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小糸製作所 増収増益 3月期 生産増と円安効果

 小糸製作所は25日、2024年3月期連結決算を発表した。世界的な自動車生産台数の回復に円安効果が重なり、売上高は前年比9・9%増の9502億9500万円と2期連続で過去最高を更新した。経常利益は30・4%増の632億6500万円、純利益は37・8%増の408億7900万円で大幅な増益となった。
 地域別売上高は日本が12・7%増の3617億円。半導体不足の解消や円安による輸出向けの回復が収益を押し上げた。一部完成車メーカーの認証不正問題の影響は限定的だった。
 北米は14・5%増の2865億円で、全米自動車労働組合によるストライキなどの影響を受けたが新規受注の伸びで補った。中国は日本車の販売不振が響き11・5%減の823億円だった。アジアや欧州は堅調に推移した。
 25年3月期は売上高を9560億円、経常利益を635億円、純利益を420億円とした。想定為替レートは23年3月期平均の1ドル=145円30銭と同水準の145円に設定した。
 (経済部・河村英之)

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