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デジタル茶況(4月24日)雨前の荷集中で今期最多の荷

 静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨前に摘採した荷が集中し、産地と荷口の数がともに今期最多となった。雨後となるあすの取引小休止を見越し、先買いに動く買い手が目立った。
 早場所は一茶生産の折り返しを過ぎ、相場が固まってきていて連日500円前後の下げ。2000円台を割る荷も出始め、全体に軟調ムードが漂っている。市中あっせん業者は「値の上下差が激しい。さばくのに苦労する荷が一定数ある」と語る。
 これから摘採が本格化する県東部の生産者は「この相場状況を見ていると、例年よりもさらに厳しいシーズンになりそうだ」と懸念する。
 藤枝 JA大井川藤枝工場で初取引が行われ、4工場から8口404キロが上場した。最高値はやぶきたの6300円。5000円台半ばが中心。
 島田、金谷、川根 島田地域の取引は3300~3500円が中心。神座など中山間地での摘採も始まり、初倉を中心に出回りは増加している。
 榛原、相良 好天が予想される明日からの本格稼働を前に、牧之原市長は昨年度の全国茶品評会で一等二席を獲得した茶園を激励訪問した。
 掛川、小笠 掛川茶市場は東部や南部を中心に上場した。全体的に品質は良いが高価格帯の引き合いが弱く、価格交渉が難航する荷口もあった。茶業関係者は「雨前に質の良い物を確保するか、値が下がってから買うか対応が二極化している」と話す。
 袋井、森 森町は5000~4500円の取引が中心。茶商の一人は「出回りは順調に増えていきそう。週明けにピークに入るのでは」と話す。
 

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