テーマ : 経済しずおか

浜松いわた信金 SDGs融資 23年度15億円 PIFは「士業」にも

 浜松いわた信用金庫はこのほど、持続可能な開発目標(SDGs)に関連した投融資「サステナブルファイナンス」2商品の2023年度の実績を発表した。融資額は計18件15億円と、目標の10件10億円を上回った。
 企業活動による社会影響などを評価して融資する「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)」、目標達成度合いに応じて金利を優遇する「サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)」は23年度に取り扱いを開始した。対象先は建設や製造業、廃棄物処理、飲食、美容など対象先は幅広く、人材確保など人的資本強化を主眼にした目標(KPI)設定が目立つという。
 このうち、社会保険労務士法人村松事務所(浜松市)に3月実行したPIFは「士業では全国初」(同信金)といい、取引先の同一労働同一賃金整備などを通じ、労働環境改善への貢献を目指している。
 24年度の目標は30件、30億円を掲げる。竹内嘉邦SDGs推進部長は「普及啓発を通じて地域企業との信頼関係を強固にし、企業力向上につながる目標の達成へ伴走支援を強化していく」とした。
 (浜松総局・山本雅子)

いい茶0

経済しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞