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管理業務支援 プロスポーツでも Wewill(ウィーウィル)(浜松) チーム強化に資源振り向け B1三遠「コラボ」導入

 中小企業の管理部門業務を支援するWewill(ウィーウィル、浜松市中央区)はサービスの契約先を、プロスポーツチームに広げている。1年前に運営企業がサービスを本格導入したバスケB1リーグ「三遠ネオフェニックス」は、4月に地区優勝するなど躍進。海外選手の給与支払いなど一般企業にない分野を含む管理業務の効率化を推進する一方、選手層強化やファンサービスなど注力すべき事業に経営資源を振り向けた。

 ウィーウィルのサービス「コラボ」は、中小企業の経理、人事、法務などの管理業務を集約・体系化し、デジタル化を図る。各業務に精通した同社の従業員約20人の中から数人でチームを組み、業務を分担。中小に限界があった業務高度化や従業員採用の抑制を実現する。生産性向上を目的に導入先は現在70社に上る。
 チームの運営企業フェニックス(愛知・豊橋市)は、長年管理部門を担った社員の退職を機にコラボを導入。従来紙ベースで処理していた勤怠管理や給与計算、経理などを見直した上で、汎用(はんよう)のITツールを、選手の課税や給与支払い処理などプロスポーツチーム特有の会計処理事情に対応できるようカスタマイズした。
 ウィーウィルはフェニックスの事例を生かし、複数のスポーツチーム運営企業と導入へ交渉を進めている。杉浦直樹代表は「土台となる管理部門を支え、収益性アップを通じて強いチームづくりに貢献したい」と話す。
 (浜松総局・山本雅子)

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