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入湯税、1日150→300円 東伊豆町が引き上げ方針

 東伊豆町は10日、町内温泉入浴施設で徴収している1人1日150円の入湯税を、2025年3月から300円とする方針を示した。近く、条例改正案を町議会に提出する。同町によると、実現すれば引き上げは静岡県内初。宿泊事業者向けの説明会で明らかにした。
 町によると、同町を含む県内自治体の入湯税は国が定める標準額(150円)以下。一方で全国12自治体で150円を上回っているという。観光が基幹産業の同町は入湯税を重要な財源と位置づけ、23年8月から24年3月までの間、宿泊、観光関係者と協議を続けてきた。町内の約70施設が入湯税の対象となっていて、22年度の入湯客数は約60万人で徴収額は約9千万円だった。
 同町は引き上げで得た財源を観光施設整備などの観光振興に投じる考え。具体的な活用策は、宿泊、観光関係者と組織を立ち上げて話し合う。
 日帰り入湯客はこれまで通り非課税とし、7日以上滞在する宿泊客については150円を維持する。
 岩井茂樹町長は「観光地の競争が激しくなる中、財源をしっかりと確保し、魅力ある観光地として生き残れるようにしていく」と述べた。

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