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金利上昇局面で超長期債へ投資 24年度、生保の運用方針

 大手生命保険4社とかんぽ生命保険の2024年度の資産運用方針が24日、出そろった。各社は日銀が年内に追加利上げすると予想し、長期金利が上昇した局面で償還期間が20~30年の超長期の国債を中心に投資を進める傾向だ。
 日本生命保険は日銀が10~12月の間に追加利上げをすると想定した。金利水準を見ながら超長期国債の入れ替えや投資を実施する。利回り向上と分散投資の観点から外国株式への投資を増やす。第一生命保険は7~10月の利上げを見通し、23年度に続いて超長期国債への投資を増やす。株価変動リスクを踏まえて国内株式は減らす。
 住友生命保険は10月の利上げを予想した。30年の超長期国債を中心に数千億円規模で積み増す。明治安田生命保険は20~30年の超長期国債を中心に買い入れる。東京・新宿や名古屋などの保有物件の建て替えなどを通じた不動産投資も増やす。
 かんぽ生命は金利上昇時に超長期国債の買いを機動的に実施する。償還が多く、国内債券の残高は減少する見通しだ。

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