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デジタル茶況(5月1日)出荷量減り 取引足早

 八十八夜を迎えた静岡市中と静岡茶市場の県産一茶取引は、前日朝の雨の影響で出荷量が減少したこともあり、足早に終わった。市中問屋は「八十八夜という雰囲気ではないが、連休を見越した買いが集中したのだろう」とみる。
 取引価格帯は1000円台前半が膨らみ、生産開始間もない遅場所の値段も低調に推移している。1000円を大きく割り込む荷もあった。市中あっせん業者は「お茶が一番売れた頃とは隔世の感がある。これでは2番茶の値段だ」と話した。
 藤枝 JA大井川藤枝工場は5工場から10口1752キロが上場し、3900~2200円で取引された。中心は2000円台半ば。安値の荷の引き合いが強かった。
 島田、金谷、川根 金谷は200~100円下げの1000円台後半の取引が多かった。
 榛原、相良 1000円台後半の取引が目立った。平均200円程度下げた。
 掛川、小笠 掛川茶市場の取引の中心は2500円で、300円の下げ。雨後で品質の変化を指摘された荷は価格交渉が難航した。ある生産者は「今日も邪魔な雨。葉が固くなる」と語った。
 袋井、森 袋井は2000円台前半が取引の中心とみられる。出回りは膨らんだ。ある生産者は1日の降雨を受け、「2日以降に値崩れする可能性がある。いつ生産のめどをつけるか難しい場面」と慎重に摘採計画を練り直す。

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