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茶況(5月4日)1000円台中心の取引続く 静岡県産一茶

 最盛期を迎えている静岡市中と静岡茶市場の静岡県産一茶取引は、末端消費の低迷を受けて相場が下げ止まらない状況が続く。
 市中は坂部が1000台半ばから900円、榛原は1000円台前半から700円前後でともに300円から100円程度下げた。相良は1000円台前半、小笠は1000円台半ばが中心。菊川は1000円台前半、掛川は2000円台前半から1000円前後で商談成立した。富士は被覆物が1000円台半ばで引き合いがあったが、その他は800円前後と苦戦している。
 静岡茶市場は盛期入りした東部の荷が増え、上場数量は今期最多の5万キロ超。形状物にも買い手に満腹感が見受けられる。本山筋では大川や清沢など生産序盤の産地や上物を除き、2000円台中心の取引。1000円台後半から前半での手合わせも多い。
静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)
成立 60,560キロ(県内51,284キロ、県外9,276キロ)
清水    5,300~1,700
藁科    4,000~1,600
賤機    6,700~1,500
麻機    3,400~1,800 
清沢    5,000~2,350
大川    4,000~3,300
川根    6,000~2,100
鹿児島県茶市場(キロ・円)
煎茶上場 39,761キロ
   4,000~342(平均968)


 藤枝 JA大井川藤枝工場は6工場から13口2389キロが上場した。2000円近辺が中心。藤枝かおりは4000円で早く片付いた一方で、3000円台の荷は敬遠され価格交渉が難航した。下物は徐々にコワ葉化してきた。
 島田、金谷、川根 島田は湯日で1300~1000円、神座で2600~1700円の取引が多かった。湯日では一茶の摘採を終える農家も出てきた。
 榛原、相良 1000円台半ばが取引の中心だった。一茶生産を終える生産者も出てきた。
 掛川、小笠 掛川茶市場は41口3万5064キロで今期最高の出回り。中心価格は1800円前後。有機栽培の荷は引き合いが強いが全体的に満腹感がある。掛川市内の茶商は「残ってしまう工場は投げ売りに近い取引」と話す。サエリアには31口3万3673キロが持ち込まれ、1000円台半ばから前半が中心。
 袋井、森 森町茶業センターは67口7019キロが上場し、7000~1300円で取引された。平均単価は1967円。

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