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本格的な日本茶 手軽に 「つゆひかり」のプレミアムティーバッグ 山亜里製茶(御前崎市)【静岡ものづくり最前線】

 湯を注ぐだけで家庭や職場、アウトドアなど幅広い場面で本格的な日本茶が楽しめる。深蒸しした御前崎市特産の茶品種「つゆひかり」の茶葉を1袋5グラム詰めた。まろやかな味わいと豊かな香りが特徴。茶の味や魅力を競う「日本茶アワード2023 煎茶ティーバッグ部門」で入賞した。

本格的なつゆひかり茶が楽しめるプレミアムティーバッグ
本格的なつゆひかり茶が楽しめるプレミアムティーバッグ

 湯の適温は80度前後。注いでから30~60秒ほど茶葉が広がるのを待つ。取り出す際、袋の中にうまみ成分が残らないように少し揺らすのがポイント。つゆひかり茶の色は抹茶のように濃いが、のどごしはスッキリ爽やか。渋みも少ないため、お菓子づくりの材料としても人気が高い。
 近年、日本茶を取り巻く環境は多様化した。急須で茶を入れる家庭が減った一方、高級志向を求める声は高まった。以前からティーバッグ商品はあったが、消費者の生活スタイルやニーズに合わせ、本格的な味を体験できる製品を開発した。
 茶業関係者の間では、「茶は急須で入れるのが望ましい」との声が根強い。増田能久常務も思いは同じだが「茶の入れ方が変わっても、多くの人たちにおいしい日本茶を届けたい」と語る。日本茶の伝統と文化を見つめ直すきっかけになればと願う。

 企業情報 御前崎市新野2689の1。1907年創業。従業員6人。

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