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ユタカ技研 増益 受注増、価格転嫁進む

 ユタカ技研が10日発表した2024年3月期連結決算は、部品不足改善に伴う生産回復や原材料高騰の価格転嫁が寄与し、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期比約5・1倍の74億4800万円と2年ぶりの増益だった。税引前利益は約2・4倍の120億2200万円。
 売上収益は0・8%減の2162億6千万円。排気・駆動系部品の受注増や円安効果があった一方、中国で製品に含まれる貴金属の価格下落の影響を受けた。北米などでの原材料や輸送費高騰分の価格転嫁推進や、インドネシアの二輪向け受注が好調に推移したことなどが利益を押し上げた。
 25年3月期は中国での受注減が響き、売上収益1750億円、税引前利益62億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は26億円と減収減益を予想する。他メーカーへの既存の排気系部品の拡販にも注力する。

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