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茶況(5月1日)八十八夜の取引足早 静岡市中 県産一茶

 静岡市中の県産一茶は、前日朝の雨により各産地で摘採量が伸びず、前日からは入荷量が落ちた。八十八夜の1日も各地で雨予報だったため、荷は足早に片付いた。
 榛原は2000円から1000円台半ば、坂部は1000円台半ばから1000円前後が中心。小笠は2000円台半ばから1000円台半ばとまちまち。相良は1000円台後半から半ば、金谷は2000円台半ばから2000円前後で手合わせした。あっせん業者は「早場所ではドリンク関連の契約用に出荷を切り替える工場が出始めた」と指摘する。
 静岡茶市場でも前日比約6割の入荷量となった。雨後の入荷減と連休中の需要を見据え、本山筋や川根を中心にスムーズに取引が進んだ。市中問屋は「雨で様変わりする前に良品を手当てする問屋が多かった」とみる。
静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)
▽成立 31, 154キロ(県内22, 672キロ、県外8, 481キロ)
 清水 4, 800~1, 900
 美和 4, 500~2, 400
 藁科 3, 500~1, 800
 賤機 5, 800~2, 100
 麻機 4, 200~2, 000
 玉川 5, 000~2, 600 
鹿児島県茶市場(キロ・円)
▽煎茶上場 40, 193キロ
      3, 401~353(平均1, 075)


 藤枝 JA大井川藤枝工場は5工場から10口1752キロが上場し、3900~2200円で取引された。中心は2000円台半ば。安値の荷の引き合いが強かった一方で、3000円台の荷は価格交渉が難航した。生産者は雨で摘採を休んだ。
 島田、金谷、川根 JA川根センターには、22口3076キロが上場し、平均単価は3151円だった。金谷は200~100円下げの1000円台後半の取引が多かった。
 榛原、相良 1000円台後半の取引が目立った。「例年に比べて引き合いが弱い」と語る関係者が多い。牧之原市役所では新茶の呈茶サービスが始まり、消費拡大を図る。
 掛川、小笠 掛川茶市場には34口2万3731キロが上場し、中心価格は2500円で続落した。雨後で品質の変化を指摘された荷は価格交渉が難航した。ある生産者は「今日も邪魔な雨。葉が硬くなる」と話した。サエリアでは28口2万747キロが持ち込まれ、3800~1200円で取引された。
 袋井、森 茶ピアは39口1万6658キロが上場し、2000円台前半が中心とみられる。最高値は2600円だった。ある生産者は1日の降雨を受け、「2日以降に値崩れする可能性がある。いつ生産にめどをつけるか難しい」と慎重に摘採計画を練り直す。森町茶業センターには66口7589キロが上場し、4800~1800円で取引された。

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