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浜松医大が産学官連携でスタートアップ 「医療健康産業集積地に」共同研究や商品化加速

 浜松医科大(浜松市中央区)はこのほど、「医療・医学」と「ものづくり」を産学官連携で融合させる同大発のスタートアップ「はままつ共創リエゾン奏(かなで)」を設立した。大学の研究成果や付属病院など医療現場のニーズを、国内外の企業と連携して製品の開発や共同研究、社会実装に結びつける。

浜松医科大の産学官連携を担う法人「はままつ共創リエゾン奏」について説明する山本清二代表=19日午後、都内
浜松医科大の産学官連携を担う法人「はままつ共創リエゾン奏」について説明する山本清二代表=19日午後、都内

 資本金1500万円で、同大が出資した。拠点は学内に置き、山本清二学長参与が代表を務める。学内の産学官連携部門は廃止した。これまでは教員らが数年の任期で務めることが多く、研究から社会実装まで5~10年かかるような企画の持続性に問題があったという。
 新法人の専門人材が、企業との連携に関する交渉や契約を引き受けることで、産学連携による共同研究、製品化などのスピードアップにつなげる。
 山本代表は都内で19日に開かれた医療関係の展示会で新会社の設立を発表した。光医学や精神医学といった同大が強みを持つ研究分野と国内外の企業、団体を結びつけた共同研究やイノベーション推進などの構想を示し「ウェルネス、ヘルスケアを中心とした地域の新産業創出に貢献する。浜松を医療健康産業の集積地にしたい」と抱負を語った。
 (浜松総局・松浦直希)

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