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ヤマハ 3年連続増収 3月期 楽器販売伸びず減益

 ヤマハが8日発表した2024年3月期連結決算は、法人向け音響機器の販売が好調だったことや為替の円安効果で売上収益は前期比2・5%増の4628億6600万円と3年連続の増収となった。一方、事業利益は楽器の売り上げ減少や在庫削減のための生産調整などで26・6%減の336億5300万円、税引き前利益は25・6%減の376億2900万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は22・4%減の296億4200万円と減益となった。

 事業別の売上収益は、楽器事業が0・8%増の3051億9500万円。市況低迷が長期化する中国のアコースティックピアノの販売不振が響き、為替効果を除くと実質減収だった。
 需要が堅調だった管弦打楽器と、エレキの好調と米国企業の買収効果があったギターは増収となった。
 音響機器は12・5%増の1211億800万円。法人向けが新商品投入の効果などで増収となった。ゴルフ用品が大幅に減少したその他は11・1%減の365億6200万円だった。
 25年3月期の連結業績予想は、売上収益が4650億円、事業利益450億円、税引き前利益は465億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は340億円と、生産計画の改善や構造改革によるコストダウンの効果で増収増益を見込む。
 想定為替レートは対米ドル=145円、対ユーロ=155円で、前回2月発表から据え置いた。
 (浜松総局・大山雄一郎)

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