テーマ : 経済しずおか

茶況(5月6日)雨前の取引、商談足早 静岡市中県産一茶

 静岡市中の県産一茶は、降雨前の取引となり、比較的足早にまとまった。一茶生産は西部地区で終える工場が増え、折り返しを過ぎた。一茶の仕入れを終え、休業する問屋も散見された。多くの産地で1000円を割り込む手合わせが広がり、あっせん業者の間では、今後の市況に関して「この辺りが底値」「雨後にまだまだ下がる」と見解が割れている。
 静岡茶市場は、本山筋の共同工場が稼働のピークとなり、2000円台半ばから前半で取引された。中には2000円以下の値付けを避け、出荷した半量を持ち帰る工場もあり、相場維持の駆け引きが過熱している。岡部の品種物の被覆茶は前年並みの3000円台半ばで商談が成立し、堅調だった。
静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)
▽成立 49,608キロ(県内47,298キロ、県外2,310キロ)
清水     3,600~1,500
美和     3,500~1,500
藁科     3,100~1,400
賤機     5,500~1,500 
麻機     2,700~1,500
玉川    3,900~1,750
清沢    2,800~1,750
大川    3,000~1,900
川根    4,500~1,800
鹿児島県茶市場(キロ・円)
▽煎茶上場
 59,922キロ
   2,821~344(平均872)

 藤枝 JA大井川藤枝工場は7工場から12口1744キロが上場し、3800~1400円で取引された。1000円台後半が中心。市場関係者は高値の藤枝かおりを「香りが非常に良かった」と評価する。
 島田、金谷、川根 金谷は1000円前後の取引が多かった。7日の雨を見越して一茶生産を終える農家も出てきた。JA川根センターには38口8935キロが上場し、平均単価は2371円だった。
 榛原、相良 1000円台前半が中心だった。安値の荷の引き合いが強く、スムーズに取引が進んだ。
 掛川、小笠 掛川茶市場には31口3万1704キロが上場し、中心価格は1500円で続落した。茶業関係者は「低価格の市外産が出回り、いきなり200円ほど下がることもある」と話す。サエリアには27口2万7574キロが持ち込まれ、1000円台前半が中心だった。
 袋井、森 森町茶業センターは66口6351キロが上場し、4500~1000円で取引された。平均価格は1472円。

いい茶0

経済しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞