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しずおかFG 増収増益 3月期 役務取引が伸長

 しずおかフィナンシャルグループ(FG)が10日発表した2024年3月期連結決算は、主力の静岡銀行が資金利益や役務取引等利益を伸ばし、経常収益は前期比20・5%増の3465億2600万円、経常利益は38・2%増の1022億2400万円、純利益は10・2%増の577億6千万円だった。特別損失に将来の減価償却費を前倒し計上したが、2年連続で最終増益を確保した。

 静岡銀単体の業務粗利益は6・5%増の1538億3800万円。貸出金利息の増加で資金利益が1297億3600万円と前期を6・6%上回り、役務取引等利益も21・5%増の257億600万円と大幅に伸ばした。本業の収益力を示すコア業務純益は9・1%増の688億9600万円だった。
 期中平均の貸出金残高は中小企業向けや消費者ローンが伸び、3・8%増の10兆1966億円。預金残高は2・7%増の11兆7555億円となった。
 与信関係費用は8億円減の39億円で、実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済本格化による影響は限定的という。期末の不良債権残高(リスク管理債権)は1010億円で、総与信に占める割合は0・95%。連結自己資本比率はバーゼル3で0・25ポイント下降の18・17%。
 25年3月期は経常利益880億円、純利益600億円を見込んだ。
 (経済部・金野真仁)

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