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茶況(4月22日)早場所、盛期入りへ 静岡市中、静岡茶市場

 静岡市中の県産一茶は、早場所からやぶきたが届いた。各産地とも雨後で出荷数量が限られ、取引はスムーズだった。あっせん業者は「早場所はわせ品種が片付いてきた。今週からようやく盛期入り」とみる。県中部の生産者は「芽伸びがまばらで、収量が昨年の半分ほどになる可能性もある」と警戒する。
 静岡茶市場でも、わせ品種中心だった磐田や初倉の荷がやぶきたへと切り替わった。色味と芽合い重視の買いが続き、水色に難がある荷では2000円台の取引も見られた。
静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)
成立 16,135キロ(県内4,159キロ、県外11,976キロ)
清水    18,000~6,000
美和    12,000~4,200
賤機    8,800~3,900
磐田    4,800~2,000
鹿児島   3,700~1,100
鹿児島県茶市場(キロ・円)
煎茶上場 72,885キロ
     4,111~439
   (平均1,599)

 藤枝 生産者の一人は、谷稲葉の茶園でやぶきたとつゆひかりを約80キロずつ摘採した。生育は順調。24日の初取引に向けて、製造が始まっている。
 島田、金谷、川根 初倉地区では、わせ品種が片付き始め、明日からやぶきたの摘採が本格化する見通し。川根地域では、23日の初取引に向けやぶきたの摘採が始まった。
 榛原、相良 前日の雨の影響で出回りはほとんどなかった。市内のある生産者は「今後も雨を挟んだ生産になる。様変わりを警戒している」と話す。
 掛川、小笠 JA「サエリア」では小笠、浜岡、牧之原周辺から12口1407・7キロが持ち込まれた。5300~3300円で取引された。天候を考慮して製造を見送った工場もあり、23日は出回り量が減るとみられる。
 袋井、森 今週から摘採を予定する袋井市内の生産者は、ここ数日雨が多いことから天気をにらみ、摘採計画を慎重に練る。「遅れすぎないように刈れるところは刈っていきたい」と話す。

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