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茶況(5月7日)東部被覆茶に引き合い 静岡市中、県産一茶

 静岡市中の県産一茶は、雨前に摘採された荷がまとまって取引された。富士は被覆茶が2000円台から1000円台で引き合いがあったが、その他は700円前後から600円台が中心。相場に応じて仕入れを新茶用から年間用に切り替えている問屋が多い。このため、二茶仕入れが限定的になるという観測も出始め、売り手に警戒感が広まっている。
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 静岡茶市場は引き続き東部中心の取引で、下値は下げ止まりの様相を見せた。雨後の相場が注目される。天竜は2000円周辺で、出荷を終える工場もある。希少品種の入札会も開かれたが、引き合いは乏しかった。

静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)
成立   49,356キロ(県内43,891キロ、県外5,465キロ)
清水     3,000~1,400
藁科     4,500~1,300
賤機     4,800~1,200
清沢     3,500~1,300
大川    11,500~1,400
川根     6,000~1,500
天竜・北遠  2,200~2,000
鹿児島県茶市場(キロ・円)
煎茶上場 13,436キロ
       3,002~482(平均964)


 藤枝 JA大井川藤枝工場は7工場から11口1652キロが上場し、3600~1350円で取引された。高値は藤枝かおり。1000円台後半が中心。市場関係者は「雨と値段の影響で、いつもより買い手が多かった」と話す。一部の農家は一茶の生産を終えた。

 島田、金谷、川根 島田は2300~1000円が中心。湯日ではほとんどの農家が一茶生産を終えた。神座や伊久美は今が盛期で1週間ほど続く見通し。JA金谷センターには20口1万2782キロが上場した。前日に続き、1000円前後の取引が多かった。

 榛原、相良 前日に続いて1000円台前半の取引が目立った。雨を受けて一茶生産を終えた農家の一人は「シーズン開始時から降雨に悩まされ、摘採時期がつかみにくかった」と振り返った。

 掛川、小笠 掛川茶市場には33口3万6213キロが持ち込まれ、中心価格は1400~1300円で200~100円の下げ。3割の工場が一茶の生産を終えた。市場関係者は「二茶の枠で仕入れている買い手もいる。在庫を考えると来年が怖い」と語る。サエリアには2万7954キロが上場し、1000円台前半が中心だった。

 袋井、森 森町茶業センターは49口5127キロが上場し、3300~1000円で取引された。1300円前後が取引の中心。ある生産者は7日の降雨を受け、「(一番茶の)終盤にいらない雨が降ってしまった。生産のめどが後ろにずれ込んだ生産者もいる」と話した。茶ピアには35口1万5096キロが上場した。平均単価は1214円で、最高値は3000円。

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