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茶況(4月23日)上場量の低迷続く 静岡市中、県産一茶

 静岡市中の県産一茶は、顔ぶれに前日と変化は見られず、雨後のつゆを懸念して操業を見送った工場があったため荷口は少なかった。磐田は3000円台が中心。初倉は摘期終盤でも3000円台後半を保つ品もあったが、主流は3000円前後。坂部は4000円台半ばから3000円台後半、品種物は2000円台後半で取引された。
 静岡茶市場でも県産一茶の取扱数量が前日比約6割となった。12日の初取引以来、いまだに5000キロを超える開場日がない。市中問屋は「24日の雨予報に備えて明日は一斉に荷が出てくるだろうが、ここまで低調なムードで盛期を迎えるのは初めて」と話した。
静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)
成立 5,326キロ(県内2,612キロ、県外2,714キロ)
清水    10,000~5,400
美和     4,400
賤機    10,000~3,300
麻機     6,000
磐田     4,800~1,900
宮崎    3,000~1,300
鹿児島県茶市場(キロ・円)
煎茶上場 61,607キロ
   12,119~338
   (平均1,635)


 藤枝 24日の雨予報を見越し、生産者は摘採を急いだ。同日は初取引が行われる。生育が平年並みに戻り、市場関係者は「芽が徐々に成長している。良質な茶ができるのではないか」と期待する。
 島田、金谷、川根 川根地域の初取引が行われ、下長尾や久野脇からやぶきた4口35キロが上場した。40888~10800円で取引された。平均単価は15920円だった。茶商の一人は「水色も味も全体的に例年よりよかった」と評価した。
 榛原、相良 4千円前後が取引の中心。ある茶商は「出来栄えのばらつきが例年よりも目立つ」と指摘する。
 掛川、小笠 サエリアでは9口2263・5キロが上場し、4700~2800円で取引された。掛川茶市場では初取引が行われ、11口1066・8キロが持ち込まれた。平均単価は6881円だった。掛川市内の問屋は色のりを評価し「新鮮香に富んだ品を期待したい」と話す。
 袋井、森 初取引が行われ、茶ピアは7口52キロが上場、最高値は3万円。森町茶業センターには16口67キロが持ち込まれ、最高値は2万100円だった。茶商は「今年は質が高い」と口をそろえた。

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