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連休明け円上昇 一時153円台 財務官「対応取る」 介入に警戒

 連休明け7日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで上昇し、一時1ドル=153円88銭を付けた。米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを先送りするとの観測が後退し、ドルが売られて円が買われた。財務省の神田真人財務官は7日、最近の円安進行に「過度な変動がある場合には適切な対応を取る」と述べ、投機筋をけん制した。

最近の円相場の動き
最近の円相場の動き


 市場では、政府・日銀が4月29日と5月2日に円買いドル売り介入に踏み切ったとの見方が広がっており、介入への警戒感は増している。7日午後5時現在は、連休前の2日と比べて1円37銭円高ドル安の1ドル=154円11~12銭。ユーロは72銭円高ユーロ安の1ユーロ=165円89~93銭。
 先週は為替介入の観測を巡って円相場が乱高下した。足元では介入警戒に加え、3日に発表された4月の米雇用統計が市場予想を下回ったこともあり、円安進行は一服した格好だ。
 一方、7日は日米金利差を材料視した円売りドル買いも出た。日銀は当面、緩和的な金融環境を続ける方針で、円安進行の主因である日米金利差は大きく縮小しない見通しだ。
 日銀の植田和男総裁は7日、首相官邸で岸田文雄首相と会談。記者団の取材に応じ、足元の円安進行について「日銀の政策運営上、十分注視をしていくことを確認した」と述べた。

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