、0・6%増の30万1193円にとどまった。円安や原油高を背景とする物価高騰に賃金上昇が追い付かない状況が2年に及び、家計悪化に歯止めがかからない。 2024年の春闘では大企業を中心に賃上げが相次ぎ、統計調査には早ければ4月分から反映され始めるとみられる。ただ、財務省の調査では中
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ローランドDGのTOB断念へ ブラザー工業
ブラザー工業は9日、産業用プリンターなどを手がけるローランドディー・ジー(DG)に提案している株式公開買い付け(TOB)に関し、買い付け価格を引き上げないと発表した。これにより買収を事実上断念する見通しとなった。ローランドDGの経営陣が自社買収(MBO)を目的として実施しているTOBの価格を下回るため。 ブラザーの佐々木一郎社長は、名古屋市内で開いた決算記者会見で「ローランドDGによる事実誤認や根拠を欠く主張を繰り返す不誠実な態度から、今後信頼関係を築くことは見込めないと判断した」と批判した。 ローランドDGが1株当たり5035円でTOBを実施していた3月、ブラザーはTOBを5200円で実施
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ダイキン工業 新社長に竹中氏
ダイキン工業は9日、竹中直文専務執行役員(60)が社長に昇格する人事を発表した。十河政則社長(75)は代表権のある会長に就き、井上礼之会長(89)は退任する。6月に開く株主総会を経て正式決定する。 創業100周年の節目に若返りを図る。井上氏は社長在任時を含め約30年間、経営を主導し、海外展開などで業績を伸ばした。 竹中氏は9日、大阪市内で会見し「変化に対し進化し続けられるよう、現場第一線に入り込み、全力を尽くしたい」と抱負を語った。 同日発表した2024年3月期連結決算は、売上高が前期比10・4%増の4兆3953億円、純利益は1・0%増の2603億円となり、ともに過去最高を更新した。米国
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日産 売上高最高12.6兆円 3月期 生産回復 欧米好調
日産自動車が9日発表した2024年3月期連結決算は、売上高が前期比19・7%増の12兆6857億円と過去最高を記録した。純利益は92・3%増の4266億円だった。半導体不足の緩和を追い風に生産が回復し、日本や欧米で販売台数を伸ばした。 進展が注目されるホンダとの電気自動車(EV)分野などの提携協議に関し、内田誠社長はオンラインの説明会で「検討チームで深い論議を行っている。ホンダの社長とも(進展を)定期的に確認している」と説明。スピード感を持って結論を出したいとの認識を示した。 世界販売台数は4・1%増の344万2千台となった。ただ、地場のEVメーカーが攻勢を強める中国では苦戦した。 25年3
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日銀総裁 円安懸念強調 「物価上振れなら利上げ」
日銀の植田和男総裁が、円安懸念を強調する発言を繰り返している。9日は参院財政金融委員会で、円安で基調的な物価上昇率が上振れすれば「金融政策上の対応が必要になる」と追加利上げに踏み切る考えを表明。植田氏は4月26日の記者会見で円安に強い懸念を示さず、会見中に円安が進んだこともあり、市場では「軌道修正を図っている」との見方もある。 4月の会見は、日銀が25、26日に開いた金融政策決定会合の終了後に行われた。植田氏は足元の円安進行が「基調的な物価上昇率に大きな影響は与えていない」と発言。市場では日銀が金融引き締めに慎重だと受け止められ、円相場が会見中に急落した。 円相場は29日に1ドル=16
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タイヨウ側の提案実現目指す ローランドDG
ローランドDGの関係者は9日、ブラザー工業が買収提案を事実上断念する見通しとなったことを受け、MBO(経営陣による自社買収)に向けて、米国の投資会社タイヨウ・パシフィック・パートナーズと組むTOBの実現を目指す考えを改めて示した。 ローランドDGは同日、協議の申し入れを行っているブラザー工業から連絡がないことなどに「誠実な協議を続けるべく努力してきた当社としては大変残念かつ遺憾」とする声明を発表。タイヨウ側の提案に賛同する意見を改めて表明し、株主に対する応募推奨も「意見の変更は予定していない」とした。
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パナ最高益4439億円 米EV補助金 寄与
パナソニックホールディングスが9日発表した2024年3月期連結決算は、純利益が前期比67・2%増の4439億円となり、過去最高だった。19年3月期の2841億円を大幅に更新した。米国での電気自動車(EV)用電池生産に対する米政府の補助金が利益を押し上げた。 売上高は円安により海外事業の収入が膨らんだ効果もあり、1・4%増の8兆4964億円だった。米国ではインフレ抑制法に基づき、EV用の電池メーカーに対して生産などの規模に応じた補助金が支給されて、車載電池事業が大幅に増益となった。
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JR4社 大幅増益 運輸収入、コロナ前の9割に
JR上場4社の2024年3月期連結決算が9日、出そろった。純利益は全社が前期と比べて大幅に増えた。収益の柱である運輸収入がインバウンド(訪日客)を含めて好調で、各社とも新型コロナウイルス禍前の19年3月期の9割強まで回復したのが主因だ。駅構内の店舗や百貨店、ホテルの売り上げも伸びた。 純利益は、東日本が前期比98・0%増の1964億円、東海が75・2%増の3844億円、西日本が11・6%増の987億円、九州が23・4%増の384億円だった。 各社のインバウンド利用の推計は東日本が294億円、東海が810億円、西日本が355億円、九州が33億円だった。いずれもコロナ禍前を上回った。 東日
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ガソリン174円70銭 先週から横ばい 静岡県176円10銭
経済産業省が9日発表した7日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週調査から横ばいの174円70銭だった。政府が石油元売り会社に支給している補助金により、30円20銭の抑制効果があったという。 政府は全国平均小売価格が175円程度になるよう補助金を出しており、9日からは1リットル当たり28円30銭を支給する。都道府県別では17都県で上昇し、23道府県で下落した。7府県が横ばい。最も高かったのは長野県の184円30銭、最安値は岩手県の168円20銭だった。静岡県は176円10銭。
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デジタル茶況(5月9日)一茶終盤 買い手に満腹感
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨後の摘採分がまとまって入荷したが、買い手に満腹感があって相場は軟調。一部で500円を割り込む荷もあった。取引に終盤ムードが漂っている。 一方、ドリンク関連の問屋を中心に、番茶の引き合が強い。あるあっせん業者は「今日は本茶の上と番茶の上の値段が同じだった」と苦笑した。 藤枝 JA大井川藤枝工場は5工場から8口878キロが上場し、3500~1350円で取引された。1000円台半ばが中心。藤枝かおりは良質で引き合いが強い。 島田、金谷、川根 島田は1800~1000円の取引が中心。神座のほとんどの工場が一茶生産を終了した。伊久美も13日ごろまでに一茶生産を
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模型の魅力世界に発信 静岡ホビーショー開幕 12日まで【動画あり】
国内最大級の模型メーカーの見本市「静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)が8日、静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開幕した。過去最多の約100社・団体が12日まで、プラモデルやラジコンなどの最新作を発表する。 タミヤ(同区)のブースでは、ホンダのレジャーバイク「ダックス125」のプラモデルやミニ四駆が注目を集めた。同組合の田宮俊作理事長は記者会見で「円安に起因する物価高騰で消費意欲の低下が懸念されるが、初心者向けや児童生徒の教育に役立つ模型を発信し、顧客獲得につなげていく」と語った。 8、9日は業者らに限定し、10日は県内の児童生徒を招待する。11、12日は国内外の愛好家らに一般公
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茶況(5月8日)取引は終盤へ 静岡市中、静岡茶市場の県産一茶
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨後で取引は小休止となった。取引は終盤へと移行しており、平地ではドリンク原料の契約生産を除いて10日ごろに大部分が終わる。東部や山間地は来週末ごろまで続く見込み。 ◇ JA静岡経済連は今期の一茶取引の傾向について、出荷量が増えるに従って販売に苦慮する荷口が大手・中堅茶商に集まっていると指摘。今後も、大口の取引は厳しい価格交渉が予想されると分析する。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 11,110キロ(県内2,064キロ、県外9,046キロ) 清水 4,500~1,300 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 16,745キ
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スルガ銀行が控訴 創業家巡る訴訟
創業家の関連企業(ファミリー企業)に対する不適切な融資が損失を招いたとして、スルガ銀行が岡野光喜元会長ら7人を相手取り、総額26億4400万円の損害賠償を求めた訴訟で、原告のスルガ銀行は8日、請求を棄却した静岡地裁判決(4月25日付)を不服として東京高裁に控訴したと発表した。 スルガ銀行は「事実認定および法解釈のいずれの判断についても承服しかねるとの結論に至った」とコメントした。控訴審では地裁判決の取り消しや、引き続き同額の賠償金の支払いなどを求めるとしている。 被告は岡野元会長の他、元会長の実弟でもある故岡野喜之助元副社長の相続人や元取締役ら6人。地裁判決によると、スルガ銀行は2013
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N-BOX9カ月連続首位 4月販売、広い車内人気
4月の車名別国内新車販売台数は、ホンダの軽自動車「N-BOX(エヌボックス)」が前年同月比0・3%減の1万4947台で、9カ月連続の首位だった。車内の広さや充実した安全機能で人気を維持した。日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が8日発表した。 2位はトヨタ自動車の「ヤリス」で2・7%減の1万3765台、3位はトヨタの「カローラ」で21・6%増の1万2969台。4位はスズキの軽「スペーシア」、5位はトヨタの「シエンタ」だった。 ダイハツ工業は今回も上位10車種に入らなかった。認証不正問題に伴う出荷や生産の停止が響いたとみられる。国内メーカーの電気自動車(EV)では日産自動車の軽
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資本関係見直し「交渉中」 ソフトバンクとネイバー LINEヤフー社長言及
通信アプリLINE(ライン)の情報流出問題に関連し、運営元のLINEヤフーの出沢剛社長は8日の決算会見で、韓国IT大手ネイバーとの資本関係見直しについて「ソフトバンクとネイバーの間で交渉が行われている」と明らかにした。総務省は、ネイバーが主要株主としてLINEヤフーを支配する関係を含め、経営の抜本的な見直しを求めている。 ネイバー出身で「LINEの生みの親」ともされる慎[シン]ジュンホ氏が6月の定時株主総会を経て代表取締役を退任し、最高製品責任者(CPO)に専念することも発表した。経営と執行の分離を進めて企業統治を強化する。 ソフトバンクとネイバーは、LINEヤフーの中間持ち株会社の株式
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子会社燃費不正でIHI社長が謝罪 業績影響は「精査中」
IHIの井手博社長は8日の決算説明会で、子会社IHI原動機(東京)が船舶や陸上用エンジンの燃費に関するデータを改ざんしていた問題について「多大なご迷惑やご心配をおかけしたことを深くおわびする」と謝罪した。顧客への補償などに絡む今後の業績への影響に対しては「精査中で現時点では申し上げられない」と説明した。
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火災保険料1割上げ 損保大手4社 水害多発で重荷
損害保険大手4社が、水災や風災を含む損害を幅広く補償する住宅向けの火災保険料を10月に1割程度引き上げる見通しであることが8日、分かった。豪雨などの災害が多発し、契約者に支払う保険金が増えて経営の重荷になっていることが背景にある。4社とも水害に対応する部分の保険料は地域で差をつける。 全国平均の引き上げ幅は、東京海上日動火災保険が9%、損害保険ジャパンと三井住友海上火災保険が1割程度、あいおいニッセイ同和損害保険が1割弱の見通し。火災保険の対象になっている住宅の老朽化が進み、修理費が増加基調にあることも考慮したもようだ。 現在、水害に対応する部分の保険料は全国一律だが、10月からは水害リ
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23年度郵便物 22年連続減 年賀状は17.1%減
日本郵便は8日、2023年度に引き受けた郵便物が前年度比6・0%減の135億7769万通だったと発表した。マイナスは22年連続。デジタル化の進展で減少に歯止めがかからない状況が続いている。郵便物の大半を占める普通郵便は6・1%減の130億2944万通だった。 年賀状は17・1%減の9億7049万通と大きく減少した。メールや交流サイト(SNS)の普及が影響した。 荷物は5・1%減の38億8315万個だった。宅配便の「ゆうパック」は3・0%増の10億967万個で3年ぶりに増加した。うち小型荷物の「ゆうパケット」が8・6%増で大きく伸びた。通常の荷物よりも送料が安いことが寄与した。ヤマト運輸か
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高性能新型iPad発表
【ニューヨーク共同】米アップルは7日、タブレット端末「iPad(アイパッド)エア」と、上位機種「アイパッドプロ」の新製品を今月15日から販売すると発表し、予約の受け付けを始めた。ともにプロセッサーを従来機より高性能化した。アイパッドは売上高が前年割れとなっており、新製品で販売てこ入れを図る。 アイパッドプロは自社開発の最新プロセッサーの「M4」を搭載して処理速度を早くし、人工知能(AI)を使った画像・映像処理を行いやすくした。画面には有機ELを採用し、従来モデルよりも薄く軽量化した。日本での販売価格は11インチ画面が16万8800円から、13インチは21万8800円から。 アイパッドエア
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トヨタ営業益5兆円 24年3月期 日本企業初、HVけん引
トヨタ自動車が8日発表した2024年3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前期の約2倍に当たる5兆3529億円と過去最高を更新した。SMBC日興証券によると、営業利益が5兆円台に達するのは日本企業で初めて。ハイブリッド車(HV)の販売増や値上げ、円安が寄与した。売上高は21・4%増の45兆953億円、純利益は約2倍の4兆9449億円といずれも過去最高を更新した。 同時に発表した25年3月期の業績予想は、売上高が前期比2・0%増の46兆円、営業利益を19・7%減の4兆3千億円、純利益を27・8%減の3兆5700億円とした。電気自動車(EV)や人工知能(AI)、従業員の環境改善などへの
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富士急行、大幅増益 3月期 訪日客増
富士急行が8日発表した2024年3月期連結決算は、訪日客の増加で富士五湖エリアなどの運輸業やホテル事業が好調だったことから大幅増益となった。経常利益は前期比98・0%増の79億3600万円、純利益は97・2%増の45億7100万円だった。7月に新コースターの営業を始めた富士急ハイランドの利用者増も寄与した。 売上高に当たる営業収益は18・1%増の507億100万円。運輸業の営業収益は訪日客を含む観光客の増加を受けて30・2%増の179億2600万円となった。レジャー・サービス業は13・8%増の249億900万円。熱海や箱根の施設と連動して誘客を図った十国峠(函南町)も利用者が伸びて収益を押し
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鈴与10.5%賃上げ 過去最高
鈴与は8日までに、過去最高の上げ幅となる10・5%の賃上げを実施した。賃上げ額は平均3万8千円。若年層だけではない全体的なベースアップを行い4月支給分から実施している。鈴木健一郎社長は「物流業界で働く人が報われるよう業界の先頭に立っていきたい」と述べた。2024年問題による人手不足に対応するため、現場でトラック輸送を担う鈴与カーゴネットなどグループ企業についても4月から賃上げを行っている。 また、鈴与は今春入社の初任給についても大卒総合職は3年連続で引き上げて、2万円増の27万円とした。業界ではトップクラスとなった。
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静岡ホビーショー開幕 ステップアップ商材拡充 中級者意識、ファンつなぎ止め図る
静岡市駿河区で8日開幕した静岡ホビーショーで、各社は中級者を意識した新製品を披露した。新型コロナウイルス下の巣ごもり需要で初心者モデラーが増えたが、社会経済活動の正常化に伴う外出機会の増加で模型離れが懸念される。このため各社は初心者向けよりも製作難易度が高めで上級者にも満足感を与えられる新製品を発信し、ファンのつなぎ止めを図る。 ウッディジョー(同区)は、天満宮の木製模型を開発した。部品は約40種と初心者向けよりも多いが、指でつまめる大きさで、作りやすさを追求した。LED(発光ダイオード)ライトや金属パーツで建物の厳かな雰囲気の再現を心がけた。法隆寺五重塔(部品約30種、想定作業時間10時
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人事 ヤマハ(6月24日予定)
取締役 代表執行役社長山浦敦▽取締役を解く 常務執行役山畑聡
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決算案(3月期)共和レザー 売上高が過去最高
①売上高(前年比)②経常利益(同)③純利益(同)④2025年3月期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①520億3700万円(13・6%増)②27億400万円(約4・5倍)③19億5800万円(約5・6倍)④530億円⑤26億5千万円⑥17億5千万円 ※半導体不足解消に伴う取引先メーカーの生産回復で売上高は過去最高。人気のSUV向け販売や海外EVメーカーの受注獲得などが寄与した。販売増や価格転嫁に加え、為替の円安効果などが各利益を押し上げた。
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決算案(3月期) フジオーゼックス 国内バルブ販売増
①売上高(前年比)②経常利益(同)③純利益(同)④2025年3月期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①233億8200万円(8・2%増)②19億2800万円(83・4%増)③19億3100万円(約3・2倍)④265億円⑤23億9千万円⑥15億8千万円 ※メーカーの生産回復で、エンジンバルブの国内販売や北米向け受注が伸び増収。販売増やコスト上昇分の価格転嫁、海外子会社の繰り延べ税金資産計上に伴う税負担軽減で大幅増益となった。25年3月期の売上高は、北米向け販売拡大などで過去最高の見通し。
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ヤマハ 3年連続増収 3月期 楽器販売伸びず減益
ヤマハが8日発表した2024年3月期連結決算は、法人向け音響機器の販売が好調だったことや為替の円安効果で売上収益は前期比2・5%増の4628億6600万円と3年連続の増収となった。一方、事業利益は楽器の売り上げ減少や在庫削減のための生産調整などで26・6%減の336億5300万円、税引き前利益は25・6%減の376億2900万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は22・4%減の296億4200万円と減益となった。 事業別の売上収益は、楽器事業が0・8%増の3051億9500万円。市況低迷が長期化する中国のアコースティックピアノの販売不振が響き、為替効果を除くと実質減収だった。 需要が堅調だっ
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四半期決算(7~3月期) 協立電機 需要増で過去最高益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①260億400万円(1・4%増)②21億4400万円(7・5%増)③13億7200万円(4・8%増) ※経常利益、純利益とも過去最高。IoTを活用した設備投資の需要増を受け、FAシステム事業の売上高が前年同期比14・3%増の約101億円に伸びた。
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スクロール減収減益 3月期
スクロールが8日発表した2024年3月期連結決算は、eコマース(電子商取引)事業が苦戦し、売上高が前期比1・5%減の798億2600万円、経常利益が11・0%減の55億1200万円、純利益は12・5%減の36億4900万円と減収減益だった。 事業別売上高はeコマースがアウトドア用品の市場縮小や、実店舗などとの競争激化によるブランド商材の販売不振で、20・5%減の159億4200万円だった。生協向けの通販は2・2%減の391億6500万円。一方、物流代行や決済代行などのソリューションは新規顧客の獲得が進み、17・0%増の249億9200万円と伸長した。 25年3月期は売上高800億円、経常利益
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決算案(3月期) エンチョー DIY商材が減少
①売上高(前年比)②経常利益(同)③純利益(同)④2025年3月期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①343億2600万円(4・8%減)②5300万円(47・1%減)③4億1300万円の赤字④344億円⑤1億7千万円⑥1億円 ※DIY商材などの減収をコスト節減で補えず減収減益。ホームセンター事業は消費行動の正常化や規制緩和の影響を受けた半面、防災用品は前年を上回った。専門店はアウトドアブームが落ち着き苦戦。
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人事 共和レザー(6月20日予定)
専務執行役員(常務執行役員)取締役竹内泰憲▽取締役常務執行役員(執行役員)稲垣忠彦▽社外取締役 浅間一▽社外監査役 松坂勉▽退任 取締役常務執行役員阿部恵造、社外取締役新井民夫、社外監査役中島宏樹
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24年3月期の決算発表延期 電業社機械製作所
電業社機械製作所は8日、5月中旬が期限の2024年3月期決算発表を延期すると発表した。発表日は未定。決まり次第、公表するとしている。 同社は東北支店(仙台市)で発生したトンネル工事の架空発注を受けて特別調査委員会による調査を実施した。これに伴い23年4~12月期決算発表を当初期限から1カ月半延期し、その影響で24年3月期決算関係の手続きも遅れているという。 調査では工事費の付け替えなど日常的な不適切会計が明らかになった。同日、18年4月から23年3月までの財務報告に関する内部統制報告書の評価結果について、「内部統制は有効ではない」とする訂正報告書を関東財務局に提出した。
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円滑な人間関係構築 サポート 中央区・須山建設 新入社員対象に研修 浜松市
須山建設(浜松市中央区)はこのほど、新入社員17人を対象にした研修の一環で、人間関係を良好に構築させる「ピア・サポート研修」を同社本社で行った。 公認心理師の山口権治さん(67)が講師を務め、身ぶり手ぶりだけで誕生日が早い順に並んだり、褒め言葉を1分以内に多く書き出したりするなど視覚、聴覚、身体覚を効果的に使う実技などを指導した。山口さんは「早期退職の理由の半数が人間関係の悩み。コミュニケーションを取れる種類を増やし、仲間とつながってほしい」と述べた。 ピア・サポートは、いじめ防止やチームワーク向上のため小中学校で取り組みが広がり、早期離職者の対策として研修に取り入れる企業も増えている。
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【スライドショー】静岡ホビーショー2024 静岡新聞社の写真記者セレクト
8日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開幕した国内最大級の模型メーカーの見本市「静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)。静岡新聞社の写真記者が撮影したイチオシ写真をスライドショーでご覧ください。 .slider-container { width: 100%; margin: 0 auto; overflow: hidden; } .slider { display: flex; transition: transform 0.5s ease; } .slide { mi
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【写真特集】静岡ホビーショー2024 ~タミヤ(静岡市駿河区)~
8日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開幕した国内最大級の模型メーカーの見本市「静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)。注目の新作プラモデルやラジコンが並ぶタミヤのブースの様子を写真で紹介します。
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【写真特集】静岡ホビーショー2024 ~バンダイ~
8日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開幕した国内最大級の模型メーカーの見本市「静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)。新作プラモデルや注目のフィギュアが並ぶバンダイのブースの様子を写真でピックアップします。 ©創通・サンライズ©創通・サンライズ
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【写真特集】静岡ホビーショー2024~株式会社海洋堂(大阪府門真市)~
8日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開幕した国内最大級の模型メーカーの見本市「静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)。注目のフィギュアなどが並ぶ海洋堂のブースの様子を写真で紹介します。
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【写真特集】静岡ホビーショー2024~エスワンフォー株式会社(東京都中央区)~
8日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開幕した国内最大級の模型メーカーの見本市「静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)。注目のプラモデルやフィギュアなどが並ぶエスワンフォーのブースの様子を写真で紹介します。
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【写真特集】静岡ホビーショー2024~京商株式会社(神奈川県厚木市)~
8日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開幕した国内最大級の模型メーカーの見本市「静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)。注目のラジオコントロールカーなどが並ぶ京商のブースの様子を写真で紹介します。
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【写真特集】静岡ホビーショー2024~株式会社壽屋(東京都立川市)~
8日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開幕した国内最大級の模型メーカーの見本市「静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)。注目のプラモデルやフィギュアなどが並ぶ壽屋のブースの様子を写真で紹介します。
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【写真特集】静岡ホビーショー2024~株式会社童友社(東京都荒川区)~
8日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開幕した国内最大級の模型メーカーの見本市「静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)。注目のプラモデルや赤外線を使った玩具などが並ぶ童友社のブースの様子を写真で紹介します。
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【写真特集】静岡ホビーショー2024~株式会社ウッディジョー(静岡市駿河区)~
8日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開幕した国内最大級の模型メーカーの見本市「静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)。駿府城など注目の木製模型が並ぶウッディジョーのブースの様子を写真で紹介します。
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【写真特集】静岡ホビーショー2024~有限会社プラッツ(静岡市清水区)~
8日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開幕した国内最大級の模型メーカーの見本市「静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)。注目の新作プラモデルなどが並ぶプラッツのブースの様子を写真で紹介します。
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【写真特集】静岡ホビーショー2024 ~トミーテック・タカラトミー~
8日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開幕した国内最大級の模型メーカーの見本市「静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)。トミーテック・タカラトミーブースを紹介します。
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【写真特集】静岡ホビーショー2024 ~株式会社ハセガワ(焼津市)~
8日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開幕した国内最大級の模型メーカーの見本市「静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)。ハセガワブースを紹介します。
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【写真特集】静岡ホビーショー2024 ~株式会社青島文化教材社(静岡市葵区)~
8日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開幕した国内最大級の模型メーカーの見本市「静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)。アオシマブースを紹介します。
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デジタル茶況(5月8日)雨後で取引小休止
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶取引は、昨日の降雨の影響で小休止となった。磐田や初倉、牧之原の各産地は持ち込みをほぼ終えた。本山筋も大型工場は今週末をめどに終了する見込み。 藤枝 前日の雨で取引はなかった。一茶の生産は今週末でほぼ終わる見通し。 島田、金谷、川根 各地とも前日の雨で取引はなかった。金谷では一茶の生産を終了する工場も出てきた。 榛原、相良 雨の影響で取引はなかった。今週末までに一茶生産を終える農家が多い。 掛川、小笠 掛川茶市場は7日の雨の影響で取引はなかった。雨を見込んで一茶の仕入れを終了した買い手もいて、茶業関係者は「9日は厳しい販売になる」と話す。 袋井、森 7日
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環境配慮型住宅「ZEH」マンション 建設続々 省エネ性能に魅力 表示制度開始 需要掘り起こし
省エネや高断熱などの性能で国基準を満たした環境配慮型住宅「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」のマンション建設が県内で広がっている。4月に建築物の省エネ性能ラベル表示制度が始まり、環境性能が住宅価値を判断する明確な基準として位置づけられた。不動産業者は省エネによる光熱費削減や快適性といったエコ住宅のメリットを発信して需要の掘り起こしに力を入れる。 静岡市駿河区八幡で3月、ZEH基準の賃貸マンションが完成した。所有する静岡不動産(同市)によると、ソーラーパネル71枚を配置した屋上から電力が各住戸に送られ、未使用分は売電されて入居者の収入となる。二重窓や高断熱素材を採用して空調効果も
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茶況(5月7日)東部被覆茶に引き合い 静岡市中、県産一茶
静岡市中の県産一茶は、雨前に摘採された荷がまとまって取引された。富士は被覆茶が2000円台から1000円台で引き合いがあったが、その他は700円前後から600円台が中心。相場に応じて仕入れを新茶用から年間用に切り替えている問屋が多い。このため、二茶仕入れが限定的になるという観測も出始め、売り手に警戒感が広まっている。 ◇ 静岡茶市場は引き続き東部中心の取引で、下値は下げ止まりの様相を見せた。雨後の相場が注目される。天竜は2000円周辺で、出荷を終える工場もある。希少品種の入札会も開かれたが、引き合いは乏しかった。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 49,356
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しずおかFG事業発案コンテスト 最優秀に自治会業務支援
しずおかフィナンシャルグループ(SFG)はこのほど、新事業への挑戦に向けた社内ベンチャー制度に基づくピッチコンテストの最優秀賞に、自治会向けの電子回覧板やオンライン集金代行サービスを発案した入社2年目の山本佳菜子さんを選出した。 山本さんは持ち回りによる自治会業務が住民の負担となる一方、デジタル技術を活用する地域が静岡市内でもごくわずかな点に着目。住民へのお知らせ、資料共有、アンケートなどの回覧板機能を備えたグループチャット、クレジットカードやQRコードなどによる支払いが可能なオンライン集金代行のサービスを提案した。地域企業をターゲットにした広告媒体としても運用することで、自治会が負担する利
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デジタルピアノ7機種 保証10年に ローランド、上位モデルで
ローランドはこのほど、デジタルピアノ上位モデル7機種の保証期間を1年から10年に延ばすと発表した。対象は「GPシリーズ」の4機種と「LXシリーズ」の3機種。
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浜松いわた信金 SDGs融資 23年度15億円 PIFは「士業」にも
浜松いわた信用金庫はこのほど、持続可能な開発目標(SDGs)に関連した投融資「サステナブルファイナンス」2商品の2023年度の実績を発表した。融資額は計18件15億円と、目標の10件10億円を上回った。 企業活動による社会影響などを評価して融資する「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)」、目標達成度合いに応じて金利を優遇する「サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)」は23年度に取り扱いを開始した。対象先は建設や製造業、廃棄物処理、飲食、美容など対象先は幅広く、人材確保など人的資本強化を主眼にした目標(KPI)設定が目立つという。 このうち、社会保険労務士法人村松事務所(浜松市)
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浜ホト、レーザー企業買収 デンマーク政府 承認
浜松ホトニクスは7日、デンマーク政府に再申請していた同国のレーザー装置メーカーNKTフォトニクスの株式取得について、6日に承認の通知を受けたと発表した。NKTの親会社と交渉を進め、6月末までの株式取得を予定する。 浜ホトはNKTの買収を2022年6月に公表し、独、英、米の各国当局から承認を得たが、デンマーク政府からは23年5月に国家安全保障を理由に却下された。同年7月に再び、申請していた。 NKTはレーザー光を増幅する独自技術を持ち、浜ホトは自社のレーザー光源技術などとの相乗効果を見込んでいる。浜ホトは当初、ベルギーの子会社を通じて23年3月末に2億500万ユーロ(約340億円)で取得する予
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ヤマザキ 通期予想修正 赤字幅縮小見通し
ヤマザキは7日、2024年3月期の通期連結業績予想を修正した。純損失は3月の前回発表時の8200万円から3300万円に赤字幅が縮小する見通し。 工作機械部門の期末の納期集中で見込んでいた外注加工費などの関連コストを、生産日程の分散や原価管理の促進で抑制し、採算が改善する。 売上高は前回予想比0・7%増の24億9600万円、経常損失は1億2千万円から8600万円を予想する。
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ヤマハが横浜に体験型ショップオープン 6月、複合施設内
ヤマハはこのほど、横浜市のみなとみらい地区に完成した大型複合施設「横浜シンフォステージ」内に設ける体験型ブランドショップが6月初旬にオープンすると発表した。 音楽や楽器の新たな楽しみを発見してもらおうと、同施設ウエストタワーの1~3階部分(延べ床面積2600平方メートル)に、大型ビジョンを設置した体験エリアやピアノショールーム、楽器などの売場、大人向け音楽教室を展開する。イベントスペースを備えたカフェなども設置する。 横浜シンフォステージはヤマハなど5社の共同開発で総延べ床面積18万平方メートル超。ほかにオフィスやホテルなどが入る。
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人事=静岡中央銀行(7日)
厚木支店ららぽーと海老名出張所長(香川支店湘南モールフィル出張所長)和田和久▽香川支店湘南モールフィル出張所長(本店営業部サントムーン柿田川出張所長)江塚千晴▽本店営業部サントムーン柿田川出張所長(御殿場支店営業グループマネージャー)澄川留美
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スルガ銀行 上方修正 3月期連結業績予想
スルガ銀行は7日、2024年3月期の連結業績予想を上方修正した。本業であるローンや融資実行額が順調に推移するとともに、返済が進んで実質与信費用が想定以上に減る見通しになった。 2月の前回予想に比べ、経常利益は17・7%増の206億円、純利益は27・5%増の153億円、売上高に当たる経常収益は4・5%増の914億円にそれぞれ引き上げた。
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通期予想を修正 秀英予備校
秀英予備校は7日、2024年3月期の通期連結業績予想を修正し、純損益を前回(3月27日公表)予想の5億6千万円の赤字から4億2500万円の赤字とした。費用削減の効果や閉鎖済み校舎の固定資産売却益計上などで赤字幅が縮小した。 売上高は前回予想比0・2%増の103億4400万円、経常利益59・0%増の2億3200万円とした。春季講習の生徒募集が好調に推移したほか、模試関連のシステム開発の委託業者を変更して費用削減を図ったという。
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ヤマハ発動機など15社で組合 半導体仕上げ「後工程」自動で 省力化28年までに導入
ヤマハ発動機など15社は7日、半導体製造の「後工程」の完全自動化・標準化を目指す技術研究組合を設立したと発表した。人手不足の中、半導体や製造装置のメーカーなどが連携し、半導体を最終製品に仕上げる工程の省力・効率化につなげる。 後工程ではシリコンウエハーから切り出したチップを基板などに固定して配線し、保護材で封入した上で最終検査を行う。人工知能(AI)の普及などで半導体の需要が高まる一方で、装置間の搬送など人手による作業もあり、労働力の確保が課題になっている。 新設の半導体後工程自動化・標準化技術研究組合(SATAS、サタス)にはヤマハ発のほか、米インテルやオムロンなどが参画した。メーカー
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AI投資 首位の米国10兆円 23年 12位日本の100倍 スタンフォード大 推計
人工知能(AI)に対する2023年の各国の民間投資額で、米国が672億2千万ドル(約10兆円)と首位だったことが7日、米スタンフォード大の推計で分かった。6億8千万ドルで12位にとどまった日本のほぼ100倍に達する。2位の中国は77億6千万ドル、3位英国は37億8千万ドルで、日本は大きく後れを取っている。 4位はドイツ(19億1千万ドル)、5位はスウェーデン(18億9千万ドル)だった。韓国とインドは9位でともに13億9千万ドル、シンガポールが11位の11億4千万ドルと、日本の投資額はアジアでも見劣りした。 米国はデータを学習する仕組み「AIモデル」も23年に計61と最も多く生み出した。欧州連
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連休明け円上昇 一時153円台 財務官「対応取る」 介入に警戒
連休明け7日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで上昇し、一時1ドル=153円88銭を付けた。米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを先送りするとの観測が後退し、ドルが売られて円が買われた。財務省の神田真人財務官は7日、最近の円安進行に「過度な変動がある場合には適切な対応を取る」と述べ、投機筋をけん制した。 市場では、政府・日銀が4月29日と5月2日に円買いドル売り介入に踏み切ったとの見方が広がっており、介入への警戒感は増している。7日午後5時現在は、連休前の2日と比べて1円37銭円高ドル安の1ドル=154円11~12銭。ユーロは72銭円高ユーロ安の1ユーロ=165円89~93銭。 先週は為替
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空き店舗活用 シェアオフィスに 清水駅前銀座商店街
静岡市清水区の竹屋旅館はこのほど、同区の清水駅前銀座商店街に空き店舗を改装した新コンセプトのシェアオフィス「SHIMIZU CROSS(シミズクロス)」をオープンさせた。4月下旬に行われたオープニングセレモニーには難波喬司市長や地元国会議員らも出席し、門出を祝った。 シミズクロスはシェアオフィス機能に加え、サッカーJ2清水エスパルスの試合などを大型スクリーンで楽しめるスポーツバーのための機能や、結婚式の2次会などパーティー会場のための機能も持たせた。同商店街では空き店舗が目立っていて、シミズクロスの関係者は「多くの人がこの施設で交錯し、清水を盛り上げることができる場所になれば」などとした。
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貯蓄性高い商品に注力 第一生命保険沼津支社長/田島裕士【サンフロント21懇話会~熱き地域人】
―事業環境は。 「新型コロナの5類移行後も一部企業は訪問営業が制限されている。対面からスタートする新規顧客の開拓が難しい。訪問を認めてもらえるよう企業に粘り強く働きかけている。約330人に減った営業職員をコロナ禍前の約400人に戻したい」 ―注力する商品は。 「新NISAなどの影響で資産形成への関心が高まり、保障と貯蓄性を両立した商品の案内が増えている。昨年12月に発売した指数連動型年金は契約から3年経過すると元本が保証され運用益の上振れも期待できる。とても好評」 ―地域に対する思いは。 「2019年以降11市町と包括連携協定を結んだ。営業職員が日々顧客に接する利点を生かし、各自
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元ヤマハ発動機社長 長谷川武彦氏が死去、92歳
元ヤマハ発動機社長の長谷川武彦(はせがわ・たけひこ)氏が7日、老衰のため浜松市内の病院で死去した。92歳。名古屋市出身。自宅は浜松市中央区富塚町。通夜は10日午後6時から、葬儀・告別式は11日午後1時半から浜松市中央区住吉1の11の23のパルモ葬祭浜松貴賓館で。喪主は長女の夫祖山均(そやま・ひとし)氏。 名古屋大工学部卒。ヤマハ技術研究所を経て、1959年にヤマハ発入社。技術畑を進み、国産初の本格的なスポーツバイク「YDS―1」や、女性需要を見込んだ原付スクーターの初代「パッソル」をはじめ多くの二輪車開発を手がけ、名車として知られるスポーツカー「トヨタ2000GT」の共同開発にも携わった。
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デジタル茶況(5月7日)遅場所中心の顔ぶれに
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、産地の顔ぶれが中西部から東部や本山筋の山間部などの遅場所中心に切り替わりつつある。降雨の影響による取引小休止を見越した買いはあったが、「二茶を売っているような感覚になる相場」(市中あっせん業者)が続く。 一茶生産を終え、番茶を出荷する産地も出始めた。郡部茶商は「番茶が本茶の値段と同じか、場合によっては高いケースもある」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は7工場から11口1652キロが上場し、3600~1350円で取引された。高値は藤枝かおり。1000円台後半が中心。雨と値段の影響で買い手が多く、片付きは早かった。 島田、金谷、川根 JA金谷センターには
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東大「緑茶愛好会」と掛川・大塚製茶がタッグ 地元産新茶で商品開発、学園祭で販売へ
掛川市の大塚製茶は東京大の学生グループ、緑茶愛好会と協力し、新茶商品の開発に取り組んでいる。若者に茶の魅力を伝えることが目的。6日、愛好会のメンバー8人が同社を訪れ、テイスティングをしながら掛川市産のやぶきたをメインに使ったブレンドに決めた。 同愛好会が若者へ茶をPRするため、18、19日に行う学園祭で販売する商品の開発を企画し、同社に協力を依頼した。メンバーは6日、同市東山の茶園や荒茶工場などを見学した後、同社で茶の味や色を見ながら販売する配合を決めた。3種の茶をさまざまな割合で混ぜて試飲を重ね、香りや味がはっきり感じられる飲みやすい茶を追求した。パッケージには赤門や茶を飲む人のイラスト
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社説(5月7日)企業倒産3割増 雇用悪化対応の充実を
新型コロナウイルス感染拡大への対応で、政府が企業に対し続けてきた資金繰り支援への返済が本格化する中、中小零細を中心に倒産する企業の数が拡大している。この夏を境に事業継続を断念する企業が、さらに増加するとの懸念も指摘されている。 こうした動きに伴う雇用状況悪化への対応や、事業再生に向けた取り組み支援などが、行政をはじめ関係機関には求められる。 信用調査会社の東京商工リサーチによると、2023年度の企業倒産(負債額1千万円以上)の件数は全国で前年度比31・6%増の9053件と9年ぶりの水準となった。 静岡県内も同社静岡支店が、23年度は企業倒産が210件(6件増)と2年連続で前年度を上回っ
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茶況(5月6日)雨前の取引、商談足早 静岡市中県産一茶
静岡市中の県産一茶は、降雨前の取引となり、比較的足早にまとまった。一茶生産は西部地区で終える工場が増え、折り返しを過ぎた。一茶の仕入れを終え、休業する問屋も散見された。多くの産地で1000円を割り込む手合わせが広がり、あっせん業者の間では、今後の市況に関して「この辺りが底値」「雨後にまだまだ下がる」と見解が割れている。 静岡茶市場は、本山筋の共同工場が稼働のピークとなり、2000円台半ばから前半で取引された。中には2000円以下の値付けを避け、出荷した半量を持ち帰る工場もあり、相場維持の駆け引きが過熱している。岡部の品種物の被覆茶は前年並みの3000円台半ばで商談が成立し、堅調だった。 ◇
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「バイバイまた来るね」静岡県内Uターンラッシュ GW最終日、新幹線など混雑
ゴールデンウイーク(GW)最終日の6日、静岡県内の交通機関は鉄道を中心にふるさとや行楽地で過ごした人たちのUターンで混雑した。東海道新幹線の自由席乗車率は午前から100%を超えた。夕方まで高い水準で推移し、新型コロナウイルス感染症が5類に移行する前の昨年のGWのピーク時に比べて最大で30ポイント前後上昇した。連休後半は快晴に恵まれたこともあり、人出の多さを実感したとの声が聞かれた。 JR静岡駅は、スーツケースや土産袋を手にした利用客や見送りの人たちで混雑した。東海道新幹線の改札付近は午後1時過ぎから人の波が途切れることなく続いた。JR東海静岡支社によると、上りの「ひかり」は午前10時台に1
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コンビニ時短店1割超 主要6社 24時間営業転換 誕生50年 人手不足対応
コンビニ主要6社で24時間営業をしていない時短店舗数が全体の1割超に当たる約6400店に上ることが6日、分かった。日本で本格的なコンビニが誕生して今月で50年。無休営業で顧客の利便性を追求してきたが、人手不足や夜間の需要減といった社会の変容に直面し、各社が対応を迫られている姿が浮き彫りになった。 共同通信が4月、コンビニ主要7社にアンケートし、デイリーヤマザキ以外から回答を得た。最大手のセブン-イレブンは加盟店の希望による時短営業中の店舗が2020年度に比べて200店超、ローソンは約100店増加。各社は人手不足を補うため、セルフレジ導入なども加速させているが、従業員らの働き方改善に向けて
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国費1兆円の勝算は? ラピダス 次世代半導体に本腰
次世代半導体の国産化を掲げて設立されたラピダス(東京)が、2027年の量産開始を目指して準備を本格化させている。かつて世界をリードした半導体産業の再興は経済安全保障にも直結し、国は1兆円近い補助金投入を決めるなど後押しする。ただ、技術や採算の面で課題が多く、勝算が立っているとは言い難い。 「来年4月の試作ライン稼働に向け、めどが立ちつつある」。小池淳義社長は4月2日、量産化の第一関門突破に手応えを口にした。この日、政府から新たに最大5900億円の追加支援が決まり、同社に投じられる国費は最大計9200億円に膨らんだ。 ラピダスが目指すのは、世界でまだ量産されていない回路線幅2ナノメートル(
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ハローワーク沼津管内 3月有効求人1・33倍
ハローワーク沼津がこのほど発表した3月の有効求人倍率(実数値)は1・33倍で、前年同月を0・05ポイント下回った。管内6市町(沼津、御殿場、裾野、長泉、清水、小山)の有効求人倍率が1倍を超えたのは33カ月連続。4カ月連続で1・3倍を上回った。 月間の有効求人数は前年同月比3・0%減の7845人、有効求職者数は0・3%増の5877人だった。 新規求人倍率は1・98倍で、前年同月を0・09ポイント上回った。新規求人数を産業別に見ると、前年同月より増加したのは生活関連サービス・娯楽業約2倍、サービス業30・7%、医療・福祉7・7%など。減少したのは製造業26・7%、建設業22・9%だった。
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デジタル茶況(5月6日)連休最終日 取引は円滑
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は後半戦を迎え、中西部では生産を終了する工場が連日増えている。 一茶仕入れを終える問屋も出始め、連休最終日の市中や茶市場は買い手の顔ぶれに広がりを欠いた。ただ、7日の雨予報を見越した買いと軟調な相場が相まって、取引は比較的スムーズに進んだ。あっせん業者は「あすもこの調子は続くだろうが、問題は雨後だ。底値がさらに崩壊しかねない」と警戒する。
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自治体テレワーク施設、利用低迷 コロナで設置、交付金の検証必要
新型コロナウイルス対策のため国が設けた地方創生臨時交付金を活用して自治体が設置したテレワーク用施設が閉鎖されたり、あまり利用されていなかったりする事例が相次いでいることが5日、分かった。新型コロナの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザなどと同じ5類に移行して間もなく1年となる中、国と地方にはさまざまな財政支出の効果検証が求められる。 政府は2020年度以降、臨時交付金に計18兆円超の予算を計上した。使途は多岐にわたり全体像の把握は難しいが、これまでも婚活イベントなど、コロナとの関連が低い事業への支出が判明している。テレワーク施設でも各地で似たような事例がありそうだ。 愛媛県宇和島市
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茶況(5月5日)ドリンク関連買いなく苦戦 静岡県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、中山間地の形状物が3000円前後から2000円台前半を中心に手合わせした。中西部の多くの工場がドリンク関連の契約販売に移行したため、代替品を求める買いも一部見られた。遅場所の東部は苦戦が続き、1000円割れで軟調となっている。 苦境の背景について関係者は「例年この時期にドリンク関連大手の仕入れがあり、相場は下げ止まる。ただ今年はそれがなく、底が抜けている」と口をそろえる。 静岡市中でも連日、底値割れが続く。榛原は1000円台前半から700円前後、小笠は1000円台半ばから800円周辺、菊川は1000円台半ばから1000円、金谷は1500円前後、掛川は2000円台を
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デジタル茶況(5月5日)底値割れが続く展開
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、契約売りへの移行や稼働を終える工場が増え始めた。出荷終盤で1000円前後の荷には値ごろ感があり、引き合いが見られる。ただ、低調な相場の中で、売り手側が下物の収め先を確保しようと奔走する状況も続く。 郡部問屋は「この値段だと生産者は続けられない。買い手としても心苦しいが、市況がこうなっている以上は致し方ない」と語った。
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【5月の病害虫予想】気温高 茶とミカンで発生注意
静岡県病害虫防除所によると、5月上旬は平年より気温がかなり高く、晴れの日が少ない予報のため、茶や温州ミカンの病害虫の発生が助長される見込み。 【茶】4月の巡回調査ではチャハマキ、チャノミドリヒメヨコバイ、カンザワハダニの発生が平年より多かった。いずれも気温上昇によって発生が助長されるため、一番茶摘採後の発生に注意が必要。チャノサビダニ類は摘採が遅れた一番茶葉に多発することがあり、発生があれば早めに防除する。 【温州ミカン】4月上中旬の巡回調査では、かいよう病の発病度が平年の3倍とやや高かった。特に県東部は平年比4倍と多い傾向が見られた。病原菌の生育適温は20~30度で、風雨により伝染す
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ハチビキ 赤い姿の深海魚 脂乗り 身質も柔らか(静岡県水産・海洋技術研究所)【旬の魚・こぼれ話】
「ハチビキ」という魚をご存じだろうか。本県や関東では「赤サバ」と呼ばれており、外見は鮮やかな赤色で、水深100~400メートルの深場に生息する深海魚。赤いのは外見だけではない。さばいてみると、その身は血合いが少し透き通ったような赤黒い色をしている。そのため、かつては身の色を理由に敬遠されがちで、価格は非常に安く、市場にはあまり出回らなかった。 本県では伊豆半島周辺でムツやメダイに混ざって釣れるが、ハチビキだけを狙った漁は行われていないため漁獲量は少ない。身の色からは、血生臭そうな印象を受けるかもしれないが、一口食べれば印象はガラリと変わるだろう。赤黒い身はブリとマグロを掛け合わせたような身
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茶況(5月4日)1000円台中心の取引続く 静岡県産一茶
最盛期を迎えている静岡市中と静岡茶市場の静岡県産一茶取引は、末端消費の低迷を受けて相場が下げ止まらない状況が続く。 市中は坂部が1000台半ばから900円、榛原は1000円台前半から700円前後でともに300円から100円程度下げた。相良は1000円台前半、小笠は1000円台半ばが中心。菊川は1000円台前半、掛川は2000円台前半から1000円前後で商談成立した。富士は被覆物が1000円台半ばで引き合いがあったが、その他は800円前後と苦戦している。 静岡茶市場は盛期入りした東部の荷が増え、上場数量は今期最多の5万キロ超。形状物にも買い手に満腹感が見受けられる。本山筋では大川や清沢など
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茶況(5月3日)入荷増も低調な相場展開 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は入荷量が回復し、取引は活発だった。ただ上物の出回りが少なく、低調な相場展開となった。坂部は1700円から1000円、榛原は1000円台後半から700円周辺。勝間田は1000円台半ばから前半、金谷は1000円台後半から半ばが中心。小笠は1000円台後半、富士は1000円前後で手合わせした。 遅場所の荷や下物が1000円を切る状況に、あっせん業者は「二番茶の値段だ。静岡の茶はどうなってしまったのか」と口をそろえた。 静岡茶市場の県産一茶も本山筋や東部を中心に上場量が増加した。終盤産地の相場に遅場所の値が引きずられる傾向が続く。遅場所のJA担当者は「想定外に相場が厳しい。こ
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デジタル茶況(5月3日)取引再開も相場は低調
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨後に摘採を再開した各地からの出回りが増えた。取引は全体的に早かったが、低調な相場展開が続いている。一茶の仕入れにめどを付け始めた買い手もあり、計画数量の不足分を補塡(ほてん)する買いもあった。 買い手からは「雨を挟んで茶が全体に軽くなり、脂っ気がない」との評価が広がり、値押し要因の一つになった。東部の大口の荷は値付けに苦戦した。 あっせん業者は「1000円を切っている荷が4割程度あるのでは。本当に二番茶の値段になってきた」と話す。
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静岡特産クラウンメロン “古里”英国で本格販売開始 高級百貨店で1玉3万円、バイヤー「王室にも」
静岡県特産の「クラウンメロン」。大正時代に英国から、起源となる品種の種が伝わったとされ、生産者が長い年月をかけて改良を重ね、優れた栽培技術でブランドを築き上げてきた。約100年を経て今春、ロンドンの高級百貨店「ハロッズ」でクラウンメロンの本格的な販売が始まった。口当たり、甘さが現地で好評という。県温室農業協同組合クラウンメロン支所(袋井市)の鈴木陽介経営戦略部長は「英国での販売は、いわば“里帰り”。特別な思い入れがある」と喜びをかみしめた。 3月中旬、クラウンメロン支所では英国果物バイヤーとの販売戦略の最終確認が進められていた。鈴木部長が向き合ったのは、日本産の果物
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遠州織物端材でリサイクル紙 柔らか質感、名刺やカードに 富士工業技術支援センター開発
静岡県工業技術研究所富士工業技術支援センター(富士市)は、遠州織物の端材を利用したリサイクル紙を開発した。名刺やメッセージカードを試作、織物事業者から好評。民間で活用してもらえるようPRや改良を続ける。 織物の製造過程で出る綿や麻の端材(繊維くず)を30%配合した。無色と、着色した繊維くずを混ぜた模様付きの2種類。繊維を含むためパルプだけで作る通常の紙よりも厚みがあり、柔らかな触り心地。繊維をけば立たせて絡みやすくし、課題だった強度不足を解消した。 同センターによると、月に数百キロの端材を出す事業者もあり、産業廃棄物として処分されている。「サステナブル(持続可能な)ファッション」への関心
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静岡鉄道 キャリア追求できる職場に【しずおか企業探訪~経営とD&I~⑩】
「女性に優しい職場」と聞いて、どんな職場を思い浮かべますか? 女性にはきつい仕事を任せない職場や、育児をしやすい職場でしょうか。こうした職場には性別役割意識が根底にあり、女性の適切な能力開発が行われていないことが少なくありません。成長の機会が与えられなければ仕事へのモチベーションを抱けず、キャリアアップも視野に入りません。「女性だけが育児をしやすい職場」ではなく「性別にかかわらず、育児をしながらでもキャリアを追求できる職場」こそが、真のダイバーシティが実現された職場なのです。 静岡鉄道の近年の施策には、真のダイバーシティを目指す意気込みが見えます。同社は2023年度から女性登用を本格化し
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松坂屋静岡店の水族館 利用客が決める入館料制度、7日から正式採用
松坂屋静岡店(静岡市葵区)内の都市型水族館「スマートアクアリウム静岡」は2日、利用客が満足度に応じて支払う入館料を決める「ポストプライシング」制度を、繁忙期を除く平日料金として正式採用すると発表した。7日から。 個人客が対象。観賞後にアンケートに答えて任意の料金を支払う。支払額に応じてオリジナルグッズや招待券を受け取れる。土日祝日は大人(中学生以上)1400円で従来と同額。 同水族館は開業以降、平日の客数が振るわず、一部から価格設定に疑問の声が上がっていた。このため同制度を2月~3月末に試験導入し、期間中の平日客数が前年同期比約5倍に伸び、売り上げは約2・5倍になった。 利用客からの要
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茶況(5月2日)雨後に取引小休止 静岡市中 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は前日の雨により各地で摘採を見送る生産者が多く、出回りは本山筋や東部などに限られ、買い手の来場はまばらだった。静岡市中も取引を小休止した。 今期は3月下旬の冷え込みなどが影響し、序盤は新芽の生育がふぞろいな茶園が各地で見られた。ただ、4月下旬の断続的な雨や気温上昇が作用し、遅場所では芽ぞろいが改善傾向にあるとされている。 本山筋の生産者は「盛期に入るこのタイミングで雨はこたえる。コワ葉化を防いで少しでも品質を保ちたい」と話した。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 12, 162キロ(県内5, 807キロ、県外6, 355キロ) ◇鹿児島県茶市場(キロ・円)
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円急騰 3兆円再介入か 一時153円、上昇4円超 米金利据え置き後
2日未明の外国為替市場の円相場は対ドルで急騰し、一時1ドル=153円00銭を付けた。米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)が主要政策金利を高水準のまま据え置くと決めた後、157円台から1時間弱で4円超値上がりした。円が一時急上昇した4月29日に続き、日本政府・日銀が再び円買いドル売り介入に踏み切ったとの観測が拡大。市場関係者の推計では3兆円規模の介入だった可能性があり、円売りに対抗する当局と投資家の攻防が続いているもようだ。 円急騰後は日米の金利差が当面大きく縮小しないとの見方から円売り圧力が強まり、2日午前には156円台前半を付けるなど乱高下した。 元財務省財務官の山崎達雄
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当局急襲も円売りやまず 米FRB金利据え置き 「原資に限界」見透かされ
2日明け方の外国為替市場で円安が進み、日本政府が再び為替介入に踏み切ったとの見方が広がった。取引が薄い時間の「急襲」とも映るが、介入の原資は限られると見透かした投資家の円売りは収まらない。膨張する日本国の借金といった構造的な要因を指摘する声もある。円高反転のきっかけとされる米利下げは遠のくが、米大統領選の情勢も相場に影響を与えかねず、波乱含みの展開が続きそうだ。 一服時に突然 米東部時間1日午後4時(日本時間2日午前5時)過ぎ。ニューヨーク市場の取引が一服したタイミングだった。1ドル=157円台半ばだった円相場が急上昇を始めた。1時間足らずで153円ちょうどと、4円を超える円高に。現地
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決算案(3月期)=ヨシコン 不動産開発が好調
①売上高(前年比)②経常利益(同)③純利益(同)④2025年3月期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①239億2400万円(62・7%増)②32億7400万円(91・0%増)③20億3千万円(74・1%増)④290億円⑤38億円⑥25億円 ※売上高、経常利益は過去最高。不動産投資法人への物件供給や商工業・物流用地の引き渡しにより、不動産開発事業の売り上げが約3倍に伸びた。2025年3月期は新規分譲マンションの売却や不動産開発の積極的な推進で増収増益を見込む。
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インドネシア加盟審査開始 OECD、東南アジアで初
【パリ共同】経済協力開発機構(OECD)は2日、インドネシアの加盟審査手続きを開始した。OECDの加盟国は欧米諸国が多く、実現すれば東南アジアで初の加盟国となる。日本政府もアジアからの新規国加盟へ積極支援を表明している。 コーマン事務総長は2日の演説で「過去20年間の目覚ましい経済改革や成長の成果だ」と述べ、加盟に向けた動きを歓迎した。インドネシアのハルタルト調整相(経済)は「歴史的な瞬間だ」と述べた。OECDは2月、インドネシアの加盟審査手続きを開始すると発表していた。 インドネシアにとって「先進国クラブ」と称されるOECDへの加盟は悲願の先進国入りへの大きな一歩となる。しかし中国やインド
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通期予想を修正 赤阪鉄工所
赤阪鉄工所は2日、2024年3月期の業績予想を修正し、経常利益を昨年5月11日公表の前回予想比25・0%減の3千万円とした。原材料などの値上がり分をエンジン売価に転嫁できず、原価率が大幅に悪化した。一方、純利益は16・6%増の3500万円に引き上げた。一部保有株式の売却益を特別利益に計上したため。 売上高はエンジン、部品の販売が伸びたほか、鋳物製品や機械加工の受注増が寄与するとし、5・3%増の79億円を見込んだ。
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ガソリン174円70銭 2週ぶり値下がり 静岡県は176円20銭
経済産業省が2日発表した4月30日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週調査と比べて30銭安い174円70銭だった。2週ぶりに値下がりした。都道府県別では27道府県で下落し15都県で上昇した。5県が横ばいだった。最安値は岩手県の168円50銭で、最高値は長野県の184円60銭だった。静岡は176円20銭。 政府が石油元売り会社に支給している補助金により、30円30銭の抑制効果があったという。補助金は全国平均価格を175円程度に抑えるために出しており、2日からは1リットル当たり30円10銭を支給する。 来週の見通しについて、調査した石油情報センターの担当者は「円
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電力供給に石炭火力必要 電事連、電源の多様化訴え
電気事業連合会の林欣吾会長(中部電力社長)は2日までに共同通信のインタビューに応じ、電力の安定供給に石炭火力発電は必要で、二酸化炭素(CO2)の排出を抑える施策と併せて活用すべきだと訴えた。安全確保を前提に原発を再稼働させる必要性も強調した。 石炭火力の活用は、先進7カ国(G7)がCO2排出削減対策のなされていない石炭火力について2035年までの廃止に合意したことに関連して言及した。石炭火力は現在、国内発電量の約3割を占めており、林氏は「なくすことは危険で、安定供給に問題がある」と指摘。環境対策として、燃焼時にCO2が出ないアンモニアなどを燃料に混ぜる手法や、発電所から放出されるCO2を回
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物価目標「進展せず」 米FRB
【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は1日、連邦公開市場委員会(FOMC)で主要政策金利を5・25~5・5%で据え置くことを決めた。金利の維持は6会合連続。パウエル議長は会合後の記者会見で「ここ数カ月、物価上昇率2%の目標達成に向けて進展していない」と指摘。利下げの開始時期が遅くなる可能性を示唆したことで、円安圧力につながりそうだ。 FRBが3月に公表した経済見通しでは、年内3回の利下げを見込んでいた。ただ足元の経済指標で物価上昇率が拡大しており、市場では年内の利下げが1回程度にとどまるとの観測へと後退している。米国の高金利が続けば、緩和的政策を続ける日本との金利差が意識され、
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伊藤ハム米久HD 売上高過去最高 3月期
伊藤ハム米久ホールディングス(HD)が2日発表した2024年3月期連結決算は、売上高が前期比3・6%増の9555億8千万円だった。外食需要が回復するとともに、段階的な価格改定が浸透し、過去最高になった。 経常利益は横ばいの260億3600万円、純利益が155億5300万円で8・4%減少した。価格改定による収益効果と内部改善の一方で、原材料費や物流費の高止まり、円安など外部要因による厳しい局面が続いた。 宮下功社長は「原材料の多くを輸入に頼っている。為替が20億~30億円の負担増になった」と指摘。今後の為替動向によって、さらなる値上げに踏み切る可能性に言及した。 事業別の売上高はハムやソーセー
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伊藤ハム米久HD 中期経営計画 26年度に売上高1兆円 三島に高効率モデル工場
伊藤ハム米久HDは2日、2024年度から3カ年の中期経営計画を発表した。連結売上高を3年間で4・6%増やし、最終26年度に1兆円を目指す。 既存の商品ブランドを強化しながら、新商品を継続的に投入。国内の冷凍食品、海外の「和牛」といった成長分野を中心に拡販を図る。経常利益は3年間で15・3%増の300億円に引き上げる。 三島市で建て替える26年完成予定の新工場は省人化やIoT化、一貫生産ラインを備えた高効率のモデル工場とし、ハムとソーセージの生産量を2倍に増やす。投資額は200億円。 35年度までの長期経営戦略も公表し、最終年度の経常利益目標は500億円とした。
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デジタル茶況(5月2日)雨後で取引小休止
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は前日朝から各産地で降り続いた雨により摘採を見送った工場が多く、少量の取引となった。初倉や磐田は最終盤を迎え、遅場所の東部や中山間地は生産が本格化してきた。東部のJA担当者は「今期は上場し始めた段階で他産地の相場が悪く、例年以上に厳しいスタートとなっている」と話す。 藤枝 前日の雨で取引はなかった。市場関係者は「雨後は大きく様変わりするだろう」と話す。 島田、金谷、川根 前日の雨の影響で取引は少量に限られた。 榛原、相良 取引はほぼなかった。牧之原市内で契約茶園の生産が本格化しつつある。 掛川、小笠 1日の降雨の影響で掛川茶市場は休場した。生産者は露払い
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八十八夜にティーバッグ新商品 茶神888が企画 新茶期盛り上げ
八十八夜を迎えた1日、静岡県を拠点に茶文化を広める活動を続けるヒーロー「茶神888(さじん・ハチジュウハチヤー)」が県内外の茶農家の協力で新たに商品化したティーバッグの販売を始めた。888自身が茶畑をさっそうと走り抜けるイメージのパッケージデザインで、新茶のさわやかな香りや味わいを表現。茶を買ったことがない人たちに向け「新茶はうまい!」とメッセージを発信し、新茶期を盛り上げる。 商品は「マルヒ製茶」(磐田市藤上原)の浅蒸し茶と「西尾製茶」(鹿児島県鹿屋市)の深蒸し茶を用意した。パッケージデザインはそれぞれ、浅蒸し茶を疾走感あふれる自身の姿で、深蒸し茶を自身が腕を組んだシックな雰囲気の異なる
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茶況(5月1日)八十八夜の取引足早 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、前日朝の雨により各産地で摘採量が伸びず、前日からは入荷量が落ちた。八十八夜の1日も各地で雨予報だったため、荷は足早に片付いた。 榛原は2000円から1000円台半ば、坂部は1000円台半ばから1000円前後が中心。小笠は2000円台半ばから1000円台半ばとまちまち。相良は1000円台後半から半ば、金谷は2000円台半ばから2000円前後で手合わせした。あっせん業者は「早場所ではドリンク関連の契約用に出荷を切り替える工場が出始めた」と指摘する。 静岡茶市場でも前日比約6割の入荷量となった。雨後の入荷減と連休中の需要を見据え、本山筋や川根を中心にスムーズに取引が進んだ
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ミスド19商品 10円の値上げ 7月から
ミスタードーナツを運営するダスキンは1日、ドーナツの主力19商品を7月3日からリニューアルに伴い税抜き価格で10円の値上げをすると発表した。生地の風味や食感を見直しており、値上げは2022年11月以来となる。小麦粉など原材料の価格高騰や物流費の上昇を理由としている。 「ポン・デ・リング」は税抜き価格140円が150円となる。消費税率の差により、改定後の税込み価格は持ち帰りが162円、店内飲食で165円。「フレンチクルーラー」や「オールドファッション」も対象となる。
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BM承継の新会社発足 創業家去り 伊藤忠主導 新社名はウィーカーズ
自動車保険の保険金不正請求問題を起こした中古車販売大手ビッグモーター(BM、東京)の主要事業を承継した新会社が1日発足した。実質的な大株主で再生を主導する伊藤忠商事が同日、新会社名を「WECARS(ウィーカーズ)」と発表した。新会社の経営陣は「必要とされる会社になりたい」と訴えた。 法令を軽視するような企業体質をつくったBM創業者の兼重宏行氏と長男宏一氏は完全に手を引いた。金融庁が密接な関係だった損害保険ジャパンに業務改善命令を出し、店舗周辺の街路樹を伐採するなどの事件にも発展したBMの問題は大きな節目を迎えた。 新会社には伊藤忠や投資ファンドが計400億円を出資。中古車販売や整備の事
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名古屋百貨店 売上高8%増 4月、春物好調
名古屋市内の主要百貨店4社が1日発表した4月の売上高(速報)の総額は、前年同月比8・9%増の355億円だった。気温が高めに推移し、春物の衣料品が好調で、前年実績を上回った。 ジェイアール名古屋高島屋は13・9%増の163億円で4月として過去最高となった。 松坂屋は3・6%増の97億円。訪日客の消費が好調で、化粧品などが全体の売り上げに貢献した。名古屋三越は7・0%増の66億円で口紅や紫外線対策商品の売り上げが大幅に伸びた。 名鉄百貨店は5・5%増の28億円となった。
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ハマキョウ子会社の架空請求 役員報酬を一部返上
ハマキョウレックスは1日、連結子会社近物レックス(清水町)の従業員らによる架空請求などの不適切取引問題で、同社の堀内悟社長ら取締役5人の役員報酬の一部自主返上と再発防止策を発表した。不適切取引を主導した近物レックスの部長兼支店長(発覚時)も降格など社内処分した。 堀内社長は3カ月間、月額報酬30%減額とする。再発防止策は、不正が起きた貸し切り代車契約締結の運用ルールの明確化や職務権限の見直しを徹底する。新たに設置した社長直轄の組織となる内部監査室で計画的な監査を行う。 親会社のハマキョウレックスは、発生事実や原因をグループに情報共有するほか、子会社内部監査の定期モニタリング実施などの体制を強
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米地方紙 オープンAI提訴 8社、著作権侵害「存続脅かす」
【ニューヨーク共同】ニューヨーク・デーリーニューズやシカゴ・トリビューンなど計八つの米地方新聞社は4月30日、対話型人工知能(AI)の学習に記事を使われて著作権を侵害されたとして米オープンAI、同社と提携するマイクロソフト(MS)を提訴した。損害賠償の支払いと、さらなる著作権侵害の差し止めなどを求めている。 米紙ニューヨーク・タイムズも昨年12月に訴訟を起こしており、同様の動きが拡大。一方、オープンAIは米AP通信やドイツのアクセル・シュプリンガー、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)などと記事使用で提携しており、メディアによって対応が分かれている。 米投資ファンドのアルデン・グローバル
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人事=ローランド(1日)
REAセールス本部RJM統括部長(CEO付)唐沢裕典
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空の便で地域間交流1.5倍に 日航 ユニークな経営目標 新指標導入、観光以外の魅力も探る
日本航空が、空の移動で生まれる地域間の交流を1・5倍に増やすというユニークな経営目標を新たに掲げた。観光に限らない各地の魅力を広める活動などを通じ、人口減少で伸び悩みが想定される国内線の需要をてこ入れする狙いがある。 1年間に同じ地域を2回以上訪れたマイル会員の人数と、訪れた回数を掛け合わせた「つながり総量」と呼ぶ新たな指標を導入。110万人が平均4回移動した2023年の総量440万を、30年度に1・5倍の660万まで増やす。「つながり総量」は筑波大と共同で算出した。 核となる取り組みの一つが、希望して就航地に移住した客室乗務員「JALふるさとアンバサダー」による活動だ。現在は20人が特
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花博会場で入社式 浜松市中央区の建築・不動産企業
建築・不動産業「アイジーコンサルティング」(浜松市中央区)はこのほど、「浜名湖花博2024」の会場の同区のはままつフラワーパークで、ライフプラン事業部に配属された新入社員3人の入社式(配属式)を開いた。同園によると民間企業では初の試みという。 入社2~3年目の若手社員が「お客さまに感動を提供できる人材に」との思いから企画した。同社がベンチを寄付したことをきっかけに備品の寄贈を続けている同園で、地域とのつながりを体感してもらおうと、屋外の「見晴らしの丘」に特設会場を設置した。 部員約50人や一般来場者も見守る中、新入社員は配属証書を授与されたほか、誓いの言葉を述べた。宮城県出身の中沢義昌さ
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デジタル茶況(5月1日)出荷量減り 取引足早
八十八夜を迎えた静岡市中と静岡茶市場の県産一茶取引は、前日朝の雨の影響で出荷量が減少したこともあり、足早に終わった。市中問屋は「八十八夜という雰囲気ではないが、連休を見越した買いが集中したのだろう」とみる。 取引価格帯は1000円台前半が膨らみ、生産開始間もない遅場所の値段も低調に推移している。1000円を大きく割り込む荷もあった。市中あっせん業者は「お茶が一番売れた頃とは隔世の感がある。これでは2番茶の値段だ」と話した。 藤枝 JA大井川藤枝工場は5工場から10口1752キロが上場し、3900~2200円で取引された。中心は2000円台半ば。安値の荷の引き合いが強かった。 島田、金谷
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23年度の静岡県内有効求人1・21倍 3月は1・18倍 コスト高で控える動き
静岡労働局が30日発表した2023年度平均の県内有効求人倍率(季節調整値)は、前年度比0・08ポイント下降の1・21倍だった。24年3月は1・18倍で前月から0・02ポイント下降し、全国値(1・28倍)を18カ月連続で下回った。原材料、エネルギーの価格高騰で求人を抑える動きが広がり、同労働局は雇用情勢の基調判断を「改善の動きに弱さがみられる」と7カ月ぶりに下方修正した。 3月の新規求人数は11・5%減の2万801人。業種別で見ると、建設業は前年同月比4・7%減の2220人。コスト上昇で割高感が強まる住宅の需要落ち込みや、求人の大幅な増加が続いた昨年末からの反動が影響したという。製造業は自動
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茶況(4月30日)産地そろうも満腹感散見 静岡市中県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、本山筋の大川や玉川、川根、天竜、富士などの遅場所から荷が届き始め、ほぼ産地の顔ぶれが出そろった。中山間地の形状物に引き合いがあった。大川は5000円台前半、藁科の共同工場は3000円台後半、天竜は4000円から3000円台で商談が成立した。市中問屋は「こちらの要望に応じて丁寧に作ってくれている工場の荷には昨年よりも高い値を付けることもある」と話す。 静岡市中の県産一茶は、富士の大型工場から初荷が届いた。取扱数量は増加する一方で、すでに満腹感のある茶商も散見され、評価の芳しくない低価格帯の荷は取引に難渋している。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 50
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新社長に栗沢氏 クレステック
取扱説明書の企画・製作などを手がけるクレステックは30日、新社長に栗沢威臣取締役兼執行役員欧米事業部長(53)が7月1日付で就任する人事を発表した。高林彰社長(65)は代表権のない取締役となる。 代表権は栗沢氏1人が持つ。同社は「総合情報創造企業」を掲げ、中核とする取扱説明書製作の対象分野や、マーケティングからアフターサービスまでトータルでの事業の拡大に注力している。次の10年を見据えた持続的な成長へ「新たな経営体制の下、新領域への挑戦にも積極的に取り組み、企業価値の向上を目指す」(同社)としている。 執行役員制度の変更も併せて発表した。経営会議に取締役会の権限の一部を委任された取締役が
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JR東海 純利益75%増 3月期 コロナ5類で新幹線回復
JR東海が30日発表した2024年3月期連結決算は、純利益が前期比75・2%増の3844億円となった。新型コロナウイルスの5類移行により、収益の柱である東海道新幹線の利用が増えたことが寄与した。売上高は22・1%増の1兆7104億円だった。 東海道新幹線の運輸収入は26・5%増の1兆2479億円と、コロナ流行前の19年3月期の96・6%まで回復した。在来線の運輸収入も前期比13・2%増の948億円に伸びた。 25年3月期の連結業績は、売上高が1・7%増の1兆7400億円、純利益が0・9%減の3810億円と予想。新幹線と在来線を合わせた運輸収入は25年3月末にかけてコロナ前と同水準に回復すると
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電力8社最高益 燃料価格下落 3月期決算
大手電力10社の2024年3月期連結決算が30日出そろい、北海道、東北、中部、北陸、関西、中国、四国、九州の8社の純利益が過去最高となった。火力発電の燃料価格が下落したことが要因。前期の純損益は燃料価格高騰で8社が赤字だったが、一転して全10社が黒字を確保した。一部の社は、電気料金の値上げも寄与した。 ただ、25年3月期は燃料価格下落による利益押し上げ効果がなくなる見込みで、8社が減益を予想。東京電力ホールディングス(HD)は未定とした。柏崎刈羽原発の再稼働時期が見通せないためと説明している。 東電HDの24年3月期の純損益は2678億円の黒字(前期は1236億円の赤字)で、2年ぶりに黒
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値上げ効果が浸透 通期予想上方修正 はごろも、3月期
はごろもフーズは30日、2024年3月期の通期連結業績予想を上方修正し、経常利益を昨年11月2日公表の前回予想比26・1%増の22億6900万円、純利益を34・5%増の17億4900万円とした。値上げ効果が販売の落ち込みで生じる影響を上回ると見込む。 主力のツナ缶やコーン、国産みかん缶詰など幅広い分野で価格改定を行った。売上高は2・4%増の735億100万円に見直した。 (経済部・河村英之)
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四半期決算(4~12月期)=電業社機械製作所 原材料費上昇で減益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①134億8700万円(1・2%減)②6億1400万円(15・5%減)③4億5600万円(11・1%減) ※原材料費や人件費の高騰が利益を圧迫した。ポンプや送風機の受注額は49・3%増加した。架空工事の発注などが判明し、決算発表が遅れていた。
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JR東、増収増益 25年度末に値上げか
JR東日本が30日発表した2024年3月期連結決算は、売上高が前期比13・5%増の2兆7301億円、純利益が98・0%増の1964億円だった。新型コロナウイルス感染症の5類移行で鉄道の利用者が回復し、2年連続で増収増益となった。東京都内で記者会見した伊藤敦子常務は、早ければ25年度末に値上げする可能性に言及した。 鉄道運輸収入はコロナ禍前の19年3月期の90・3%まで回復した。北陸を中心に新幹線が堅調で、インバウンド(訪日客)による利用も増えた。鉄道需要の回復に伴い駅構内の店舗やホテルの売り上げも増加した。 鉄道運賃の算定を巡っては、国土交通省が運用の見直しで引き上げやすくする方針を示してい
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浜松名産、新商品に 牛乳や豚肉使用 内山アナと開発 遠鉄ストア
遠鉄ストア(浜松市中央区)は11日、浜松市出身のフリーアナウンサー内山絵里加さんと共同開発した地元産の牛乳や豚肉を使った新商品5品を発売する。 祖父母が生産者だったといういなさ牛乳を使った洋菓子「モーモーロール」(税込み842円)は、白い生地とココアスポンジで牛柄をイメージした。メンチバーガー(324円)やメンチカツ(194円)などは、好物という「浜名湖もちぶた」を素材にした。 内山さんは2023年1月から同社の応援隊長を務め、CMやイベントに出演してきた。商品開発は初めてで「地元にこんなにおいしい食材があったことを幅広い年齢層の方に知ってほしい」と話した。 3カ月に1度のペースで新商
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遠州織物でエプロン 園芸、ファッションに 鈴木織商
織物専門商社「鈴木織商」(浜松市中央区)は、遠州織物の生地を活用した「Orisho(オリショー)エプロン」3種類を発売した。個人消費者向け商品。ショート丈のエプロンは開催中の浜名湖花博に合わせてガーデニングでの活用も提案する。 洋服のような着こなしが可能な綿と綿麻製「ドレスエプロン」は、有名服飾ブランドの女性用コートの採用素材などを活用している。「遠州リネンdeエプロン」は豊富なカラーバリエーションを用意。柔らかくて丈夫な仕立ての「綿deエプロン」のうち、チェック柄のショート丈エプロンは、はさみなどを入れられるポケット付きで園芸やキャンプ向けにPRする。 浜松商工会議所が特産を使った製品
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デジタル茶況(4月30日)八十八夜前 全体相場が続落
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、産地がおおむね出そろった。遅場所の出回りが膨らんだが、終盤を迎えた早場所の値に引きずられ、相場は続落。八十八夜(5月1日)を前に取引全体の中心価格帯は1000円台に落ち込んでいる。一部に品質重視の買いがあるが、主流は価格を優先した取引に移行している。 郡部の問屋は「茶の商いが良かった時代は、この時期の相場が2000円台後半だった。八十八夜の新茶という文化が消費者にも業界にもなくなりつつある」と指摘する。 本山筋のある生産者は「一番茶でこの値段では、来年は続けられない」と下を向く。 藤枝 JA大井川藤枝工場は6工場から13口2102キロが上場した。高値は
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企業7割、賃上げ「5%」未達 大手と小規模、格差鮮明
帝国データバンクが今月実施した2024年度の賃上げ実績アンケートで、約7割の企業では今春闘の焦点となっている「5%」の賃上げ率に届かなかったことが29日分かった。満額回答も相次いだ大企業と対照的に、人件費などの価格転嫁が難しい小規模企業で伸び悩みが目立つ。企業規模によって処遇改善の流れから取り残される賃上げ格差の構図が鮮明になってきている。 今春闘では連合が「5%以上」の賃上げ目標を掲げ、伸び率が焦点。春闘終盤を迎える中、連合の集計では平均賃上げ率自体は33年ぶりに5%台に乗る可能性が高い。 中小企業は人件費アップ分を大企業との取引価格に転嫁しにくいといった下請け構造問題が指摘されており
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茶況(4月29日)相場軟調 2000円割れ目立つ 静岡市中、県産一茶
静岡市中の県産一茶は、摘採を再開した各産地から荷が届いた。大型工場も本格稼働し、取扱数量が増加。雨後の晴天でコワ葉化が進んだことで、上物は1000円前後、その他の荷は500円ほど値を下げた。終盤の磐田は2000円前後から1000円台前半、坂部は1000円台後半が中心。小笠は3000円前後から2000台前半、榛原の大規模工場は1000円台後半から前半で商談が成立した。 静岡茶市場は本山筋や東部からの上場量が増え、県産一茶の取扱数量が今期最多となった。ただ、こちらも買い気が低調で、大口の荷は取引に手間取る状況が続く。初荷を届けたJA職員は「1000円台でも買い手の反応が薄い。値段を下げる以外に
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大井川港朝市、サクラエビや生シラス求め長蛇の列 限定「漁師鍋」も盛況
焼津市の漁港三大祭りの一つ「第30回大井川港朝市」が29日、同市の大井川港漁業協同組合魚市場で開かれた。大勢の市民や観光客が朝早くから、同港で水揚げされた生シラス、サクラエビのかき揚げ、釜揚げなど新鮮な海の幸を買い求めた。 サクラエビのかき揚げは整理券を配布して即完売。取れたての生シラスは1パック約250グラムが500円で販売され、長蛇の列ができた。魚のすり身やサクラエビの釜揚げ、野菜を使った限定500食の「漁師鍋」の無料配布も盛況だった。 計20団体が出店し、特産品や地場産品を販売した。漁船の体験乗船とステージイベントも行われ、家族連れから人気を集めた。
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デジタル茶況(4月29日)出荷増で相場は下落 静岡県産一茶
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨後に摘採を再開した各地から荷が集まり、最盛期入りの様相となった。見本で品々を確認した買い手からは「脂っ気がなくなり、軽くなった」と様変わりを指摘する声が目立った。相場は下げ足を速め、取引のピークとされる八十八夜(5月1日)を前に、1000円台での手合わせが続出した。 下落幅を抑えたい売り手側が親値を高めに設定すると、荷の売れ行きが鈍化し、結局終値が想定以下となる悪循環が生じている。JA担当者は「茶商が求めている品質と価格帯にはまれば売れる。ただ、そのゾーンが毎日変わるので商談に苦労している」とこぼした。
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荒い値動き 市場に緊張感 政府日銀 かじ取り難しく 円乱高下 為替介入か
29日の外国為替市場で円相場が乱高下した。東京市場が祝日のため休場で、間隙(かんげき)を突くような荒い値動きとなった。午前に円安が進んで一時1ドル=160円台に突入したが、午後には154円台まで急反発。政府と日銀が為替介入に踏み切ったとの見方から市場に緊張感が広がった。物価高への懸念を背景に円安阻止を求める声は強いが、日米の金利差で円が売られやすい地合いに変わりはなく、政府は難しいかじ取りを迫られている。 祝日の波乱 「(円相場の)激しい変動が国民経済に与える影響は看過しがたい」。祝日で職員もまばらな財務省内で、夕方に記者団の取材に応じた神田真人財務官は強調した。介入の有無は明かさなか
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円乱高下 一時160円台 為替介入か 5円超急騰 財務官「看過しがたい」
【シンガポール、東京共同】週明け29日の外国為替市場で円が対ドルで急落し、一時1ドル=160円台を付けた。1990年4月以来34年ぶりの円安ドル高水準。日本が祝日で取引量が少ない中で、日米金利差を意識した円売りドル買いの流れが加速。その後は一時154円台後半まで5円程度急上昇し、乱高下した。 市場関係者によると、日本政府、日銀が為替介入を実施した可能性がある。財務省の神田真人財務官は29日、財務省内で記者団に対し、為替介入の有無について「ノーコメント」と述べた。「(円相場の)激しい変動が国民経済にもたらす悪影響は看過しがたい」と強調した。 円は対ユーロでも下落し、一時1ユーロ=171円台
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松崎の農業者 漬物共同加工施設開設へ 道の駅「花の三聖苑」内に
食品衛生法の改正に伴い漬物の製造、販売が許可制になることに対応するため松崎町の農業者らがタッグを組む。同町の道の駅「花の三聖苑」内に漬物の共同加工施設を開く方針を固めたことが28日までに、町などへの取材で分かった。 同法の改正により6月以降、販売を前提として漬物の製造を続ける場合は、基準を満たす衛生的な加工施設の整備が求められる。個人宅で漬物を生産している農業者が直売所などで販売するには設備の更新や改修を施して保健所の営業許可を得る必要があり、製造をやめる農業者が増える懸念があった。新施設はその受け皿として機能させる。 農業者らでつくる町農業振興会後継者育成部会が苑内にある木造平屋建ての
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パナソニックの洗濯機が返礼品 袋井市のふるさと納税
袋井市は4月から、パナソニックのドラム式洗濯乾燥機2品種をふるさと納税の返礼品に登録した。パナソニック製洗濯機が返礼品に採用されるのは全国初。 パナソニックは松下電器産業時代の1973年に、洗濯機を製造する静岡工場(袋井市新池)の操業を開始した。同市は、同工場が2023年に操業50年を迎えたことを契機に連携を強化し、「パナソニック洗濯機のふるさと」としての周知を図る。 返礼品は2シリーズの13品目で、品目ごとに搭載される機能が異なる。寄付額は95万~135万円。
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1万トン貨物船進水 静岡市清水区のカナサシ重工 学生見学「壮大で感動」
静岡市清水区三保のカナサシ重工の造船所でこのほど、総トン数約1万トンの一般貨物船の命名進水式があった。船主や地域住民、近くの東海大海洋学部の学生ら約70人が見守る中、「ブレーブエメラルド」と名付けられた船は水しぶきを上げて着水した。 式典では神事やくす玉割りが行われ、支綱切断が行われた。同学部海洋理工学科2年の渡辺巴彩さん(19)は「初めての体験だったが、とても楽しかった。船が壮大で感動した。造船業に興味が持てた」と振り返った。 (清水支局・坂本昌信)
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茶況(4月28日)出回り少なく取り引き限定的 静岡市中、県産一茶
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、前日の降雨の影響で出回りが少なく、限定的な取引となった。休業する問屋も多かった。市場、市中ともに1000円台の荷が増え、買い手に新茶商戦用から年間用へと仕入れを移行する動きも出始めた。市中問屋は「値が下がってきたので、2000、3000円台は無理に手を出さない。上物にも満腹感があり、焦って買わなくてもいいというムードが漂っている」と指摘する。 29日は各産地から一斉に荷が届き、荷口も増える見込み。八十八夜(5月1日)前の取引のヤマ場となり、買いの傾向と相場が注目される。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 8,808キロ(県内5,931キロ、
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日銀がマイナス金利解除 住宅ローン、上昇の可能性も 総裁「普通の金融政策に」【やわらかゼミ】
日銀がマイナス金利政策を解除したという記事を読んだ会社員の俊一さん。友人で地方銀行に勤める真さんに聞いた。 俊一 マイナス金利って何だったの。 真 金融機関は日銀や他の金融機関とお金をやりとりするため、日銀に預金口座を持っているんだ。2016年に預金の一部に年率マイナス0・1%の金利を適用した。 俊一 利息は普通もらえるものだよね。お金を払うってことなの? 真 そう。いわば「手数料」がかかるようなもの。だったら貸出金を増やして、少なくても金利収入が得られた方がいいよね。日銀はこうして世の中に出回るお金を増やして、金利を低い状態にしたんだ。 俊一 解除ということは、もう手数料を取ら
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デジタル茶況(4月28日)雨後で取引小休止
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、前日の断続的な雨の影響で摘採を見送った生産者が多く、取引は小休止となった。今期の一番茶取引の傾向について、市中あっせん業者は「葉に力がないため蒸しが強いと赤くなる。水色重視の買いが目立つ中で、そうした荷は売れ残ってしまう」と話した。 藤枝 JA大井川藤枝工場は2工場から4口642キロが上場し、4100~2400円で取引された。高値はやぶきたの形状物。前日の雨で数量が少なく、片付きは早かった。摘採が本格化し、29日は数量が膨らむ見込み。 島田、金谷、川根 川根では本年度の全国茶品評会に向けた出品茶の製造が始まった。
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GW初日で行楽地にぎわい 静岡県内にも人の波 コロナ明け実感、節約志向の観光客も
ゴールデンウイーク(GW)が始まった27日、静岡県内は雨や曇りの空模様となったが、行楽地や交通機関は県内外からの家族連れなどでにぎわいを見せた。新型コロナウイルスの5類移行からほぼ1年がたち、新幹線や飛行機の利用状況は復調を示すものの、初日はGWの日並びや天候の影響もあってか出足がいまひとつの施設も。記録的な円安や物価高を踏まえて節約志向の観光客も目立ち、旅行先選びも分散化している。 沼津市の沼津港は昼前後を中心に混雑し、飲食店や物販店が並ぶ通りは人の流れが絶えなかった。駐車場には首都圏や中京圏ナンバーの車両が並んだ。名古屋市から訪れた公務員梶原英彦さん(50)は「昨年は人混みを避けていた
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小山町と御殿場市、宿泊施設ラッシュ 外国人客、富裕層取り込みへ官民連携 圧倒的人気「富士山」麓強み
北駿の小山町と御殿場市で、高級ホテルなどの宿泊施設の建設、開業が相次いでいる。日本の象徴として国内外で圧倒的な知名度を誇る富士山の周辺という地域特性を強みに、円安を背景に多く訪日する外国人客や、コロナ禍後の国内富裕層、大都市圏からの観光客の取り込みを狙う。活発な民間観光投資に呼応し、行政も滞在型観光の拡充に力を注ぐ。 富士山北東側の小山町須走地区。登山者らの憩いの場「道の駅すばしり」にほど近い約5万平方メートルの敷地で、2025年開業を目指し、強羅花壇(東京都)のホテル建設が進む。ターゲットは富士山の眺望や登山に加え、両市町域にある19カ所のゴルフ場や国内有数のモータースポーツ施設、アウト
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茶況(4月27日)全体的に相場軟調 静岡茶市場、県産一茶
静岡市中の県産一茶は、少量選別買いの傾向が続き、取引は全体的に軟調に推移した。多くの買い手が雨後2日目の品質を「コワ葉化が進んでいる」と評価し、値押し要因とした。 取引価格帯は坂部は2000円台、磐田は1000円台半ばが中心。勝間田は500円下げの3000円台半ばから2000円台半ば、小笠は3000台後半から2000円台後半。 静岡茶市場には天竜や富士、富士宮などからも入荷があり、産地の顔ぶれがさらに広がった。 降雨後のつゆが朝まで残り、きょうの摘採を見合わせた工場が多い。市中、茶市場ともに28日の荷は限定的となる見通し。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 41,076キロ
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デジタル茶況(4月27日)荷数増も小口の買い目立つ
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、本格稼働する工場が増え、一荷主当たりの数量も伸びた。ただ末端消費が低迷する中で繰り越し在庫を抱える買い手の多くが小口仕入れに徹している。 製造本数が多い品は荷さばきに難航する傾向が強い。あっせん業者は「5本買ってくれれば御の字。このまま出回り数量が最盛期水準になれば、行き場に困った荷であふれてしまう」と嘆く。 早場所の磐田や初倉では良品の製造に徹し、3000円前後で一茶の生産を終えた工場もあった。市中問屋は「突出して良い荷には買い手がしっかりと付いている」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は5工場から9口903キロが上場し、4800~2800円で取引さ
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「あわしまマリンパーク」7月再開へ 前経営者から体制刷新 今村新社長が会見
2月に閉館した沼津市の離島・淡島にある水族館「あわしまマリンパーク」運営会社の新社長に就任した放送作家今村クニト氏(54)が26日、市内で記者会見を開き、早ければ7月に再オープンする意向を明らかにした。同館のオーナー会社が保有する全株式を取得したことも公表。施設の所有権や負債に関する問題解決を急ぎ、有志による支援団体を新設して営業再開にこぎ着ける考えを示した。 今村氏側によると、同館のオーナー会社だった「オーロラ」側が保有していた全株式は、関係会社を通じて今村氏に譲渡する契約を今月12日に締結。オーロラの竹原虎太郎氏が運営会社「淡島マリンパーク」の代表取締役を辞任し、今村氏が代表取締役に就
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ウクライナ原料で界面活性剤 天然由来 開発に着手 現地企業での生産視野 アライドカーボンソリューションズ(沼津)
天然由来の界面活性剤の生産を手がける沼津市のアライドカーボンソリューションズが、ウクライナの産物を使った界面活性剤の開発に着手する。経済復興推進会議で日本とウクライナ両政府などが合意した案件の一つ。石油由来から天然由来の界面活性剤への置き換えが世界的に進む中、量産化できればウクライナの支援につながると期待される。 植物油と糖を使い天然酵母の発酵で製造する同社の界面活性剤「ソホロリピッド」は、国内外で洗剤や化粧品、飼料などの原料になっている。この製造技術を応用し、ウクライナの国花ヒマワリの種子から抽出した油、菜種油、トウモロコシの糖から新たな界面活性剤を作る。まずは日本国内で開発し、将来的に
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ローランドDG、TOB買い付け価格引き上げ MBOに向け、期限5月15日に再延長
ローランドDGは26日、MBO(経営陣による自社買収)に向けて、米国の投資会社タイヨウ・パシフィック・パートナーズと組む公開買付(TOB)について、買い付け価格を1株当たり5035円から5370円に引き上げると発表した。「対抗TOB」でブラザー工業が予告していた1株当たり5200円を上回る。買い付け期限は26日から5月15日に再延長した。 タイヨウ側の提案に対する賛同意見を維持した。ブラザー工業の提案を受けて、撤回していた株主に対する応募推奨は、今回のTOB価格の引き上げを受けて再び「推奨する」に戻した。 同日、小川和宏常務執行役員コーポレート本部長らが都内で会見し、タイヨウ側の提案に賛
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茶況(4月26日)今期最多の上場量 静岡茶市場、県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、山間地などの遅場所を除いて各産地が出そろい、今期最多の入荷となった。開場直後から、雨後の芽合いの変化を指摘する買い手と、相場維持を図る売り手との攻防が続いた。 本山筋は500円前後の下げ。藁科は5000円台前半、足久保は手摘み物が1万円前後、玉川は5000円台中心の手合わせ。袋井は4000円から2000円台半ば。初倉は2000円前後が中心。週末にかけて一茶の摘採を終える小規模生産者も出始める。 静岡市中は荷口が増え、雨前から700~500円下げる荷が多かった。勝間田は4000円から2000円台半ばでまちまち。榛原は3000円台半ばから2000円前後、小笠は4000
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3000社超 荷待ち削減義務 軽貨物の安全対策強化 24年問題 改正法成立
トラック運転手の時間外労働規制適用に伴う「物流の2024年問題」への対応策を盛り込んだ改正関連法が26日の参院本会議で、与党などの賛成多数で可決、成立した。運転手が配送拠点などで待機する荷待ち時間の削減に向けた計画策定を荷主企業などに義務付け、仕事の効率化につなげる。対象は3千社を超える見込み。事故が急増している軽貨物運送事業者の安全対策も強化する。26年度までに全面施行する。 計画策定義務化の対象となる企業の基準は政令で定める。国土交通省は、荷主のメーカーなど約3千社のほか、トラック事業者約400社などと想定する。 計画の進み具合が不十分な場合、国は是正を勧告。従わなければ社名の公表や
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ローソン株のTOBが成立 KDDIと三菱商事
ローソンは26日、KDDIが実施していたローソン株の株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。7月上旬に開催予定の臨時株主総会を経て、上場廃止となる。KDDIと既存株主の三菱商事が株式の50%ずつを保有し、ローソンのデジタル化の加速などに取り組む。TOBは3月28日から4月25日まで実施。株式の約4割の応募があった。今後、KDDIが残りの株主から買い取る手続きを進める。
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サンマ漁獲枠6%減 24年 不漁で影響限定的か
水産庁は26日、2024年の日本全体のサンマの漁獲枠を前年比6・1%減の11万911トンにする案を漁業関係者らに示した。1997年に漁獲枠制度を導入して以降、最も少なくなる。18日の国際会議で決まった資源管理強化に向けた漁獲枠削減措置を踏まえた。ただ、日本の漁獲量は漁獲枠を大幅に下回る不漁が続いており、影響は限定的とみられる。 日本や中国、台湾など9カ国・地域が参加する18日の北太平洋漁業委員会(NPFC)の年次会合で、資源状況に応じて総漁獲枠を自動的に算出する新たな管理規則を導入することが決まった。24年の総漁獲枠に適用し、年25万トン以内から22万5千トン以内に削減されることになった。
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人事=ヤマハ発動機(5月1日)
ランドモビリティ事業本部MC事業部3S第1地域統括部アセアン部長兼YMAP社長(ランドモビリティ事業本部SPV事業部e-Kitビジネス部長)丸田佳奈▽ランドモビリティ事業本部SPV事業部e-Kitビジネス部長(YIMM取締役)竹山洋▽YMFCA社長(BYMD)ダビッド・ベッゼーラ
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6割 価格転嫁できず 事業者「身を削って補填」 インボイス
昨年10月に始まった消費税のインボイス(適格請求書)制度を巡り、登録した事業者の6割が消費税や事務的な費用を価格転嫁できていないことが26日、分かった。制度に反対する市民団体がアンケート結果を同日公表し、財務省などの担当者に手渡した。 調査は「インボイス制度を考えるフリーランスの会」が3~4月にオンラインで実施。登録事業者となったフリーランスや個人事業主など2740人のうち、62%が値上げできず「身を削って補塡(ほてん)した」と答えた。 費用を賄うため「商品やサービスの値上げ」をしたとの回答は16・1%にとどまった一方、「借り入れ」をして消費税を納税した事業者は7・4%に上った。調査全体の回
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日米欧、包囲網へ前進 スマホアプリ市場独占 規制 「もしトラ」政策転換リスクも
政府は巨大IT企業のスマートフォン向けアプリ市場独占を規制する新法案を国会に提出した。欧米と足並みをそろえた包囲網構築が前進し、消費者の利便性も高まりそうだ。ただ米アップルやグーグルを抱える米国では規制に消極的なトランプ前大統領が11月の選挙で返り咲き、大きく政策転換するリスクがなお残る。 お墨付き 法案提出を前に、日本政府・与党が腐心したのは、米国から「お墨付き」を得ることだった。 水面下で根回しに動いたのは自民党で競争政策を担う伊藤達也元金融担当相。1月上旬、米ワシントンにある司法省を訪れ、巨大ITへの監視を強める反トラスト法(独占禁止法)担当幹部に、日本の法案を説明した。 バ
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御室氏、全信協会長退任へ 2期4年 経営基盤向上など推進
全国信用金庫協会(全信協)は26日、会長の御室健一郎浜松いわた信用金庫会長(79)が、6月下旬に任期満了で退任すると発表した。御室氏は2020年6月に本県関係者で初めて全信協会長に就いた。 2期4年にわたり、県内9信金を含む254信金が加盟する協会を率いた。新型コロナウイルス禍が続く中、市場縮小や原材料高騰などの課題を抱える全国の信金の経営基盤向上支援、信金の目指すべき姿を示す新3カ年計画策定、デジタル化対応などを推進した。 御室会長は取材に「コロナ禍の困難な事態に対し、信用金庫業界で団結することができた。今後も金融情勢変化への対応や変革期の地域企業の支援に、引き続き信金が役に立てるよう取り
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中部電力の純利益が過去最高4031億円
中部電力が26日発表した2024年3月期連結決算は、純利益が前期比約10・5倍の4031億円と過去最高だった。燃料価格の下落が寄与した。売上高は9・4%減の3兆6104億円だった。 名古屋市内で会見した林欣吾社長は「純利益が過去最高となったことは評価する」と述べた上で、燃料価格の下落は業績の一時的な押し上げ要因に過ぎないと強調した。 25年3月期の連結業績予想は、売上高が0・3%減の3兆6千億円、純利益は57・8%減の1700億円とした。燃料調達コストの上昇などを考慮した。 同時に25年度までの中期経営目標の修正も公表し、連結経常利益を従来の1800億円以上から2千億円以上に引き上げた
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トヨタ部品6社 生産増で増益 過去最高も
トヨタ自動車グループの主要部品メーカー7社は26日、2024年3月期連結決算を発表した。取引先の自動車メーカーの生産や販売が日本や北米を中心に好調だったことや円安が寄与し、純利益は豊田自動織機が過去最高となるなど6社が増益だった。デンソーは同社製の燃料ポンプを搭載した車のリコールの影響で減益となった。 豊田自動織機の純利益は、前期比18・6%増の2287億円だった。一方、エンジン認証不正問題による取引先への補償などのため525億円を引き当てた。 アイシンも約2・4倍の908億円だった。ジェイテクトは新型コロナウイルスや半導体不足の影響が緩和し、17・4%増の402億円だった。トヨタ紡織は約3
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歴史的円安、物価高…家計負担ずっしり 静岡県内、規格外品・箱買いに需要 生活防衛に売り手も呼応
26日の東京外国為替市場の円相場が約34年ぶりに一時1ドル=156円まで下落し、円安や原材料・エネルギー高に起因する物価高で消費者の家計負担が増す中、ディスカウントストアや業務用食品販売店の需要が高まっている。4月には約2800品目の食品が値上げされ、実質賃金も23カ月連続でマイナスとなった。各店はメーカーの規格外品を割安で提供するなど価格を抑制し、高まる生活防衛意識に対応している。 アウトレット家具販売のBゾーンハヤカワ(磐田市)は、メーカーの余剰在庫品や新作見本市で展示されていた品、わずかな傷で規格外となった品を、通常価格の5~7割引きで販売する。ソファやベッドなど1500点以上が並ぶ
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遠州鉄道 斉藤会長 退任へ 相談役に
遠州鉄道は26日、斉藤薫代表取締役会長(71)が6月27日に退任し、相談役に就くと発表した。退任後の会長職は不在となる。 代表権があるのは丸山晃司社長(57)のみとなる。新しい布陣で、4月にスタートした「人を大切にして企業価値を高める」を基本方針にした新中期経営計画の推進に臨む。 斉藤氏は1976年に遠州鉄道に入社し、運輸畑などを歩んだ。遠鉄アシスト社長などを経て2013年に遠州鉄道社長に就任し、経営効率化を推進。会長に就いた22年からは丸山社長とともに、コロナ禍で打撃を受けた運輸や観光事業などの再生に努めた。 斉藤会長は「地域が人口減少や変革期にある厳しい状況下、生活に密着した幅広い
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トナー事業回復 通期予想上方修正 巴川コーポレーション
巴川コーポレーションは26日、2024年3月期通期の連結業績予想を上方修正し、経常利益を2月13日公表の前回予想比23・1%増の16億円、純利益を2倍の6億円とした。主力のトナー事業で低迷していた中国市場に底打ち感が見られ、受注環境が改善。利益率の高い製品の販売が伸びた。 売上高は0・6%増の337億円に見直した。半導体・ディスプレー関連事業で一時的に需要が増えたほか、円安効果や試作収入の増加も重なった。
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静甲が業績修正 通期予想
静甲は26日、2024年3月期の通期連結業績予想を修正し、純利益を前回予想(1月26日公表)比80・9%増の7億7800万円とした。電気自動車(EV)関連など電機機器事業の生産効率改善が寄与した。 売上高は1・1%減の360億9800万円、経常利益は40・4%増の9億9700万円を見込む。
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電子契約サービス 返済途中手続きも スルガ銀行
スルガ銀行はこのほど、SMBCクラウドサイン(東京)が提供する電子契約サービスの利用を融資返済中の顧客にも広げた。同銀行によると、新規契約だけでなく、返済額や期間の変更など契約途中の手続きにも電子契約を導入するのは全国的に珍しいという。 2022年から無担保ローンの契約時に始めた同サービスを、無担保ローンと有担保ローンの返済途中の手続きに導入した。紙と印鑑で行ってきた各種契約がオンラインで完結できるため、来店や書類の郵送、収入印紙が不要になり、利便性向上につなげる。
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東京青果市場案内(JA静岡経済連東京事務所調べ)連休前 引き合い強まる
東京都中央卸売市場では野菜全般に入荷量が少ない状況が続いている。連休に向けて土物類やレタス類などの発注量は増加しているが、不足気味の品目が多く引き合いが強まっている。 【セロリ】売り場が広がり、今週末も特売絡みの発注が増加。各産地の入荷量は想定より少ないため、相場は上げ。 【葉ネギ】九州産地の入荷量は横ばい。気温上昇で薬味需要が高まっていて、相場は強含み。 【ワサビ】入荷量は横ばい。円安の影響を受け、昨年以上のインバウンド需要増が予想される。連休に向けた発注が入っており、相場は上げ。 【豆類】スナップエンドウは熊本県産が終盤で全体量は減少。来週から福島県産が盛期の予定。砂糖エンドウは
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富裕層向け事業強化へ業務提携 静岡銀行、都内企業と
静岡銀行は26日、マネーフォワードプライベートバンク(東京)と業務提携契約を結び、富裕層向けに資産管理形成などの相談対応、サービスを強化すると発表した。 マネー社は所有資産10億円以上の超富裕層を対象に、資産管理形成をサポートする「ファミリーオフィス事業」を展開する。静岡銀によると、富裕層の顧客は証券や不動産など多様な金融商品を所有するケースが多く、悩みもさまざまという。業務提携を通じて同社のノウハウ、サービスを活用し、富裕層向けのコンシェルジュ機能を整備して課題解決と利便性向上につなげる。 健康や教育・留学など非金融の分野でも富裕層への伴走支援を強化する。マネー社への人材派遣も行い、事
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ヤマハ3製品受賞 ドイツのデザイン賞
ヤマハはこのほど、LEDが次に弾く鍵盤の位置とタイミングを視覚的に示す電子ピアノのクラビノーバ「CSP―295」など3製品が、ドイツの「レッドドットデザイン賞プロダクトデザイン2024」を受賞したと発表した。 他に、ライブストリーミングマイクロホン「AG01」とヘッドホン「YH―5000SE」が受賞した。14年連続で累計33件。
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静岡県内企業、PR戦略学ぶ 錦鯉とねおさんも登壇 静岡市でセミナー
静岡県内企業のPR戦略をテーマに静岡放送が2月に放送したテレビ番組「私たち、これで知ってもらいました。~ヒットの歴史紐解きます~」から派生したセミナー(静岡新聞社・静岡放送主催)が26日、静岡市葵区で開催された。県内の経営者などが参加し企業PRのこつを学んだ。 お笑いコンビ「錦鯉」と動画クリエーターのねおさんが登壇。Z世代に人気のねおさんは「インサイトを意識しメインターゲットの年齢や生活習慣に合わせた発信が重要」とSNSの効果的な運用法を説明した。 「地元・静岡で愛されるために大切にしていること」を主題にした討論ではフジドリームエアラインズ(同市清水区)や春華堂(浜松市中央区)の担当者が
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デジタル茶況(4月26日)雨後で値押し目立つ展開
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は産地の顔ぶれがほぼ出そろった。降雨による小休止をはさんだため、買い手は芽伸びを指摘して値押しを続ける展開が目立った。買い気も鈍く、特に大口の荷は手合わせまでに時間を要した。 早場所は2000円前後の取引が中心で、相場は全体として軟調に推移。初荷で2000円を割り込む工場も散見された。生産者からは「この安さではとても続けられない。今期でやめる農家もどんどん出てくるだろう」との声が続出している。市中あっせん業者は「末端で売れていないのか、買いの本数が少ない。下の荷は買いたたかれてしまう」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は4工場から9口1053キロが上場した。
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スルガ銀行の損害賠償請求を棄却 創業家関連企業への融資 静岡地裁、寄付「合理的範囲」
創業家の関連企業(ファミリー企業)に対する不適切な融資が損失を招いたとして、スルガ銀行が岡野光喜元会長ら7人を相手取り、総額26億4400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、静岡地裁は25日、請求を棄却した。菊池絵理裁判長(異動のため平山馨裁判長代読)は、銀行側が「ファミリー企業への資金融通が真の目的」と指摘していた寄付について「合理的な範囲を超えない」と判断。寄付に関与した当時の経営陣の注意義務違反も認められないとして訴えを退けた。 被告は岡野元会長の他、元会長の実弟でもある故岡野喜之助元副社長の相続人や元取締役ら6人。スルガ銀行は2013~17年、岡野元会長が代表理事を務める美術館に、
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スズキの23年度四輪世界生産326万台、1.7%増 半導体不足緩和、インドけん引
スズキが25日発表した2023年度の四輪車実績によると、海外と国内を合わせた世界生産は前年度比1・7%増の326万5203台と3年連続で増加した。半導体不足の緩和を背景に主力インドが3・2%増の198万3851台と2年連続で過去最高となり、国内は5年ぶりに100万台を超えた。世界販売も5・6%増の316万7908台と3年連続で前年度実績を上回った。 海外生産は0・1%減の225万3946台と微減。インドのほかハンガリーが9・8%増の15万6380台と伸びた一方、政府の輸入規制が響くパキスタンが73・9%減、タイが53・7%減と押し下げた。国内生産は部品調達制約が和らぎ6・0%増の101万1
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沼津観光しながら「ふるさと納税」 飲食やレジャーが返礼品に、サービス料に応じてその場で寄付 全国初の取り組み
沼津市は25日、現地寄付型ふるさと納税システム「ふるさとGO」の運用を開始した。返礼品は地元ならではの飲食やレジャーなど現地で受けるサービス。チケット型でなく、その場のサービス料に応じて寄付額を算出するのは全国初という。同市のふるさと納税の寄付額は近年急増し、今回の新たな取り組みで充実を図る。 システムを取り入れる店は沼津港を中心とした八つの飲食店。一大観光地と連携することで、広くサービスをPRする。 導入初日の25日、沼津港内のすし屋「すし処 古川」には、システムを開発、運営する「マイウェイ」や事業に協力する関係者ら約15人が集まった。店舗にある専用QRコードを読み込み、サイトに飲食代
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静岡県内JAグループ、大村氏推薦決める 「農業振興に熱い思い」【県知事選】
静岡県内10農協の組合長らで組織する県内JAグループの政治団体「県農政対策協議会」(委員長・鈴木政成JA静岡中央会長)は25日、静岡市で臨時会合を開き、知事選(5月9日告示、26日投開票)に出馬を表明している元副知事の大村慎一氏(60)の推薦を決めた。 会合には、ともに出馬を表明してJAグループに推薦を依頼していた大村氏と前浜松市長の鈴木康友氏(66)が出席し、それぞれ農業政策を訴えた。大村氏は「農林水産業の従事者は国の宝。皆さまの誇りを取り戻すために先頭に立ちたい」と強調。鈴木氏は先端技術を活用した農業の推進などの振興策を示した。 一部の委員から、大村氏が副知事時代に携わった、東日本大
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経済活性、人口減対策に期待 静岡商議所会頭 候補者の論戦注視【静岡県知事選】
静岡商工会議所の岸田裕之会頭は25日の定例記者懇談会で、5月9日告示、26日投開票の知事選について「経済活性化と人口減対策にどう取り組んでいくかの論戦に期待したい」と述べた。 岸田会頭は、社会経済活動の正常化が進む一方、人手不足で稼働率を下げざるを得ない宿泊業者などに言及。「いかに経済全体を上昇気流に乗せてもらえるかが大事」と強調した。 経済界をはじめ県中西部の地域間対決の構図が取り沙汰されている点には「県内で競争していたら首都圏や中京圏に負けてしまうが、(立候補予定者は)『オール静岡』を掲げ、県内をくまなく発展させていこうと考えているのでは」との認識を示した。 約34年ぶりに一時1ド
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静岡理工科大と協定 地域創生や人材育成へ 静岡商議所
JR静岡駅前に法人本部を移転した静岡理工科大グループと静岡商工会議所は25日、地域創生や人材育成を目的とした包括連携協定を締結した。 同商議所の会員企業でインターンシップ(就業体験)実施を検討するほか、地元の中小や商店街が抱える社会的課題の解決に同大の知見を活用する。 同大の杉浦哲理事長と岸田裕之会頭が協定書を交わした。杉浦理事長は「多種多様な学校を持つ法人だからこそできる方法で、静岡市の商工業のさらなる発展に貢献していく」とあいさつ。岸田会頭は「駅前に来てもらったことが非常にありがたい。若者の意見を基にした中心街活性化が期待できる。中小企業のデジタル化にも協力していただきたい」と述べた。
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浜松にマンション 27日モデルルーム 長谷工不動産
長谷工不動産(東京都)は、同社として静岡県内初となる新築マンションを浜松市中央区平田町に建設している。27日にモデルルームを同区鍛冶町に開設する。 JR浜松駅から徒歩6分の立体駐車場跡地約2千平方メートルに、家族層向けのマンション「ブランシエラ」を建設中。15階建て98戸で、2025年6月入居開始予定。2LDKと3LDKの専有面積約58~91平方メートルの7タイプを分譲する。23年4月に着工した。 モデルルームは予約制で5月中旬に一般公開する。
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管理業務支援 プロスポーツでも Wewill(ウィーウィル)(浜松) チーム強化に資源振り向け B1三遠「コラボ」導入
中小企業の管理部門業務を支援するWewill(ウィーウィル、浜松市中央区)はサービスの契約先を、プロスポーツチームに広げている。1年前に運営企業がサービスを本格導入したバスケB1リーグ「三遠ネオフェニックス」は、4月に地区優勝するなど躍進。海外選手の給与支払いなど一般企業にない分野を含む管理業務の効率化を推進する一方、選手層強化やファンサービスなど注力すべき事業に経営資源を振り向けた。 ウィーウィルのサービス「コラボ」は、中小企業の経理、人事、法務などの管理業務を集約・体系化し、デジタル化を図る。各業務に精通した同社の従業員約20人の中から数人でチームを組み、業務を分担。中小に限界があった業
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人事=小糸製作所(6月27日予定)
調達本部副本部長を解く 専務執行役員技術本部長勝田隆之▽調達本部副本部長を兼ねる 常務執行役員技術本部副本部長勝又敏行▽国際本部副本部長を兼ねる 常務執行役員技術本部副本部長島倉浩司▽新任常務執行役員技術本部副本部長(技術本部付顧問=常勤)吉岡憲一▽国際本部副本部長を兼ねる 執行役員営業本部副本部長田中利幸▽榛原工場長を兼ねる 執行役員生産本部副本部長相良工場長宮島徹▽退任 執行役員大竹雅浩 ※大竹氏は同日付で小糸九州社長に就任予定。
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ASTI業績修正 純益41.6%増見込む
ASTIは25日、2024年3月期の通期連結業績予想を修正した。工場稼働に伴う補助金や円安による為替差益などを計上し、純利益は11月の前回公表時から41・6%増の26億9千万円を見込む。 第4四半期に発生した海外子会社の為替差益4億5千万円などを営業外収益に計上する。昨年5月に稼働した浜松工場に対する県と浜松市からの補助金計2億7800万円を特別利益に盛り込む。売上高は1・0%増の636億円、経常利益14・1%増の30億8千万円を見込む。 未定としていた期末配当予想は150円(前期実績90円)とした。
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拡張性を備えたステージピアノ ローランド「RDー08」
ローランドはこのほど、ステージピアノの新製品「RD―08」を発売した。拡張性を備え、有料のアップグレードソフトで音色の追加など機能を追加できる。 88鍵で重量は13・5キロ。ステレオスピーカーを内蔵し、音色を素早く選択できるボタンなど操作性を高めた。初年度の販売目標は1万1千台。市場想定価格は10万9900円前後。
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パソコン工房 27日浜松に開店 ユニットコム
パソコン専門店を全国展開するユニットコム(大阪市)は27日、パソコン工房浜松店を同市中央区都盛町にオープンする。法人営業部を併設し、企業や学校、官公庁などへの販売にも力を入れる。延べ床面積は約230平方メートル。最新のパソコンをはじめ、ゲーム向けパソコン、周辺機器、中古品などをそろえる。商品の買い取りや修理などのサービスも手がける。 ユニットコムが県内で店舗を運営するのは、2013年7月に閉店した同市中央区(旧東区)原島町のパソコン専門店「グッドウィル浜松店」以来。
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人事=フジオーゼックス(6月21日予定)
社外取締役監査等委員 東島香織▽退任 社外取締役監査等委員加藤政人
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小糸製作所 増収増益 3月期 生産増と円安効果
小糸製作所は25日、2024年3月期連結決算を発表した。世界的な自動車生産台数の回復に円安効果が重なり、売上高は前年比9・9%増の9502億9500万円と2期連続で過去最高を更新した。経常利益は30・4%増の632億6500万円、純利益は37・8%増の408億7900万円で大幅な増益となった。 地域別売上高は日本が12・7%増の3617億円。半導体不足の解消や円安による輸出向けの回復が収益を押し上げた。一部完成車メーカーの認証不正問題の影響は限定的だった。 北米は14・5%増の2865億円で、全米自動車労働組合によるストライキなどの影響を受けたが新規受注の伸びで補った。中国は日本車の販売不振
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山形県応援キャラ ボイスバンク発売 ヤマハ「ボカロ6」専用
ヤマハは24日、歌声合成ソフト「ボーカロイド(ボカロ)6」で、人間の声を基に生成するボイスバンク「式狼縁(シキロウエン)AI」を発売した。 式狼縁は、山形県のバーチャルキャラクター事業が展開する同県応援キャラクター。積極的な地域振興活動などの実績を踏まえ採用したという。販売価格は税込み1万1000円。
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ノーコードツール活用しアプリ開発 エネジン 浜松で研修
LPガス販売のエネジンはこのほど、デジタルトランスフォーメーション(DX)人材の育成に向けた研修を浜松市中央区の本社で行った。システムや営業担当者ら10人が、プログラミングの知識がなくてもアプリ開発ができる「ノーコードツール」の活用方法を3日間の日程で学んだ。 業務効率化や取引先の課題解決にデジタル技術を役立てる狙い。研修はマーケティング会社のトムス(静岡市駿河区)が担った。 紙で管理していた出張申請や業務日報などをデジタル化した他社の事例を紹介し、担当者は「ノーコードツールを活用するにはアイデアやひらめきが重要」と説明した。参加者は実際にツールを使ってアプリ作成に取り組んだ。
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3月百貨店の免税売上2.5倍 訪日客で外食も好調
日本百貨店協会が25日発表した3月の免税売上高は前年同月比約2・5倍の495億円だった。2014年10月の調査開始以来の過去最高だった。過去最高を更新するのは23年12月以来3カ月ぶり。花見シーズンで訪日旅行が増え、円安により高級ブランド品などが人気だった。インバウンド(訪日客)効果は外食売上高も押し上げた。 免税売上高の購買客数は約45万人で、3月として過去最高だった。 全国の百貨店売上高(既存店ベース)は、前年同月比9・9%増の5109億円で、前年同月を上回るのは25カ月連続。 円安進行は追い風となっているが、協会の担当者は過度な円安は輸入品の値上げなど悪影響にもなると指摘し「バラ
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トヨタ、テンセントと提携 日産は百度、AI活用巡り 北京モーターショー
【北京共同】トヨタ自動車と日産自動車は25日、北京国際モーターショーで、車両への人工知能(AI)の活用を巡って、それぞれ中国IT大手と連携すると発表した。中国企業と組むことで、現地の顧客ニーズに素早く対応する。 トヨタの中嶋裕樹副社長は発表会で、騰訊控股(テンセント)との提携を発表。テンセントがAIやビッグデータなどの分野で協力する。両社で共同開発したサービスを搭載した車両を今年中に販売するという。 日産は25日、百度(バイドゥ)と提携に向けた検討開始の覚書を結んだと明らかにした。内田誠社長は「現地パートナーと連携しながら、顧客に価値ある商品を提供していく」と語った。 内田社長は中国で
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巨大市場に最新EV 北京モーターショー開幕 日系各社 戦略車投入
【北京共同】世界有数の自動車展示会「北京国際モーターショー」が25日、中国・北京で開幕した。電気自動車(EV)の普及が急速に進む巨大市場で商機をつかもうと、国内外の自動車メーカーが最新車両を披露した。競争激化から、価格を抑えた車両を発表する中国ブランドも。台頭著しい中国勢に対抗するため、日系各社も戦略車を相次いで投入し、巻き返しを図る。 日産自動車は、中国市場のニーズに合わせて開発したEVなど4車種のコンセプトモデルを初公開。内田誠社長は「中国で、中国のために」を指針として、多様なEVやプラグインハイブリッド車(PHV)などを投入していくと強調した。 中国市場の急激なEVシフトで販売台数
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日銀、政策金利維持か 26日決定、総裁会見へ
日銀は25日、金融政策決定会合を2日間の日程で始めた。3月の前回会合では17年ぶりの利上げとなるマイナス金利政策の解除を決めた。市場関係者には、日銀が利上げの影響を慎重に見極めるとして、政策金利を維持するとの見方が多い。 日銀は26日に当面の政策を決定し、植田和男総裁が記者会見で説明する。植田氏は円安が物価に無視できない影響を与えた場合、金融政策を変更する考えを示している。外国為替市場の円相場は歴史的な安値水準で推移しており、26日の会見では円安加速を巡る発言が焦点だ。 日銀は会合で経済や物価の見通しも議論し、終了後に「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を公表する。 展望リポートで
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自動車8社 国内生産増 23年度 コロナ禍前下回る 2年連続
自動車大手8社が25日発表した2023年度の国内生産台数は、前年度比8・2%増の計827万4714台だった。増加は2年連続となる。世界的な半導体不足の影響が緩和したことが追い風となり、認証不正問題に伴う出荷停止があったダイハツ工業を除く7社の国内生産が増加。ただ、新型コロナウイルス禍前の19年度の生産水準には依然届かなかった。 トヨタ自動車は18・7%増の330万8556台だった。国内のほか北米や欧州などでの堅調な購買需要に支えられた。世界生産台数は前年度比9・2%増の997万1739台と過去最高を更新したが、計画していた1010万台には届かなかった。 世界販売台数は7・3%増の1030
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日野自、営業赤字に 認証不正依然響く
日野自動車が25日発表した2024年3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が81億円の赤字(前年同期は174億円の黒字)に転落した。トラックやバスの燃費などを偽るエンジン認証の不正に伴う顧客への補償が引き続き重荷となった。 工場の土地や株式の売却利益を計上し、純損益は170億円の黒字を確保した。純損益の黒字は4年ぶり。 世界販売台数は10・0%減の13万199台。アジアをはじめ世界各国の経済減速の影響を受け、海外での販売実績が低迷した。日本国内では不正に伴い停止していた一部車種の出荷再開もあり微増だった。売上高は円安効果もあり0・6%増の1兆5162億円。 オンラインで記者会見し
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乾杯!!早くも開放感 ビアガーデンがオープン 浜松・遠鉄百貨店
浜松市中央区の遠鉄百貨店本館屋上に25日、毎年恒例のビアガーデンがオープンした。開放感のある空間での「乾杯」を求め、初日から多くの来店客でにぎわった。 昨年より約3週間早い開業。仕事帰りの会社員らが訪れ食べ物や飲み物計約100種が用意された会場でバーベキューを楽しんだ。 大型連休期間の27日~5月6日は午後3時から営業する。
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茶況(4月25日)雨で静岡県産一茶取引小休止 鹿児島は最終盤
各地で前日に雨が続き、静岡市中と静岡茶市場の県産一茶取引は小休止となった。各産地は天気の回復を受けて生産を再開した。26日は市中、茶市場ともに産地の顔ぶれや荷口が今期最多を更新する見通し。 静岡茶市場の県外産一茶は、鹿児島本土物が最終盤で、荷の中心は宮崎県産。鹿児島産の取扱量は前年と比べて2割程度落ち込んでいる。例年、先行産地の鹿児島の生育状況が本県の園相と共通する傾向があり、茶市場職員は「鹿児島産は早期に芽のがさつきが目立った。数量の心配もあるが、雨後の品質が気になる」と警戒する。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 7,175キロ(県内60キロ、県外7,115キロ) 宮崎
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デジタル茶況(4月25日)雨後で小休止 明日取引本格化
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨後で取引が小休止した。24日の茶市場に今期初めて1万キロ超が上場し、ようやく盛期入りのムードが出てきた。26日は市中、茶市場ともに産地の顔ぶれと荷口が一段と増える見込み。 今期の県産一茶の出来栄えについて市中問屋は「各地とも全体的に味が濃く、まとまっている印象。値段と品質のバランスの見極めがとりわけ重要なシーズンになる」と話した。 藤枝 前日の雨で取引は行われなかった。生産者と茶商らは雨後の様変わりを懸念している。 島田、金谷、川根 前日の雨の影響で、川根地域は取引がなかった。早場所の島田市川根町や地名など南部地域で摘採が始まった。 榛原、相
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大手アパレルと衣料品新ブランド ヨーカ堂、自社開発撤退
総合スーパー大手のイトーヨーカ堂は24日、大手アパレルのアダストリアと組み、衣料品の新ブランド「ファウンドグッド」を立ち上げたと発表した。アダストリアが製造し、イトーヨーカ堂は7月までに64店で販売する。経営再建に向け自社での企画、開発からの撤退を進める代わりに、外部の力を借りて衣料品売り場の魅力向上を図る。 アダストリアは「グローバルワーク」や「ニコアンド」などのブランドを展開しており、主に30、40代の女性に支持されている。イトーヨーカ堂にとっては手薄な顧客層で、スーパー全体の集客増につなげる狙いがある。 製品は専門店よりは安価にし、吸水速乾などの機能性を売りにする。2週間ごとに新商
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大谷グッズずらり デコピン、富士山デザインTシャツも 遠鉄百貨店に販売コーナー開設
遠鉄百貨店(浜松市中央区)は24日、米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の関連グッズを集めた販売コーナーを本館8階に期間限定で開設した。Tシャツやマグカップなど約30商品が並ぶ。5月6日まで。 Tシャツは大谷選手の背番号や写真、愛犬の「デコピン」などをデザインした6種類、デコピンをあしらった子ども向けサイズの2種類を用意した。今回の会場限定で、富士山を背景に大谷選手がバットを振る姿をあしらったTシャツと巾着も扱う。このほか、マグカップやステッカーを販売している。 価格はTシャツが税込み3980円、マグカップ2200円など。開設初日は、百貨店の開店と同時に約20人の客が詰めかけた。
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女性管理職 横ばい20% 民間企業「いない」4割 静岡県23年度調査
静岡県が実施した2023年度雇用管理状況調査によると、県内企業の管理職に占める女性の割合は22年度と同じ20・4%だった。課長相当職以上の割合は増加傾向が続くものの、管理職登用の入り口となる係長相当職は前年度を下回った。女性の管理職がいない企業は4割に上り、政府が2020年代の目標とする「女性管理職30%」の水準にはまだ遠い。 女性管理職が占める割合は役員28・3%(2・0ポイント上昇)、部長相当職13・8%(1・9ポイント上昇)、課長相当職16・4%(1・5ポイント上昇)、係長相当職22・3%(3・4ポイント下降)。管理職に占める女性の割合を業種別に見ると、医療・福祉が57・6%で最も
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静岡中央銀行、新社長に小森氏 清野社長は会長に
静岡中央銀行(沼津市)は24日の取締役会で、小森博史常務取締役(61)が社長に昇格する人事を内定した。清野真司社長(73)は代表権のある会長に就く。6月27日開催予定の株主総会と取締役会で正式決定する。社長交代は11年ぶり。若返りを図り、物価高に直面する中小企業支援を強化する。 小森氏は愛知県出身、大阪大卒。1985年に三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入行し、融資部中小企業審査室長などを歴任した。東京不動産信用保証専務取締役などを経て、2023年6月に静岡中央銀に入り現職。 三和銀出身の清野氏は13年6月の社長就任後、定期的に顧客を訪ねてニーズを聞き取り業務支援に当たる「訪問頻度管理」を推
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浜松、御殿場など13区域 「日本版ライドシェア」導入意向
国土交通省は24日、富山、石川、福井、岐阜、静岡の5県・計13区域のタクシー事業者が、一般ドライバーが自家用車を使って有償で乗客を送迎する「日本版ライドシェア」の導入意向を持っていることが新たに分かったと発表した。4月以降、順次サービスを始める予定。これとは別に、長野県軽井沢町では既に運輸支局への申し出があり、週内にも認可を出すという。 政府の規制改革推進会議の作業部会で、23日時点のモニタリング結果を報告。国交省は配車アプリで不足車両が把握できる区域から認可を出しており、今月から東京や神奈川、京都など一部区域で始まっている。 新たに導入の意向が判明したと国交省が発表した13カ所は「富山
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東海バス、黄金色バスお披露目 25日から2路線運行 松崎―修善寺、下田
松崎町と伊豆市をつなぐ黄金色のラッピングバスが24日、西伊豆町でお披露目された。静岡県などの観光誘客事業の一環で、東海バス(伊東市)が25日から松崎と修善寺(伊豆市)、松崎と下田を結ぶ2路線で運行を始める。2025年3月31日まで。 金山にちなんで佐渡(新潟県佐渡市)と土肥(伊豆市)をつなぐ道のりを「黄金KAIDO」と銘打ち、中央日本4県(静岡、山梨、長野、新潟)が共同で実施するプロジェクトの一環。ルートを定着させ、新たな経済圏を創出する。 オレンジ色や黄色を基調としていた車体2台に、4県や金山を結ぶ道の地図をデザインし、黄金KAIDOと文字を入れた。1台の改装費は約120万円。 3月
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浜名湖カキ殻 肥料に活用 日本オーガニック 資源を循環 地域に貢献
配合肥料製造・販売の日本オーガニック(浜松市浜名区)はこのほど、浜名湖産カキの殻を活用した肥料「まるっとやらまいか」を開発した。未利用資源の有効活用で持続可能な開発目標(SDGs)や地域に貢献する。 処理場で約1年かけて天日干しし、塩分を取り除いたカキ殻を粉砕。魚類や油の加工会社の未利用材など8~10種類と混ぜ合わせ、カキ殻は約10%の配分とした。「ミネラルが豊富なカキ殻を入れてさまざまな栄養素が混ざることで、作物の成長促進や土壌の改良効果が期待できる」という。 浜名湖カキの養殖業者から、年間約250トン発生する殻を肥料に生かせないかとの依頼が開発のきっかけ。肥料の価格高騰が始まった時期
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トリンク(浜松市中央区) スピード1.6倍の無風除電器発売
静電気・異物除去装置開発のトリンク(浜松市中央区)はこのほど、静電気除去のスピードを従来製品の1・6倍に改良したガンタイプの無風除電器「イオンジェットリンク」を発売した。自動車部品などの塗装や、薬品の調合などで効果を発揮するという。 イオン発生器を増強して静電気を除去するイオン量を1・5倍に上げ、無風時で約9・5秒だった除電を約6秒に短縮させた。重量は510グラム。 初年度の年間販売目標は240台。販売価格は税別25万6千円。
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丸山製茶 茶農協継承 掛川で25日から生産
担い手不足で2023年8月に解散が決まった富士東製茶農協(掛川市東山)の運営を、地元茶商の丸山製茶(同市板沢)が引き継いだ。25日から、同社の「富士東茶工場」として新茶を生産する。 富士東製茶農協が操業を始めたのは1940年。協同組合の発足は掛川市周辺では先駆けだったという。東山の茶はしっかりとした味わいが特徴で固定ファンも多い。ただ、所属する茶農家は20年前と比べて半減し、高齢化も課題だった。 茶価の低迷により運営が苦しくなる中、複数の若手が組合を去ることを契機に昨夏、幕を下ろすと決めた。若手の1人、松浦永治さん(44)は「先に辞めた方が得になる状況だった」と経営の厳しさを語る。 丸
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百貨店販売額3.1%減 1月の静岡県内、スーパーは0.3%減
関東経済産業局がまとめた1月の県内百貨店・スーパーの販売額は、既存店ベースで前年同月比0・8%減の386億5900万円だった。百貨店3店は3・1%減の57億5千万円と、4カ月連続で前年同月を下回った。店舗構成の変化などで、ハンドバッグや革製品など身の回り品の売り上げが減少した。 主力の衣料品は0・1%減の18億9800万円。飲食料品は2・0%減の15億4400万円。身の回り品は28・3%減の5億3千万円。宝飾や化粧品などその他の商品は3・7%増の14億3900万円。百貨店関係者は「バレンタイン催事で若い客層を取り込んだ結果、化粧品などの販売が好調に推移した」と語った。 スーパー159店の
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スズキ 車修理費用後払い 英新興企業に出資
スズキは、欧州で自動車修理やアフターサービス費用の後払いサービスを提供するバンパー・インターナショナル社(英国ロンドン)に出資した。出資額は非公表。 バンパー社は2013年創立。英国やドイツ、オランダ、スペイン、アイルランドで事業を展開するフィンテック企業。自動車修理やアフターサービスといったメンテナンス費用の決済に関連し、無金利で分割払いできる。 申し込む際に、顧客がオンラインで同社独自のAI(人工知能)審査を受けた後、サービス加盟店から登録店を選択して利用する。顧客は費用負担が緩和することでサービスが受けやすくなり、加盟店は集客につながる利点がある。 スズキはコーポレートベンチャー
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人事=静岡中央銀行(6月27日予定)
常務取締役(取締役香川支店長)浅賀友秋▽取締役(監査部長)森陽介▽同(営業企画部長兼業務支援部長)沢田武嗣▽監査役(事務部長)那須田研二▽退任 常務取締役高地尚之、常務取締役岳麓エリア長兼本店営業部長加藤貢、常勤監査役田代信幸
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中小企業DI 2月6.9ポイント下降 静岡県、2月の景況調査
静岡県中小企業団体中央会がまとめた2月の景況調査(60組合回答)によると、景気動向指数(DI)は、全産業のDIが前月比6・9ポイント下降のマイナス28・3だった。 業種別DIは、製造業が6・0ポイント下降のマイナス26・7。非製造業は7・8ポイント下降のマイナス30・0だった。 「価格転嫁交渉が進まず、先行き不透明感から設備投資の決断もできない」(生産用機械器具製造業)などの声があった。
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茶況(4月24日)盛期入りも買いに温度差 静岡市中、静岡茶市場県産一茶
静岡市中の県産一茶は雨前に摘採を進めた各産地から荷が届き、盛期入りの様相を見せた。上物の人気銘柄は予約完売する一方、大口の荷などは商談に時間を要するなど買い方に温度差がある。磐田は3000円から2000円前後。坂部は3000円台、初倉は2000円台の荷が中心。金谷は6000円台半ばから前半で手堅くまとまった。 静岡茶市場の県産一茶では、本山筋の選別買いが目立つ。手摘み物は1万円台を保つが、足久保や藁科など出荷産地が増えたことから、5000円台の荷では買い疲れの気配も出てきた。初荷を届けた生産者は「相場が厳しい。選別買いが徹底されているため、品質には注意を払いたい」と話した。 ◇静岡茶市場一
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中国の医療機器調達調査 EU「欧州企業締め出しか」
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は24日、中国が欧州の企業を医療機器分野の公共調達から締め出している疑いがあるとして調査を始めたと発表した。公共調達市場への相互アクセスを目的としたEUの制度に基づく初の調査となる。不公正な行為を確認した場合は、中国企業によるEU内の公共調達へのアクセスを制限することができる。 EUは昨年10月に中国製の電気自動車(EV)に支出されている政府補助金の調査を開始。今月に入り、太陽光発電や風力発電関連の中国企業に対する調査も相次いで発表しており、中国の産業保護策に対抗する姿勢を鮮明にしている。 医療機器を巡っては今月5日の米国との共同声明で、中国が外
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金利上昇局面で超長期債へ投資 24年度、生保の運用方針
大手生命保険4社とかんぽ生命保険の2024年度の資産運用方針が24日、出そろった。各社は日銀が年内に追加利上げすると予想し、長期金利が上昇した局面で償還期間が20~30年の超長期の国債を中心に投資を進める傾向だ。 日本生命保険は日銀が10~12月の間に追加利上げをすると想定した。金利水準を見ながら超長期国債の入れ替えや投資を実施する。利回り向上と分散投資の観点から外国株式への投資を増やす。第一生命保険は7~10月の利上げを見通し、23年度に続いて超長期国債への投資を増やす。株価変動リスクを踏まえて国内株式は減らす。 住友生命保険は10月の利上げを予想した。30年の超長期国債を中心に数千億
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街浸水「内水氾濫」 予測システム開発 三井住友海上
三井住友海上火災保険は自治体向けに、大雨の際に排水機能が追いつかず街が浸水する「内水氾濫」を予測するシステムを開発した。避難誘導の計画や浸水対策の策定に活用してもらうのが狙いだ。気象庁の浸水予測システムよりも精緻で使い勝手も高めたとし、愛媛県で検証作業を進めている。2025年度の全国展開を目指す。 同社によると、内水氾濫は河川から水があふれる外水氾濫よりも発生頻度が高いが、予測は複雑な下水道網を考慮する必要があり、システムを構築するのが難しかった。 システムはハイドロ総合技術研究所(大阪市)と共同開発した。下水管の直径や勾配など詳細なデータを予測モデルに組み込み、高速計算によって高い精度で浸
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「産業人の力で地域振興を」 大坪所長(静岡産業大総合研究所)掛川で講演
静岡産業大総合研究所の大坪檀所長(95)が22日、掛川市内で開かれた中小企業経営者らの自己研さん組織マネジメント・リッチ・クラブ(MRC)の総会で講演した。「人口流出と事業革新」と題して社会環境の変化を解説し、成長産業への挑戦を呼びかけた。 若者流出の要因の一つに大都市圏との所得格差があるとして、賃上げの原資確保に向けた体質改善を促した。地域振興を政治に任せるべきではないとの見解を示し「この地域をどうするかは産業人に懸かっている」と力を込めた。 成長の鍵に、事業のグローバル化と製品・サービスの高付加価値化を挙げた。業務提携や新事業参入の事例を紹介した上で「遠慮なく海外から学ぶ姿勢が大事に
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デジタル茶況(4月24日)雨前の荷集中で今期最多の荷
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨前に摘採した荷が集中し、産地と荷口の数がともに今期最多となった。雨後となるあすの取引小休止を見越し、先買いに動く買い手が目立った。 早場所は一茶生産の折り返しを過ぎ、相場が固まってきていて連日500円前後の下げ。2000円台を割る荷も出始め、全体に軟調ムードが漂っている。市中あっせん業者は「値の上下差が激しい。さばくのに苦労する荷が一定数ある」と語る。 これから摘採が本格化する県東部の生産者は「この相場状況を見ていると、例年よりもさらに厳しいシーズンになりそうだ」と懸念する。 藤枝 JA大井川藤枝工場で初取引が行われ、4工場から8口404キロが上場し
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新茶シーズン幕開け 藤枝で初取引 形状物に引き合い
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場で24日、新茶初取引が行われた。前年より7日遅い。茶業関係者ら約80人が新茶シーズンの幕開けを祝った。 市内の4工場から8口計404キロが上場し、最高値はやぶきたの6300円。茶商らが茶葉の形状や水色、香りを吟味し、取引が成立すると威勢のよい手合わせの音が響いた。高値でも形状物は早く片付いた。 初取引に先立ち、式典が開かれた。同JAの杉山芳浩組合長は「一人でも多くの方により良い茶を飲んでいただき、活発な取引につながることを祈念する」とあいさつ。生産者を代表し、同JA茶業協議会藤枝支部の杉村金光支部長は「ここ数日の温かさで一斉に新しい芽が出ている。心配した霜
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⚽清水エスパルス 23年度決算 売上高51億円で過去最高 5期連続黒字
J2清水の運営会社エスパルスは23日、第29期となる2023年度決算(23年2月~24年1月)を発表した。売上高は前期比0・3%増の51億100万円で、過去最高。純利益は7500万円で5期連続の黒字だった。オンラインで記者会見した山室晋也社長は、鈴与グループの協賛金を除く広告収入や物販収入が増加したことから「クラブの経営力強化が着実に現れた」との見方を示した。 興行収入は前期比15・5%増の8億3500万円で過去最高となった。23年シーズンの主催試合来場者数は33万人9699人で、歴代3位。10年シーズン以来の30万人突破を記録した。 広告収入は前期比3・5%減の29億1千万円。引き続き
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静岡県内上場企業 25日から3月期決算発表 円安、物価高 影響は
静岡県内に本社や主要拠点を置く上場企業の2024年3月期決算の発表が25日に始まる。長期化傾向にある円安が輸出型企業の収益を下支えする一方、記録的な物価高に伴う消費者の節約志向の高まりは内需型企業に痛手になっている。各社の業績にどう反映されているかが焦点となる。 金融機関や国際会計基準(IFRS)採用企業などを除く県内31社の23年4~12月期決算は基幹産業の自動車関連が好調を持続し、売上高合計が前年の約5兆1千億円から約5兆7千億円へと伸長した。昨夏以降140円台後半で推移した円安や半導体不足の解消がプラスに寄与した。一方、非製造業は新型コロナウイルス禍特需の揺り戻しに苦戦し、小売や通販
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生育進み、品質良好 市内8工場から上場 掛川で新茶初取引
掛川茶市場は23日、掛川市千羽のJA掛川市本所で初取引を行った。3月の冷え込みを受けて前年より8日遅い開幕となった。生産者と茶商、行政関係者が式典に出席し、取引の活況を願った。 市内南部、東部などからの8工場から11口計1066・8キロが持ち込まれ、やぶきたやさえみどりが上場した。売り手と買い手が価格交渉を行い、取引が成立すると3回手をたたく「手合わせ」の音を各所で響かせた。最高値は3万円だった。 市は今期から、生産者と茶商が連携して適正価格を形成する「茶業版フェアトレード」を推進する。取引に先立ち行われた式典で、取引運営委員会の堀内尚委員長は「農家と茶商は一蓮托生(いちれんたくしょう)
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茶況(4月23日)上場量の低迷続く 静岡市中、県産一茶
静岡市中の県産一茶は、顔ぶれに前日と変化は見られず、雨後のつゆを懸念して操業を見送った工場があったため荷口は少なかった。磐田は3000円台が中心。初倉は摘期終盤でも3000円台後半を保つ品もあったが、主流は3000円前後。坂部は4000円台半ばから3000円台後半、品種物は2000円台後半で取引された。 静岡茶市場でも県産一茶の取扱数量が前日比約6割となった。12日の初取引以来、いまだに5000キロを超える開場日がない。市中問屋は「24日の雨予報に備えて明日は一斉に荷が出てくるだろうが、ここまで低調なムードで盛期を迎えるのは初めて」と話した。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立
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地域引力向上へ「質の観光を」 中部地域経営会議が静岡で総会
静岡県中部地域の首長や経済団体、大学のトップが地域活性化に向けて意見を交わす中部地域経営会議(議長・大坪檀静岡産業大総合研究所特別教授)は23日、本年度総会と会合を静岡市内で開いた。2023年度の研究テーマ「地域引力を高める観光ブランドづくり」について、県立大経営情報学部の岩崎邦彦教授が報告し、県中部の地域資源を生かした「質の観光」の重要性を強調した。 観光客を呼び込む地域のブランドは「売り手ではなく買い手の心の中にある」と述べ、選ばれる観光地には明確なイメージが必要と指摘した。海鮮やウナギなど他県の消費者が思い描く県中部の「食」との出会いが地域引力を向上させ、「リラックス」「出会い・交流」
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人事=焼津水産化学工業(23日)
品質保証本部長を兼ねる 社長山田潤▽真富士屋食品社長(品質保証本部長兼品質保全部長)友田行道▽真富士屋食品取締役(掛川工場長)宮内浩紀▽真富士屋食品監査役を兼ねる 取締役監査等委員長沢芳裕▽品質保証本部品質保全部長(同本部品質監査部長)石川和志▽品質保証本部品質監査部長(同本部品質監査部表示監査グループ長)三ッ石純子▽生産本部製造部掛川工場長(同本部製造部大東工場長)横山充▽生産本部製造部大東工場長を兼ねる 同本部製造部大東第5工場グループ長杉田宣行
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業績予想を修正 エンチョー
エンチョーは23日、2024年3月期の通期連結業績予想を修正し、前回発表予想で1億円の赤字としていた純損益は4億1500万円の赤字とした。店舗など固定資産の減損処理など3億9700万円を特別損失に計上する。 経常損益は品ぞろえの強化で売上総利益率が向上するなど6千万円の赤字を5千万円の黒字とした。売上高は343億3千万円。営業利益は66・7%増の2億円とした。
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人事=伊藤ハム米久ホールディングス(6月下旬予定)
取締役 常務執行役員管理本部長兼経営戦略部経営企画室長コンプライアンス担当野沢克己▽社外取締役 小林秀司
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余剰電力を地域通貨で調達 静岡ガス、島田で新事業 公共施設に供給、経済循環促進
静岡ガスは23日、一般家庭の太陽光発電で生じる余剰電力を買い集め、地元の公共施設に送るサービスを島田市で開始したと発表した。各家庭への電気料金は、地元商店で活用できるデジタル地域通貨「しまだペイ」で支払う。通常よりも割高な買い取り価格を設定し、エネルギーと経済の地域循環を促進する。 調達した電力は市役所庁舎や小中学校、公民館など同市所有の47施設に分散して送る計画。同社によると、10年の固定買い取り制度(FIT)適用期間後は1キロワット時当たり7~9円程度で買い取られるのが通常だが、同サービスは同13・2円分のしまだペイを付与する。一般家庭の余剰電力は年間3千~4千キロワット時とされ、月換
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小規模企業DI 2月は4.0ポイント上昇
静岡県商工会連合会がまとめた2月の静岡県内小規模企業の景気動向調査によると、全産業の業況DI(景気動向指数)は、前月比4・0ポイント上昇のマイナス15・9だった。 業種別DIは、サービス業が11・7ポイント上昇のマイナス1・0、小売業が6・9ポイント上昇のマイナス17・6、建設業が2・9ポイント下降のマイナス29・4だった。製造業は前月比変動なしのマイナス15・7だった。 サービス業では、旅館などで行楽シーズンに向けた期待感が高まる一方で、光熱費の高騰が収益に影響しているという。
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スズキ 軽トラ市仕様車や特定小型原付 ジャパントラックショーに出展 5月、横浜で開催
スズキは5月9~11日に横浜市のパシフィコ横浜で開かれる日本最大級のトラック関連総合展示会「ジャパントラックショー」に出展する。軽トラック「スーパーキャリイ」や、多様な用途に対応する参考出品の電動小型モビリティ「SUZU―CARGO(スズカーゴ)」など4点を紹介する。 軽トラ市の認知度向上や、消費者宅までの最後の1区間「ラストワンマイル」物流を担う小口配送業者などの課題解決がテーマ。 荷台に純正テント「軽テン」を設置して軽トラ市出店仕様に仕立てたスーパーキャリイや、昨年の道交法改正で設定された特定小型原動機付自転車に対応するスズカーゴを展示する。スズカーゴは全長190センチで大型の荷台を
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真富士屋食品を完全子会社化 焼津水産化学工業
焼津水産化学工業(YSK)は23日、麺つゆなどを製造販売する真富士屋食品(静岡市駿河区)を完全子会社化したと発表した。経営再建を目指すYSKは6月にも非上場化した上で、いなば食品(同市清水区)のグループ会社となる方向で手続きが進行している。真富士屋食品を傘下に置くことで中期経営計画に位置づけた中食・外食分野の事業拡大を図る。 真富士屋食品の100%親会社の清酒メーカー大関(兵庫県西宮市)から全株式を取得した。取得額は非公表。買収協議はYSKが非上場化に向け動き出した昨年8月以前から進めてきたという。 真富士屋食品は1954年創業。静岡市と焼津市に本社、工場を持ち、麺つゆのほか、おでんやカレー
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【経済サプリ】米中関係、日中に強く影響(柯隆/静岡県立大特任教授)
2023年11月、米サンフランシスコで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席した中国の習近平国家主席はバイデン米大統領と会談した。この会談で両首脳は両国の対立が激化するリスクを管理するために対話を続けることに合意した。 今年に入ってから、米中政府高官の会談は相次いでいる。最近、イエレン財務長官は中国を訪問し、李強首相をはじめとする中国政府高官と対話した。イエレン氏は会談後、米中関係が改善していると明言し、対話の成果を強調した。 イエレン氏の発言をどのように受け止めたらよいのだろうか。少なくとも米中両政府はいずれも関係のさらなる悪化を望んでいないことが明白である。対話を
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6月新エリア「ファンタジースプリングス」開業 TDS 新ホテル公開
東京ディズニーシー(TDS、千葉県浦安市)で6月6日に開業する新エリア「ファンタジースプリングス」に併設されるホテルが23日、報道陣に公開された。客室棟は地上9階建ての二つで、計475室。さまざまな場所にディズニー映画の世界観が表現されている。 運営会社ミリアルリゾートホテルズによると、2棟のうちの一つ「ファンタジーシャトー」は419室。客室や廊下の内装に、アニメ映画「塔の上のラプンツェル」や「バンビ」のキャラクターや草花があしらわれている。宿泊料金は時期や予約状況で変動するが、1室6万6千円から。 もう一方の「グランドシャトー」では、最上級の滞在を満喫してもらうことを目指した。「ファン
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ホンダ北米強化へ カナダにEV工場 政府も支援検討
ホンダが、北米での建設を検討してきた電気自動車(EV)の新工場の立地をカナダとする方向で具体化の段階に入ったことが、23日分かった。カナダ政府などは、地域の雇用創出につながるとして財政支援を検討しているとみられる。世界的に米中勢が先行するEV販売で巻き返しを狙い、重要市場の北米で生産体制を強化する。 北米はホンダの四輪世界販売台数のうち3割程度を占めており、2カ所目のEV生産拠点となる。米オハイオ州の既存工場では、2025年からのEV生産に向けて設備改修を進めている。 北米でEVと燃料電池車(FCV)を合わせた販売比率を30年に40%、40年に100%へ引き上げる目標を打ち出しており、電動化
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4月の景気判断維持 政府「緩やかに回復」
政府は23日、4月の月例経済報告を公表し、国内の景気判断を「このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復している」で維持した。同一の表現は3カ月連続となった。個人消費や設備投資などの個別項目も判断を据え置いた。 長引く物価高を受けて個人消費は「持ち直しに足踏みがみられる」、好調な企業業績を背景に設備投資は「持ち直しの動きがみられる」を維持した。 業況判断は「改善している」との判断を据え置きつつ、自動車の認証不正問題を受けて「ただし、製造業の一部では、一部自動車メーカーの生産・出荷停止による影響がみられる」と付け加えた。 世界経済は「一部の地域において弱さがみられるものの、持ち直している」を維持
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簡易版TikTok調査 未成年者の中毒性懸念 EU サービス停止も
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は22日、中国系動画投稿アプリTikTok(ティックトック)の簡易版アプリ「TikTok Lite(ライト)」について、違反した場合に制裁金を科すEUのデジタルサービス法(DSA)に基づく正式な調査を始めた。ティックトック側に対し、一部サービスの暫定的な停止を検討する意向も伝えた。アプリ上で動画を視聴したりフォローしたりすることでポイントを獲得できる仕組みになっており、米アマゾン・コムのクーポンなどに交換することができる。フランスとスペインで今年3月にサービスが始まった。欧州委は効果的に年齢を確認する仕組みがないため、未成年者への中毒性のリスクが
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袋井、森の新茶初取引 質良し、手合わせ響く 前年より9日遅く
袋井市と森町で23日、新茶初取引が行われた。いずれも前年より9日遅い。両市町の取引所で開所式が開かれ、茶業関係者やJA、市町の職員らが新茶シーズンの到来を祝った。 同市岡崎の茶ピア取引所での式典には約100人が出席した。7口52キロが持ち込まれ、最高値は例年、袋井茶の語呂合わせで2万9618円だったが、今年は質が高く3万円で取引された。売り手と買い手が一対一で価格交渉する相対取引が行われ、JA職員と茶商の商談が成立すると手合わせの音が響いた。 同町森の町茶業センターでは関係者約60人が手締めを行い、茶業のさらなる発展を祈願した。式典終了後の取引には例年より多い16口67キロが上場。町内の
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デジタル茶況(4月23日)出回りまばら 活気に欠ける
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、雨後のつゆを気にして操業を取りやめた工場が多かった影響で、入荷がまばらだった。市中は坂部、磐田、初倉が中心で、順調に商談が成立。平均価格帯は3000円台半ばで推移した。初荷の上級品では7000円台~6000円台があった。 市中問屋は「品質は悪くないが、活気に乏しい」と語る。あっせん業者も「それほど買い気が強いわけではない。今日は入荷が少なく苦労しなかったが、明日一気に荷が増えたときにどうなるか」と気をもむ。 島田、金谷、川根 川根地域の初取引が行われ、下長尾や久野脇からやぶきた4口36キロが上場した。40888~10800円で取引された。平均単価は159
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川根で新茶初取引 生産者ら開始祝う
川根地域の新茶初取引が23日、川根本町地名の農林業センターで開かれた。生産者や茶商ら約50人が集まり、シーズンの始まりを祝った。 下長尾や久野脇からやぶきた4口36キロが上場した。茶商が茶葉の形状や、水色、香りなどを確認した後、取引がスタートした。高木郷美さん(67)=同町下長尾=の手摘みのやぶきたが、最高値となる4万888円で手合わせとなると、会場から歓声が上がった。落札した山関園製茶=島田市川根町=の山下真臣社長は「例年より全体的に完成度が高かった。良いものはしっかり評価していきたい」と話した。
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本格的な日本茶 手軽に 「つゆひかり」のプレミアムティーバッグ 山亜里製茶(御前崎市)【静岡ものづくり最前線】
湯を注ぐだけで家庭や職場、アウトドアなど幅広い場面で本格的な日本茶が楽しめる。深蒸しした御前崎市特産の茶品種「つゆひかり」の茶葉を1袋5グラム詰めた。まろやかな味わいと豊かな香りが特徴。茶の味や魅力を競う「日本茶アワード2023 煎茶ティーバッグ部門」で入賞した。 湯の適温は80度前後。注いでから30~60秒ほど茶葉が広がるのを待つ。取り出す際、袋の中にうまみ成分が残らないように少し揺らすのがポイント。つゆひかり茶の色は抹茶のように濃いが、のどごしはスッキリ爽やか。渋みも少ないため、お菓子づくりの材料としても人気が高い。 近年、日本茶を取り巻く環境は多様化した。急須で茶を入れる家庭が減っ
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「急須ない」首都圏20代男性の8割超 静岡県が飲用実態調査 オフィス需要掘り起こし狙う
20代男性の8割以上は急須を持っていない-。静岡県が首都圏の消費者を対象に行った茶の飲用実態調査で、若年層のリーフ茶離れの傾向が明らかになった。県は、ペットボトルやティーバッグなどへの飲用形態の多様化が消費低迷の一因と分析。「消費拡大には、オフィスでの消費や新たな飲用習慣の提案が必要」と指摘する。 調査は首都圏のオフィスワーカー500人(男女各250人)に実施。家庭におけるドリンクの飲用種別や職場での緑茶の消費実態を調べた。年代別・性別の急須所持率は、50代女性の60・3%が最高で、40代女性46・0%、50代男性41・3%と続く。女性は20代(25・8%)が最も低く、男女ともに若年層の急
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静岡県内経済「回復に一服感」 静岡財務事務所 4月総括判断 2年半ぶり下方修正
東海財務局静岡財務事務所は22日発表した4月の静岡県内経済情勢で、総括判断を「回復に向けた動きに一服感がみられる」とし、前回(1月)の「総じて回復しつつある」から2年6カ月ぶりに下方修正した。一部自動車メーカーによる認証不正問題で生産や販売活動に影響が出ているほか、消費者の節約志向が響いて百貨店や家電販売の売れ行きも伸び悩んだ。 個別項目で個人消費の判断を「回復に向けたテンポが緩やかになっている」に引き下げた。スーパーでプライベートブランドの販売が好調な一方、コンビニでは値上げにより購入点数の減少がみられる。百貨店では円安で割高となる海外ブランド商品の動きが悪く、家電販売も新型コロナウイル
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茶況(4月22日)早場所、盛期入りへ 静岡市中、静岡茶市場
静岡市中の県産一茶は、早場所からやぶきたが届いた。各産地とも雨後で出荷数量が限られ、取引はスムーズだった。あっせん業者は「早場所はわせ品種が片付いてきた。今週からようやく盛期入り」とみる。県中部の生産者は「芽伸びがまばらで、収量が昨年の半分ほどになる可能性もある」と警戒する。 静岡茶市場でも、わせ品種中心だった磐田や初倉の荷がやぶきたへと切り替わった。色味と芽合い重視の買いが続き、水色に難がある荷では2000円台の取引も見られた。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 16,135キロ(県内4,159キロ、県外11,976キロ) 清水 18,000~6,000 美和 1
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5%賃上げ 中小は2割 人件費転嫁に苦慮 財務省調べ
2024年度に基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給とを合わせた賃上げ率が「5%以上」に届いた中堅・中小企業の割合は24・4%だったことが22日、財務省の調査で分かった。大企業では53・8%に達しており、依然として大きな格差が目立つ。人件費を価格に転嫁できていない中堅・中小企業は50・2%に上り、賃上げの原資確保に苦慮している様子も浮かんだ。 人手不足や物価高を背景に賃上げの動き自体は中堅・中小企業でも広がっているが、連合が春闘方針で掲げた「5%以上」の賃上げへのハードルは高い。雇用の約7割を占める中小企業での待遇改善は、日本全体での景気回復の鍵を握る。 財務省によると、中堅・
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中国が金利維持 8カ月連続
【北京共同】中国人民銀行(中央銀行)は22日、企業向け貸出金利の目安となる「ローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)」の1年物を3・45%で維持した。据え置きは8カ月連続。LPRは事実上の政策金利の一つとされる。金利低下が中小の金融機関の経営に与えるマイナスの影響を考慮した可能性がある。 中国では不動産不況が深刻化して、一部の地方銀行で収益力の悪化が指摘されている。追加の金融緩和で貸出金利が低下すれば、利ざやが減ってさらに経営を圧迫するとの見方も出ており、慎重な判断を迫られている。 住宅ローン金利の基準となる5年物も3・95%で維持した。 また、習近平指導部は既に年明け以降に景気対策を相
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全国景気判断3地域下げ
財務省は22日に全国財務局長会議を開き、景気判断を示す4月の経済情勢報告を公表した。地域別では全国11地域のうち、関東、北陸、東海の3地域で前回1月の報告から判断を引き下げた。他の8地域は据え置き、全国の総括判断も「緩やかに回復しつつある」を維持した。 3地域の引き下げは、物価高による個人消費の弱さや自動車メーカーの出荷停止による生産活動への影響が背景。関東は「持ち直しのテンポが緩やかになっている」、北陸は能登半島地震の影響は残るものの北陸新幹線の延伸で「緩やかに持ち直しつつある」とした。東海は「回復の動きに一服感がみられる」と判定した。 総括判断の項目別では、個人消費、雇用情勢は据え置き、
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新入社員意識調査 東京商議所 理想の上司は大谷選手 スポーツ界V2
東京商工会議所が2024年度の新入社員に理想の上司のイメージに近い有名人・著名人を聞いたところ、スポーツ界では投打二刀流で米大リーグのア・リーグ最優秀選手(MVP)に2度輝いたドジャースの大谷翔平選手が306票を集め、2年連続の1位となった。 東商によると「明確な目標を立て、計画性を持ってトレーニングなどを実行している」「チームワークを大事にし、リーダーシップもある」と評価する意見があったという。 歴史上の人物では戦国大名の織田信長、芸能人・文化人では日本テレビアナウンサーの水卜麻美さんが、それぞれ2年連続で1位だった。
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大阪万博 乗り物ゼロも パビリオン魅力低下の恐れ 軟弱地盤、建設コスト増
2025年大阪・関西万博を巡り、乗り物で展示を楽しむ本格的な「ライド型」のパビリオンがゼロになる可能性があることが22日、分かった。過去の万博では多様なライドが人気を博したが、会場となる大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)の地盤が軟弱なため、一定の重量がある乗り物や関連設備による建設コストの増加が敬遠されている。 ライドは幅広い世代が楽しめるだけに、パビリオン全体の魅力低下につながる恐れもある。出展団体や万博協会関係者が明らかにした。 夢洲は土砂や廃棄物で埋め立てられた。パビリオン建設による地盤沈下を防ぐため、協会は「極力抑制するための対策や基礎形式を選定」するよう求めている。 在阪ゼネコ
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新生Vポイント誕生 先行の携帯各社に対抗
三井住友フィナンシャルグループが展開する「Vポイント」とカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の「Tポイント」が22日に統合し、新生「Vポイント」としてサービスを始めた。会員数は、それぞれの重複を除くと単純合算で計8600万人。Tポイントの提携先だった国内15万5千店に加え、国内750万店を含む世界1億店のビザ加盟店で使える。楽天グループなどポイント経済圏で先行する携帯各社に対抗する。 Tポイントは2003年に生まれた共通ポイントの草分け的存在。名称はなくなるが、既に持っているTポイントとプラスチックのTカードはそのまま使える。アプリの手続きで新生Vポイントとして合算もできる。支払い
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人事=エフ・シー・シー(6月21日)
上席執行役員(執行役員経理部長)長坂三樹伸▽生産技術センター長(生産技術センター技師)川戸裕和▽渡ケ島工場長(FCCベトナム取締役社長)北野智洋▽経理部長(経理部経理課長)原田哲宏▽情報システム部長(総務部長)渥美和之▽総務部長(情報システム部長)酒井靖夫▽FCCベトナム取締役社長(FCCベトナム工場長)堤元樹▽FCCブラジル取締役社長(FCCクラッチインディアヴァイスプレジデント)藤井伸弥▽台湾富士離合器股〓有限公司総経理(愛富士士=中国=投資有限公司副総経理)浜根偉 ※〓は人ベンに分
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小型浄水装置1基 長崎の施設に寄贈 ヤマハ発動機 国内初導入
ヤマハ発動機はこのほど、小型浄水装置「ヤマハクリーンウォーターシステム」1基を、長崎県五島市の福江島で宿泊施設を運営するモンテカーザに寄贈した。国内での本格導入は初めてという。 ヤマハ発は2022年10月から、上水道施設がない小規模集落への水インフラ導入実証事業として、福江島半泊地区の廃校舎を活用した宿泊施設「めぐりめぐらす」で同装置の運用と水の供給を行った。実証事業は完了したが、モンテカーザが継続して利用したいとの意向を示したため、寄贈を決めた。同施設や近隣住民に利用してもらう。 同装置は「緩速ろ過」という自然界の水浄化機能をベースにしたシンプルな構造で、住民による自主運営が可能。国外
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浜松市の松川電気など表彰 都内で「大切にしたい会社大賞」
日本でいちばん大切にしたい会社大賞(人を大切にする経営学会など主催)の表彰式がこのほど、都内で開かれた。社員や顧客の幸せを重視した経営を実践する全国30社の功績をたたえた。電気設備工事などを手がける松川電気(浜松市中央区)が中小企業基盤整備機構理事長賞に輝いた。 同社は充実した福利厚生や長年にわたる地域貢献活動が高く評価された。賞状と記念の盾を受け取った小沢邦比呂社長は「今後も地域から必要とされ、地域に応援してもらい、地域の役に立てる企業を目指すとともに、社員がいつまでも働ける会社づくりを続けていきたい」と喜びを述べた。 静岡県内関係ではこのほか、審査委員会特別賞にエネジン(浜松市中央区
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静岡県東部DI、マイナスに転じる 1~3月期 製造業が大幅低下
企業経営研究所(長泉町)がこのほど発表した静岡県東部にある企業の2024年1~3月期業況判断指数(DI)はマイナス6・0だった。製造業の大幅な低下で前期(23年10~12月期)から10・4ポイント悪化し、3四半期ぶりにマイナス水準に転じた。 トヨタ自動車グループの生産停止などの影響が県東部の製造業にも波及。非製造業では、物価高に伴う消費者の節約志向などが景況感の悪化につながったとみられる。 1~3月期の製造業の業況DIはマイナス11・1で、前期の10・7から大幅に低下した。非製造業の業況DIは前期の0・0からマイナス2・5に下がった。 4~6月期の業況DIは13・0と、再びプラス水準に
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「下方への局面変化」 静岡県の1月景気動向
静岡県がまとめた1月の景気動向指数(CI、2020年=100)は、一致指数が前月比0・8ポイント下降の110・5と3カ月連続で下降した。基調判断を前月まで2カ月続いた「足踏み」から「下方への局面変化」へと引き下げた。 鉱工業生産指数(総合)、人件費比率(製造業、逆サイクル)など4指標がマイナスに作用した。プラスに寄与したのは輸入通関実績(清水港分)など3指標。 数カ月先の景気を映す先行指数は1・7ポイント下降の122・3と2カ月連続で下降した。
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清水港、3月輸出減 輸入ともに2カ月連続減
名古屋税関清水税関支署がこのほど発表した3月の清水港貿易概況(速報値)によると、輸出は前年同月比2・0%減の1910億円と2カ月連続の減少となった。輸入も23・2%減の980億円と2カ月連続の減少。差引額は930億円の輸出超過だった。 輸出はプラスチック(63・2%増)や写真用・映画用材料(57・7%増)が増加。一方、加熱用・冷却用機器(74・7%減)や原動機(9・4%減)、電気計測機器(39・7%減)は減少した。輸入はアルミニウムおよび同合金(51・5%増)や自動車の部分品(31・8%増)が増えた一方、玩具および遊戯用具(90・2%減)や液化天然ガス(50・0%減)、科学光学機器(70・
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企業のCO2算定、排出削減後押し 金融など静岡県内9機関の連携会議発足 行政とも協力
企業の二酸化炭素(CO2)排出量を算定し、脱炭素に向けた取り組みを推進する静岡県内の7金融機関と2公共機関による連携会議が22日、静岡市で発足した。静岡銀行が他行や信用金庫と展開するクラウド算定サービス「しずおかGXサポート」の普及を図り、取引先各社の現状把握と排出削減を後押しする。成功事例などを情報共有し、行政とも連携しながら地域で脱炭素社会の実現を目指す。 参加機関は静岡、スルガ、清水の3銀行と静清、浜松いわた、三島、島田掛川の4信金、県産業振興財団企業脱炭素化支援センター、県信用保証協会。電力などのエネルギー使用量を表計算ソフトに入力、可視化するGXサポートの活用を取引先企業に促し
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島田・藤枝・焼津の企業魅力紹介 5月に25年卒向けウェブ説明会
島田、藤枝、焼津の3市と各地域の商工会議所、商工会は5月21、24、28日の3日間、2025年卒業予定の学生らに地元企業の魅力を紹介する合同企業ウェブガイダンスを行う。 3市役所をはじめ、製造業や小売業など29の企業・団体が参加する。事業内容を説明し、質疑応答も行う。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」のオンライン形式で開く。 開催はいずれも午前10時20分~午後4時45分を予定。希望者は公式ホームページから申し込む。タイムテーブルを公開している。 問い合わせは島田商工会議所<電0547(37)7155>へ。
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新社会人がマナーや言葉遣い学ぶ 藤枝商議所、会員事業所向け講座
藤枝商工会議所はこのほど、会員事業所を対象にした新入社員講座を同商議所で開いた。16事業所から新入社員45人が参加し、フリーアナウンサーの海野圭子さんが講師を務めた。 参加者は、学生時代とは異なる社会人としてのマナーや心得、言葉遣い、服装、コミュニケーションについて理解を深めた。お辞儀やあいさつの仕方なども練習し、立ち振る舞いと基本所作を学んだ。海野さんは「根底にあるのは相手への優しさと思いやり。何が正解か分からないと思うので、まずは基本を知ってほしい」と呼びかけた。
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清水区創業のタイカ 静岡市へ3000万円 企業版ふるさと納税
静岡市は22日、企業版ふるさと納税として市に3千万円を寄付した清水区創業の介護、福祉用品製造販売タイカ(東京)への感謝状贈呈式を市役所静岡庁舎で開いた。 寄付金は、タイカの意向でサッカーJリーグ2部清水エスパルスと連携した地方創生事業に活用する。鈴木大登社長は「スポーツの力を地域づくりに生かしてもらいたい」と話し、老朽化が進むIAIスタジアム日本平の改修などへの活用を希望した。難波喬司市長は「大事に使わせてもらう。エスパルスを一緒に盛り上げていけたら」と話し、感謝状を手渡した。
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資産活用テーマにセミナー 沼津でスルガ銀とクレディセゾン
スルガ銀行とクレディセゾンは20日、資産活用をテーマにした金融セミナー「セゾンマネースクール」を沼津市のららぽーと沼津で開いた。昨年5月に結んだ資本業務提携の一環で、共催は初。 ファイナンシャルプランナーなどの資格を持つ同銀行の陸奥田高明さんが講師を務め、参加者17人に生活に役立つ資産活用のポイントなどを解説した。 陸奥田さんは、インフレが進むと同じ金額で買える物が減るため、実質的にお金の価値が下がると説明。夫婦2人が趣味や旅行を楽しみつつ、ゆとりある老後を過ごすためには9000万円以上が必要とされていることを紹介し、資産運用の重要性を強調した。新NISA制度の特徴なども解説した。
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JA営農センターと支店、一体施設オープン 裾野、倉庫や工房も
裾野市御宿のJAふじ伊豆すその営農経済センターとすその富岡支店が22日、グランドオープンした。老朽化に伴い、約5千平方メートルの敷地内に一体となった施設を段階的に建て替えた。 センターと支店は2階建て、延べ917平方メートルの新しい事務棟を合同で利用。資機材置き場や農産物の出荷場として利用する288平方メートルの倉庫、産直市に出すみそを造る110平方メートルの工房を整備した。前田栄一センター長は「支店とセンターが一つになり、総合的なサービスを提供していきたい」と話した。 グランドオープンを記念して同日、地元産の野菜とイチゴ、園芸資材などを特別価格で販売。抽選会やゲームなどを行い、多くの
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綿の種まき「大きくなあれ」 浜松・中央区で園児、遠州織物理解へ
浜松市中央区の雄踏ちゅうりっぷこども園の年長園児16人が22日、同園で綿の種まきを体験した。 遠州織物のアパレルメーカー「HUIS(ハウス)」(同区)が、久留女木の棚田(浜名区)で取り組む綿花栽培プロジェクトの一環。地場産業への理解を深めてもらおうと、棚田で収穫した綿の種を活用し、織物メーカーの古橋織布(中央区)と企画した。 園児は人さし指で土に穴を開け、長さ1センチ程度の小さな種を植えた。大きく成長することを願い、やさしく土をかぶせた。 9月ごろに実った綿を収穫する。鈴木紗和ちゃん(5)は「種もふわふわしていた。大きくなるのが楽しみ」と笑顔で話した。 (浜松総局・池田悠太郎)
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浜松市が省エネ設備補助金 30日まで受け付け 中小企業など対象
浜松市は市内の中小企業や農林水産業者が省エネ設備・機器などを導入する際の事業費補助事業を行っている。エネルギー価格・物価高騰の影響を受ける事業者のコスト削減や、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの取り組みを後押しする。30日まで申請を受け付けている。 対象は、中小事業者や個人事業主、認定農業者、FSC認証取得事業体や同認証関連の林業家、漁船保険などに加入済みの水産業協同組合・同組合員など。高効率空調や高性能ボイラ、LED照明設備、農林水産業に関連する省エネ機器などの導入や機器更新などに要する費用の半額(上限50万円、下限10万円)を補助する。 既に着
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不要な製品プラ回収実験開始 掛川市のカインズ 再び製品原料に
不要になった衣装ケースやバケツなどの製品プラスチックを店頭回収する掛川市の実証実験が20日、同市上西郷のカインズ掛川店で始まった。9月末まで、駐車場に設置したコンテナで回収し、再び製品原料として流通させる資源循環モデルの構築を目指す。 ホームセンター大手カインズ(埼玉県本庄市)と廃棄物処理業の太洋サービス(浜松市中央区)、リサイクルプラスチック製造販売のプラニック(御前崎市)との共同事業。式典で久保田崇市長は「どのくらいの量が集まり、どのような製品に生まれ変わるのか。見定めながら取り組みを広めていきたい」と述べた。 衣装ケースをコンテナに入れる実演も行い、重量に応じてポイントをもらう回収
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「失敗恐れず行動を」 現役大学生の起業家が講演 浜松・中央区
在学中に起業した現役大学生による講座「アントレプレナーシップ(起業家精神)のすすめ」が20日、浜松市中央区の「スタートアップクロスはままつ」で開かれた。 武蔵野大アントレプレナーシップ学部4年の宇野瑚太郎さん(21)が講師を務め、同市などの学生約10人が聴講した。 宇野さんは1年前、「教育」に関する事業を始めた。アントレプレナーシップのプログラム販売や指導を行うサービスなどを展開し、現在は中高3校と契約しているという。自らの経験から、受講者に「失敗を恐れず行動し、自分を信じよう」と呼びかけた。
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ミカン生産者に営農指導「座談会」 浜松・浜名区でJAみっかび
浜松市浜名区三ケ日町のJAみっかびは22日、柑橘(かんきつ)指導員が「三ケ日みかん」の生産者に営農指導を行う本年度1回目の「青空座談会」を同町で始めた。25日までに、生産者約630人を対象に町内25カ所で実施する。 約50人が参加した駒場地区では、同JA柑橘指導課の佐藤祥さん(27)が、収穫量の多い年と少ない年を繰り返す「隔年結果」を是正する対策を紹介。「老木には見切りをつけて改植する」「適正葉果比を守り、木に無理をさせない」などと助言した。 佐藤さんは、園地でつぼみの処理や幼木の管理方法なども実演し、「ことしは(収穫量の多い)表年に当たる。着花量の調整を意識して」と呼びかけた。
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乾燥シイタケ品質安定 浜松・天竜区で入札会 販売量は最少水準
浜松市天竜区山東のJA遠州中央光明農産物集出荷場でこのほど、乾燥シイタケの入札が行われた。近隣市町の生産者が搬入し、豊かな香りや味わいの品物を求める業者が評価していった。販売量は2~3月の天候不順やサル、シカなどによる食害の影響で429キロと過去最少水準だった。 ビニール袋に入った乾燥シイタケが会場に並び、買い付け人が手に取り、形状や色合いを確認して希望価格を決めた。取引の平均価格は前年より600円ほど高い5352円だった。 同区や森町、磐田市は県西部有数の原木シイタケの産地。同JA天竜営農センターの担当者は「今年は広域でサルなどによる被害が出た。品質は総じて安定している」と話した。
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デジタル茶況(4月22日)雨後で小口出荷 やぶきたに切り替え
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、品種物からやぶきた中心に切り替わった。前日の降雨の影響で、少量出荷の工場が多く見られた。取引は円滑に進んだものの、各産地とも相場は軟調。品質差が目立ち、価格幅が2000円ほど開いた産地もあった。 市中のあっせん業者は「産地と量が増えてくると、下物の荷さばきが一段と難しくなる」と懸念する。 雨による土壌の水分量や芽伸びの不均衡に悩む生産農家の声が多く聞かれた。県中部の生産者は「今年は特に摘採の見極めが難しい。欠点があると一気に値が崩れるため、難しい状況が続きそうだ」と話した。 島田、金谷、川根 初倉地区では、わせ品種が片付き始め、明日からやぶきたの摘採が
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デジタル茶況(4月21日)やぶきた入荷 買い手関心高く
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、早場所を中心に各地からやぶきたが出回り始めた。茶市場には開場前から茶商が多数詰めかけ、主力品種の今期の出来栄えに高い関心を示した。商談はおおむねスムーズに成立し、相場は各産地とも前年並みかやや高値でまとまった。 買い手からは「顧客から新茶がほしいという要望が増えてきた。やぶきたの良品を中心に手当てしたい」(郡部問屋)という前向きな声が聞かれた。一方で「値段が予想よりしっかりしていた。目当ての工場の荷が出てくるまで待つ」と慎重姿勢を維持する問屋も散見された。 島田、金谷、川根 川根地域の早いところでは、さえみどりの手摘みが始まった。生産者の1人は生葉で80
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茶況(4月20日)上物に買いが集中 静岡市中県産一茶
静岡市中に出回った県産一茶は磐田、初倉、相良、坂部と前日と同じ顔ぶれ。上物に買いが集中する傾向が続き、水色が劣る品は評価が芳しくない。磐田は4000円台後半から3000円台での取引。相良の良品は前日から値を下げたものの、7000円前後で商談が成立した。週明けの雨予報を懸念する声が上がった。 静岡茶市場の県産一茶は小笠と有度などから初荷が届いた。美和の手摘みは高評価が続き、1万円台半ばで取引された。本山筋は来週半ばから月末にかけて稼働工場が増える見通し。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 9,846キロ(県内1,779キロ,県外8,067キロ) 清水 8,800~5,500
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自慢のメロン食べ比べ 磐田・竜洋海洋公園で試食販売会
磐田市駒場の竜洋海洋公園で20日、地元特産アローマメロンの試食宣伝販売会が開かれた。オートキャンプ場が人気で静岡県内外から多くの人が集まる立地を生かし、収穫量が最も多くなる夏場を前に自慢の味を売り込もうと、県温室農協磐田支所が初めて開催した。 若手生産者が月1回開いている勉強会などで生産技術を磨いた成果として、丹精込めて育てたメロンを持ち寄った。1玉3千円と普段よりも手頃な価格で販売。キャンプ場利用者や市民らが食べ比べして気に入った生産者のメロンを購入した。 市イメージキャラ「しっぺい」も駆けつけ、PRに一役買った。
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旬の農産物で総菜手作り ファーマーズマーケット東店(JAとぴあ浜松【直売・しずおかの幸】
「ファーマーズマーケット東店」(浜松市中央区)は、東名高速道浜松インターチェンジより車で約5分と、遠方のお客さまにもアクセスが便利な店舗です。JAとぴあ浜松管内は海沿いから中山間まで広範な地域にわたり、全国トップクラスの約150品目の農産物が栽培されています。 旬のお薦めは、タケノコ、ワラビ、ウド、フキ、タラの芽などの山菜類です。中でもタケノコは、時間が経過するとえぐみが出るため、鮮度が重要です。当店は葉物を中心に野菜類も豊富で、春キャベツやエンドウ、セルリー(セロリ)など、当日の朝に収穫された新鮮な農産物が店頭に並びます。 また、これらの旬の農産物を使った総菜を調理する「恵とんキッチン
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【情報市場】本年度「がんばる新農業人支援事業」研修生募集
静岡県農業振興公社は、農業で独立したい方を募集しています。新規就農希望者が県内各地域の受け入れ機関(指導農家、JA、県、市町など)で1年間研修し、就農していただきます。 2024年度の研修生を5月31日まで募集しています。詳細は公社のホームページ<https://www.shizuoka-nk.or.jp/shunou/agriganba/>をご覧ください。 ▽応募資格 ①農業経営の開始時に45歳未満の非農家または第2種兼業農家出身者②研修修了後、研修受け入れ地域に就農する者 ▽研修期間 事前研修2カ月以内、実践研修1年間 ▽募集作物 ミニトマト、イチゴ、青ネギ、ミカン、落花生など
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静岡県内2社が分収造林契約 浜松・細江の国有林 林野庁と連携 林業経営 新モデルへ
林野庁関東森林管理局と木材関連問屋のエス・エルワールド(静岡市清水区)、静鉄ホームズ(焼津市)の3者はこのほど、浜松市浜名区細江町の国有林での分収造林契約を結んだ。民間2社が国有林を借りて造林し、伐採後の収益を国と分け合う。スギ・ヒノキに比べ生育が早い樹種のテーダマツを植栽し、新たな商材確保につなげる。 一般的な分収造林契約は50~80年の契約期間で、樹種はスギ・ヒノキが主流だが、今回の契約は40年に設定。2・6ヘクタールを造林し、伐採まで管理する。国有林の分収造林契約では、参入者は土地を所有することなく林業生産ができ、国も管理コストをかけずに収益化できる利点がある。契約林を管轄する天竜森
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デジタル茶況(4月20日)買い手慎重、わせ品種に満腹感 静岡市中、静岡茶市場の県産一茶
静岡市中の県産一茶は、磐田、初倉、坂部の荷が中心。静岡茶市場には小笠と有度から初荷が届いた。 出荷産地が広がる一方、「買い手が想定以上に仕入れに慎重。新茶商戦のムードがほとんど感じられない」(あっせん業者)。シーズン序盤で上物を求める茶商が多く、県外物の出回りで手当てに一巡感があるわせ品種には満腹感が見られる。 県中部の生産者は「同じ畑でも生育がまちまちで、無理をして摘もうとすると芽ぞろいが悪くなる。今シーズンは摘採タイミングの見極めが難しい」と話す。 榛原、相良 収穫時期を前に雨が続いていることから、生産者は芽伸びを確認している。牧之原市内のある生産者は「雨や気温が適度で、成長は順
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浜松医大が産学官連携でスタートアップ 「医療健康産業集積地に」共同研究や商品化加速
浜松医科大(浜松市中央区)はこのほど、「医療・医学」と「ものづくり」を産学官連携で融合させる同大発のスタートアップ「はままつ共創リエゾン奏(かなで)」を設立した。大学の研究成果や付属病院など医療現場のニーズを、国内外の企業と連携して製品の開発や共同研究、社会実装に結びつける。 資本金1500万円で、同大が出資した。拠点は学内に置き、山本清二学長参与が代表を務める。学内の産学官連携部門は廃止した。これまでは教員らが数年の任期で務めることが多く、研究から社会実装まで5~10年かかるような企画の持続性に問題があったという。 新法人の専門人材が、企業との連携に関する交渉や契約を引き受けることで、
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東京青果市場案内(JA静岡経済連東京事務所調べ)サラダ商材に引き合い
東京都中央卸売市場では、天候回復を受け野菜全般に入荷が増加傾向となった。気温上昇でサラダ商材、薬味関係の荷動きが良くなる見込み。 【セロリ】サラダ商材として発注量が増加し、量販店の売り場も広がってきている。相場は強含み。 【ワサビ】入荷量は横ばい。先週後半から豊洲市場に入荷が集中したため、相場は下げ。 【タケノコ】福岡県産の入荷はピークを越え、来週前半までの見通し。鹿児島県産、熊本県産はほぼ終了。量販店の売り場にはボイル物が増えてきた。相場は弱含み。 【豆類】スナップエンドウと砂糖エンドウは、入荷量が少なく相場は強もちあい。絹さやは出荷産地が増加。相場はもちあい。 【果実類】果実全
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高純度「セリサイト」化粧品、浜松に商機 産出地・愛知の販売会社、アクセス生かし拡販へ
浜松市に隣接する愛知県東栄町の化粧品販売会社「もと」(大岡千紘代表)が、全国で唯一採れる同町の天然素材「セリサイト」(絹雲母)を使った化粧品を開発した。三遠南信自動車道の開通などアクセスの利点を生かし、浜松市をはじめとする県西部で販路拡大を目指す。 セリサイトは鉱物の一種。粉末状に加工した際の滑らかな感触と透明感が特徴で、ファンデーションやおしろいの原料に使用される。東栄町産のセリサイトは海外産よりも純度が高く、きめ細やかなパウダーに仕上がるという。 主な商品はファンデーションやフェースパウダー、メーキャップクリームの3種類。いずれも、セリサイトをふんだんに使った自然な肌触りが特徴と言い
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ケニア視察団がヤマハ本社訪問
日本の教育現場を視察するため来日中のケニア視察団が19日、浜松市中央区のヤマハ本社を訪れ、山浦敦社長と会談した後、企業ミュージアム「イノベーションロード」を見学した。 ケニアは教育カリキュラムの改訂を進めていて、音楽の授業で楽器を演奏する「器楽教育」の導入を視野に入れる。 ケニア国民議会教育委員会のメリ・ジュリウス・キビウォ委員長は「日本は人生を楽しむために小さいころから音楽に親しんでいる」と日本の音楽教育に興味を示した。ヤマハの取り組みについては「音楽文化の向上に貢献している」と評価した。
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静岡県、収益力向上へ中小企業対象補助金 25日から応募受け付け
静岡県は25日、中小企業向けに新たに創設した「収益力向上事業費補助金」の応募受け付けを開始する。物価高騰による経営環境の変化に対応し、独自の技術やサービスの展開を目指す企業を支援する。 付加価値や生産性の向上につながる新規取り組みなどについて2~3年間の事業計画を策定し、申請する。計画策定から実施後のフォローアップまで金融機関や商工団体の伴走支援を受けることが条件。経営革新計画の承認の有無は問わない。補助額は上限500万円で、対象経費(税抜き)の2分の1以内。問い合わせは県経営支援課<電054(221)2526>へ。
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国内養蚕業再興、活性化へ 静岡の農業法人・鈴生 九州大発ベンチャーと連携
農業法人の鈴生(静岡市葵区)と、九州大発ベンチャー企業のKAICO(カイコ、福岡市)は19日、養蚕業の連携事業に取り組むと発表した。鈴生が開発したスマート型施設でカイコを育て、カイコ社が研究する経口ワクチンや飼料添加物への活用を目指す。絹糸以外の利用方法を確立して、国内養蚕業の再興と地域活性化につなげる。 養蚕施設は、太陽光発電と両立するソーラーシェアリングによる年間飼育が可能な小型モジュール型。カイコの餌のクワ生産が盛んな松崎町の協力農家で、2025年にも試験栽培を始め、将来的な全国展開を目指す。伊豆半島や西部地域を中心に、製糸業が主要産業だった本県から養蚕復興の第一歩を踏み出す。 カ
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大型車後付け部品開発 磐田の兼子鉄工所、第1弾はトラック専用ステップ 経営安定化へ技術生かす
輸送機器部品製造の兼子鉄工所(磐田市、兼子達治社長)は、独自の大型車両向けアフターパーツ(後付け部品)の開発に乗り出している。第1弾として、トラックの荷台に安全に昇り降りするためのステップを製品化した。下請けの仕事で培った金属加工技術を生かした新事業として自社製品の製造販売を展開し、経営・雇用の安定化につなげる。 同社は四輪・二輪車、船外機向けのさまざまな部品製造を手がけている。ただ、こうした下請けの取引は景気に左右されやすく不安定なのが経営課題だった。兼子社長は「下請けは完全に受け身。受注が減ったからと言って従業員をくびにできない。仕事量を平準化するために自社製品を作りたかった」と話す
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ヤマハの車内音響システム AI活用し最適化 25年に市場投入へ
ヤマハは、車載オーディオ事業の強化に向け、人工知能(AI)を活用して車内の音響を最適化する「Music(ミュージック)AI」をこのほど開発し、2025年に市場投入する。開発中のハイエンド(高級)アンプに搭載し、量産態勢に入る。 従来の技術では対応できなかった音響システムを、AIによって迅速に調整できるようにした。新技術は全スピーカーからの音波がどの座席でも快適な音質に導く「キャビン」、躍動感や透明感などを楽曲の個性に合わせて調整する「ミュージック」、ユーザーの趣向を発見する「パーソン」の三つで構成し、車種別や聞き手の特徴を学習する。 ユーザーがタッチパネルで操作し、楽曲内で高音や低音に変
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鶏卵の卸売価格 4割下落 鳥インフルで一時高騰
鶏卵の卸売価格が、昨年のピーク時から約4割下落している。鳥インフルエンザの感染拡大による供給難で一時高騰していたが、農場での生産が増えたことが一因だ。ただ、供給難で鶏卵の使用が大幅に減った加工向けの需要回復が遅れているとの指摘もあり、価格がさらに下がる可能性もある。 鳥インフルは昨季(2022年10月~23年4月)の殺処分対象が、過去最多となる約1771万羽に上った。発生した場所の多くが採卵鶏農場で、鶏卵の供給が減少し、価格の高騰を招いた。 JA全農たまごによると、鶏卵の卸売価格(東京地区、Mサイズ基準値)は、23年4月と5月の月平均が1キロ当たり350円で比較可能な1993年以降で最高
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車情報を家電通知 日産とパナが連携
日産自動車は19日、パナソニックと連携し、インターネットに接続したコネクテッドカー(つながる車)と家電を組み合わせた新たなサービスを始めたと発表した。車で出かけた家族の帰宅時間や、電気自動車(EV)の充電完了などの情報を、ネット接続できる家電が音声で通知する。 近年は建物やインフラも含めあらゆるモノがネットにつながる「IoT」が普及。社会のデジタル化でIoT需要は今後も高まると両社はみており、協力して双方の商品の利便性向上を図る。 サービスの利用には日産、パナソニック双方で会員登録などが必要となる。
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日産が業績予想引き下げ 販売減、取引先支援で
日産自動車は19日、2024年3月期の連結純利益予想を従来の3900億円から3700億円に引き下げた。能登半島地震を受けて販売台数が想定より減ることや、取引先のコスト負担を軽減することを理由に挙げた。 内田誠社長はオンラインで説明会を開き、取引先が物価高騰などに苦しんでおり「さらなるサポートが必要だと判断した」と述べた。下請法違反で公正取引委員会から再発防止の勧告を受けたことに「関連したものではない」と説明した。 純利益の見通しは23年3月期の2219億円を上回る。売上高予想は13兆円から12兆6千億円に、営業利益は6200億円から5300億円にそれぞれ下方修正した。販売台数は355万台
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AI用スパコン 最大725億円補助 経産省、国内開発後押し
経済産業省は19日、人工知能(AI)の開発に使うスーパーコンピューターの整備費用として、KDDIやさくらインターネット、GMOインターネットグループなどの5件の取り組みに、最大計725億円を補助すると発表した。経済安全保障の観点から、国内でのAI開発を後押しする。 AI開発に欠かせない高性能のスーパーコンピューターについて、現状では米国のIT企業に依存しており、国内での整備が課題となっている。補助の内訳はKDDIが102億4千万円、さくらは501億円、GMOは19億3千万円。共同申請のハイレゾ(東京)とハイレゾ香川に77億円、RUTILEA(ルティリア、京都市)とAI福島(福島県大熊町)は2
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G20閉幕 米ドル高警戒 日銀総裁、円安注視意向
【ワシントン共同】日米欧の先進国に新興国を加えた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は18日(日本時間19日)、米首都ワシントンで2日間の討議を終え閉幕した。新興国から米ドルの独歩高と自国通貨安を警戒する声が上がり、日銀の植田和男総裁は閉幕後の記者会見で円安を注視する考えを示した。為替相場の動向が世界経済のリスクに浮上した。 新興国がドル高を懸念するのは、ドル建て債務の返済負担が増え、経済成長を支える投資資金が流出して金利が高い米国に向かう恐れがあるためだ。新興国の景気が落ち込めば、世界経済は無傷でいられない。植田氏は「米国の実体経済は引き続き強い」と話した。当面、米国の高金利
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メタが最新版AI公開 学習データ7倍 チャットGPTに対抗
【ニューヨーク共同】米メタは18日、生成人工知能(AI)の基盤技術となる大規模言語モデルの最新版「Llama(ラマ)3」を公開した。AIの学習データを従来版の「ラマ2」の7倍にして性能を向上させたのが特色で、米国などで使える対話型AI「メタAI」に採用した。 対話型AIの利用者獲得競争が激しくなっている中で、メタはオープンAIの「チャットGPT」や、グーグルの「ジェミニ」などに対抗する。 メタAIは利用者からの質問に答えたり、文章で指示すると画像や動画を生成したりできる。メタはフェイスブックやインスタグラム、通信アプリの「メッセンジャー」や「ワッツアップ」からも使えるようにして利用を広げ
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スズキのキャリイ 安全性能が向上 仕様変更、値上げ
スズキは19日、軽トラック「キャリイ」シリーズを一部仕様変更して発売した。先進安全機能「スズキセーフティサポート」を特装車を除いて標準装備し、踏み間違いによる事故を防ぐ後方誤発進抑制機能にブレーキ制御を追加した。 キャリイとスーパーキャリイは、5MT車にアイドリングストップシステムを搭載して燃費性能を向上させ、車体色に「デニムブルーメタリック」を新たに設定した。特装車の一部にはタイヤの空転を防ぐデフロック機構を加えた。機能装備充実に原材料価格高騰を反映し、車両価格は約8~19%値上げした。 シリーズの年間目標販売台数は6万5千台。メーカー希望小売価格はキャリイが111万7600~152万
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コンゴ訓練機構にスズキが機材寄付 自動車整備士養成
スズキは19日までに、アフリカ・コンゴの国立職業訓練機構(INPP)に、四輪や部品など自動車整備士養成に必要な機材を寄付した。 贈ったのはジムニーの中古車3台やエンジン5基、スペア部品など計590点。国際協力機構(JICA)とINPPが2011年から進める技術協力プロジェクトを支援する。 18日、コンゴの首都キンシャサにあるINPP本部で寄贈式が行われ、スズキやコンゴ大臣、INPP幹部らが出席した。 スズキによると、22年度のアフリカのスズキ車販売台数はインドなどからの輸出を中心に約11万台と過去最高だった。このうちコンゴは100台程度と少ないが、鈴木俊宏社長は「自動車の普及に伴って整
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23年度物価2.8%上昇 3年連続プラス
総務省が19日発表した2023年度平均の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年度と比べ2・8%上昇の105・9となった。原材料価格の高騰などを受けた食料品や日用品の値上げが響いた。3年連続のプラスで、日銀が目標とする2%を2年連続で上回った。ただ23年度は政府による電気・ガス料金の負担軽減策で伸び率が抑えられ、22年度の3・0%からは小幅に縮小した。 生鮮食品とエネルギーを除いた消費者物価指数は3・9%上昇し、1981年度(4・0%)以来、42年ぶりの大きな伸びとなった。 同時に発表した24年3月の生鮮食品を除く全国消費者物価指数は、前年同月比2・6%上昇の106・
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茶況(4月19日)芽合い重視の取引 静岡市中県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、磐田の荷口が増え、初倉、清水小島から初荷があった。さえみどりなどのわせ品種が中心。芽合い重視で商談に臨む買い手が多く、棒などが混じる荷は厳しく値押しされた。やぶきたの良品は足早に取引が成立する傾向が連日続いている。清水小島の手摘みの上級品で30000円台の取引があった。 ◇ 静岡市中の県産一茶は、相良と坂部から初荷が届いた。磐田は5000円台~3000円台で軟調気味。相良はやぶきたの上物で7000円台後半の取引があった。初荷は各産地、おおむね前年同額でスタートしている。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 16,904キロ(県内2,109キロ、県外14,
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デジタル茶況(4月19日)早場所の品種物で荷口増加 静岡市中・静岡茶市場 県産一茶
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、早場所を中心に工場の顔ぶれが増え、茶商の関心が高まり始めた。産地は磐田、初倉、坂部、相良など。わせ品種の荷が多い。初倉や磐田で稼働を重ねている工場の荷は、前日から500~1000円下げて商談が成立した。 市中では、引き続き県内物のやぶきたを求める声が強い。JA職員は「市況を見る限り、芽合い重視の仕入れ姿勢が強い。適期を見極めるよう農家に呼びかけている」と話す。 島田、金谷、川根 島田地域の初取引が行われ、初倉と湯日から3口90キロが上場した。平均単価は8311円、最高値は1万2千円。出回り量は限られたが、品質は良好でスムーズな取引となった。 榛原、相
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菊川で新茶初取引、手合わせ威勢よく やぶきた、おおいわせが上場
菊川市和田のJA遠州夢咲茶業振興センター「サエリア」で19日、新茶初取引が行われた。3月の冷え込みを受けて前年よりも4日遅い幕開け。生産者と茶商、行政関係者約130人が式典に出席し、新茶シーズンの到来を祝った。 持ち込まれた荷は1工場2口32・8キロ。「やぶきた」と「おおいわせ」が上場した。売り手と買い手が価格交渉を行い、取引が成立すると手をたたく「手合わせ」の音を響かせた。 同JAによると、2、3月の降水量は十分で、気象災害はなかったという。取引に先立ち行われた式典で河原崎友二組合長は「日増しに茶園の緑がのり始めて、生育も良好で最高の品質が期待できる。明るい茶業にしていきましょう」とあ
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島田地域で新茶初取引 初倉、湯日から90キロ
島田地域の新茶初取引式が19日、島田市中河町のJA大井川島田支店で行われた。生産者や茶商ら約200人が集まり、今期の茶の活発な取引に期待を込めた。 初取引は生育が早かった昨年より4日遅く、例年並みとなった。初倉と湯日から、つゆひかり、さえみどり、やぶきたの3口90キロが持ち込まれた。買い手側は、荒茶の形状や色を吟味。鐘の音で取引が始まると、スムーズに進行し、各所で成立を告げる「手合わせ」の音が響いた。平均単価は8311円で、最高値は1万2千円だった。 湯日第一茶農協の古沢義晴組合長(65)は「4月に入って一気に暖かくなったことで、色の良いお茶に仕上がった」と喜びを口にした。
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金谷地域で新茶初取引 わせ「山の息吹」ごく少量上場
金谷地域の新茶初取引が19日、島田市のJA大井川五和支店で行われた。生産者や茶商ら関係者が新茶シーズンの幕開けを祝った。 わせ品種の「山の息吹」がごく少量上場し、1キロ当たり8888円で取引された。買い手側は荒茶の形状や色、香気などを吟味し、取引が成立すると威勢よく手合わせした。茶商の一人は「形状や水色がよい」と評価した。 初取引に先立ち、開所式が行われた。同JAの板谷隆輝常務理事は「茶価の低迷など状況は厳しいが、品質を第一に生産者と歩んでいきたい」とあいさつした。
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静岡県内の4月景気判断、2年1カ月ぶり下方修正 日銀支店、車認証不正など要因
日銀静岡支店が18日発表した4月の県内金融経済動向は、全体の景気判断を「一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復している」とし、3月の「緩やかに回復している」から引き下げた。下方修正は2022年3月以来、2年1カ月ぶり。自動車関連メーカーによる認証不正の影響で一部製造業の受注が落ち込み、海外経済の停滞も下押し要因になった。 生産動向は、3月の「幾分持ち直している」から「一時的な下押し圧力を受けて、持ち直しの動きが足踏みしている」へと11カ月ぶりに下方修正した。1月の鉱工業生産指数が前月比8・0%減に悪化するなど自動車業界の認証不正の影響は大きく、自動車・同部品の評価を引き下げた。長引く中
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茶況(4月18日)形状物に引き合い 静岡市中県産一茶
静岡市中の県産一茶は、磐田と初倉から連日入荷した。やぶきたの形状物が高評価だったが、わせ品種は出来栄えにばらつきが見られた。初倉は前日からほぼ横ばいの値で商談がまとまった。あっせん業者は「まだ相場が立つ段階ではない。19日以降に産地が増えるので、買い手の傾向と値がはっきりしてくる」と見通す。 静岡茶市場の県産一茶は磐田の工場の顔ぶれが増えたほか、本山筋の賤機と浜松から初荷が届いた。1000キロに満たない上場が続くが、荷口は増加傾向にある。19日は初倉、島田、美和などが入荷する。県外産一茶は現荷が少量で、鹿児島県本土物と宮崎県児湯の見本売りが中心だった。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)
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レンタリース浜松 2025年春に吸収合併 静岡トヨタ自動車
遠州鉄道(浜松市中央区)は18日までに、いずれもグループ会社の静岡トヨタ自動車(静岡市駿河区)とトヨタレンタリース浜松(浜松市中央区)を2025年4月1日に合併すると発表した。 静岡トヨタ自動車を存続会社とする吸収合併方式。両社の経営資源を共有し、自動車関連サービス事業の効率化を図る。合併の前後で、トヨタレンタリース浜松の店舗名や商品、サービスなどは変更しない。 2023年3月期の静岡トヨタ自動車の営業収益は634億4100万円、トヨタレンタリース浜松は45億9200万円。
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24年の春闘賃上げ1万4970円 前年比6737円上昇 大手と中小で格差も 連合静岡集計
連合静岡は18日、2024年春闘の賃上げに関する回答・妥結状況の集計結果を公表した。定期昇給相当とベースアップ(ベア)を合わせた賃上げ総額は加重平均で1万4970円となり、前年を6737円上回った。賃上げ率は4・63%で1・99ポイント上昇した。賃上げの総額、率ともに07年以降の最高水準で、大企業で見られた賃金情勢の変化が県内にも表れた。 5日時点で回答・妥結した205組合の集計。従業員300人未満の賃上げ総額は1万1447円(前年比3588円増)、300人以上は1万5065円(6822円増)。企業規模を問わず大幅な伸びを示した一方、大企業と中小企業とで格差が生じている実情も浮かんだ。ベア
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摘採期月末から5月上旬に集中 JA静岡経済連、生育調査
JA静岡経済連は18日までに、今期の静岡県内産一番茶の定期生育調査結果をまとめた。静岡県の主力品種やぶきたの摘採時期は、前年と比べて5日ほど遅くなる見通し。 静岡県内の茶園13カ所で16日、新芽の数や長さ、病害虫の発生状況などを調べた。3月の気温低下で新芽の生育は遅れたものの、適度な降雨が寄与し、その後の生育は良好という。全域で病害虫の発生は少なかった。 島田や掛川など平たん地の盛期は28日~5月4日、川根や天竜など山間地は5月3~9日となる見込み。早場所と遅場所の摘採期の開きは小さく、短期集中型の生産が予想される。 経済連は「需要に応じた良質茶生産に向け、計画的な摘採に努める」として
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復職希望者の支援サイト開設 TOKAIHD 再雇用制度拡充、人材確保へ
TOKAIホールディングスは、退職者の復職を支援する「カムバック採用」の専用ウェブサイトを立ち上げた。過去に勤務経験があれば退職理由を問わずサイトに登録でき、TOKAIグループが募集する職種などの求人情報を受け取れる。復職に対する希望や悩みなどの相談にも応じ、即戦力としての人材確保につなげる。 リクルートが運営するサイト「アルミー」を導入し、求人や企業の取り組み、採用イベントなどの情報を発信する。サイト登録者は担当コーディネーターを通じて復職に関する問い合わせや相談ができる。転勤、介護、育児などやむを得ない事情で退職した元社員が対象の再雇用制度を拡充し、復職へのハードルを下げるのが狙いとい
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ヤマハ発動機グループ施設に無人店18店舗 MV東海
マックスバリュ(MV)東海はこのほど、ヤマハ発動機グループの静岡県内施設に無人店舗「Max(マックス)マート」を18店舗オープンした。 浜松、磐田、掛川、袋井、湖西市、森町の工場や事務所などの一角に2023年10月から24年3月中旬にかけて開設した。多くが24時間営業という。 ヤマハ発によると、各施設の食堂などに併設して有人で運営していた全ての企業内ショップをMaxマートに変更した。無人店舗は各施設で働く計9千~1万人の従業員向けで、営業時間の延長や福利厚生費の削減につながることなどを理由に導入を決めたという。
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海洋産業振興で関係強化 MaOI機構、清水銀と協定
マリンオープンイノベーション(MaOI)機構は18日、海洋資源を活用して産業創出を目指す「MaOIプロジェクト」推進に向けた協定を清水銀行と締結した。地域の経済活動に精通する金融機関と情報交換を密に技術開発や人材育成を図る。協定締結は2例目。 静岡県庁で締結式を開き、同機構の松永是代表理事は「同じ清水を拠点に(2019年の)機構設立当初から築いた交流をさらに強化したい」と期待。清水銀の岩山靖宏頭取は「海から得られる持続可能な恵みによる経済効果は非常に大きいはず。環境を保全しながらのブルーエコノミーの実現に産官学金で取り組みたい」と話した。 MaOI機構は県が100%出資する一般財団法人。
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エンシュウ、溶接新工法で米企業と協業 EV向け部品需要対応
エンシュウは18日、溶接装置メーカーの米最大手リンカーン・エレクトリック社と、電気自動車(EV)部品に対応する新溶接加工システムの提供で協業すると発表した。アルミ素材などの高溶着を可能にする「ホットワイヤ装置」とレーザーを融合させたリンカーン社開発の新加工法をベースに、顧客ニーズに応じて周辺機器を含めた生産システムを総合的に提案する。 リンカーン社が手がける新加工法「プレシジョンパワーレーザー」を用いた装置を日本で初めて販売する。自動車部品メーカーに、バッテリーケースやシャシーなどの加工向けに売り込む。EVシフト進行で部品軽量化を目指したアルミ化や一体成形する「ギガキャスト」導入が進む中、
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特許取得社員と鈴木社長ら座談会 スズキ
スズキは18日、自動車関連などの特許を取得した社員と、鈴木俊宏社長ら役員との座談会を浜松市中央区の本社で開いた。知的財産(知財)活動を強化しようと昨年から始めた取り組み。 特許を取得した16人がプレゼンテーションした。衝突時の保護を目的に発明した「四輪電池パックの固定の仕方」で特許を取得した社員が開発の経緯を説明すると、役員から質問やねぎらいの言葉を受けた。 鈴木社長は「(知財創出を)しっかりサポートしていく。柔軟な発想から特許を取得し、商品化されれば(客などに)喜ばれ、後輩社員の刺激にもなる」と述べた。
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楽天、決済アプリ統合 ペイペイ経済圏に対抗
楽天グループは18日、QRコード決済「楽天ペイ」や共通ポイント「楽天ポイント」、電子マネー「楽天Edy(エディ)」などのスマートフォン決済アプリを統合すると発表した。楽天グループは携帯電話事業で苦戦が続く一方、金融事業は好調だ。決済アプリの利便性を高め、PayPay(ペイペイ)をはじめとする各社の経済圏に対抗する。 今年12月ごろに楽天ペイに楽天ポイントの機能を移行し、2025年中に楽天エディを移行する。移行後は、ポイントやエディのアプリの機能を徐々に縮小していく。将来的には、クレジットカードや銀行、証券といった機能も楽天ペイのアプリに追加する方針だ。 国内の決済アプリを巡っては、ペイペイが
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ギターアンプ新製品3機種 5月発売 ヤマハ子会社
ヤマハミュージックジャパン(東京)は5月、ヤマハギターグループ(米国)が開発したギターアンプの新製品「Catalyst(カタリスト)CXシリーズ」を発売する。 旧モデルの倍となる12種類のオリジナルアンプサウンドを搭載した。60、100、200ワットの3機種。販売価格は5万9400~10万2300円。
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円安ウォン安 深刻懸念 日米韓財務相が一致 G7も声明
【ワシントン共同】日米韓は17日(日本時間18日)、初開催した財務相会合の共同声明を発表し「最近の急速な円安、ウォン安に関する日韓の深刻な懸念を認識する」と表明した。3カ国の財務相が外国為替相場を巡って一致した見解を文書で示したのは初めて。日米欧の先進7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁会議も「為替レートの過度の変動や無秩序な動きは経済、金融の安定に悪影響を与え得る」とする2017年の合意を再確認し、声明に明記した。 日本国内には、過度な円安は輸入品の値上がりを通じて物価高を長引かせ、景気の足を引っ張るとの懸念がある。米国が日本の訴えに理解を示したことで、政府・日銀は円買いドル売りの為替介入
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日本のAI普及に米IT1.2兆円投資
米IT大手オラクルは18日、日本国内のデータセンターを増強するため、2024年から10年間で80億ドル(約1兆2千億円)以上を投資する計画を発表した。来日したサフラ・キャッツ最高経営責任者(CEO)は、投資額が上振れする可能性を示唆した。複雑な計算を必要とする生成人工知能(AI)の普及や、クラウドサービスの需要増に対応する。 キャッツ氏は投資の狙いに関し「日本企業の需要は巨大だ。今回の投資額は最低限のもので、増えるかもしれない」と強調した。東京都内での記者会見で語った。 投資先は首都圏と関西圏のデータセンターで、画像処理装置(GPU)の拡充などを進める。個人情報や企業の重要なデータを海外に持
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ランクル250発売 プラドは消滅 トヨタ
トヨタ自動車は18日、新型のスポーツタイプ多目的車(SUV)「ランドクルーザー250」を国内で発売した。街中と悪路の両方で快適に運転できるバランスの良さが特色で、価格は520万~735万円。これに伴い、1990年の発売から親しまれた「ランドクルーザープラド」は消滅する。 250の投入で、ランクルシリーズは伝統的オフロード車の「70」、旗艦モデル「300」と合わせて3車種となり、実用性が高い250は中核車と位置付けられた。 全長4・925メートル、全幅1・98メートルで、エンジンはディーゼルとガソリンから選べる。月2250台の販売を計画する。
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低速電動車 初の販売店 ヤマハ発、普及加速へ契約
ヤマハ発動機はこのほど、自動運転にも対応した小型低速電動車両「グリーンスローモビリティ(GSM)」の自社製品販売店として、測量ソフト開発のアイサンテクノロジー(名古屋市)と契約したと発表した。ヤマハ発製GSMの販売店契約は初。公共交通がないエリアの移動手段確保や地域の低炭素化などの課題を解決するサービスとして、普及の加速化につなげる。 GMSは時速20キロ未満で公道を走行できる電動車を活用した移動サービス。ヤマハ発の車両「AR」シリーズは電動ゴルフカーの技術を活用して開発した。コンパクトな車体で、高齢者も乗り降りしやすい低床で開放的な構造が特徴。道幅が狭い市街地や観光地、中山間地などの移動
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米音楽大手とAI応用推進 ローランド
ローランドはこのほど、米音楽大手ユニバーサルミュージックグループと、世界のアーティスト、クリエーターを支援する戦略的パートナーシップを結んだと発表した。今後、共同研究開発拠点の設立などを進めていく。 音楽制作で人工知能(AI)の応用についての方向性と意図を明確にする。AIによるイノベーション(技術革新)の機会を推進しながら、透明性や公平性、コミュニティーへの参加の必要性を示し、音楽業界などに提唱するという。 両社は、人間が創造した作品の尊重や保護することなどを柱とした「AIによる音楽創造のための原則」を特設サイトで発表した。
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トクラス、温室ガス削減目標 国際団体から認定
住宅設備メーカーのトクラス(浜松市中央区)はこのほど、直接・間接的に排出する温室効果ガスを2031年度までに21年度比で46・2%削減するなどとした目標が、国際環境団体「SBTイニシアチブ」の認定を取得したと発表した。 環境問題に対する取引先の意識を高め、脱炭素に向けた取り組みの促進を図る。23年3月までに世界で2310社、国内は369社が認定を受けている。
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日銀支店、景気判断を引き下げ
日銀静岡支店は18日発表した4月の県内金融経済動向で、景気の全体判断を「一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復している」とし、前回3月の「緩やかに回復している」から引き下げた。下方修正は2022年3月以来25カ月ぶり。
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デジタル茶況(4月18日)静岡茶市場と市中 磐田と初倉から入荷
静岡県産一茶は磐田や初倉が静岡茶市場と静岡市中に連日入荷した。磐田は出回りの少ない形状ものに引き合いがあった。取引の価格帯は6000円台~3000円台とばらつきが見られた。市中には19日に坂部や榛原などから初荷が届く予定となった。週末から週明けにかけて入荷する産地が増えていく見通し。 あっせん業者は「初取引から1週間でようやく商売が始まる。今期は短期集中になる」と話す。
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伊豆長岡複合施設の柱、コストコ再販店が先行開業 カフェ、スポーツバルも集約
伊豆の国市長岡に会員制大型スーパー「コストコ」の再販店を柱にした新たな複合施設が5月、オープンする。地元中学生向けのカフェやスポーツバルなどの飲食店も集約。近くの伊豆長岡温泉からの観光客周遊も見込み、関係者は「活性化の核に」と期待する。 新施設の名称は「S PARK(エスパーク)」。敷地面積約2500平方メートルで、全5店舗が入る。コストコ再販店「LIFE MART(ライフマート)」は静岡県東部では最大規模とされ、4月18日に先行オープンする。年会費なしでコストコの人気商品が購入できるほか、約400平方メートルの店舗内に日用雑貨や飲食料品千品をそろえる。電化製品の受注も受け付ける。 地元
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グランドホテル浜松 マリオットに 「地方都市に世界の富裕層誘客」
グランドホテル浜松(浜松市中央区)など全国44のホテル・旅館を展開するホテルマネージメントインターナショナル(HMI、東京都)と世界最大のホテルチェーン、マリオット・インターナショナルが17日、戦略的パートナーシップを結んだ。グランドホテル浜松は新ブランド「浜松マリオットホテル」として新装オープンを目指す。 マリオットグループは浜松初進出。京都、神戸、沖縄など国内の他の6ホテルと併せて改装する。客室を広く、高級感のある内装にするなどし、2025年秋から順次、開業する。 世界139の国と地域で8800施設を展開するマリオット・インターナショナルのブランドを生かし、訪日外国人の誘客を図る。東
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記者コラム「清流」 客と店のギャップ
席に着くと、自分のスマートフォンでテーブル上のQRコードを読み取って、サイトからメニューを注文する。そんなモバイルオーダーを使う機会は珍しくなくなってきた。 つながったサイトは安全か。登録作業や、アンケートに答えなければならないのでは―。店側の負担を押しつけられた印象もあり、初めて使った時は懸念や煩わしさもあった。 だが、慣れてしまえば使用感はいい。注文のたびにスタッフを呼ばなくてよいし、注文用タブレットのように場所も取らない。 飲食店にモバイルオーダーのシステムを提供する企業によると、顧客満足度の低下を懸念して導入をためらう店は多いという。客と店側のギャップは興味深い。今はまだ過渡期
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ビッグモーター新会社 5月1日発足 伊藤忠調整 事業買収で再建図る
伊藤忠商事などが事業買収を決めた中古車販売大手ビッグモーター(BM、東京)の新会社を5月1日に発足させる方向で調整していることが17日、分かった。伊藤忠が投資ファンドなどと連携し、保険金不正請求問題で悪化した経営の再建を図る。 会社分割方式でBMの主要事業を新会社に移す。伊藤忠と同社の子会社、投資ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズの計3社が出資する。分割された元の会社が不正請求問題に対応するとみられる。 伊藤忠は3月にBMの中古車販売事業や整備事業を買収することを発表した。伊藤忠はニッポンレンタカーサービスを傘下に持つ東京センチュリーの筆頭株主で、高級輸入車販売のヤナセ(東京)も抱え
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書店経営者と経産相が対話
経営環境の厳しさが増す書店の経営者と斎藤健経済産業相が17日、東京都内で車座対話を行い、経営上の課題や集客に向けた工夫について意見交換した。経営者からは「情報をいかに売り場に生かすのか、書店員の教育が地方では不足している。育成の仕組みが必要だ」といった声が上がった。 車座対話は京都市に本社を置く大垣書店の麻布台ヒルズ店(東京都港区)で行われた。大垣守弘会長は「書店をやりたい人はたくさんいる。海外では創業支援が進んでいて、書店が増えている。日本でも取り入れることが必要だ」と訴えた。 経産省は3月、書店の振興に専門的に取り組むプロジェクトチームを設置した。
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電気ガス代 大手値上げへ 来月使用分 政府補助 半減影響
5月使用分(6月請求)の家庭向け電気・ガス料金が大手電力10社、都市ガス4社の全社で、前月に比べ値上がりする見通しとなったことが17日、分かった。価格を抑える政府の補助金が、5月使用分でほぼ半減する影響を受ける。補助金は5月使用分を最後に廃止されるため、6月も負担が拡大しそうだ。 再生可能エネルギー普及に向け、電気料金に上乗せする賦課金も4月に引き上げられている。5月使用分の標準家庭向け電気料金の上昇幅は、沖縄が585円で最も大きい見通しで、関西が442円、九州が425円で続く。四国が414円、中国が403円、東京は401円、東北も400円と400円台の値上がりになる。中部は382円、北
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ガソリン174円90銭 5週ぶり値下がり 静岡県176円10銭
経済産業省が17日発表した15日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週調査と比べて10銭安い174円90銭だった。5週ぶりに値下がりした。 都道府県別では22府県で下落し、20都道府県で上昇した。静岡など5県が横ばいで、本県は176円10銭だった。最安値は岩手県の168円10銭で、最高値は長野県の185円70銭だった。 政府が石油元売り会社に支給している補助金により、28円60銭の抑制効果があったという。政府は全国平均価格を175円程度に抑えるために補助金を出しており、18日からは1リットル当たり30円を支給する。 ハイオクガソリンは185円70銭、軽油は1
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JSRへのTOB成立 革新機構 夏に非上場化
官民ファンドの産業革新投資機構は17日、半導体材料大手JSRへの株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。株式保有比率は約84%となり、今後は残る株式の取得も予定。買収総額は約9千億円で、夏ごろをめどにJSRは非上場となる。日本が強みを持つ半導体材料の成長に向け、JSRを核に業界再編を進める構えだ。 革新機構によると、16日に締め切ったTOBに対し、成立条件となる3分の2以上の応募があった。JSRも革新機構のTOBに賛同していた。
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衣料老舗ダイドーへ 経営陣の刷新要求 不振でファンド提案
投資ファンドのストラテジックキャピタルは17日、衣料老舗のダイドーリミテッドが6月に開く予定の定時株主総会で、株主提案により独自の取締役候補6人の選任を求めると表明した。会社側が示した議案のうち鍋割宰社長ら4人の再任に反対すると明言した。米紳士服ブランド「ブルックスブラザーズ」などの販売不振が続き、経営陣の刷新が不可欠と訴えた。 ストラテジックは、旧村上ファンドの幹部だった丸木強氏が代表を務める。2022年秋からダイドー株を買い進め、24年3月末で議決権の32・2%を握っていると説明した。取締役候補の6人には衣料大手のオンワード樫山で社長、会長を歴任した大沢道雄氏や、ブルックスブラザーズの日
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23年度貿易赤字5.8兆円 輸出最大で大幅縮小
財務省が17日発表した2023年度の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は5兆8919億円の赤字だった。輸出が自動車の伸びを背景に比較可能な1979年度以降で過去最大となり、資源高の緩和で輸入額も減少したことから、赤字額は過去最大だった前年度の22兆579億円から大幅縮小した。ただ円安もあり3年連続の赤字となった。 先行きについては中東情勢の緊迫化で原油価格が上昇する可能性があり、外国為替市場の円安進行で輸入額が再び膨らむことで、貿易赤字が拡大する懸念がある。 23年度の輸出は前年度比3・7%増の102兆8983億円。自動車が30・2%増の17兆8771
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特定技能外国人 関電工が採用 業界初 人手不足に対応
電気設備工事大手の関電工は17日、建物内の配線工事などを担う技術職員として、業界で初めて特定技能の外国人を採用したと発表した。半導体工場や高層ビルの建設ラッシュ、職人の高齢化などに伴って人手不足が加速していくとみており、特定技能の枠で外国人の受け入れを拡大する狙いがある。 いずれも特定技能1号の資格でフィリピンから来日した20代の男性14人で、2月に正社員として採用した。茨城県牛久市で研修を受けた後、10月から首都圏の現場で実習に入る。
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介護や防災対応 セニアカー提案 スズキ、大阪で出展
スズキは大阪市で17日開幕した「バリアフリー2024」に、電動車いす「セニアカーET4D」や、電動車いすの足回り技術を応用した「電動モビリティベースユニット」を出展した。同市で5月30~31日に開かれる「防犯防災総合展2024」にも参加する。 関係職員の負担軽減など介護施設や防災業界の課題解決に向けて活用事例を紹介する。セニアカーは水害に備えて浜松市のデイサービスセンターで展開した避難訓練のほか、北海道・小樽市の商業施設内で運営するデイサービスと連携した買い物リハビリの実践例をパネル展示する。電動モビリティベースユニットは移動や運搬、配送など多様な用途での活用方法を防災関連企業や自治体担当者
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知事発言対応など報告 JA静岡青壮年連
静岡県内の若手農業者らで組織するJA静岡青壮年連盟(桜井亮平委員長)は17日、本年度の通常総会を静岡市駿河区の県農業会館で開き、農業所得向上などを柱にした事業計画案を承認した。川勝平太知事の農業者を差別するような発言への連盟の対応についても報告した。 桜井委員長はあいさつで、川勝知事の県庁新規採用職員に向けた訓示について「委員から何か行動が必要ではないかと意見があった」と明かし、声明文の発表と県幹部との意見交換に至った経緯を説明した。JA静岡中央会の鈴木政成会長は「迅速に若手農業者の思いを訴えていただいた。その行動力を頼もしく思う」と話した。 本年度の重点活動として、農業経営力向上セミナーや
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静岡県内大学生の就職希望 県内は「安定性」、県外は「給与面」重視 静岡財務事務所、2大学で調査
東海財務局静岡財務事務所が静岡大静岡キャンパス(静岡市)と静岡英和学院大人間社会学科(同)の学生を対象に実施した調査によると、静岡県内での就職希望者は「安定性」を求め、県外での希望者は「給与」を重視する傾向が現れた。県内出身者の25%が県外を希望し、県外出身者で県内の就職を目指す割合(14・3%)を上回った。 就職先を選ぶポイント(三つまで)として「安定性」を重視するのは、県内就職希望者が14・9%だった一方、県外希望者は8・9%だった。「給与」は県内20・7%、県外22・5%。 県内出身者に絞って分析すると、安定性は地元就職希望が15・2%だったのに対し、県外希望は0%。給与は地元希望
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脱炭素支援など推進施策を確認 静岡商議所と静岡市
静岡商工会議所と静岡市はこのほど、行政連絡会を同市葵区で開いた。取引価格の適正化や脱炭素に取り組む企業に対する支援などの施策を確認した。 同商議所が昨年8月に提出した17項目の行政施策要望について、難波喬司市長が岸田裕之会頭に回答書を手渡した。 要望に基づいて市は新年度、パートナーシップ構築宣言を周知するほか、公共入札参加時の加点制度を整備する。清水港に寄港したクルーズ船乗客の市内周遊促進にも取り組む。
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社会課題解決事業に力 ソミックMHD 磐田の新社屋拠点
自動車部品製造を手がけるソミックグループの事業統括会社ソミックマネージメントホールディングス(SMHD)は17日、今月から本社機能を移転した磐田市の新社屋で記者会見し、既存事業の競争力強化に加え、社会課題解決につながるビジネスに力を入れる方針を示した。新規事業の開発に向けて同日、市と連携協定を締結。新社屋を拠点に、地域や異業種とも連携し、新しい価値を創出するビジネスを模索する。 新社屋はJR磐田駅北口の旧専門学校ビル。管理部門などの約150人が浜松市中央区から磐田市に移った。同グループは自動車用ボールジョイント(軸受)などを主力製品としているが、人口減少に伴う人手不足や環境対応など製造業の課
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新配車アプリで利便性向上 遠鉄タクシー、自動システム強化 待ち時間短縮
遠鉄タクシー(浜松市中央区)はデジタル技術を活用して客の利便性を高める取り組みを強化している。自動配車システムを2月に刷新して配車の効率化を図り、利用者がスマートフォンでタクシーを呼べるアプリを「EタクPlus(プラス)」と改めて17日から開始。コロナ禍に減少した運転手を確保しようと採用を強化し、2~3月に約40人を雇用した。 自動配車システムは、配車業務サービスを手がける電脳交通(徳島市)のシステムを採用し、人の手を掛けずに自動でタクシーに指示する割合を4割から8割に引き上げた。配車を受け付けてから客が乗車するまでの平均待ち時間は約9分で、比較はないが短縮につながったという。 同社は
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JA遠州中央 23日に初取引 茶ピア、森町茶業センター
JA遠州中央は17日、茶ピア取引所(袋井市)と森町茶業センターの2024年度新茶初取引を、それぞれ23日に開催すると発表した。いずれも前年より9日遅い。茶ピアは午前6時から、森町茶業センターは同7時半から開所式を行い、取引に入る。
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“オール静岡県産ウイスキー”誕生 蒸留所運営の「ガイアフロー」 地元農家とタッグ、品質好評
静岡市葵区でウイスキー蒸留所を運営する「ガイアフロー」(中村大航社長)はこのほど、主要原材料の大麦や水、酵母などに地元産を採用した“オール静岡県産ウイスキー”を発売した。同社によると、地元産を原材料としたウイスキー製造は国内初。プロジェクトに共感した農家とタッグを組み、業界に新風を吹き込んでいる。 「念願の地元産ウイスキーができた。大麦を提供してくれる農家さんには頭が下がる思いだ」。中村社長(55)は感慨と感謝を口にした。ラベルは「100%静岡大麦バーボンバレル5年」で、製造は306本と少量。ただ、その希少さと安倍川水系の中軟水で仕込んだ薫り高い味わいが、地元のバー
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「静岡ホビーショー」5月8~12日に開催 国内最大級、模型メーカーの見本市
静岡模型教材協同組合は16日までに、国内最大級の模型メーカーの見本市「静岡ホビーショー」を5月8~12日に開催すると理事会で決めた。田宮俊作理事長は「他の展示会にはない新製品がそろい、上級者だけでなく初心者も楽しめるイベントになる。海外需要が高まる中、模型市場のさらなる拡大の契機にしたい」としている。 8、9の両日は業者向けで、東日本と西日本で来場日を分けて混雑を緩和する。国内メーカーなど約100社が新製品を展示し、国内外のバイヤーと商談を重ねる。 10日は県内の小中高生約3600人を招く。模型作りを通じ、ものづくりの魅力を体験する。中高生は個人での参加も可能。 11、12の両日(午前
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農家と買い物客ライブでつなぐ やさいバスとMV東海 売り場画面越しに魅力やこだわり発信
農産物輸送のやさいバス(牧之原市)とマックスバリュ(MV)東海(浜松市中央区)はこのほど、野菜の生産者と買い物客をライブ中継でつなぐ取り組みを始めた。3月下旬に開店したMV東海浜松新橋店(同区)の青果売り場に、小型のモニター付きカメラを設置し、スマートフォンを活用して生産者が商品の魅力や栽培のこだわりを直接伝えた。 4月中旬にはまるたか農園(浜名区)の鈴木崇司さん(45)が生産現場から店舗に声を届けた。同農園で栽培したミニトマトを店舗内で試食した中央区の会社員雨宮恵さん(38)の「こんなに甘いのはなぜか」との質問に「養分をたっぷり吸わせているから」と答えた。 やさいバスの山本沙也香さんは
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日中屋外対応のレーザー照明開発 浜松のパイフォトニクス クレーン荷降ろしで活用想定
光学機器メーカーのパイフォトニクス(浜松市中央区)は16日、直射日光下でも点状の光を床や壁に示せる白色レーザー照明「ホロライト・レーザー」を開発したと発表した。港や建設現場で使うクレーンなどに取り付け、荷降ろし位置を示して安全性を高める照明としての販売を見込む。5月から受注を始める。 昼間の屋外使用に対応した同社の照明は初めて。超高輝度な白色レーザー光源と光学素子を組み合わせて開発した。規格電力25ワット、100ワット、225ワットの屋外用と、屋内用25ワットの計4種類を用意した。225ワットの製品が示す光の点は直射日光下の30メートル先でも十分に見える明るさという。 価格は税別25万~
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初取引記念 新茶缶と一煎パック限定発売 静岡茶市場
静岡茶市場(静岡市葵区)は、今年の新茶初取引を記念した新茶缶と一煎パックを数量限定で発売した。新茶は鹿児島県産のさえみどりを採用した。20グラム入りの缶は税込み800円、4グラム入りのパックは同200円。同市場事務所で販売している。 担当者は「静岡の新茶はこれからが本番。一足早く、新茶期の訪れを感じてほしい」と話す。 問い合わせは同市場<電054(271)4316>へ。
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杏林堂店舗にCO2削減「CNLPガス」 エネジンと供給協定
LPガス販売のエネジン(浜松市中央区)とドラッグストアの杏林堂薬局(同)は16日、二酸化炭素(CO2)排出量が実質ゼロのカーボンニュートラル(CN)LPガスの供給協定を結んだ。 同薬局の十数店で従業員や総菜テナントが調理などに使う年間約10トンのガス(200万円相当)を、2%ほど割高なCNLPガスに換える。約33トンのCO2削減につながるという。 同市浜名区の同薬局小松店で調印式を行った。同薬局の小河路直孝社長は「環境や地域のためにできることから始めようと導入した」と述べ、エネジンの藤田源右衛門社長は「協定を契機にさらにCNLPガスを広めたい」と話した。 CNLPガスは、ガスの採掘から
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グーグル 初の行政処分へ 公取委 ヤフー広告を制限
米グーグルがLINEヤフーの「検索連動型広告」事業の一部を制限したとして公正取引委員会の調査を受け、独禁法の「確約手続き制度」に基づき改善計画を提出したことが16日、関係者への取材で分かった。公取委は改善計画に実効性があり、履行されれば市場の競争が確保されると評価し、改善計画を認める方針。計画の認定は行政処分の一つで、グーグルへの監視を強める公取委による同社への初の行政処分となる。公取委は認定後、計画を公表する。 検索連動型広告は現在グーグルが7~8割を占め、ヤフーが追う構図。公取委は、広告主の選択肢が狭まることで、グーグルの寡占がさらに進むと判断した。ヤフーはグーグルから広告配信技術の提
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【経済サプリ】賃上げ原資を確保する方法(翁百合/日本総合研究所理事長)
今年の春季労使交渉は予想以上の賃金上昇となっている。3月にはマイナス金利も解除され、日本経済も新しいステージへと変わりつつある。日本経済の今後の大きな問題は、人手不足の深刻化だが、これを日本経済の変革をさらに進める機会ととらえ、潜在成長率向上につなげる必要がある。株式市場では既往ピークの株高となっているが、その背景には日本企業の変革に対する内外投資家の期待もある。 今後日本で必要なのは成長と分配の好循環、すなわち企業の成長を持続的な賃金上昇につなげることである。そのためには、規模を問わず各企業が経営力を上げて、人への投資等によって付加価値生産性を上げ、賃上げ原資を確保することが求められる。
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LINE情報流出で再指導
総務省は16日、通信アプリLINE(ライン)の個人情報が大量流出した問題で、運営元のLINEヤフーの再発防止策が不十分だとして再度の行政指導を実施した。総務省は3月にも行政指導しており、短期間で2度の実施は異例。適切な対策を強く促した形だ。 総務省は前回の行政指導で、システムの運用を委託する韓国IT大手ネイバーが主要株主としてLINEヤフーを支配する資本関係を含め、グループ全体で経営体制を抜本的に見直すよう求めた。今回の指導では、LINE側の対応が不十分で遅いとして「グループ全体での検討を早急に実施し、結果を具体的に報告すること」を要求。7月1日までに報告するよう求めた。 LINEヤフーは今
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24年世界成長率3.2% IMF見通し 米印けん引 日本0.9%
【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は16日、今年の世界全体の実質成長率を3・2%とする最新の世界経済見通しを公表した。米国の想定を上回る経済の底堅さやインドなど新興国の成長を反映し、1月時点から0・1ポイント上方修正した。日本は0・9%との見方を維持した。 チーフエコノミストのピエール・オリビエ・グランシャ氏は「世界経済は依然として底堅い」と指摘。インフレ抑制が課題となる中でも「(景気後退を回避する)軟着陸が基本シナリオだ」との見方を示した。 世界全体の2025年の成長率は1月時点と同じ3・2%と見込んだ。下振れリスクとして、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘や、ロシアによるウク
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東証大幅続落 3万8471円 2カ月ぶり安値 中東情勢重荷
16日の東京株式市場はほぼ全面安の展開となり、日経平均株価(225種)は大幅続落した。終値は前日比761円60銭安の3万8471円20銭。節目の3万9000円を割り込み、約2カ月ぶりの安値を付けた。中東情勢を巡りイスラエルとイランの緊張状態が続いていることが重荷となった。 米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始が先送りされるとの見方が強まったこともあり、幅広い銘柄で売り注文が膨らんだ。東証株価指数(TOPIX)は56・09ポイント安の2697・11。出来高は約19億7800万株。 15日の米株式市場は主要な株価指数がそろって下落した。経済の堅調さを示す統計結果を受けて早期利下げ期待が後退
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EV次世代電池 開発強化 日本勢 早期量産化、技術刷新急ぐ
国内自動車大手が、電気自動車(EV)の航続距離が長い「全固体電池」の開発を強化している。次世代電池の本命とみられる全固体電池は日本勢が先行しているとされ、米テスラや中国の比亜迪(BYD)が席巻するEV市場での巻き返しに向けて早期の量産化を目指す。コストを抑える生産技術の刷新も急ぐ。 日産自動車は16日、2028年度の量産を目指す全固体電池の試作ラインの予定現場を報道関係者に公開した。エンジンなどをつくる横浜工場(横浜市)の建物内に約1万平方メートルを確保し、設備搬入に向けて工事が進む。25年3月に稼働を始める計画だ。 日産はこの日、異なる車体部品をアルミで一体成型する新技術「ギガキャスト
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円相場一時154円60銭 円安水準続く
16日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=154円60銭を付けた。前日のニューヨーク市場で付けた1ドル=154円45銭より円安ドル高が進んだ。1990年6月以来、約34年ぶりの円安水準。 午後5時現在は前日比49銭円安ドル高の1ドル=154円39~40銭。ユーロは10銭円高ユーロ安の1ユーロ=163円92~96銭。 米経済の堅調さが意識され、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が後退した。日米金利差の開いた状況が当面続くとの見方が強まり、ドルを買って円を売る動きが優勢だった。ただ一方で、市場では「円安進行に対し、政府・日銀による為替介入への警戒感もある」(証券関
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「ナルコラン」出荷準備 母の日需要見据え 浜松・中央区で目ぞろい会
JAとぴあ浜松は16日、花材として人気がある「ナルコラン」の出荷規格を確認する目ぞろい会を浜松市中央区のJAとぴあ浜松花き営農センターで開いた。 ナルコランは楕円(だえん)形の葉の縁に白い筋があるのが特徴で、出荷するのは花が枯れ落ちてから。同JA管内では約30人がハウスや露地で栽培する。目ぞろい会では、約10人の生産者が葉色や大きさといった品質の基準や箱詰めの方法などを確認した。 同JAによると、生育状況は例年並み。母の日(5月12日)のプレゼント需要が高まる5月上旬に出荷のピークを迎え、6月中旬ごろまでに1ケース100~400本入りで昨年並みの約800ケースを出荷する見込み。 (浜松
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カンボジアの正月祝う 森町の2社開催、技能実習生が舞踊披露 駐日大使「文化伝える機会」
流通加工・倉庫業の松井梱包(森町)と請負業のSDM(同町)はこのほど、松井梱包の敷地内で「カンボジアのお正月を祝う会」を開催した。両社のカンボジア国籍の技能実習生らが、母国の文化を楽しんだ。 カンボジア駐日大使のトゥイ・リー氏や太田康雄町長らが出席。開会式では両国の国歌で友好を祈った。リー大使は「カンボジアの文化を日本に伝えられる機会に感謝。今後も続けてほしい」とあいさつ。その後、技能実習生が民謡の演奏や民族舞踊を披露し、会場を盛り上げた。 カンボジアでは毎年4月ごろになると天から女神が降りてくると伝わり、その時期をお正月として、各家庭で供え物を用意するなどして祝うという。
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天浜線「シーネクサス号」出発! 地元企業ラッピング車両、遠州森駅で式典
建築外装、建築改装事業のシーネクサス(萩田宗太郎社長)=森町草ケ谷=と天竜浜名湖鉄道は14日、天浜線で新たに運行するラッピング車両「C Nexsus(シーネクサス)号」の出発式を同町の遠州森駅で行った。関係者らが新車両の完成を祝った。 同社は2023年7月に小沢建材と関東創建が統合し社名を変更。企業と地域の発展を祈願してラッピング車両の運行を始める。車両には会社ロゴから連想された羽衣や同町のマスコットキャラクター、町内他企業のロゴをデザインした。 出発式には萩田社長や太田康雄町長をはじめ、地元住民ら約200人超が出席。テープカットに続き、発車合図で青を基調とした爽やかな車両が出発した。
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沼津スマートシティー計画 着実に成果、浸透は課題 活動3年、積極発信へ仕掛け模索
沼津市と企業が進めるスマートシティー計画「クロステックヌマヅ」が2021年の始動から3年となる。市役所でのスマート窓口導入や、自動運転の実証運行など成果は表れている一方、市民の理解や成果の実感、浸透に課題も残る。 「途中経過でもいいから示すべきだ」。12日開かれたクロステックヌマヅ協議会の全体会議で、頼重秀一市長は事務方に積極的に詳細を公表するよう指示する場面があった。 沼津港の観光客動向の分析、スマート農業導入への環境整備、AIを活用したフレイル対策検討など、分野別の5部会(環境・エネルギー、モビリティ、情報の一元化、産業、健康・福祉)の担当者が成果と方針を説明。これに対し、頼重市長
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三島商議所管内1~3月DIほぼ横ばい 中小企業、物価高が影響
三島商工会議所などが運営するみしま経営支援ステーション「M―ステ」はこのほど、商議所に加入する中小企業を対象にした1~3月の景況調査結果をまとめた。景気について「好転」とみる企業から「悪化」とみる企業の回答割合を引いて算出した業況判断指数(DI)はマイナス3・6で、前回調査(昨年10~12月)と比べ、ほぼ横ばいだった。 調査は169事業所を対象に行い、85事業所(50・3%)から回答を得た。 売上高DIは3・5とプラスを維持したが、営業利益DIはマイナス12・9。物価高の影響で、売り上げが利益に結びついていない現状が浮かび上がった。人手不足を経営課題に挙げる声も多かった。
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JAふじ伊豆女性部が24年度計画案承認 地区本部の交流推進など
JAふじ伊豆女性部は16日、通常総代会を富士市内で開き、2024年度の事業計画案などを承認した。 地産地消や食農教育への取り組みと共に、管内8地区本部同士の交流の推進、役職員との対話を通じた理解促進などを掲げた。交流会や部員加入促進事業などの具体的な活動計画も確認した。 吉田加代子部長(富士地区本部)は「勉強会や情報共有を大事に積み重ねていきたい」と話した。
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「すてきな社会人」心構え学ぶ 三島商議所が新入社員向けセミナー
三島市の三島商工会議所は16日、会員の中小企業などに採用された新入社員向け社会人基礎教育セミナーを同商議所で開いた。16事業所から39人が参加し、社会人としての心構えやビジネスマナーを学んだ。 全国各地でマナーについて指導する桑野麻衣さんが講師を務めた。言葉遣いでは敬語の重要性を強調。「言葉がきちんと使えるとすてきに見える。自分のためにも敬語を使ってほしい」「同じ言葉を発しても嫌われることがある。言葉を意図的に崩すのと、崩れているのは違う」などと助言した。 参加者は3、4人のグループで学生と社会人の違いを考えたり、名刺交換や電話応対を実践形式で学んだりした。
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デジタル茶況(4月16日)磐田から静岡県産一茶初荷 静岡市中、5000円台半ば
静岡市中に磐田から初荷が届いた。良好な品質が買い手に評価され、5000円台半ばで取引された。鹿児島県本土物一茶は3000円前後を中心に商談が成立した。 静岡茶市場には、静岡県産一茶が磐田と美和から連日入荷した。美和は2万円台の高値がついた。磐田はここ数日の好天を受けて芽の生育が進み、今週末にかけて稼働する工場がさらに増える見込み。JA担当者は「生産者にはミル芽での摘採を呼びかけている」と話す。
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家族だんらんのツールに 茶育セット「みんなでちゃちゃちゃ」 丸福製茶(静岡市葵区)【静岡ものづくり最前線】
消費が低迷する茶のおいしさ、楽しさを幼い頃から感じてもらう“茶育”セット。煎茶やほうじ茶、抹茶など好きなティーバッグをコップに入れ、水を注いで5分で味わい豊かなお茶のできあがり。子供が入れたお茶を両親や祖父母らが楽しむなど、家族の距離をさらに縮めるツールとしても支持を広げる。 水出しティーバッグはやけどの心配がない上、苦みや渋み、カフェインが出にくいため子供にも飲みやすい。レモングラスや玄米などを含む計6種類が用意され、複数のお茶を混ぜ合わせれば多彩な味が楽しめる。パッケージにはかわいらしいキャラクターのイラストを描き、水を入れてできあがるまでの時間に楽しめる塗り絵
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浜松に大型量販店「トライアル」出店 静岡県内初進出、今秋に計画
九州を中心にディスカウント店「スーパーセンタートライアル」などを全国に300店以上展開するトライアルホールディングス(福岡市)のグループが、浜松市中央区若林町に出店を計画していることが15日までに、関係者への取材で分かった。静岡県内初進出で、今秋のオープンを目指しているとみられる。 計画地はJR東海浜松工場の南西に位置するパチンコ店の跡地周辺。出店店舗は24時間営業で、売り場面積は4千平方メートル級、食品や衣料品を含む生活必需品など計6万~7万点をそろえる規模とみられる。 同グループは3月に東京証券取引所のグロース市場に上場した。2023年6月期の売上高は6531億円。ソフトウエア開発も
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茶況(4月15日)静岡県産一茶 本山筋の初荷、高評価 静岡茶市場
静岡茶市場は12日の初取引以来となる県産一茶が少量届いた。産地は本山筋の内牧と足久保、磐田豊田。買い手の関心は高く、本山は20000円、磐田は8000円で取引された。ともに前年比で約2000円高い。手合わせした問屋は「貴重な県内物の新茶。少しでも早く仕上げて小売りに回したい」と話した。16日も磐田から荷が届く予定。 ◇ 静岡市中は鹿児島県本土物一茶の取引が盛期で、中心価格帯は3000~2000円台半ばで推移した。静岡県産一茶は16日ごろに早場所からの荷が届き始めるが、産地の顔ぶれが広がるのは今週末以降の見通し。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 12,535キロ(県内
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スズキ1000万円寄付 台湾地震義援金
スズキは15日、台湾東部沖地震の被災地支援のため、グループで義援金1千万円を寄付すると発表した。同グループは台湾に二輪生産工場や四輪販売代理店を置いている。
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G20 ドル独歩高警戒
20カ国・地域(G20)は17、18日に米首都ワシントンで開く財務相・中央銀行総裁会議でドル独歩高の影響に触れる見通しだ。新興国は、ドルに対する自国通貨の下落で輸入物価が上昇し、経済成長が阻害されかねないと懸念する。自国での通貨安の対応策に限りがある中、G20で連帯を呼びかける可能性が高まっている。 新興国の通貨安は深刻だ。G20議長国のブラジルのレアルは対ドルで、今年1月4日から4月12日までに4%以上下落した。トルコのリラも9%近く安くなった。資源などを輸入する新興国では物価高につながるため、為替介入や予期せぬ利上げなどの対応を余儀なくされている。 ドル高が進むのは、堅調な米国経済を背景
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鍵握る中東情勢 NY市場
15日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで約34年ぶりの円安水準を更新した。日米の金利差が拡大し、円売りを招いた。今後は金利動向に加え、中東情勢が鍵を握りそうだ。 みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジストは、米長期金利上昇の背景には、中東情勢を巡る市場の冷静な受け止めもあったとみる。 現状ではイスラエルがイランへ反撃に出ておらず、戦争には発展しないとの見方が広がっているからだ。「投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、安全資産とされる米国債が売られて利回りが上がった」 三井住友DSアセットマネジメントの吉川雅幸チーフマクロストラテジストは原油価格の高止まりが続くとみた上で「貿易収支の悪化に
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食文化巡る観光企画で牧之原どうPR? 市役所で情報交換会
その土地ならではの食文化に触れる「ガストロノミーツーリズム」を活用した牧之原市のPR方法についての情報交換会がこのほど、市役所榛原庁舎で開かれた。 杉本基久雄市長や同市のシティプロモーションアドバイザー、地元の飲食店関係者らが出席した。地元食材を活用した官民連携の新メニュー開発や、茶摘み体験などの観光プログラム創出といった意見が出た。飲食店関係者は先行事例におけるサービスの価格を紹介し「ターゲットとする人数と単価のバランスが重要」と指摘した。 同アドバイザーの委嘱式も行った。米オリパラ委員会元日本代表駐在員のジョン・オオモリさん、東京五輪のサーフィン競技女子で金メダルを獲得した選手のコー
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「健康づくりサポーター」日本旅行静岡支店に登録証 いきいきフォーラム21
福祉団体や行政機関などでつくる「しずおか健康いきいきフォーラム21」はこのほど、静岡県民の健康づくりを支援する「しずおか健康づくりサポーター」として2024年度新たに登録された日本旅行静岡支店(静岡市葵区)に登録証を贈った。 日本旅行は地域課題の解決に貢献するため、高齢者らがゲーム感覚で認知機能のチェックなどを行えるクラウドサービスを開発した企業「トータルブレインケア」(神戸市)と業務提携している。同支店は、認知症対策のサポートを通じて県民の役に立ちたいとして参加した。 同支店で行われた交付式で、沼田篤寛支店長は「県民の健康増進に向け、自分たちにできることを一歩ずつ取り組みたい」と意気込
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1月平均給与 前年比2.5%増 静岡県勤労統計調査
静岡県がまとめた1月の毎月勤労統計調査(事業所規模5人以上)によると、1人当たりの平均月額給与(所定内給与と超過労働給与)は前年同月比2・5%増の26万5459円と13カ月連続で前年同月を上回った。20年平均を100とする名目賃金指数は105・1。 所定外労働時間は11・5時間。指数は123・7。 常用労働者数は144万1763人で、うち約3割を占める製造業の所定外労働時間は13・3時間。パートタイム労働者の比率は1・0ポイント減の29・0%だった。
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天然素材タイヤ 耐久性実証 7月まで「パルクル」に取り付け 富士のリッパー
環境素材の開発を手がけるリッパー(富士市)は15日、静岡市で運営されているシェアサイクル「パルクル」に天然素材のナノセルロースを用いたBXホワイトタイヤを取り付け、耐久性を確認する実証実験を開始した。7月14日まで。 一般的なタイヤは石油由来の強化剤を用いるため製造・廃棄時の二酸化炭素(CO2)排出量が多く、タイヤの粉じんによるマイクロプラスチック汚染が大きな問題になっている。一方、木材由来のナノセルロースで強化するホワイトタイヤは、廃棄時に自然環境で生分解されるため環境負荷が少ないとされる。同社は2023年に市の事業支援計画アクセラレーションプログラムに採択され、TOKAIケーブルネット
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次世代車の最新動向報告 浜松のイノベーションセンターがフォーラム 中小のデジタル対応支援
電気自動車(EV)など次世代自動車に関連した中小企業のビジネス獲得を支援する浜松地域イノベーション推進機構次世代自動車センター浜松(浜松市)は15日、2024年度のフォーラムを同市内で開いた。静岡県内外の会員企業など約220人が参加し、次世代車を取り巻く国内外の最新動向に触れた。本年度もデジタルものづくりや、サプライチェーン(供給網)を担う小規模企業の現場改善に基づく収益力改善支援を強化する。 望月英二センター長は、固有技術探索やカーボンニュートラル対応、中国製EVの車両分解など50回にわたる23年度の事業を報告。本年度のデジタルものづくり支援では、3Dプリンターを使った部品試作製作や完成
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中間決算(2月)=AFC-HDアムスライフサイエンス 売上高など過去最高
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同)④通期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①145億4200万円(16・9%増)②10億6千万円(49・7%増)③6億4100万円(55・0%増)④284億5500万円⑤17億8800万円⑥11億2300万円 ※売上高と経常利益が過去最高。事業別では主力のヘルスケアの売上高が前年同期比約20%増だった。
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人事=ヤマハ(15日)
ヤマハミュージックロシア社長(ヤマハミュージックロシア管理部副部長)ダミール・クスヌリン
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静岡銀行 共通KPI作成 持続的社会への活動指標 温室ガス削減や雇用多様性 取引先企業に提案へ
静岡銀行は、環境や社会経済に好影響をもたらす企業活動の方向性を示した共通KPI(重要業務指標)を作成した。行政や国際社会が設定する目標とも結びつけ、気候やエネルギーなど項目別に想定される成果も記した。活動の内容や度合いを評価・分析して融資するポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)の指標として、取引先企業に提案する。 これまで同行がPIFを実行した取引先企業の活動を整理し、業種横断的な取り組みや成果、業種別の傾向などを分析。共通項目を抽出し、全業種向けと製造、医療・福祉、建設など各業種の共通KPIを設定した。 「気候」分類では温室効果ガス(GHG)排出量の可視化、目標設定によりG
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フードバンクに45万円寄付 静岡県労働金庫
静岡県労働金庫(増田泰孝理事長)はこのほど、認定NPO法人フードバンクふじのくに(日詰一幸理事長)に現金45万円を寄付した。 静岡市葵区の県勤労者総合会館で行った贈呈式で、増田理事長は「経済の好循環が話題になる一方、格差拡大も感じる。フードバンクの需要が高まる中、今後も連携を取りたい」とあいさつした。日詰理事長は「寄付金を大切に使い、食への支援活動を着実に展開したい」と述べた。 式典では、食べきれない食料品を寄付する「フードドライブキャンペーン」の取り組みを紹介。同金庫の営業店と本部で利用者や職員から集めた食料品を今後、同団体を通じて生活困窮者などに届けるという。
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商業教育尽力の功労者7人表彰 静岡・駿河区で研究会総会
静岡県内高校の商業科教諭などでつくる県商業教育研究会(松浦真一郎会長)と県高校教育研究会商業部会の定期総会・研究協議会が13日、静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開かれた。 商業教育に長年従事したとして石原一義さんや吉原隆さんなど計7人を表彰した。松浦会長から表彰状を受け取った石原さんは「生徒に熱い指導をする先生方を近くで見てきた。今後も商業教育の発展のため尽力していきたい」と話した。 静岡文化芸術大の小浜朋子教授が「これからの時代のユニバーサルデザイン」と題して講演した。
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松崎産ジビエ「産業に」 猟師関さん消費拡大に力 ニーズに合わせ解体・出荷 住民有志に指導も
松崎町の猟師関隼人さん(40)がジビエ(野生鳥獣肉)のおいしさを伝えようと消費拡大に努めている。猟から出荷までを一貫して行い、注文に応じて切り分けたり、鮮度の高い状態で即日送付したりして顧客のニーズに合わせたこだわりの品を提供。「多くの人にジビエをおいしく味わってもらい、松崎産ジビエの価値を高めたい」と語る。 関さんは20代の頃、初めて食べたイノシシ肉のおいしさに魅せられ、猟師に師事して猟や処理方法について学び始めた。2017年に川崎市から、豊かな自然のある松崎に移住し、わなの狩猟免許を取得して翌年から本格的に猟を開始した。そのまま捨てられてしまう野生鳥獣を有効活用しようと、22年に町内
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裾野ロケ支援23年度35件 市推進協 過去最多タイ、経済効果4500万円
裾野市ロケによるまちづくり推進協議会が15日発表した2023年度のロケ支援件数は、前年度と同じ過去最多タイの35件だった。推定の経済波及効果は約4500万円で、8・1%減少した。 経済波及効果の減少は長期滞在型の撮影が少なかった影響という。ロケの下見は前年度を4・6%上回る135件だった。 23年度に市内での撮影を支援した主な作品は映画「missing」、同「スマホを落としただけなのに」最終章、連続テレビ小説「らんまん」など。十里木樹海や中央公園、ソバ畑などが撮影地に選ばれた。 推進協は市と関係団体でつくるフィルムコミッション。14年に発足した。
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こいのぼりケーキ こどもの日に合わせ販売 オークラアクト浜松
オークラアクトシティホテル浜松(浜松市中央区)は5月1~6日、こどもの日(同5日)に合わせて、「こいのぼりケーキ」を予約限定で販売する。 クリームとイチゴを巻いたロールケーキの周囲に、カットしたイチゴをうろこに見立てて飾った。 長さ約17センチ。税込み3500円。受け取り5日前までに予約が必要。予約は予約センター<電053(458)1233>へ。
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ホテル売店内にミキハウスショップ開設 浜松・中央区のウェルシーズン浜名湖
浜松市中央区舘山寺町のホテルウェルシーズン浜名湖はこのほど、売店内に子供服ブランド「ミキハウス」のショップを開設した。 子供用の作務衣(さむえ)、甚平、Tシャツ、帽子やベビースキンケアグッズなど約30種類を販売している。ホテル限定の商品もそろえた。 同ホテルは未就学児向けの遊び場を館内に設けるなど、子連れ客向けのサービスを拡充している。
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デジタル茶況(4月15日)鹿児島本土物中心の取引 静岡県産も少量入荷
静岡市中は鹿児島県産一茶メインの取引が続いている。本土物は前日入荷分に比べ、コワ葉化や水色の悪さを指摘される荷が減ったため、取引価格帯は3000~2000円台半ばが多く、小幅高となった。最終盤の種子島は1000円前後の手合わせが目立った。 静岡茶市場は、12日の初取引以来となる本県産一茶が少量上場した。産地は本山筋の内牧と足久保、磐田豊田で、20000~8000円で取引された。本山筋はいずれも手摘みの荷で、初上場日は前年より1週間ほど遅く、平年並み。生産者は「内容的には満足できるものができた。もう4、5日するとさらに品質が安定してくる」と語った。
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デジタル茶況(4月14日)有明と児湯から見本初上場 静岡茶市場 県外産一茶
静岡茶市場と静岡市中では本県産一茶の荷はなく、鹿児島県本土物一茶の取引が盛期を迎えている。 茶市場の県外産一茶は鹿児島県の有明、宮崎県の児湯から見本が初上場。鹿児島県本土物の上物や2000円台を中心に取引はスムーズに運んだ。穎娃のあさつゆを手当てした問屋は「水色と味の乗りの良い物の絶対数は多くないが、上級の品質は悪くない」と評価した。 静岡市中の鹿児島県本土物の中心価格帯は、前日比ほぼ横ばいの2000円台半ばから前半で推移。5000円台のさえみどりなど、良品に複数の引き合いがあった。あっせん業者は「ようやく様子見の段階を過ぎ、買い手に仕入れのエンジンがかかってきた」と話す。 静岡茶市場
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茶況(4月13日)静岡県産上場なく、県外産一茶取引も慎重 静岡茶市場
新茶初取引から一夜明けた静岡茶市場に県産一茶の上場はなく、買い手の顔ぶれに広がりを欠いた。 県外産一茶は、鹿児島が前日比横ばいの入荷量で、200円ほど下げて商談が成立した。本土物は2000円台前半中心、終盤を迎えた種子島は1000円台半ば~前半で取引された。上物に引き合いがあるが「徐々に満腹感がでてきた」(市中問屋)。コワ葉化が進んでいる荷が多いなどとして、手当てに慎重な茶商も少なくない。 ◇静岡茶市場一番荒茶 ▽成立 13, 904キロ(県内0キロ 県外13, 904キロ) 鹿児島 4, 400~1, 400 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 134, 698キロ 8, 099
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デジタル茶況(4月13日)静岡県産なく、鹿児島産も慎重な買い「こんな静かな新茶期入り初めて」
静岡茶市場の初取引から一夜明けた静岡市中では本県産一茶の出回りがなく、複数の茶商から「こんな静かな新茶期入りは初めて」との声が聞かれた。 県外産一茶は鹿児島県種子島が終盤にさしかかり、品種もやぶきた中心に移行。同県本土物も含めて必要買いに徹する買い手が多く、取引は2000円台が主流となっている。あっせん業者は「静岡県産一茶の出回りが遅いため、まだ買い手ものんびりしている」と話す。
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茶況(4月12日)初取引で過去最少の顔ぶれ 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場で開かれた新茶初取引には富士や清水、天竜などの6産地から50・8キロが上場。過去最少の数量で取引は足早に終了し、平均単価はつり上がった。市中問屋は「初取引をしても普通の静岡茶が出ていない。これでは現状で新茶として売り始められるのは鹿児島産だ」と嘆いた。 静岡県外産一茶は、鹿児島県本土物と種子島産の計1万6700キロが上場した。本土物は3000円台前半から2000円台半ばの手合わせが多かった。 県産一茶は15日に磐田からさえみどりが少量入荷する予定。 ◇ 静岡市中には16日ごろ、磐田の早場所から本県産の荷が徐々に届き始める予定となった。あっせん業者は「早場所物でも本格
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飲食店でもスマホ注文、続々 座席でQRコード読み取り 静岡県内導入 前年比2.5倍増
静岡県内の飲食店で、来店客が自らのスマートフォンで料理や飲み物を注文するモバイルオーダーシステムの導入が進んでいる。従業員が注文を受ける仕事を省き、他の業務に集中できるようにする効率化が目的。新型コロナウイルス感染症の5類移行後に来店客数が回復する一方、慢性化する従業員の人手不足に対応しようと選ばれている。 浜松市中央区の中心街で営業する居酒屋「遠州浜松郷土料理 黒フネ」は昨年12月、客がテーブルの上のQRコードを読み取って画面に表示された料理を注文するサービスを始めた。アプリをダウンロードする必要はなく、クレジットカードなどで支払いを済ませることもできる。満席時(約70人)に8~9人は必
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GW新幹線予約 上り5月6日、下り3日ピーク JR東海
JR東海は12日、ゴールデンウイーク期間(26日~5月6日)の東海道新幹線の予約状況を発表した。上りのピークは6日、下りは3日の見通しとなっている。 487万席の予約可能席に対し、4月11日現在、139万席の予約が入っている。2023年度比で123%、新型コロナウイルス禍前の18年度との比較では117%。静岡駅を発着する「ひかり」は下りで5月3日午前に混雑がみられる。上りは一部を除いて席に余裕がある。同社は混雑日を避けた利用や早めの予約を呼びかけている。
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いなば食品グループ タイ工場の生産能力5倍に 欧米や南米向け輸出拠点へ
いなばペットフード(稲葉敦央社長)などを傘下に持ついなば食品グループは12日、タイ中部のサラブリーにあるウエットタイプのペットフード工場の生産能力を2029年までに5倍にすると発表した。猫用スナック「CIAOちゅ~る(日本名)」を主に生産する予定で、欧米や南米向け輸出の拠点工場にする。 現在、タイ工場は第1~3工場(延べ床面積計約2万2500平方メートル)があり、いずれも隣接地に、25年に第4新工場(同約3万2千平方メートル)、29年に第5新工場(約9千平方メートル)を稼働させる。 これによりタイ工場全体の総延べ床面積は約6万3500平方メートル、出荷額は単独で約1300億円とウエットタ
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いなば食品、週刊誌報道巡り「おわび」 職員用シェアハウス「改修遅れた」
いなば食品(稲葉敦央社長)は12日、一部週刊誌が報じた一般職新入社員の入社辞退について、自社のホームページ上で「一部報道について」と題した文章を公開し、「ご心配をおかけ致し、衷心よりおわび申し上げます」とのメッセージを発表した。 また、同日、同じホームページ上で「由比のボロ家報道について」と題した別の文章もアップ。一部報道が指摘した同社静岡工場(静岡市清水区由比北田)に勤務する一般職員用のシェアハウス1棟について、「改修自体に残った期限に余裕がなく、修正が極めて遅れた」などとした。 同社広報は「シェアハウスの改修を担当していた同社副社長が急逝し、工事の手配が間に合わなかった」とした。また
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新茶シーズン到来 静岡茶市場で初取引【動画あり】
2024年新茶期の幕開けを告げる静岡茶市場(静岡市葵区)の新茶初取引が12日、行われた。県内産一番茶の取扱数量は3月下旬の冷え込みが響いて50・8キロと過去最少となったが、関係者約800人が今年の出来栄えに強い関心を寄せた。4月下旬までに各地の茶園で摘採作業が盛期を迎え、八十八夜(5月1日)に向けて新茶商戦が本格化する。 午前7時に取引開始を知らせるベルが鳴ると、買い手の製茶問屋と売り手の生産者が、生葉を加工した荒茶の品質を確かめながら、そろばんを片手に価格交渉に臨んだ。取引が成立すると「パ、パ、パン」と手を3回たたく「手合わせ」の音が場内に響いた。 今年の初取引は昨年よりも1日前倒し
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ラピダス 米に法人 シリコンバレー顧客開拓
【シリコンバレー共同】次世代半導体の国産化を目指すラピダスは11日、米西部カリフォルニア州シリコンバレーに現地法人を設立したと発表した。ITや半導体企業が集まるシリコンバレーに拠点を置き、生成人工知能(AI)ブームで需要が増す先端半導体の顧客開拓を目指す。 社名は「ラピダス・デザインソリューションズ」で、米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)などで営業を担ったアンリ・リシャール氏がトップに就任。11日に開かれた記念式典と記者会見で、ラピダスの小池淳義社長は「シリコンバレーのスタートアップ企業とともに開発していくことが極めて重要だ」と述べた。 小池社長は2025年予定の試作ラ
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鳥獣農作物被害156億円 シカ捕獲など対策急務【目で見る経済】
野生鳥獣による2022年度の農作物の被害額は約156億円で、農林水産省による調査で比較可能な1999年度以降、過去最低だった前年度より約5千万円増加した。鳥獣による被害は営農意欲の減退や離農にもつながるため、被害防止対策の推進が課題だ。 農水省は鳥獣の捕獲や農地への侵入防止、生息環境の管理に取り組んできた。被害額は減少傾向にあるものの依然として高い水準にあり、農業や生態系への影響は深刻だ。農水省は鳥獣捕獲などの強化に向けた支援を進めている。 都道府県別では2022年度、北海道が約56億円と最も被害額が大きかった。福岡県と熊本県が約6億円と続いた。鳥獣別ではシカの被害が最も多く約65億円で
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34年ぶり円安 更新 一時153円38銭 米利下げ観測後退
12日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=153円38銭と1990年6月以来、約34年ぶりの円安ドル高水準を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ開始観測が後退し、日米金利差を意識したドル買い円売りが広がった。 鈴木俊一財務相は12日午前に「行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除することなしに適切に対応を取っていきたい」と述べ、円安をけん制。為替介入も辞さない考えを示唆していたが、午後に円を売る動きが強まった。 午後5時現在は前日比12銭円安ドル高の1ドル=153円24~25銭。ユーロは77銭円高ユーロ安の1ユーロ=163円73~77銭。 円安が続く背景
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気候変動など課題 年数兆ドルが必要 世銀 民間投資求める
【ワシントン共同】世界銀行のバンガ総裁は12日、気候変動や食料危機といった世界規模の課題解決に年間数兆ドル(数百兆円)の資金が必要だとし、民間投資の重要性を訴えた。「各国政府や国際機関だけでは資金を確保できない。民間部門の参加を必要としている」と述べた。 来週、米ワシントンで開かれる世銀と国際通貨基金(IMF)の春季会合に先立ち、オンライン記者会見を開いた。 バンガ氏は「世界は気候変動や食料危機、感染拡大などの絡み合った一連の課題に直面している」と指摘。世銀はこうした「複合危機」への取り組みを強化しており、伝統的な役割である貧困問題の改善には「広範な視点が欠かせない」と強調した。
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東南アジア進出 中小支援で連携 みずほ銀とリバネス
みずほ銀行は12日、ベンチャー企業の支援を手がけるリバネス(東京)と中小企業支援で連携協定を結んだ。全都道府県に支店を持つみずほのネットワークとリバネスが持つ先端技術の目利き力を生かし、地域の中小企業の東南アジア進出などを後押しする。 協定締結に合わせ取材に応じたリバネスの丸幸弘グループ最高経営責任者(CEO)は「日本のベンチャーを世界に連れて行く」と意気込んだ。みずほ銀の金田真人執行役員は「銀行としても東南アジアの成長を取り込んでいきたい」と述べた。
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インド乗用車の販売台数8.9%増 3月 スズキは15%増
【アヨドヤ(インド北部)共同】インド自動車工業会が12日発表した3月の国内乗用車販売台数は前年同月比8・9%増の31万7976台で、前年同月比プラスは23カ月連続となった。最大手のスズキ子会社マルチ・スズキは15・0%増の15万2718台だった。 2番手の韓国の現代自動車は4・7%増の5万2997台だった。日系メーカーは、トヨタ自動車が2万5072台、ホンダが7071台、日産自動車が2701台だった。
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農産物適正価格へ調査 農水省 費用転嫁で安定供給
農林水産省は、農産物の適正価格の形成に向けて、コメや果実、野菜といった品目ごとにコスト構造の調査に乗り出す。生産から流通、小売りまで各段階での取引価格などを把握し、肥料価格や輸送費が農産物価格に与える影響を精査。上昇した費用を適切に価格転嫁できるようにするため、調査結果の活用を検討し、農家や農業に関わる事業者の利益を確保するほか、担い手不足の解消や食料の安定供給にもつなげる。 調査対象はコメや小麦などの穀物、果実ではリンゴやミカン。野菜や飲用牛乳、鶏卵や食肉、茶、豆腐・納豆のほか、こんにゃくなども候補に挙がる。生産者段階では、種苗や肥料費などを調べる。出荷団体や小売業者などの輸送や保管にかか
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キーボード 2種発売へ ローランド
ローランドは26日、手軽で本格的に曲演奏や楽曲制作ができるポータブルキーボード「GO:KEYS(ゴーキーズ)」の新製品2種類を発売する。千種類以上の音色を内蔵したほか、多彩なジャンルの伴奏を付けられる自動伴奏機能を搭載した。 「ゴーキーズ5」と「ゴーキーズ3」で、本体にスピーカーを内蔵。上位モデルのゴーキーズ5は高音質スピーカーを採用したほか、マイクを接続できる。 初年度の販売目標は国内外で3万台。市場想定価格はゴーキーズ5が7万2600円前後、同3は4万6200円前後。
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決算案(2月期)=トーヨーアサノ 各物件の収益性増
①売上高(前年比)②経常利益(同)③純利益(同)④2025年2月期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①150億6700万円(17・5%減)②9億1100万円(約4・4倍)③6億300万円の黒字(1億9100万円の赤字)④165億円⑤5億6千万円⑥3億4千万円 ※主力商圏の関東地区でのコンクリートパイル需要減少などにより減収だったものの、物件ごとの収益性を高めて黒字転換した。
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ローランドDG TOB再延長 ブラザー工業と協議継続
MBO(経営陣による自社買収)を実施中のローランドDGは12日、米国投資会社タイヨウ・パシフィック・パートナーズが設立した企業による株式公開買い付け(TOB)期間が、期限だった同日から26日に再延長されたと発表した。買い付け価格の変更はない。 TOBによる完全子会社化の提案を受けたブラザー工業との協議の継続などが理由で、ローランドDGのIR担当者は、ブラザーの提案に対し「引き続き検討中」としている。タイヨウ側のTOBについては、株主に対して自主判断に委ねるとしている。 TOBの期間は当初、3月27日までだった。検討期間を確保するため同日に延長を発表していた。 ブラザーは、タイヨウ側のTOB価
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東京青果市場案内(JA静岡経済連東京事務所調べ) サラダ、薬味商材の発注増
東京都中央卸売市場では、気温上昇を受けてサラダや薬味商材の発注が増えた。降雨の影響で土物類の出荷量は減少気味。野菜全般の相場はおおむねもちあいから弱含みの展開を見込む。 【玉レタス】全国流通量は増えたが、量販店の売価は1玉258~238円と高値が続き、売れ行きは鈍い。相場はもちあい。 【セロリ】各産地からの入荷量が少ない状況が続いたため、量販店の売価設定が高い。来週は福岡産の入荷量が増える見込み。 【ワサビ】先週までの高値反動で買参人からの発注は少ない。相場は下げ。 【タケノコ】福岡、鹿児島産がピークを迎え、入荷が増えている。鹿児島産は加工業者へのシフトも進んでいる。来週いっぱいは最
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中小DI 4期ぶり悪化 1~3月期 コスト高、マイナス17.8 信金合同調査
静岡県信用金庫協会がまとめた合同景況調査によると、1~3月期の県内中小企業の業況判断指数(DI)はマイナス17・8で、4期ぶりの悪化となった。仕入れ価格や原材料費の高騰、人手不足などで経営環境は厳しく、製造業や卸売業などを中心に景況感が落ち込んだ。コスト上昇は今後も続く見通しの一方、価格転嫁の進展により4~6月期は改善を見込んだ。 調査は県内9信金の取引先1194社(回答率99・7%)が回答。地区別DIは東部マイナス21・1(9・7ポイント下降)、中部マイナス15・5(7・8ポイント下降)、西部マイナス16・6(11・3ポイント下降)で、いずれの地区も前回調査(2023年10~12月期)から
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碾茶炉増設、来春稼働へ 天竜の農事組合法人 処理能力4割増 県産抹茶 海外需要下支えに
浜松市天竜区の農事組合法人「天竜愛倶里ふぁーむ」は今年、抹茶原料となる碾茶(てんちゃ)工場の設備を増設する。来年春に稼働予定で、処理能力4割増を見込む。県西部一円の農家から茶葉を集め、安定品質で生産する仕組みを構築していて、輸出ニーズが高まる県内産抹茶の生産を下支えする。 今年秋から熱で茶葉を乾燥させるレンガ造りの碾茶炉などを整え、生葉の年間処理能力を130トンから183トンに引き上げる。総事業費は約1億円で、半額分国の補助を受ける。 工場には同区春野町や袋井、掛川など広域から生葉が寄せられ、碾茶に加工して製茶問屋に出荷。問屋が抹茶に仕上げて各地に販売する。各茶園で使う肥料や栽培法の指導
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人事=トーヨーアサノ(5月28日予定)
新任取締役 中村藤雄▽退任 取締役小林雄一
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「AI合奏アプリ」 ヤマハが無料提供
ヤマハはこのほど、人工知能(AI)合奏ができるマッキントッシュ(マック)OS版アプリケーション「ピアノエボーチェβ(ベータ)」の無料提供を始めた。 楽曲データを演奏すると、それに合わせてAI合奏技術によるボーカルパートが追従再生する。 電子ピアノやキーボードなどの鍵盤楽器とマックを接続し、アプリの画面上に楽曲データを選択すると、コードを解析して表示する。「ぴったり追従モード」と、自由に曲のアレンジを楽しむ「ゆるやか追従モード」がある。
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デジタル茶況(4月12日)初取引上場50キロ 過去最少 静岡茶市場
静岡茶市場で開かれた新茶初取引では3月下旬の低温が芽の生育を遅らせ、静岡県内産の数量が50キロと過去最少を記録した。出荷した郡部生産者は「今年は遅い。初取引に合わせるため、芽が出たものを全部摘んで持ってきた」と話す。 市中問屋は「初取引が大きく報道されると注文が増える。ただ本県産はしばらく出回らないので、鹿児島県産の引き合いが強まりそう」と見通す。県産一茶は15日に磐田からさえみどりが少量入荷する予定。 鹿児島県産は本土物と種子島産の計1万6700キロが上場。今後高まる新茶需要を見越し、色乗りのいい茶を求める買い手が目立った。種子島産はやぶきた、本土物はあさつゆが出始めた。
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【新茶特集】「選ばれる茶産地」へ正念場 序盤の相場動向に注目
今年の静岡県産新茶の摘採時期は平年並みかやや遅いとみられ、早場所で15日ごろ、中山間地では5月上旬ごろに始まる見込み。各地で平年より気温が上がった1、2月に芽の生育が進んだが、3月中下旬の冷え込みで抑えられた。4月上旬の断続的な雨による品質への影響も懸念される。 一番茶の繰り越し在庫を抱える問屋が多く、特に高価格帯の仕入れに慎重姿勢が目立つ。3月下旬から本県産に先んじて静岡市中に届いている鹿児島県産でも、香りに特徴のある一部の荷などに引き合いがあるが「まだ様子見の業者が多い」(あっせん業者)。近年続く選別買いに徹する茶商もすでに散見される。 開設以来最も早い初取引日を2年連続で更新する静
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【新茶特集】消費低迷の中、需要掘り起こしは 識者インタビュー
茶の消費低迷が叫ばれる中、需要の掘り起こしや拡大が喫緊の課題となっている。都内で茶や茶器の小売店も運営する茶関連包装資材メーカー吉村の橋本久美子社長に、業界の展望や成長戦略を聞いた。 茶関連包装資材メーカー社長 橋本久美子さん「諦めず未来への一手を」-茶業の現状をどのように見ているか。 「家庭内消費を増やさない限り、お茶はダメになる。一方で日本茶がこのまま終わるわけがないとも考えている。再興に最も重要なことは、エントリーユーザーをいかにつかむか。国内を見渡せば、静岡と違って茶の消費が根付いていない場所が多い。そうした消費地の動向を知ろうと、2022年に戸越銀座(東京)に販売店を構えた」
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【新茶特集】世界に挑む気鋭のママ 岩崎恭三商店(静岡)の麻須美社長
男性中心の茶業界に、未経験かつ子育てをしながら飛び込んだ女性がいる。静岡市葵区の茶問屋岩崎恭三商店の2代目岩崎麻須美さん(30)。約3年前に家業を引き継いだ。従来の仲卸業に加え、自社ブランドを設立。昨年度は海外市場にも進出し、既存手法にとらわれない茶の販売を模索している。 高校卒業後、浜松市で医療事務に就いていた岩崎さん。出産を機に実家へ戻る相談をした際に、父恭三さんから事業継承を打診された。幼子を抱えながらの挑戦に不安はあったが、「実家のお茶屋を残したい」と引き受けた。 就任直後、「従来通りの売り方ではいけない」との思いから、茶と菓子、茶器などをギフト販売する「お茶と、暮らしと」を立ち
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【新茶特集】情熱燃やす若きセリ人 静岡茶市場の市川さん、関野さん
全国一の茶の集積地、静岡市の茶問屋街。その中心に位置する静岡茶市場には、県内外から多種多様な茶が集まる。取引を担うのは、同市場取引部の職員。大半が50代のベテランで、担当地域の荷を手際よくさばいていく。そんな中で奮闘する若手男性職員2人は「生産者と茶商の間をうまく取り持てるセリ人になりたい」と情熱を燃やす。 先輩職員に交じり、日々取引の現場に立つ入社4年目の市川幸多朗さん(23)と3年目の関野嵩公さん(24)。市川さんは、県農林大学校茶業学科を卒業後、「販売に携わり、茶農家の後押しをしたい」と茶市場に入社。常葉大で地域振興を学んだ関野さんは「地元の主要産業の茶業を通じ、地域活性化に寄与した
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11月、浜松で全国お茶まつり
「第78回全国お茶まつり静岡大会」が11月2、3の両日、浜松市中央区の市福祉交流センターなどで開催される。県内開催は2015年の静岡市以来9年ぶりで、浜松市では初めて。消費拡大イベントは浜松城公園(同区)で実施し、物販に加えてワークショップやライブステージなどを繰り広げる。提案活動や機械資材展などを通じ、茶の消費拡大、生産改善を図る。 大会キャッチフレーズは「はままつ 茶+(ちゃぷらす)」。浜松の多様な産業や自然、歴史などと茶を組み合わせた新たな茶体験の創出を目指す。 8月には静岡茶市場(静岡市葵区)で全国茶品評会を開催。全国からえりすぐりの茶が集まり、品質を競う。
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【新茶特集】自然仕立ての誇り脈々 カネタ太田園(浜松市天竜区) 「日本一へ」山あいで紡ぐ3代の志
浜松市天竜区芦窪の斜面に広がる、二重に被覆された茶園。清流阿多古川のせせらぎが聞こえる山あいに、カネタ太田園の茶園はある。全国的にも珍しい自然仕立ての農法にこだわり、毎年「日本一の茶」を目指して家族で栽培に打ち込んでいる。 「世話をした分だけ、畑は正直に恩返しをしてくれる」。そう語るのは、全国茶品評会(全品)の普通煎茶4キロの部で農林水産大臣賞を3度受賞している太田昌孝さん(83)。枝切りして残した生命力の強い葉を育てる栽培法を貫き、冬支度には裏山で取った草を茶園に敷き詰め、春先の寒い日には夜間に被覆する。その献身的な姿勢は、さながら子を育てる親のようだ。 太田さんは娘婿の勝則さん(61
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茶況(4月11日)鹿児島本土物1万キロ超上場 静岡市中で新茶初取引会も
静岡茶市場に鹿児島県本土物一茶が1万1600キロ届いた。さえみどりなどのわせ品種が、2000円台を中心に取引された。 鹿児島県茶商業協同組合静岡斡旋(あっせん)所などが、同県産の新茶初取引会を静岡市葵区の川連ビルで開いた。市中や郡部の問屋が約40点の見本を吟味し、目当ての品を購入した。同組合の沢田了三理事長は「静岡の茶商あっての鹿児島茶。今年も良い新茶ができたので、ここから全国に届けてもらいたい」と話した。 (経済部・垣内健吾)
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工程短縮し効率化貢献 特殊切削工具 三ツ安製作所(磐田市)【静岡ものづくり最前線】
自動車や二輪車、農業機械といった輸送機器部品などの特殊な切削加工に用いる工具をオーダーメードで製造している。工具一つに複数の刃先チップを組み合わせることで汎用(はんよう)品だと複数にわたる工程を1回で済むようにし、生産の効率向上とコスト削減につなげる。 工具の製造は、創業当時に手作業で行っていた自動車部品の切削加工を効率化しようと、自社向けを開発したのをきっかけに事業化した。工具の素材選定から設計、製造まで一貫して行えるのが強み。特殊切削工具を製造する企業は全国的にも珍しく、四輪・二輪の大手メーカーなどとの取引があるほか、近年は北米で需要が拡大している大型船外機向けも伸びている。電動化の進
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茶況(4月11日)月夜の茶摘み 参加者を募集 24日、掛川
掛川茶振興協会は24日午後7時半から、掛川市五明の茶園で「第十五夜 月夜の茶摘み会」を開く。満月の明かりに照らされながら、茶摘み体験ができる。17日まで参加者を募集する。 茶園に設置されたランタンや竹灯籠、生演奏の音楽が幻想的な雰囲気を演出し、楽しく茶に親しめる企画にした。摘み取った生葉は後日、製茶して100グラム分を参加者に送付する。 掛川茶ファン拡大のために始めて今年で15回目の取り組み。同協会の担当者は「新芽が色づき始めて開催日には摘むことができそう。新茶の時期を告げるイベントとして楽しんでほしい」と話した。 参加費は3千円で、掛川駅から茶園までの送迎がある。問い合わせは同協会<
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秀英、Z会が小学生模試 6月、受験無料 顧客獲得・教材開発へ連携
秀英予備校は6月9日、Z会(三島市)と共同で、小学4~6年生を対象にした受験無料の模試「公開実力テスト」を、静岡など計10道県の秀英予備校の拠点校舎で開催する。両社の連携は初めて。少子化などで業界の競争が激化する中、顧客獲得と教材開発に向け、互いの強みを生かす。 Z会が問題を作成し、秀英予備校が模試の運営、採点、データ分析を担う。 秀英予備校は全国に校舎を展開するが、近年は少子化などで生徒の獲得に苦戦し、一部校舎の移転・閉鎖が続く。難関大への高い合格実績を持つZ会と連携して全国での知名度向上を図り、各校舎の生徒数増加を目指す。 Z会は長年のノウハウを生かした良問を提供し、非会員に教材作
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JAみっかび 高級ミカンジュース販売 12日から
浜松市浜名区三ケ日町のJAみっかびは12日から、「三ケ日みかん」の高級銘柄「濃蜜青島」を搾った100%ストレートジュース「純しぼり『極(きわみ)』」の販売を始める。同JAのオンラインショップや特産物直売所、特産センターなどで取り扱う。 「極」は青島ミカンジュースの最高級商品で、2011年から毎年販売している。太陽光を反射させる特殊なシートを土にかぶせて栽培することで光合成を促進し、水分の土壌への浸透を防ぐなど、厳しい条件をクリアしたミカンのみを使用。濃厚な果実の味を生かすため、手作業で皮をむいてから搾汁した。 同JAによると、ことしのミカンの出来栄えは上々で、甘みとコクの強さがジュースに
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ヤマト、貨物専用機就航 物流網の安定維持
物流大手ヤマトホールディングス(HD)と日本航空グループは11日、貨物専用機を就航させた。長距離輸送の手段を増やし、物流網の安定を維持する狙い。トラック運転手の残業規制による輸送力低下が懸念される「2024年問題」への対応も目指す。 子猫をくわえた黒猫のマークを外装にあしらった専用機は、旅客機のエアバスA321を改造したもの。約28トンの貨物を搭載でき、大型トラック6台分程度の輸送能力がある。今年の夏までに3機態勢とし、新千歳、成田、羽田、北九州、那覇を発着地とする。将来的に1日計21便の運航を目指す。 第1便は午前6時10分ごろ、成田から那覇へ飛び立った。消防車からアーチ状に放水して祝
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日鉄買収 株主判断に注目 USスチール 日米首脳も発言
【ワシントン、ニューヨーク共同】日本製鉄によるUSスチール買収が、全米鉄鋼労働組合(USW)の反対を受け政治問題化している。岸田文雄首相は10日に米ワシントンでバイデン大統領と会談後に開いた共同記者会見で、買収について「両国にとって良い話し合いになることを期待している」と発言。12日にUSスチールの臨時株主総会が予定されており、株主の判断が注目される。 岸田氏は会見で「日本は米国にとって最大の投資国であり、米国で約100万人を雇用している」と米経済への貢献を強調。「今後も両国にとってウィンウィンな流れを確実なものにしていきたい」と語り、米側に理解を求めた。 バイデン氏は労働者保護を理由に買収
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ファーストリテイリング 2月中間決算 純益1959億円、過去最高
カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが11日発表した2024年2月中間連結決算は、純利益が前年同期比27・7%増の1959億円と過去最高を更新した。欧米、東南アジアなどの海外事業が好調だった。 売上高に当たる売上収益は9・0%増の1兆5989億円、本業のもうけを示す営業利益は16・7%増の2570億円となり、いずれも過去最高だった。 24年8月期通期の売上収益は、3兆円の大台を達成する見通し。東京都内で記者会見した柳井正会長兼社長は、今後10年程度で10兆円とする目標について「もっと早く実現できるのではないか」との認識を示した。 また柳井氏は、外国為替市場の歴
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新茶初取引 島田・金谷19日、川根23日
島田、金谷、川根各地域の2024年度新茶初取引の日程が11日までに決まった。島田、金谷両地域は19日、川根地域は23日に行う。 島田地域は、JA大井川島田支店(島田市中河町)、金谷地域はJA五和支店(同市島)、川根地域は農林業センター(川根本町地名)で開く。いずれも午前7時に式典を行い、その後、初取引を行う。 初取引日は昨年に比べて島田、金谷地域は4日、川根両地域は5日遅い。
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ICTやサービス 静岡県へ誘致「順調」 県在京企業交流会
静岡県在京企業交流会の2024年度定期総会が11日、都内で開かれ、県東京事務所の内藤信一所長が首都圏の情報通信技術(ICT)・サービス関連企業の本県への誘致に向けた県の取り組みを講演した。23~25年度の3年間で30社と掲げている目標に対し「順調に推移している」と説明した。 内藤所長は、人口減少対策の観点を踏まえ若者、女性の希望職として人気の高いICT企業などの誘致を「短期集中的に実施している」と述べた。23年度は誘致候補企業のリスト化、これを基にした専任員によるアプローチ、本県への進出費用の助成制度といった施策の効果で、12社の誘致が実現したと明らかにした。 24年度は誘致候補企業リス
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中間決算(2月)=ホームポジション 在庫調整で増収減益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同)④通期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆単体 ①101億4千万円(17・5%増)②6億3200万円の赤字(9300万円の黒字)③4億4400万円の赤字(5800万円の黒字)④220億円⑤2億2千万円⑥1億5千万円 ※郊外の建売住宅の在庫解消のため値引き販売を展開。販売棟数が伸びた一方、最終赤字となった。
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2月軽販売25.7%減 ダイハツ不正の影響続く
静岡県軽自動車協会が発表した2月の県内軽自動車の新車販売台数(登録ベース)は前年同月比25・7%減の5659台で、4カ月連続で前年実績を下回った。認証試験で不正のあったダイハツ工業の出荷停止の影響が継続している。 乗用が22・5%減の4696台、バン42・1%減の613台、トラック30・1%減の350台だった。 メーカー別はスズキの2717台(6・8%増)が最多で、ホンダ1200台(23・3%減)、日産926台(0・1%増)など。同協会担当者は「ダイハツから相手先ブランドによる生産(OEM)で一部車種の供給を受けるメーカーにも影響が出ている。現時点で改善の見通しは立たない」と話す。 日
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ラグビーで絆 新入社員研修 スター精密
スター精密は11日、オフィシャルパートナー契約を結ぶラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズのスタッフを招いた新入社員研修を静岡市駿河区の草薙このはなアリーナで行った。 新型コロナウイルス禍で対面交流が制限された世代のコミュニケーションを促進し、絆を構築してもらう目的で初めて企画した。元選手の藤井達也さんと加藤圭太さんが指導し、7人がパス回しやタックルの練習、タグラグビーの試合で汗を流した。 稀代真紀さん(23)は「新鮮で楽しかった。自然に声がけができ、今後の仕事に生かしたい」と成果に触れた。
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ワサビ生育環境、疑似体験 「見る工場」を刷新 静岡・田丸屋本店
ワサビ食品製造販売の田丸屋本店(静岡市葵区)は11日、同社の歴史やわさび漬けの製造工程などを紹介する「見る工場」(同市駿河区)を新装オープンした。ワサビの生育環境を疑似体験できる空間を新設するなど、体験型機能を充実させた。 ワサビ田の映像を壁や床に投影して現地の環境を再現した部屋のほか、青や緑のペンダントライトがともる中でワサビ田の水のせせらぎ音が流れる空間など、産地の雰囲気を五感で楽しめる施設に進化させた。 工場の見学用通路と、ワサビの辛味成分を含んだ空気を全身に浴びる「辛み体験室」も引き続き利用できる。望月啓行社長は「ワサビが育つ美しい環境がいかに貴重であるかを知ってほしい」と述べた
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丸子原産「近藤早生」新茶初摘み 松川茶園、12日から販売
本格的な新茶シーズンを前に、静岡市駿河区丸子の松川茶園で10日、露地栽培の早生(わせ)品種「近藤早生」の初摘みが行われた。地元住民ら約30人が、丁寧に新芽を手摘みした。収穫した茶葉は製茶作業を経て、12日から販売する。 近藤早生は丸子原産で、花のような香りと濃厚なうまみが特徴。摘採日は芽の生育が早かった前年より6日遅い。3月中下旬の気温低下により芽伸びが抑えられたが、4月上旬の降雨などで前進した。 同園では2005年から近藤早生の栽培を続けている。園主の松川洋平さん(44)は「強い芽が多く育った。ミル芽のうまみと香りが味わえる新茶を多くの方に楽しんでほしい」と話す。 茶葉は「露地栽培手
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「コンビニで気軽にリサイクル」広がり セブン-イレブン、ペットボトル回収機 浜松にも続々設置
コンビニ店などを拠点としたペットボトルの循環型リサイクルが、静岡県内でも広がりを見せている。最大手のセブン-イレブンが実施するペットボトルの回収が、静岡市に続いて浜松市でもこのほど、本格的に始まった。今月中に浜松市内の店舗前に120台の回収機を設置する。 同社と浜松市が締結した包括連携協定に基づく取り組みで、2月下旬までに45店舗に回収機を設置した。気軽に立ち寄ることができる地域のコンビニ店がリサイクル回収の拠点となり、新しいペットボトルに再生させる。利用者はペットボトル5本を回収機に入れると、コンビニなどで利用できる1ポイントがたまる仕組みになっている。中央区の店舗で利用した同区の専門学
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【聞きたい】免許返納後も移動の喜びを 電動アシスト四輪自転車発売 望月誠/セリオ社長
ハンドル形電動カートを製造販売するセリオ(浜松市中央区)は4月、自社開発新商品の電動アシスト付き四輪自転車「遊歩リベルタ」の販売を始めた。高齢化に伴う運転免許返納の動きを受け、新たな移動の選択肢となる電動モビリティの需要獲得戦略を聞いた。 ―新製品の特徴は。 「『安心して移動できる』が原点。低床・低重心かつ後傾姿勢で運転できる構造で、転倒リスクを軽減できる。昨年秋に始めたレンタル、リースの取り扱いが好調だったほか、年1500台の生産態勢も整った。体が動く人は免許返納後すぐに電動カートや車いすを利用するのは抵抗があるようなので、その間を橋渡しする位置づけにしたい」 ―事業の中核と強みは
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代位弁済28%増、159億円 コロナ融資影響 23年度静岡県内
新型コロナウイルス禍で減収となった企業への救済措置として実施された実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済が本格化した2023年度、県信用保証協会が県内企業の廃業などにより返済を肩代わりした代位弁済は前年度比28・0%増の1522件、金額は27・7%増の159億円に上った。ピークは4月まで続く見込みで、各金融機関は借り換えや経営改善などの支援に力を入れる。 23年4月~24年3月に代位弁済した企業を業種別に見ると、製造業が33・5%、非製造業が66・5%。コロナ禍で影響を受けた飲食店やサービス業の影響が色濃く、機械工業なども増加した。原材料やエネルギーの価格高騰など経営環境は厳しさを増
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アイリスオーヤマ 富士裾野工場 飲料水増産へ
生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)は10日までに、裾野市の富士裾野工場で飲料水を増産する方針を決めた。国内需要が伸びているため、安定供給に向け、生産ラインを増設する。 同工場では現在、計2ラインで天然水と炭酸水を製造する。1時間当たりの生産能力(500ミリリットル換算)は天然水が3万6千本、炭酸水3万1200本。増設するのは天然水の生産ラインで、今夏以降の稼働を予定する。工場敷地内では6月に延べ床面積約5万平方メートルの物流倉庫も新設する。 同社は2021年に飲料水事業に本格参入した。富士裾野工場と富士小山工場(小山町)の本県2拠点で、天然水と炭酸水を生産する。飲料水事業を成長分野
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マックスバリュ東海が最高益 2月期、改装効果で好調
マックスバリュ(MV)東海が10日発表した2024年2月期連結決算は、新規出店や既存店の改装効果で販売が好調に推移し、営業収益は前期比4・5%増の3667億4200万円、経常利益は31・4%増の135億1600万円、純利益は34・7%増の83億1300万円と増収増益だった。営業収益、各利益ともに過去最高を更新した。 24年2月期は県内4店を含む7店を新規出店し6店舗を改装した。成長カテゴリーの総菜や冷凍食品の販売を強化し新店を除いた既存店の売上高は3・5%伸長し、客数も1・3%増加。価格訴求力の高いプライベートブランド「トップバリュ」商品の売上構成比は0・8%増の17%に伸びた。79店にキ
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マックスバリュ東海 3年で500億円投資 新規20店、改装60店を計画
MV東海は10日、2027年2月期まで3年間の中期経営計画を発表した。直近3年間の約2・5倍となる約500億円を投資し、約20店舗の新規出店や約60店舗の改装、物流センターなどの整備を進める。 最終年度の27年2月期の営業収益は4200億円(24年2月期は3667億4200万円)、本業のもうけを示す営業利益は155億円(同134億8200万円)を目標に打ち出した。 投資の内訳は新店に125億円、既存店の改装に165億円、電子商取引(EC)や無人店舗といったノンストア事業などに70億円。生鮮食品などを扱うプロセスセンターや物流センターの整備に135億円などを計画した。 「地域住民の満足度
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リニア環境問題「解決に道筋」 次期知事に「資料読み歴史勉強を」【川勝知事辞職届提出】
川勝平太知事は10日の定例記者会見で、任期途中の辞職を決断した理由としてリニア中央新幹線の静岡県内工事を巡る問題に「解決の道筋がついた」と説明したことに関し、「環境問題を解決するためのモニタリングに国もJRも協力することになったため」と具体的な理由を明かした。ただ、国が設置したモニタリング会議の主な役割は県内工事開始後の環境変化と対策の確認、検討であり、「県内の環境問題の解決に結びつくのか」との問いには明確な答えを示さなかった。 川勝知事は辞職を決断した理由について、JRがリニア27年開業を断念し、南アルプストンネル静岡工区工事が約10年かかるとの工事計画を明らかにしたことを改めて挙げた。
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スズキ インド・マネサール工場の新生産ライン稼働 年間10万台増産
スズキのインド子会社マルチ・スズキは10日までに、北部ハリヤナ州のマネサール工場に増設した新生産ラインを稼働した。同工場の年間生産能力は以前から10万台増えて90万台となる。インド国内の他の2工場と合わせて、計235万台に拡大した。 マネサール工場は2006年に稼働した。敷地内に段階的に建設した三つの生産施設のうち一つに、組み立て新ラインを設置した。施設では「シアズ」「エルティガ」などの車種を生産している。 マルチ・スズキはインド国内で現在3工場を運営する。マネサール工場のほか、ハリヤナ州グルガオンが70万台、グジャラート州が75万台の各生産能力を備えている。3月末までに3工場の四輪累計
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JA遠州夢咲の新茶初取引19日
JA遠州夢咲荒茶出荷者協議会は10日までに、2024年度の新茶初取引を19日に菊川市和田の同JA茶業振興センター「サエリア」で行うと決めた。前年よりも4日遅く、平年並み。午前6時半に式典を開き、終了後に取引を始める。
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茶況(4月10日)生育と根の関係 静大副学長解説 牧之原
牧之原市の茶問屋相良物産は8日、市相良総合センター「い~ら」で荒茶生産者座談会を開いた。植物栄養学に詳しい森田明雄静岡大副学長が茶の生育と根の関係について講演した。 森田副学長は「肥料と水を吸う根の量が生育力を左右する」と伝えた。根が秋に最もよく伸びることや、過剰な施肥が濃度障害により発達を抑制することなどを指摘し、「忙しい中でも細やかな作業を心がけて」と呼びかけた。 参加した地元の茶業関係者約30人で情報共有も行った。相良物産の担当者は一番茶の状況や今シーズンに注意するべき病害虫について紹介した。 (榛原支局・沢口翔斗)
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茶況(4月10日)静岡県が病害虫注意報 カンザワハダニ発生増加
茶のカンザワハダニの発生が多く、一番茶への被害が予想されるとして、県は病害虫発生予察注意報を出して生産者に対応を呼びかけている。 3月上中旬に行った巡回調査で、樹冠面の寄生葉率が県平均2・3%(平年0・9%)、裾部は同4・5%(同1・1%)だった。地域別では、牧之原、小笠・磐田原地域の樹冠面平均寄生葉率が特に高かった。 防除について県は、樹冠面で寄生を確認した場合は速やかに防除を実施し、薬剤感受性の低下を避けるため、異なる系統の薬剤のローテーション散布を推奨している。 (経済部・垣内健吾)
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焼津水産化学工業 6月6日上場廃止 TOB成立受け
焼津水産化学工業は10日までに、食品メーカーいなば食品(静岡市清水区)の完全子会社化に向けた株式公開買い付け(TOB)が成立したことを受け、6月6日に東証スタンダードの上場が廃止になる見通しを発表した。 焼津水産化学工業の臨時株主総会を5月16日に焼津市内で開催する。いなば食品の子会社となるための株式併合議案などが承認されれば上場廃止になる。
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中国EV「従来より安全」 次世代自動車センター浜松 分解報告
浜松地域イノベーション推進機構の次世代自動車センター浜松はこのほど、中国製EV(電気自動車)の分解調査結果報告会を浜松市中央区のアクトシティ浜松で開いた。安価で競争力が高い中国車から、EVシフト対応のヒントを得る狙い。 2022年度から段階的に分解してきた長城汽車のコンパクトカー「ORA GOOD CAT」の特徴を望月英二センター長が解説した。安価で寿命が長いリン酸鉄系のリチウムイオンバッテリーや、大量生産に適したシンプルな構造のモーターを採用していることなどを紹介。車体の骨格には高い強度の鋼材を使用していることに加え、ドライバーを支援するシステムなどを備えていることから「従来の中国車と一
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人事=マックスバリュ東海(5月23日予定)
取締役 執行役員営業本部長久保田義彦▽執行役員 営業本部第三事業部長木村達也
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冷蔵貯蔵のかんきつ「不知火」丁寧に選果 JAとぴあ浜松、4月中旬にかけ出荷
JAとぴあ浜松は10日、冷蔵貯蔵したかんきつ類「不知火(しらぬい)」の今季初の選果作業を浜松市浜名区の同JA湖北営農果樹センター柿梨選果場で行った。 不知火は果汁が多い「清見」と香りが良いポンカンの交配種で、酸味が強く爽やかな味わいが特徴。冷蔵貯蔵することで酸味が和らぎ甘みを感じやすくなるほか、他産地と出荷時期をずらすことで、高単価で取引されるという。 今季は6人の生産者が2月中旬ごろから収穫し、1カ月ほど冷蔵した。4月中旬にかけて計約4・5トンを出荷する見込み。選果場では関係者ら16人が傷や腐りがないかを手に取って丁寧に確認しながら、出荷用の箱に詰めていった。 (浜松総局・山川侑哉)
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中小の脱炭素化へ補助金 磐田市が制度創設、金融機関と連携
磐田市は本年度、脱炭素化に向けた中小事業者の設備投資を促す補助制度を創設した。地元金融機関と連携し、産業分野で二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル(CN)を推進する。 金融機関は、温室効果ガス排出量を可視化するツールを活用し、事業者の排出削減計画の策定を支援する。市は、設備の省エネ化や太陽光発電の導入など、脱炭素化の取り組みへの融資を受ける際に事業者が支払う手数料の半額(上限50万円)を補助する。本年度の事業費は1千万円で、約30件の補助を見込む。 市は、2050年までにCNを目指す「ゼロカーボンシティ」を表明している。実現には、大企業と比べて資金が限られている中
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磐田をレモンの産地に 生産者が定植・栽培学ぶ
JA遠州中央は10日、レモンの産地化に向け、生産者向けの定植・栽培講習会を磐田市藤上原の農地で開いた。今週中にもレモンの定植に取り組む組合員約20人が注意点を学んだ。 JA静岡経済連西部支所の果樹指導担当者が実践を交え、苗の根の乾燥を防ぐ対策などを説明した。茶生産者の稲垣明久さん(70)=同市大久保=は「新しい作物だから手探りになるが、生産者、JA、市で協力して産地を育てたい」と意欲を示した。 同JAは本年度、レモンの苗450本を生産者に無償提供する。本格的な収穫までは4~5年かかるという。市は産地化に向け、農園の整地・土地改良費用や未収益期間の管理費を補助する制度を新設した。
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ガソリン価格175円 3週連続値上がり 静岡県176円10銭
経済産業省が10日発表した8日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週調査と比べて40銭高い175円ちょうどだった。値上がりは3週連続。政府が石油元売り会社に支給している補助金により、23円70銭の抑制効果があったという。 政府は全国平均小売価格が175円程度になるよう補助金を出しており、11日からは1リットル当たり28円70銭を支給する。 都道府県別では35都府県で上昇し、8道県で下落した。4府県が横ばいだった。最も高かったのは長野県の185円50銭、最安値は岩手県の169円ちょうど。静岡県は前週比で80銭高い176円10銭。
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中古車登録360万台 3年ぶりの増加 乗用車4%増
2023年度の国内の中古車登録台数(軽自動車を除く)は前年度比3・7%増の360万4871台となり、3年ぶりに増加した。半導体不足の緩和で新車販売が伸び、下取りで中古市場に出回る車が増えた。ただダイハツ工業の認証不正に伴う出荷停止もあり新車販売は完全に回復せず、中古車登録台数は統計が残る1978年度以降で、2022年度に次ぐ2番目の低水準だった。 日本自動車販売協会連合会(自販連)が10日発表した。車種別では、乗用車が4・0%増の314万3730台、貨物車が2・3%増の37万4363台、バスが4・7%減の1万261台、その他が0・9%増の7万6517台だった。
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異次元緩和「プラス評価」 日銀総裁 黒田氏の金融策、弊害も
日銀の植田和男総裁は10日の衆院財務金融委員会で、前総裁の黒田東彦氏が主導した異次元の金融緩和策は「デフレではない状態をつくり出すことに大きく貢献した。暫定的ではあるが(評価は)プラスだ」と述べた。立憲民主党の野田佳彦氏の質問に答えた。 一方で、異次元緩和の弊害にも言及し「マーケットの機能や金融機関の収益に負の影響を及ぼした可能性は否めない」と指摘した。異次元緩和の柱だったマイナス金利政策は、銀行の貸出金利を低下させ、地方銀行を中心に業績の下押し要因となった。 また植田氏は同日、東京都内で講演し、2%の物価安定目標の実現を見通せる状況に至ったとして「大規模な金融緩和は役割を果たした」と改めて
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中国新車販売 3月は9%増 新エネ車は35%増
【北京共同】中国自動車工業協会が10日発表した3月の新車販売台数(輸出含む)は前年同月比9・9%増の269万4千台だった。電気自動車(EV)などの「新エネルギー車」は35・3%増の88万3千台で、新車販売の32・8%を占めた。EVは15・5%増だった。同協会は「春節(旧正月)後に各社の新車種の発売があり、販売を押し上げた」と説明した。 日系大手3社が発表済みの3月の販売台数は、トヨタ自動車が3・1%減、ホンダは26・3%減、日産自動車は10・0%増だった。
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セブン&アイ、ヨーカ堂を分離へ 27年度以降の上場表明
セブン&アイ・ホールディングスは10日、子会社のスーパー大手イトーヨーカ堂を中核とする祖業のスーパー事業を分離し、2027年度以降に株式を新規に上場させる方針を発表した。外部資本を活用することで、スーパー事業の再成長を図る。セブン―イレブンを展開する主力のコンビニ事業に経営資源を集中する。 セブン&アイの井阪隆一社長が東京都内で記者会見し、上場に向け経営不振のイトーヨーカ堂や、東北地盤のヨークベニマルなどのスーパー事業を担う中間持ち株会社を設立する考えを示した。「現実的に最速のタイミングで検討を開始する」と述べた上で「(イトーヨーカ堂が)自分たちで成長のための投資ができる形態がふさわしいと
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アマゾンで「dポイント」還元 顧客囲い込み図る
NTTドコモは10日、インターネット通販大手のアマゾンジャパン(東京)と協業し、アマゾンで買い物をすると「dポイント」がたまるサービスを始めたと発表した。アマゾンの利用者にdポイントを還元することで顧客の囲い込みを図り、楽天グループなど携帯電話各社の「経済圏」に対抗する。 ドコモは携帯電話の普及で通信事業が頭打ちとなる中、金融や決済サービスなど新たな収益源を模索している。 新サービスはドコモ回線の利用の有無にかかわらず、アマゾンで5千円以上の買い物をすると注文金額の1%分のdポイントがたまる。他社のクレジットカードなどで決済してもdポイントが付与される。ドコモ回線から有料会員サービスの「
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茶況(4月10日)茶園10カ所調査 1週間遅い生育 島田・川根地区
島田市川根町身成のJA川根センターはこのほど、川根地区の生育状況を調査した。3月に気温が低い日が続いたため、去年より1週間ほど遅れているが、おおよそ例年並みという。 JA職員ら3人が島田市川根町の茶園10カ所を回った。20センチ四方の枠を使い、萌芽(ほうが)した芽の数などを調べた。同センターの横道将営農経済主任は「摘採は4月末ごろから始まりそう。ゴールデンウイークに最盛期を迎えられれば」と話した。 (島田支局・白鳥壱暉)
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静岡県内の23年度倒産210件 負債総額は19%増、477億円
信用調査会社の東京商工リサーチ静岡支店が9日発表した2023年度の県内企業倒産件数(負債額1千万円以上)は前年度比6件増の210件、負債総額は19・6%増の477億1800万円だった。新型コロナウイルス関連の破綻は減少した一方で原材料やエネルギーの価格高騰が経営を圧迫し、2年連続で前年度を上回った。 負債総額10億円以上の大型倒産は不動産賃貸業の東名小山カントリー俱楽部(御殿場市、175億円)、自動車部品製造業のMPPコマツ(浜松市、50億円)など1件減の5件。新型コロナ関連破綻は3件減の59件だった。 業種別はサービス業他が前年同数の51件で最多。建設業は14件増の45件、小売業は6件
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河合楽器・健太郎新社長が就任会見 「ピアノ世界一」へ妥協せず
河合楽器製作所は9日、河合健太郎新社長(46)の就任会見を浜松市中央区で開いた。創業者の河合小市氏ら歴代トップが培ってきた「カワイイズム」を継承し、生産力や品質向上に努めて「世界一のピアノづくり」にまい進する方針を語った。 河合健太郎社長は2月23日に急逝した会長兼3代目社長の河合弘隆氏を引き継ぎ、同28日に社長に就任した。昨年10月に弘隆氏が体調を崩した後、ことし4月1日付の社長就任に向けて準備を進めていたという。就任からここまでを「大きな混乱もなく、社長としての仕事をスタートさせることができた」と振り返った。 2023年4~12月期連結決算はコロナ禍の巣ごもり需要の一服感や、中国の市
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1月個人破産131件 前年同月と同数 静岡県内
静岡商工データがまとめた1月の県内個人破産(手続き開始決定)は、前年同月と同数の131件だった。 地区別は東部が前年と同じ47件、中部が3件増の45件、西部が3件減の39件。市郡別は静岡市が31件、浜松市が29件、沼津市が11件。同社は「物価高に賃上げが追いついていないのが現状。景気の環境次第では先行き懸念材料は多く、注視が必要」としている。
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ワイン酵母日本酒 飲食店限定で販売 浜松・花の舞酒造
花の舞酒造(浜松市浜名区)はこのほど、ワイン酵母で仕込んだ飲食店限定販売の日本酒「Abysse(アビス)」の取り扱いを始めた。 加熱処理をしない生原酒だったアビスシリーズを、製造過程の最後に殺菌作用がある「火入れ」をして流通しやすくした。 同社の担当者によると、フランスのブルゴーニュ酵母を使用し、「白ワインのように飲みやすく、火入れの効果でキレが増した」という。 管理しやすい一升瓶を全国販売する。
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視覚的に広い設計バスルーム、6月発売 浜松・住宅設備メーカー「トクラス」
住宅設備メーカーのトクラス(浜松市中央区)は6月3日、浴室空間を視覚的に広く設計したバスルーム「AXIY(アクシィ)」を発売する。正面壁を縦長にし、上下方向への広がりを強調。周辺壁は正面まで回り込ませて左右への広がりも感じさせるデザインとした。 浴槽は同社の人造大理石バスタブを標準仕様にしたほか、スピーカーを備え、ブルートゥース機能の搭載したほか、プリセット音源6曲を内蔵した。 1坪サイズの価格は税抜き125万円から。
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2023年平均給与2.6%増 静岡県調査、3年連続前年上回る
静岡県がまとめた勤労統計調査(事業所規模5人以上)によると、2023年の労働者1人当たりの平均月間現金給与総額(定期給与と特別給与)は前年比2・6%増の31万8617円と3年連続で増加した。20年平均を100とする名目賃金指数は104・5。 ボーナスなどを除く定期給与(所定内給与と超過労働給与)は1・9%増の26万1385円。産業別では建設業や運輸業・郵便業などの現金給与総額が増加した一方、生活関連サービス業、娯楽業が減少した。 1人当たりの月間総実労働時間は140・5時間で1・3%増。うち所定外労働時間は5・8%増の10・9時間だった。 月間平均常用労働者数は143万7410人。パー
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スタートアップと静岡県内企業が交流 浜松いわた信金など
三菱UFJ銀行と浜松いわた信用金庫はこのほど、県内で事業展開する企業が東京都や福岡市など全国のスタートアップ(新興企業)と交流するイベント「オープンイノベーションサウナ」を浜松市中央区の起業家支援拠点FUSEで開いた。 三菱UFJ銀が地方で取り組むビジネスマッチングで、同信金との開催は初めて。県内関連はソミックマネージメントホールディングス(浜松市)、サーラコーポレーション(愛知県豊橋市)などが参加した。サーラの担当者は人口減に伴うエネルギー事業の縮小を見据えて「住まい」「暮らし」関連の事業開発に力を入れていると解説した。 スタートアップは電力の市場価格を踏まえてEV(電気自動車)への充
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地域発展へ決意新た 経済4団体が合同入社式 静岡
静岡県商工会連合会、県中小企業団体中央会、県経営者協会、県商工会議所連合会の県内経済4団体は9日、オンラインと来場での参加を組み合わせた合同入社式を静岡市葵区で行った。62社163人が、地域経済発展の一翼を担う決意を新たにした。 県商議所連の岸田裕之会長はあいさつで、社会経済活動の正常化が進む一方、原材料価格高騰や円安、人手不足など中小企業を取り巻く厳しい事業環境に言及。その上で「柔軟な発想で時代の変化を先取りし、臆することなくさまざまな課題に挑戦してほしい」と呼びかけた。先輩から激励メッセージも寄せられた。 日本パラリンピック委員会の河合純一委員長(浜松市出身)も登壇し、「(仕事の)先
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【経済サプリ】「円安=衰退」ではない(成田悠輔/エール大助教授)
円安すぎて日本オワタとよく嘆かれる。確かに円安と聞くと通貨や国力が衰えたように響く。海外旅行は遠のくし輸入品の値段は上がる。生活者や海外からの仕入れが多い企業には痛い。財布が痛めば景気は冷え込む可能性がある。 ただ円安には利点もある。日本製品が海外から見て安くなれば輸出して買ってもらいやすくなる。例えばトヨタは円安下で収益絶好調、時価総額も過去最高を更新した。 さらに、日本の資産が海外から見て安くなると投資が呼び込みやすくなる。日本の株式市場の最近の高騰は円安が導いた部分が多いという主張が根強いし、都心の高級住宅も海外からの購入が多いとよく噂(うわさ)される。過去数十年間に通貨安になった
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セブン&アイHD イトーヨーカ堂 上場へ スーパー事業を分離 コンビニに経営資源集中
セブン&アイ・ホールディングスが、子会社のスーパー大手イトーヨーカ堂を中核とするスーパー事業について株式を上場させる方針を固めたことが9日、関係者への取材で分かった。祖業のスーパー事業を分離し、主力のコンビニ事業に経営資源を集中する。イトーヨーカ堂の業績は不振が続いていたが、合理化で再建への方向性が見えたとして上場を目指す。 10日の決算会見でセブン&アイの井阪隆一社長が表明する見通し。同社のスーパー事業の立て直しは最終局面を迎えた。上場に数年はかかる見込みで、上場後もセブン&アイは一定の株式を保有し、協力関係を継続するとみられる。 東北地方を地盤とするスーパー、ヨークベニマルについて
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半導体材料 国内増強加速 技術で先行、供給安定化へ
信越化学工業は9日、先端半導体の材料として欠かせない「フォトレジスト」の新工場を群馬県伊勢崎市に建設すると正式発表した。三井化学も山口県などの工場で半導体製造に必要な保護膜の量産を検討。経済安全保障の観点から各国が半導体拠点の強化や誘致を急ぐ中、日本では技術力で先行する素材分野で供給網の安定化を目指す動きが加速している。 信越化学は伊勢崎市に約15万平方メートルの事業用地を取得。フォトレジストなど半導体の回路形成に使う材料を生産する。段階的に投資し、第1段階では2026年の完成に向け、約830億円を見込む。 信越化学はフォトレジストを含む半導体の回路形成に使う材料の生産拠点として既に国内
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双葉町に来春 イオン出店へ 原発事故後初スーパー
総合スーパーを展開するイオン東北(秋田市)は9日、東京電力福島第1原発事故による全町避難が11年5カ月続き、2022年8月に住民居住が再開した福島県双葉町で、25年春にイオン双葉店(仮称)をオープンさせると発表した。同社と町は商業環境整備に関する覚書を取り交わした。 現在100人ほどが暮らす双葉町にスーパーはなく、同社が移動販売車を巡回させている。買い物環境の向上で住民帰還を促進したい考え。 双葉町とイオン東北によると、町はJR双葉駅前の役場に隣接する町有地約770平方メートルに約300平方メートルの商業施設を建設し、同社が出店する。食料品や日用品などを取り扱い、パート従業員らを地元中心に雇
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欧米中銀 利下げ時期探る
【ロンドン共同】欧米の中央銀行がインフレの鈍化を踏まえ、利下げ時期を探っている。スイス国立銀行が先陣を切り、スウェーデン中銀も追随する見通し。高金利は資金需要の低下を招いてインフレ抑制につながる一方、景気を冷え込ませる一因になる。各中銀は物価や賃金の動向などを踏まえ、金融政策の転換に向けて地ならしを進めている。 スイス国立銀行は3月21日、政策金利を0・25%引き下げて1・5%にすると発表した。据え置きを予想していた市場には「サプライズ」に映り、通貨スイス・フランは対ドルで急落。声明では「2年半に及ぶインフレとの闘いが効果を上げた」と強調した。 スウェーデン中銀は3月27日、主要政策金利
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茶況(4月8日)新理事長に山崎氏 藤枝市茶商工協組
藤枝市茶商工業協同組合はこのほど、通常総会を市内で開いた。任期満了に伴う役員改選を行い、新理事長に山崎照昌氏(山崎屋)を選任した。副理事長には佐藤俊夫氏(とうめ屋)、上野俊輔氏(伊久美園)が就任した。 山崎理事長は茶業界を取り巻く厳しい環境を挙げた上で「知恵を絞って進めたい」と協力を呼びかけた。総会では藤枝茶ブランド確立や後継者育成といった本年度事業計画案、収支予算案、昨年度の事業報告案など計8議案を承認した。 (藤枝支局・青木功太)
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茶況(4月8日)鹿児島県本土物一茶が初上場 静岡茶市場
静岡茶市場に鹿児島県本土物一茶が初上場した。前年より2日遅い。穎娃と知覧の荷で、ゆたかみどりやさえみどりなど計7700キロ。連日入荷を予定する。茶市場職員は「ミル芽で摘んであり、おおむね品質は良好」と語る。市中問屋は「上下のばらつきがあるため、しばらく状況を見る」と話した。
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「ポスト川勝」静岡県内経済界が擁立主導 知事選前倒し見通しで与野党、思惑と焦り
「ポスト川勝」レースが風雲急を告げた8日、静岡県内与野党は慌ただしく知事選への対応を協議した。経済界が擁立を主導する中、相乗りか独自候補か、各党の思惑が交錯する。ただ、知事選の日程が大幅に前倒しされる見通しとなり、関係者には焦りもにじむ。党内の分裂を懸念する声も出始め、選挙戦の構図はまだ見えない。 自民県連 相乗りか一本化か「丁寧に調整」 自民党県連は城内実会長(衆院静岡7区)と増田享大幹事長ら三役が急きょ県庁に集まり、今後の対応を協議した。城内会長は記者団に「現時点では白紙。政策、理念、熱意、人柄を踏まえて議論したい」と強調する一方、「相乗りがいい人も、一本化がいい人もいると思う。丁寧
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中小企業賃上げ 道半ば 政権浮揚へ「頼みの綱」 実質賃金減 最長【表層深層】
厚生労働省が8日公表した2月の毎月勤労統計調査で、前年と比べた実質賃金のマイナス期間が過去最長に並んだ。今春闘では高水準の賃上げが相次いだが、中小企業への波及は道半ば。専門家からは実質賃金の「プラス転換」は容易ではないとの指摘もあり、不透明な情勢が続く。一方、賃上げは内閣支持率アップの「頼みの綱」で、岸田政権は「物価上昇を上回る所得」の年内実現を目指している。 今春闘では、積極的な賃上げの動きが中小企業にも広がったものの、大手との賃上げ幅の差は昨年より拡大した。 立場の弱さ 自動車などの産業別労働組合(産別)でつくる金属労協の集計(3月29日時点)によると、ベースアップに相当する賃
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「バッテリー人材」確保へ専門教育 全国シェア4割 近畿圏でスタート 高校生に成長性アピール
電池製造業の出荷額で全国シェアの4割近くを占める近畿圏で「バッテリー人材」と銘打った専門教育が始まった。需要が急増する電気自動車(EV)向けなどリチウムイオン電池の生産基盤強化の一環で、産官学が協力し高校生や大学生に教育プログラムでPR。成長が見込める分、競争が激しい分野の人材確保を全国で進めていく考えだ。 就職の選択肢 「電極を作るのにも化学の基礎が大切だと感じた。こんなに将来性のある業界だとは思わなかった」。兵庫県立姫路工業高校3年の藤本京珠[みやび]さん(17)は3月下旬、産業技術総合研究所関西センター(大阪府池田市)で開かれた小型リチウムイオン電池の製造実習に参加。材料の粉をか
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TSMC 米に第3工場計画 政権1兆円支援 最先端半導体生産
【ワシントン共同】バイデン米政権は8日、半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が米アリゾナ州フェニックスに第3工場の建設を計画していると発表した。建設中の第2工場では回路線幅が2ナノメートル(ナノは10億分の1)相当の微細な最先端半導体を生産し、第3工場は2ナノやそれ以上に微細な半導体も視野に、2030年までに建設する。 米政府はTSMCに最大66億ドル(約1兆円)を提供して支援する。加えて約50億ドルを融資する。総額527億ドルの補助金を盛り込んだ半導体投資法の一環。バイデン大統領は、自らの政権が成立させた同法により「米国の半導体製造と雇用が回復しつつある」とコメントした
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コンビニ大手 初の共同配送 東北3県、24年問題
コンビニ大手のファミリーマートとローソンは8日、岩手、宮城、秋田の3県で商品の共同配送を11日から始めると発表した。大手同士の本格的な連携は初めて。1台のトラックを2社で共有して荷物を運ぶことで、運転手不足が懸念される「2024年問題」に対応する。今後、他の地域への拡大も検討する。 アイスクリームや氷などの冷凍商品が対象。トラックはファミマの宮城県多賀城市の倉庫を出発した後、ローソンの盛岡市の倉庫を経由し、秋田市の両社の物流拠点で荷物を降ろす。二酸化炭素(CO2)の排出量を抑えられるメリットもある。
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HOYAシステム障害→東海光学、ニコンに注文殺到 眼鏡レンズ 遅延ドミノ
眼鏡レンズを製造する東海光学(愛知県岡崎市)やニコンのグループ会社でレンズ供給の遅延が生じていることが8日、分かった。国内最大手HOYAの供給がシステム障害で滞った余波で、注文が殺到して生産能力を超えたため。ドミノ倒しのように混乱が業界内に広がり、眼鏡チェーン店を中心に一部の眼鏡をすぐにつくれない問題が長期化するのは必至だ。 東海光学が眼鏡店側に4日付で出した文書を共同通信が入手した。東海光学は注文の集中する状況が「2週間以上は続く見込み」で「特注レンズの納期は一律4日加算する」と通知した。ニコン・エシロール(東京)も納入遅れを余儀なくされている。 HOYAの障害は3月30日に発生し、複
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3月中国販売 トヨタ3%減 日産10%増
【北京共同】日系自動車大手3社の中国市場における3月の新車販売台数が8日、出そろった。トヨタ自動車は前年同月比3・1%減の13万2200台だった。一方で、日産自動車は10・0%増の5万9914台。ホンダは26・3%減の6万449台だった。 中国市場では、不動産不況による消費不振から中国の電気自動車(EV)メーカーの値下げが相次いでおり、競争が激化している。
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ダイハツ小型車 トヨタが責任 不正防止へ現場負担軽減
ダイハツ工業は8日、小型車事業について、親会社のトヨタ自動車が開発から認証まで責任を持つ新たな経営方針を発表した。開発の実務は引き続きダイハツが担うが、トヨタが節目でチェックした上で認証を担当する。ダイハツの井上雅宏社長は「開発の主導権はいったん、トヨタに預ける」と説明。車の量産に必要な「型式指定」を巡る認証不正の再発防止に向け、風土改革を進める。 ダイハツの認証不正による工場停止は、国内の景況感悪化などに大きな影響を与えた。不正の要因となった開発現場に対する重い負担の解消につながるかが焦点だ。 海外向け小型車の認証業務は近くトヨタに変更し、国内向けも順次、切り替えていく。小型車はアジア
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実質賃金減 最長に並ぶ 23カ月連続 リーマン以来
厚生労働省が8日公表した2月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は前年同月から1・3%減った。マイナスは23カ月連続となり、リーマン・ショックによる景気低迷期と並び最長。名目賃金に相当する現金給与総額は1・8%増の28万2265円で、26カ月連続のプラスだったが、物価高騰に追い付かず、家計は厳しさを増している。 2024年の春闘では大企業を中心に賃上げが相次いだ。暮らしの改善には、働く人の大半が雇用されている中小企業を含め、持続的な賃金底上げを実現できるかどうかが焦点となる。 2月の現金給与総額の伸び率が1・8%増に対して、実質賃金の
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規格外イチゴを活用 期間限定スイーツ ホテルアソシア静岡
静岡市葵区のホテルアソシア静岡はこのほど、規格外のイチゴを活用したスイーツの提供を同ホテル内の飲食店で始めた。26日までの期間限定。 桃に似た芳醇(ほうじゅん)な香りが特徴の焼津産「桃薫(とうくん)」で、従来廃棄されていた規格外品を材料に選んだ。ホテルで製造するケーキ生地の端切れを使った大福、パンナコッタとデニッシュの3種を考案。朝食ビュッフェやロビーラウンジなどのメニューに加えた。 同ホテル担当者は「地元の素晴らしい食材を有効活用し、フードロス削減につなげたい」と話す。
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静岡県 6年連続転入超過 アクセス良好、賃料割安 23年企業動向調査
帝国データバンク静岡支店がまとめた静岡県内の転出入企業に関する動向調査によると、2023年の本県への転入は29件で、転出を8件上回った。転入超過は6年連続。新型コロナウイルス禍で普及したリモートワークが定着し、首都圏との良好なアクセスや割安感のあるオフィス賃料で本県を選ぶ企業が増えているとみられる。 転入前の所在地は東京が9件で最も多く、愛知が5件、神奈川、埼玉が各3件と続いた。転入は前年から4件増え、業種別はサービス業10件、建設業7件、製造業4件など。売上高の規模別は1億円未満が15件、1億~10億円未満が11件だった。 県外への転出先は東京が15件(前年比8件増)で最多。22年は愛
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ギター・ベース機材 コンパクト新製品 ヤマハ子会社 5月発売
ヤマハミュージックジャパン(東京)は、ヤマハの100%子会社ヤマハギターグループ(米国)が開発した「Line(ライン)6」ブランドで、アンプとエフェクト・プロセッサーを一体型にした新製品「PODエクスプレスギター」と「同ベース」を5月に発売する。 サイズは幅約9センチ、奥行き13センチ、高さ約5センチ、重量350グラムとコンパクトな筐体(きょうたい)とした。 国内の初年度の販売目標は1900台。販売価格は税込み3万3千円。