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茶況(5月3日)入荷増も低調な相場展開 静岡市中 県産一茶

 静岡市中の県産一茶は入荷量が回復し、取引は活発だった。ただ上物の出回りが少なく、低調な相場展開となった。坂部は1700円から1000円、榛原は1000円台後半から700円周辺。勝間田は1000円台半ばから前半、金谷は1000円台後半から半ばが中心。小笠は1000円台後半、富士は1000円前後で手合わせした。
 遅場所の荷や下物が1000円を切る状況に、あっせん業者は「二番茶の値段だ。静岡の茶はどうなってしまったのか」と口をそろえた。
 静岡茶市場の県産一茶も本山筋や東部を中心に上場量が増加した。終盤産地の相場に遅場所の値が引きずられる傾向が続く。遅場所のJA担当者は「想定外に相場が厳しい。これから出荷が本格化するが、終値の想像がつかない」ともらした。

 藤枝 JA大井川藤枝工場は5工場から10口1730キロが上場し、3600~1900円で取引された。高値は蔵田の形状物。2000円台前半が中心となり、片付きも早かった。市場関係者は「荷が1000円台に突入し、買い手が増えるだろう」と話す。
 島田、金谷、川根 JA川根センターには35口8431キロが上場し。平均単価は2684円だった。雨後でコワ葉化した荷は価格交渉が難航した。
 榛原、相良 1000円台後半から半ばが中心だった。市内の茶業関係者の一人は「コワ葉化した荷が多かった」と話した。
 掛川、小笠 掛川茶市場には38口2万6973キロが持ち込まれ、中心価格は2500円程度。雨後で品質が低下した荷もあり、指導機関は生育によって摘採位置を浅くするよう呼びかけている。サエリアには31口2万9420キロが上場し3500~1100円で取引された。
 袋井、森 森町茶業センターは71口6472キロが上場し、4000~1100円で取引された。平均単価は2148円。ある生産者は「生産は今日から3日間くらいがピーク。味も乗ってきていて質がいい」と話す。

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