テーマ : 経済しずおか

デジタル茶況(5月10日)仕入れ終える問屋が増加

 今期の静岡県産一茶取引は仕入れを終える問屋が日ごとに増え、静岡市中と静岡茶市場は活気に乏しい。現在出回りのメインとなっている東部は、前日の断続的な降雨の影響で数量が伸びなかった。
 500円前後まで下降していた底値には、下げ止まりの気配がある。ただ本茶は買い手に満腹感があり、番茶に引き合いが集まる状況が続いている。市場の関心は二茶取引に移りつつあるが、一茶同様に低調な相場展開を予想する声が多い。

 藤枝 JA大井川藤枝工場は3工場から6口796キロが上場し、3200~600円で取引された。1000円台前半が中心。刈り遅れが原因とされる下物は値が下がった。
 島田、金谷、川根 JA金谷センターには、15口7764キロが持ち込まれ、800円前後の取引が多かった。ほとんどの工場が今週末で一茶の生産を終了する見通し。
 榛原、相良 800~600円が中心だった。一茶の取引は最終盤を迎え、出回りは限定的だった。
 掛川、小笠 掛川茶市場の中心価格は1100円で、買い手は掛川市内の茶商らが大半を占めた。被覆茶が高値で取引された。
 袋井、森 袋井は800円前後が取引の中心とみられる。市内の一茶取引は終盤を迎え、ある生産者は「今日と明日でほとんどの農家が生産を終えるのでは」と話した。森町茶業センターは21口3343キロが上場し、1000~750円で取引された。

いい茶0

経済しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞