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茶況(4月25日)雨で静岡県産一茶取引小休止 鹿児島は最終盤

 各地で前日に雨が続き、静岡市中と静岡茶市場の県産一茶取引は小休止となった。各産地は天気の回復を受けて生産を再開した。26日は市中、茶市場ともに産地の顔ぶれや荷口が今期最多を更新する見通し。
 静岡茶市場の県外産一茶は、鹿児島本土物が最終盤で、荷の中心は宮崎県産。鹿児島産の取扱量は前年と比べて2割程度落ち込んでいる。例年、先行産地の鹿児島の生育状況が本県の園相と共通する傾向があり、茶市場職員は「鹿児島産は早期に芽のがさつきが目立った。数量の心配もあるが、雨後の品質が気になる」と警戒する。
静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)
成立 7175キロ(県内60キロ、県外7115キロ)
宮崎    2200~1200
鹿児島   2200~1100
鹿児島県茶市場(キロ・円)
▽煎茶上場 60828キロ
     4001~349
   (平均1378)

 藤枝 前日の雨で取引は行われなかった。生産者と茶商らは雨後の様変わりを懸念している。今週末には顔ぶれがそろう見込み。
 島田、金谷、川根 前日の雨の影響で、各地域の取引はなかった。川根地域は早場所で摘採が始まり、月末から取引が本格化する見通し。
 榛原、相良 取引はなかった。牧之原市内の茶業関係者は「ここ2日間の晴れで葉の色味が良くなっている」と話す。一方で「品質の差が例年以上に広がっている」との声もある。
 掛川、小笠 24日の雨の影響で取引はなかった。摘採を始める生産者が多く、26日には上場数量が増える見込み。本格化を前に、菊川市の生産者は「工場の生産力とバランスを取りながら摘採していきたい」と話す。
 袋井、森 袋井は降雨の影響で少量の取引にとどまった。26日以降に膨らみ始める見通し。生産者の一人は「今後の天気を見据え、前倒しで進めたい」と話す。森は取引が行われなかった。
 

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