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「バイバイまた来るね」静岡県内Uターンラッシュ GW最終日、新幹線など混雑

 ゴールデンウイーク(GW)最終日の6日、静岡県内の交通機関は鉄道を中心にふるさとや行楽地で過ごした人たちのUターンで混雑した。東海道新幹線の自由席乗車率は午前から100%を超えた。夕方まで高い水準で推移し、新型コロナウイルス感染症が5類に移行する前の昨年のGWのピーク時に比べて最大で30ポイント前後上昇した。連休後半は快晴に恵まれたこともあり、人出の多さを実感したとの声が聞かれた。大型連休最終日、新幹線の改札口では手を振り合う人たちの姿が見られた=6日午後、JR静岡駅
 JR静岡駅は、スーツケースや土産袋を手にした利用客や見送りの人たちで混雑した。東海道新幹線の改札付近は午後1時過ぎから人の波が途切れることなく続いた。JR東海静岡支社によると、上りの「ひかり」は午前10時台に100%を超え、午後1時台は170%に達し、車両のデッキや通路に立ったまま乗車する人の姿が目立った。上りの「こだま」も午後4時台は120%になった。
 今春、長崎県内の大学に進学した別府込仁志さん(18)は約1カ月ぶりに静岡市葵区の実家に帰省した。「家族や友人とゆっくり過ごせた。新生活にも慣れ、新しいことにも挑戦していきたい」と明るい表情でホームへ向かった。
 家族4人で親族の家がある大阪府に4日間滞在した同区の会社員岩本香名子さん(41)は「どこへ行っても外国人観光客でにぎわっていた」と振り返った。宮崎県から同市清水区に帰省していた児童福祉施設勤務の南崎由美子さん(65)も「人の多さにびっくりした」とし、近場でイチゴ狩りを楽しみ、恩師らと再会した思い出を語った。
 県内の高速道路や国道では目立った渋滞は発生しなかったが、新東名高速道静岡上りのサービスエリアは自宅への道中に立ち寄る人々で混雑した。家族で三重県の実家から東京都内の自宅へ戻る会社員奥野由典さん(39)は「伊勢神宮にお参りをした。新しく生まれた子の顔見せや実家の片付けもあり忙しかったが、子どもたちが喜んでくれてうれしかった」と満足げだった。大きな荷物を持った乗降客で混雑する新幹線のホーム=6日午後、JR静岡駅大きな荷物を並べて新幹線の到着を待つ乗客=6日午後、JR静岡駅

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