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茶況(4月30日)産地そろうも満腹感散見 静岡市中県産一茶

 静岡茶市場の県産一茶は、本山筋の大川や玉川、川根、天竜、富士などの遅場所から荷が届き始め、ほぼ産地の顔ぶれが出そろった。中山間地の形状物に引き合いがあった。大川は5000円台前半、藁科の共同工場は3000円台後半、天竜は4000円から3000円台で商談が成立した。市中問屋は「こちらの要望に応じて丁寧に作ってくれている工場の荷には昨年よりも高い値を付けることもある」と話す。
 静岡市中の県産一茶は、富士の大型工場から初荷が届いた。取扱数量は増加する一方で、すでに満腹感のある茶商も散見され、評価の芳しくない低価格帯の荷は取引に難渋している。
静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)
成立   50,800キロ(県内41,709キロ、県外9,091キロ)
清水     6,500~1,500
美和     4,200~1,800
藁科     3,800~1,800
賤機     9,000~2,200
麻機     4,500~1,800
玉川     8,500~2,800 
大川     5,300~5,100
川根    15,000~5,100
鹿児島県茶市場(キロ・円)
▽煎茶上場 42,895キロ
       3,793~359
    (平均1,157)

 藤枝 JA大井川藤枝工場は6工場から13口2102キロが上場し、5000~2400円で取引された。高値は蔵田の形状物。2000円台半ばが中心。藤枝かおりの引き合いが強かった。
 島田、金谷、川根 JA金谷センターには25口12723キロが上場した。平均単価は2102円だった。出回りのピークは連休中まで続く見通し。
 榛原、相良 2000円台前半が取引の中心。ある茶業関係者は「買い手が在庫を抱えていて慎重な姿勢が色濃い」と話す。
 掛川、小笠 掛川茶市場には39口2万8575キロが上場した。中心価格は2800円。降雨前の荷を確保する動きがあり、片付きは早かった。買い手は新茶商戦用から年間用の仕入れに移行している。サエリアは33口2万2294キロが持ち込まれ、6700~1400円で取引された。
 袋井、森 森町茶業センターは65口6773キロが上場し、5550~1700円で取引された。2000円台が中心。町内の問屋は「天候がよく品質が上がってきている」と評価した。全体的に引き合いが強く、片付きは早かった。
 

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