浜松総局 松浦直希
まつうら・なおき 1985年、掛川市出身。九州の地方紙、出版社勤務を経て2015年入社。社会部→浜松総局→浜北支局。理数系の話題が好き。超小型人工衛星などを積極的に取材。STEM教育にも関心がある。趣味はジョギング、クラフトビール、アパレル。
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介護予防・生活支援総合事業 独自報酬改定取りやめ 浜松市議会
市は厚生保健委員会で、国による2024年度の介護報酬改定に合わせ、「介護予防・日常生活支援総合事業」に関して市が独自に行った改定を取りやめると報告した。収入の大幅減少を懸念した事業者からの相談を踏まえた。 介護保険課によると、国の報酬改定は、介護事業全体はプラスだが、ホームヘルパーの生活援助、デイサービス、ロコモーショントレーニングなど介護予防・日常生活支援総合事業は実質マイナスだった。 同事業は国、自治体、介護保険料で支払われる上限額を政令指定都市の中で浜松市だけが超過。市は超過分を市費で負担しているため、半日サービスは全日に比べて10%報酬を減らすなど独自改定を行った。 事業者から
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浜松・蜆塚遺跡パンフレット 30年ぶり刷新 「縄文」の最新研究紹介
浜松市博物館は、中央区の蜆塚遺跡を紹介するパンフレットを同区の市博物館などで配布している。縄文時代に関する近年の研究成果を盛り込み、同遺跡を解説する冊子を約30年ぶりに刷新した。 蜆塚遺跡は約4千年前から3千年前に当たる縄文時代後期から晩期の貝塚を伴う集落遺跡。1959年に国史跡指定を受けた。パンフレットでは食料供給源の佐鳴湖に近い立地環境、中央の空間を囲むような居住域と墓域がある環状集落などを説明。埋葬は性別による区別が行われ、陸上哺乳類や淡水魚を食べていた可能性が理化学的分析によって指摘されるようになったことなど最近の研究による分析も書き込まれている。鈴木一有館長は「現代とは異なる縄文
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三つの勾玉、巡って集めて 「三社託宣」のお守り 浜松の3神社が1日から頒布
浜松市中央区八幡町の浜松八幡宮(桑島佳令宮司)、同区呉松町の曽許乃御立(そこのみたち)神社(野中一樹宮司)、浜名区三ケ日町の浜名惣社神明宮(鈴木好司宮司)は5月1日から、3社を巡ることで完成する「三社託宣」のお守りを頒布する。 直径6センチの台座(千円)に勾玉(まがたま)の形をした3種の「御魂(みたま)」(800円)をはめる形式のお守り。御魂はそれぞれの神社でまつる神が大切にする心のあり方にゆかりがある。浜松八幡宮は「清浄」、曽許乃御立神社は「慈悲」、浜名惣社神明宮は「正直」。台座は3社とも頒布するが、御魂は各神社で扱う。 野中宮司は「清浄、慈悲、正直を守ることで自分も周囲も幸せになる。
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記者コラム「清流」 先端の研究担うのは人
静岡大発の超小型人工衛星の開発を主導する能見公博・同大工学部教授が執筆する本紙「窓辺」が4月から始まった。基本的に月曜掲載で、研究に関する苦労話が読めるほか、普段の取材ではなかなか表れない能見教授の人柄もにじみ出た寄稿文になっている。 2016年に宇宙空間に放出された静大衛星の初号機「はごろも」や後継機では、通信に不具合が生じた。取材した当時、なぜこんなに苦戦するのかいまいち理解できなかった。8日付の能見教授の窓辺でふに落ちた。能見研究室は機械工学が専門。機械の「見える動き」を扱う。無線通信は「見えない動き」だからハードルが高いようだ。 宇宙を舞台にした最先端の研究も担うのは人だ。悪戦苦
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大地震時の体制確認 浜松市が情報伝達・参集訓練
浜松市は26日、大規模地震の発生に備えた市職員情報伝達・参集訓練を実施した。職員が災害時の初動対応を確認した。 開庁時間外の午前6時40分、市内で最大震度7の地震が発生したとの想定。情報伝達訓練は教職員らを除く約5300人が対象で、安否や被災状況を回答するメールに対し、想定発災時刻から30分後の午前7時10分までに約3100人の職員が回答した。参集訓練は災害対策本部会議に出席する部長級や指定された職員317人が対象で、午前8時10分までに236人が参集した。 中野祐介市長は、能登半島地震の被災地では行政職員も被災者のため、登庁が困難だった点に触れ「初動対応は難しくともその後の対応の優劣を
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産学官連携図る浜医大発法人 1000万円研究着手に意欲
浜松医科大(今野弘之学長)の産学官連携を図るために発足した同大発の法人「はままつ共創リエゾン奏(かなで)」(山本清二代表)について、今野学長と山本代表が24日、浜松市中央区で記者会見し、法人が浜医大と企業、団体をつなぎ、共同研究を迅速に進める計画を発表した。 同法人は浜医大や県西部の企業が加わる「はままつ医工連携拠点」が、この十数年で医療機器を約20件開発した実績を受け継ぐ。大学と企業の連携ノウハウなどを生かし、本年度中に1千万円規模の共同研究3件の着手につなげたい考え。 山本代表は市がものづくりの街として知られることに触れ「スタートアップの集積地で、新しいプラットフォームによる社会課題解決
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浜松市、放課後児童会委託 地域の需要捉え 整備を【記者コラム 風紋】
小学生が放課後の時間を過ごす放課後児童会について、浜松市は2024年度から、同一仕様による運営委託化に全面移行した。核家族化、共働き世帯の増加に伴って放課後児童会の需要も高まる中、待機児童を減らし、保護者が子どもを預けられる環境の持続性を担保するのが狙い。現役世代が地域に住み続け、働き続けるためにも、育ち盛りの子どもが安心して過ごせる場の確保は重要だ。 放課後児童会の場合、待機児童につながる需要は年度や地域、子どもが習い事を始める夏休み前後でばらつきがある。待機児童数だけでみれば、同市は20年度の495人から23年度に190人まで減少した。ただ、利用者数の予測を立てにくい点は依然として課題
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かつて浜松一大産地「ヘチマ知って」 環境負荷軽減 市民グループが普及へキックオフ会
環境に優しいとされ、かつて浜松市内で盛んに生産されていたというヘチマを知ってもらおうと市民グループ「浜松へちま・ミライ」が21日、普及プロジェクトのキックオフ会を中央区村櫛町の空調設備メーカーで開いた。 同グループによると、ヘチマをたわしとして使えばウレタン製たわしのようにプラスチックごみを出さずに済み、環境への負荷を減らせる。昭和40年代まで、浜松地域は全国有数の産地だったという。キックオフ会では五明三佳代表がこうした経緯を説明し、参加者に種などを配った。 今後は加工体験会や情報交換会などを予定している。
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浜松医大が産学官連携でスタートアップ 「医療健康産業集積地に」共同研究や商品化加速
浜松医科大(浜松市中央区)はこのほど、「医療・医学」と「ものづくり」を産学官連携で融合させる同大発のスタートアップ「はままつ共創リエゾン奏(かなで)」を設立した。大学の研究成果や付属病院など医療現場のニーズを、国内外の企業と連携して製品の開発や共同研究、社会実装に結びつける。 資本金1500万円で、同大が出資した。拠点は学内に置き、山本清二学長参与が代表を務める。学内の産学官連携部門は廃止した。これまでは教員らが数年の任期で務めることが多く、研究から社会実装まで5~10年かかるような企画の持続性に問題があったという。 新法人の専門人材が、企業との連携に関する交渉や契約を引き受けることで、
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戦争遺跡を後世に 浜松市遺族会が冊子発行
浜松市遺族会は18日、冊子「浜松戦争遺跡 後世に残したい無言の語り部たち」を発行したと市役所で報告した。大石功会長(79)が戦争遺跡の保存や活用の必要性を中野祐介市長に伝えた。 冊子はA4判32ページ。市内に残る戦争の被害を受けた場所、石碑などを写真や地図付きで紹介している。1945年6月の浜松大空襲で焼け残ったプラタナスの木はJR浜松駅付近と浜松城公園(中央区)、市緑化推進センター(同区)に移植され、「市民の木」として親しまれていると解説。航空自衛隊浜松基地(同区)にある浜松陸軍飛行学校「陸軍爆撃隊発祥之地」碑については、建立に同市出身でホンダ創業者の本田宗一郎が関わっていると説明した。2
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林業の労災 スマホアプリで防ぐ 浜松医大病院と静岡県の研究グループが開発 24年度中の実用化目指す
死傷者発生率が高いという林業の課題の解決に向け、浜松医科大付属病院臨床研究センターの小田切圭一准教授、静岡県森林・林業研究センターの山口亮上席研究員らの研究グループが、労働災害予防のアプリを開発している。山林で作業者同士が近づくと、伐採した木が当たる危険がある。アプリは近接時、スマホのアラームが鳴るなどして警告する。事業者の協力を得て2024年度中の実用化を目指す。 アプリは1台のスマホから発せられる電波を別のアプリ導入済みスマホが検知し、電波の強さ加減から距離を把握して近接時に音や振動が発生する。無駄な通信を減らして電力消費を抑え、お互い離れた状態なら24時間以上起動していても電池切れを
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アイスホッケー「優勝できた」「友達できた」 全国制覇、浜松の小学生2人が報告
3月に横浜市で行われた第12回全日本小学生低学年選抜アイスホッケー大会で優勝した北信越・東海選抜Aチームの浜松市の小学生2人が15日、中央区の市教委で大会結果を宮崎正教育長に報告した。 2人は浜名区の伎倍小4年疋田有君と中央区の蒲小4年山内凛太朗君。同区の浜松スポーツセンターを拠点に活動する浜松パイレーツに所属し、前回の大会の優勝メンバーにも選ばれている。疋田君は「仲良く活動し、優勝できた」と笑顔。山内君は「友達がいっぱいできた」と競技のやりがいも報告した。 同センターの屋内スケートリンクは5月で閉鎖される方針で、浜松パイレーツの伊藤修監督は「子どもたちが活動を続けられるようにしたい」と
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キューバ大使「浜名湖ヘミングウェイ杯」協力に謝意 7月の開催前に浜松市訪問
キューバのヒセラ・ベアトリス・ガルシア・リベラ駐日特命全権大使が15日、浜松市役所を訪問した。7月20、21日に同市中央区の渚園や湖西市の新居浜名港で開かれる「浜名湖キューバヘミングウェイカップ2024」(静岡県、浜松市、湖西市、静岡新聞社・静岡放送などでつくる実行委員会主催)を前に、浜松市の開催の協力に対する謝意を中野祐介市長に述べた。 ヘミングウェイカップはカジキ釣り大会のビルフィッシュトーナメントのほか、地元海産物とキューバの特産品のブース出展、同国の音楽の紹介などで地域振興、ブランド力向上につなげるイベント。ガルシア大使は「キューバを知ってもらういい機会。国民を代表して礼を申し上げ
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茶道の流祖しのび献茶式 宗徧流浜松支部、会員200人参拝
茶道の宗徧(そうへん)流浜松支部は14日、流祖の山田宗徧(1627~1708年)をしのぶ献茶式を浜松市中央区の鴨江寺で開いた。会員ら約200人が参拝した。 同支部の担当者が流祖に自分の息がかからないよう覆面(マスク)をして茶をたてた。参拝者は流祖の遺徳に思いをはせながら静かに手を合わせた。渥美宗世支部長は「若い人にも茶道という日本の伝統文化が伝えられるよう活動していきたい」と話した。 山田宗徧は千利休の孫・宗旦(そうたん)の弟子。同支部によると、茶の湯の様式の中で、主客の振るまいなどに美を見いだした茶人として知られる。
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懲戒3人、教職員処分「自覚を」 浜松市教委、校長会議
浜松市教育委員会は10日、市立中に勤務していた男性教職員3人を懲戒処分としたことに関し、臨時の校長会議を中央区の市教育会館で開いた。宮崎正教育長が市立学校長ら約170人に綱紀粛正を求めた。 宮崎教育長は「子どもたちや保護者、地域の皆さまの信頼を損なう事態。学校教育への影響を懸念している。自校の職員一人一人に教育公務員として自覚を持たせて」と訓示した。 市教委は、市内の入浴施設で2月、男性客を盗撮した20代教諭と、勤務先の生徒と2023年6~11月、キスなどの不適切行為を行った臨時的任用職員の20代教諭を懲戒免職とし、担任する男子生徒に23年9月、体罰を加えた30代教諭を停職1カ月とした。
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浜松まつり 市のたこ、ことしは2種類 花博PRと能登復興祈願
浜松市は8日、5月3日の浜松まつり初日で揚げる市のたこのデザインを発表した。市内で開催中の「浜名湖花博2024」のPRと、能登半島地震で市が対口支援を行っている石川県珠洲市など被災地の復興を願うメッセージ入りのたこを中野祐介市長と各部の部長らが揚げる。 花博PRのたこは6帖(2・9メートル四方)と4帖を用意する。どちらを揚げるかは当日の風の吹き具合によって判断する。デザインは花博のロゴマークをあしらった。被災地復興を願うたこは「がんばろう能登・珠洲」の文字を入れた4帖。 中野市長は8日の定例記者会見で「多くの人に見てもらい、花博のPRを積極的に行い、厳しい状況が続く被災地に応援のメッセー
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浜松医科大で入学式 「信頼される医療人に」
浜松医科大は5日、入学式を浜松市中央区のアクトシティ浜松で行った。医学科115人、看護学科66人、大学院57人が医療、研究の道へ第一歩を踏み出した。 医学科の谷百合さん(19)=同市出身=と大学院看護学専攻博士前期課程の鈴木利史さん(47)=同市出身=が「品性を正し学生の本分を全うする」と宣誓した。今野弘之学長は「現代の医学、看護学の情報量は膨大で増え続けている。最新の知識をアップデートし続けることで信頼される医療人になれる」と激励し、それぞれの学科や専攻の代表者に入学許可書を手渡した。
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静岡人インタビュー「この人」 自由にしたためる「遊字」の講座を展開する 宮本康典さん(浜松市中央区)
両親が創業した生活雑貨店「四季彩堂」の常務取締役を務めながら、自由な発想で温かみのある文字を表現する「遊字(ゆうじ)」の教室を浜松市中央区の本店や愛知県豊橋市の支店で主宰する。2月には浜松市内の小学校で、卒業を控え、手書きのメッセージを家族に贈るという6年生を対象に講座を開き、好評だった。38歳。 ―遊字の特徴は。 「遊び文字などとも呼ばれる。文字の一部を太くしたりメッセージだったら1文字だけ大きくしたりと強弱を付ける。文字をあえて崩すことで柔らかい雰囲気が出る。店のポップや客へののしに独自に書いていたら人気が出て、10年ほど前に常連客らに請われて講座を開くようになった」 ―どんな人た
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ガーデンパークもおもてなし準備着々 浜名湖花博会場4月6日オープン ボランティアが研修
浜名湖花博2024(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)の浜名湖ガーデンパーク会場(浜松市中央区村櫛町)が4月6日にオープンするのを前に24日、同会場でボランティア研修会が始まった。会場案内や園芸作業に携わる県内外の約360人が25日まで、4回に分かれて来場者を迎える心得などを学ぶ。 初回の研修には約110人が参加。ボランティア番号が書かれた入場証を着用して活動することや誠意を持った対応を心がけることなどの説明を受けた後、担当者の案内で救護所など各施設を巡った。 湖西市の柏原正仁さん(73)は地元のシルバー人材センターに登録して剪定(せんてい)の仕事をしていることもあり、ボランティ
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記者コラム「清流」 拠点なくとも関心今も
2023年3月に当社の浜北支局が浜松総局に統合され、自分も6年間にわたって勤めた支局を離れ、総局員として仕事をするようになってから1年たった。浜松市浜北区も行政区再編で24年1月、浜名区になった。ただ、今も自分の元には時々、浜北地域の人たちから取材の相談がある。 23年度中は、郷土に関する資料をまとめたとか、土地の祭りの余興で演じた芝居を区切りにするといった浜北の話題を直接取材した。市政の取材が本来業務ではあるが、浜北地域も浜松市の一部だし、縁を大事にしたい思いがある。 地方新聞社は地域密着。支局での仕事が楽しく、また大切だと先輩記者に教わってきた。拠点としての支局がなくなり、直接の担当
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浜松医大卒業式、225人巣立ち 「命の尊さを感じ、今後も日々学び精進」
浜松医科大の卒業式が13日、浜松市中央区のアクトシティ浜松で行われた。医学科119人、看護学科60人、大学院46人が医療の担い手として巣立った。 卒業生に学位記を手渡した今野弘之学長は「今後も研さんを積みつつ、世界や未来に思いをめぐらせ、誰もが幸せに生きる権利があると信じられる医療人であってほしい」と激励。医学科卒業生の阿部夏美さん(24)は「解剖学実習では献体に触れ、命の尊さを感じた。今後も日々学び精進していく」と謝辞を述べた。 今年の卒業式は、感染症対策で昨年度まで設けていたマスク着用や家族の出席人数に関する制限を廃止した。
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古希スケーター、バズる 元エンジニアの粕谷さん(浜松) SNS動画再生、1カ月で6000回超
若者が楽しむことが多いスケートボードに古希を迎えてなお、挑戦し続ける「スーパーおじいさん」がいる。大手バイクメーカーの元エンジニアの粕谷泰治さん(70)=浜松市中央区=は定年退職後に出発したバイクの世界旅がアクシデントで中断を余儀なくされ、67歳でスケボーを本格的に始めた。転んで骨折してもあきらめず、1月下旬に70歳の誕生日とともに滑走の様子を動画でSNSに投稿すると、1カ月もたたないうちに再生回数が6千を超え、若者たちから注目を集める。 2月下旬、同区の屋内スケートボード場「ヌートリアスケートパーク」で高さ約2メートルの斜面を何度も滑り降り、ターンして汗を拭う粕谷さん。「乗っていると自
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元シャンソンの中川さん 浜松で小学生にバスケ指導 2006年アジア大会代表
県バスケットボール協会は10日、バスケットボール女子Wリーグのシャンソン化粧品などで活躍し、2006年ドーハ・アジア競技大会に日本代表として出場した中川聴乃さんを招いたバスケ教室を浜松市中央区の浜松アリーナで開いた。 ミニバスケットボールに親しんでいる小学生約50人が、中川さんからドリブルやシュートといった基本的な技術を教わり、試合形式のゲームにも挑戦した。 バスケ教室は9、10の両日に同所であったシャンソン化粧品の試合に合わせた普及イベント「バスケットボールキッズフェスティバルIN浜松アリーナ」の一環。
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浜松の地震 史料で解説 東大・加納氏講演 東日本大震災13年に合わせ
東日本大震災から13年を前に浜松市立中央図書館で10日、市文化遺産デジタルアーカイブ活用講演会が開かれた。東京大地震研究所の加納靖之准教授が「浜松の地震災害の歴史をたどる 近世史料を中心に」と題し、歴史資料を基に過去に浜松市周辺で被害が出た地震を解説した。 加納准教授は、市のデジタルアーカイブで検索すると1854年の安政東海地震の被害が分かる随筆や絵図が見つかると紹介。「安政地震津波災害絵図」では地震前後の同じ地域を描いた絵図を見比べることができ、津波により内陸まで水が広がった様子が分かると説明した。「変化抄」では同地震で寺が6軒、町民の家が7軒つぶれ、死者2人が出たとの記述を示した。
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東日本大震災 教訓もう一度 語り部・高橋さん親子(宮城出身) 家族亡くした思い 10日、浜松市中央区でイベント
東日本大震災の教訓を伝えるイベント「親子かたりべとキャンドルツリー」が10日午後1時半から、浜松市中央区中央の市民協働センターで開かれる。宮城県石巻市出身で、両親を震災で亡くした高橋匡美さん(58)と、高橋さんの長男で東京都在住の千葉颯丸さん(30)が語る。高橋さんらが1日、市役所でイベントの概要を発表した。 高橋さんは命の大切さという観点から防災意識を高められるよう話す。千葉さんは震災後に出身地の宮城県塩釜市から都内に進学し、被災地と離れて過ごしつつも震災や祖父母の死に向き合った体験を語る。キャンドルツリーも作る。 各地で語り部を務めている高橋さんが活動を始めたのは発災から数年後で、理
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花博会場で“浜松弁当” 地元食材PRへ パワーフード学会開発
浜松パワーフード学会などは29日、開発した第13弾の浜松パワーフード弁当を3月23日から6月16日まで、浜名湖花博2024に合わせてはままつフラワーパーク会場(浜松市中央区)で売ると同市役所で発表した。浜松産の食材を市内外にアピールする。 品名は「18品目の風味豊かな栄養はなまる弁当 春の陣」。「浜松産玉ねぎとツナのオリーブオイル和(あ)え」と「うなぎ芋の三ケ日みかん煮」が新メニューで、タケノコの煮物や雑穀飯も入る。税込み645円。遠鉄ストア各店でも3月1日から販売する。秋元健一会長は「花博は全国から人が来る。浜松の食材も発信する」と話した。 弁当は聖隷福祉事業団保健事業部の管理栄養士が監修
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6月総選挙予想 静岡県内で支持訴え 立民・岡田幹事長
立憲民主党の岡田克也幹事長が25日、静岡県内選出の同党所属国会議員の国政報告会に出席するため県内を訪問した。浜松市では、秋の自民党総裁選を念頭に「6月に解散総選挙がある」と予想し、立民への支持を呼びかけた。 自民党を上回る議席獲得は「不可能ではない」とも主張。「皆さんの思い、怒りが投票所に足を運ぶことにつながれば結果はついてくる」と強調した。 自民派閥の政治資金パーティー裏金事件にも触れ「政治が信頼されていない」と批判。事実関係を明らかにし、派閥幹部らが政治責任を取ることが必要だとし「政治と金の関係について信頼感を高められるよう与野党で改革を進める」と唱えた。 衆院政治倫理審査会の非公
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方広寺の2仏画 浜松市文化財に 保護審、指定を答申
浜松市文化財保護審議会(会長・片桐弥生静岡文化芸術大教授)は20日、浜名区の方広寺が所蔵する「絹本著色二祖慧可像(けんぽんちゃくしょくにそえかぞう)」と「紙本著色無文元選像(しほんちゃくしょくむもんげんせんぞう) 文明十二年友勝(ぶんめいじゅうにねんゆうしょう)の賛(さん)がある」の2点を市有形文化財(絵画)に指定するよう市教育委員会に答申した。指定されれば、市指定文化財は328件、有形文化財(絵画)としては25件になる。 文化財課によると、二祖慧可像は縦152・8センチ、横83センチ。14世紀に中国・元で制作された。修行中の人を表す「羅漢」を描いたが、日本に渡って達磨(だるま)大師の弟子の
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記者コラム「清流」 月を目指して日進月歩
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小型探査機「SLIM(スリム)」が月面に着陸した。エンジンを上向きにした逆立ちの状態だったものの、目的地への誤差100メートル以内のピンポイント着陸に成功。着陸挙動の解析などで協力した静岡大工学部の能見公博教授も「日本の最先端技術を実行した」とたたえた。 静大の超小型人工衛星の開発を主導する能見教授はJAXAの前身の研究所で研究員をしていた20年以上前から、月面探査計画に携わる。「大学でもいずれは月面探査を」と夢を語る。 各国が月を目指すのは有人活動に欠かせない水資源の獲得を目指しているからだ。SLIMにより、日本は世界5カ国目の月面着陸成功となった。技
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中心市街地を活性化 高校生、大学生対象にイベント 浜松市
浜松市は中心市街地に若者を呼び込み、活性化につなげようと高校生や大学生を対象に文化イベントや街歩きといった新規事業を展開する。2024年度当初予算案に関連事業費2100万円を計上した。 秋ごろに若者向けの「まちなか文化祭」を開く。書、絵画などを地下道のガラスケースや協力店に展示して高校生、大学生らに文化芸術活動の発表の場を提供する。「まちなか商店街魅力発信事業」は2カ月程度の期間中に若い世代が店主との会話を楽しみながら物販店などを巡る。PRマップの作成やスタンプラリーを行う。交流促進にも注力する。テーマを設定した体験型イベント、街歩きを開催し、若年層の人脈づくりにも生かしてもらう。 市は
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不登校の児童生徒 ICTで孤立防げ 環境整備向け予算計上 浜松市
浜松市は9日発表の2024年度当初予算案に、情報通信技術(ICT)を活用して、不登校の児童生徒たちの孤立を防ぐ不登校デジタル支援事業費400万円を盛り込んだ。動画配信やビデオ会議システムなどを通じて、校外の公的支援施設やフリースクールも利用しない「自宅にとどまる子供」をサポートする。全国的にも珍しい試みという。 7月をめどに不登校の児童生徒向けの専用ホームページを開設する。不登校の児童生徒が通う校外の公的支援施設「校外まなびの教室」を利用する子供たちが、教室紹介などの動画を作成し、自宅にとどまる子供らにアクセス権を与え、いつでも視聴できるようにする。 市内10カ所の同教室の複数箇所をオン
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浜松市評価月間アンケート 市対応「満足」86.1%
浜松市は1日、接遇面の市民満足度向上に向けた2023年度の「市民への約束」の評価月間アンケートの結果を発表した。市職員の接遇態度について「満足」と回答したのは各設問の平均で86・1%(前年度比1・6ポイント増)だった。「やや満足」と合わせ98・6%が肯定的な評価を示した。 アンケートは23年11月、各公共施設に紙とQRコードを設置し、市のホームページでも実施した。設問は①寄り添った対応だったか②わかりやすい説明だったか③親切で丁寧な対応だったか―で、回答数は7450件。①~③とも0・6~0・8%が「やや不満」か「不満」だった。「笑顔で接してくれて安心感があった」などの意見もあったが「どのくら
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⚾くふうハヤテ、浜松で6月28~30日に中日戦 関係者が市長にアピール
今季からプロ野球2軍ウエスタン・リーグに参入する「くふうハヤテベンチャーズ静岡」の池田省吾球団社長と杉原行洋・ハヤテグループ代表が30日、浜松市役所でファームリーグ公式戦を中野祐介市長にアピールした。6月28~30日は浜松球場(中央区)で中日ドラゴンズ戦があり、「ぜひ球場に足を運んで」と呼びかけた。 同区のスポーツメーカー「レワード」が製造を担ったユニホームを中野市長に見せ、杉原代表は「心を込めて作っていただいた」と謝意を述べた。池田球団社長は地元ゆかりの選手もチームに所属していると紹介した上で「日々全力な選手たちの姿を球場で見てほしい」と話した。中野市長は「選手がユニホームを着て勝ち進む
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浜名湖整備計画策定へ 推進協骨子案 防災、観光など配慮
静岡県と浜松、湖西の両市などでつくる浜名湖水辺整備推進協議会の会合が26日、浜松市中央区の県浜松総合庁舎で開かれた。事務局の県は浜名湖周辺を防災と観光推進、環境保護の観点でバランス良く整備するための「浜名湖水辺整備基本計画」の骨子案を示した。 骨子案は計画策定の背景、方針や整備構想などの章立てで構成。整備の際には高潮、津波の浸水被害防止を基本とし、水辺での事業実施は環境などに配慮するといった方向性を示した。「舞阪・弁天島・雄踏・新居」「猪鼻湖」「鷲津・新居・入出」などエリアに分けた整備イメージの掲載も想定している。 県河川企画課によると、同協議会は浜名湖周辺の津波対策が不十分な上、老朽化した
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プロが指南、モデル体験 子どもに人気じわり 静岡県西部の親子企画 “夢中”に出合う場に
静岡県西部を中心にスケートボードやダンスなどの若者文化を愛好する親子でつくるグループ「子供滑走団」が始めた「ファッションモデル体験」が、人気を集めている。未就学から小学生までの女児らがプロにメークを施してもらい、ランウエーでの歩き方指導を受け、自前の衣装を披露する。地域の大人たちが特技や人脈を生かして連携し、子どもの成長に一役買う。 昨年12月、浜松市内の商業施設サンストリート浜北のイベント用舞台には未就学児から小学生まで30人近くが立った。冬をテーマにした服装で、目の周りや唇を明るい色に染め、親や買い物客ら大勢の来場者の前でさっそうと歩き、手を振ってポーズを取った。 同市中央区の曳馬小
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DMATの活動期間「短い」 石川・珠洲市で救急対応の医師指摘 1泊2日のみの隊も、搬送時間もネックに
聖隷浜松病院(浜松市中央区)のDMAT(災害派遣医療チーム)の一員として8~13日、能登半島地震で被災した石川県珠洲市の市総合病院で医療活動に従事した伊良部真一郎医師(44)が23日までに、取材に応じた。昨年2月のトルコ大地震の際も現地へ駆け付けて活動に従事した伊良部さんは、当時の国際緊急援助隊と比べてDMATの活動期間が短いことを課題として指摘した。 各地のDMAT数チームからなる支援指揮所本部長を務め、救急対応などを担った。県外DMATは1泊2日しか活動できない隊があった中で、伊良部さんは比較的長く珠洲市に滞在した。ただ、「2週間、70人体制だった」国際緊急援助隊と比べると期間も人数も
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記者コラム「清流」 教員の職場環境改善を
浜松市立中の教諭を務める鴨剛太朗さん(49)が、教員たちが部活動の顧問を拒否しやすくするための職員団体を設立したというので話を聞いた。本来業務でもなく、どうしても嫌なことは嫌と言える職場にしようとの思いに共感した。 鴨さんは20年近い教員生活で、休日も長時間にわたって拘束される部活動の顧問という役割に疑問を感じていた。市教育委員会は勤務時間外の部活指導を強制していないものの、鴨さんは「実質的には多くの教員が管理職から子どものためなどと説得され断れる現状にない」と指摘する。 教員の多忙化の一因ともいわれる部活。市教委も地域移行を探るなど対策を取らないわけではないが、教員一人一人が声を上げる
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3月3~10日に浜松国際ピアノアカデミー コンクール優勝者ら講師にレッスンなど
世界で活躍するピアニストを育成する「浜松国際ピアノアカデミー2024」(浜松市、市文化振興財団など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の概要発表会が18日、市役所で行われた。アクトシティ浜松の研修交流センターや音楽工房ホールで3月3~10日、浜松国際ピアノコンクールの審査委員長小川典子さんらの指導を若手アマチュアピアニストらが受ける。披露コンサートもある。 講師は小川さんのほか、2018年の同コンクール優勝者ジャン・チャクムルさんと東京音楽大の石井克典教授。受講するのはプロ志望の17~22歳の16人。レッスンは4~8日に公開し、9日に披露演奏会がある。抽選された20~60代の愛好家15人もワン
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浜松大河ドラマ館が閉館 記念式に阿茶局役の松本若菜さんら登場
昨年の大河ドラマの放送に合わせて開設された浜松市中央区元城町の「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」が14日、閉館した。市などは最終営業日を記念したクロージングセレモニーを同館前で開き、昨年1月のプレオープン以来、60万人以上に及んだ来館に感謝の意を伝えた。 徳川家康の側室・阿茶局を演じた俳優松本若菜さんと、ドラマ制作統括の村山峻平さんを招いた。松本さんは「強くてすてきな女性を演じることができ、実りがあった」と語った。村山さんは「浜松の皆さんに閉館を見届けてもらい、うれしく思う」と話した。 中野祐介市長は目標以上の来館者数を達成したのに触れ「成功を一過性にせず、浜松に繰り返し足を運んでもら
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浜松医大病院、血液がん治療で実績 CAR―T細胞療法、難治性患者も効果
浜松医科大付属病院が製薬会社から認定を受けて静岡県内で唯一行っている難病の血液がんに対する「CAR―T(カーティー)細胞療法」の治療実績が積み上がってきた。患者自身の免疫力を活用する点で従来の抗がん剤治療とはメカニズムが異なり、再発を繰り返す難治性の患者に対しても効果が期待できるという。一方で高額な医療機器が必要なことなどが普及の課題だ。 輸血・細胞治療部の小野孝明部長らが、県内と愛知県東部の血液内科医とネットワークを作り、県内だけでなく愛知県東部の患者にも同治療が行われるようになった。紹介患者の件数は2021年の2件から23年は10件以上に増加した。 悪性リンパ腫の「びまん性大細胞
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部活顧問「断りたい人の力に」 現役教員、支援団体を設立
部活動は生徒も先生もやりたい人がやればいい―。浜松市西区の市立中学校教諭鴨剛太朗さん(49)が12月上旬、部活動の顧問を拒否したい教員を支援する職員団体「市対部活動問題ユニオン」を設立した。こうした団体は県内初とみられる。約20年の教員生活のうち、未経験の競技など10近くの部活で指導を担った鴨さん。部活が教員の多忙化の一因とみられ、各自治体が「地域移行」などの対策を探る中で「本来の仕事である教科指導、生徒指導に力を注ぎたいという人の力になる」と意気込む。 都内の大学を卒業後、大手保険会社に勤めたが、学生時代に塾講師のアルバイトをしていたときから英語を教えるのが好きだったこともあり、卒業した
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秋葉信仰示す常夜灯 一冊に 浜松市浜北文化協郷土史部 「浜北の記録残したい」 風習も調査、編集
浜松市浜北文化協会浜北郷土史部がこのほど、「火防(ひぶせ)の神」をまつる秋葉神社(天竜区)への道しるべである常夜灯の位置や形状、地域に伝わる風習などをまとめた本「浜北の龍燈(りゅうとう)・秋葉山常夜灯」(A5判128ページ)を発行した。調査、編集に5年を費やした労作で、秋葉信仰が浜北地域でも江戸期から現在まで色濃く残ることがうかがえる。 江戸期や明治、大正時代に石材などで建てられた常夜灯と、常夜灯を囲う雨よけの龍燈について浜北区内の約110カ所を地図、写真付きで紹介した。市指定有形文化財の同区上島にある龍燈は竜、獅子などの彫刻を説明した。 龍燈、常夜灯そのものに加え、地元の祭りや風習も記録し
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たる酒 4年ぶり出荷盛ん 浜松・花の舞酒造
浜松市浜北区の花の舞酒造で、年末年始の祝いや鏡開きに使われるたる酒の出荷がピークを迎えた。新型コロナウイルスの影響から注文が回復して4年ぶりに多くのたるが同酒造に積み上がり、蔵人たちが酒を詰める作業に追われている。 同酒造には1斗(18リットル)、2斗、4斗のたる酒の注文が静岡県内や関東圏のホテル、旅館、飲食店などから入った。1月中旬まで、約300個を出荷する。名誉杜氏(とうじ)の土田一仁さん(64)は「新型コロナの制限も緩和され、ようやく普段通りの年末年始になる。みなさんが楽しい新年を迎えられるようお酒を届けたい」と話す。
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ジュビロサンタ 笑顔お届け 山田選手ら3人・聖隷浜松病院 一緒にクイズ 和やか
サッカーJリーグ1部(J1)昇格を決めたジュビロ磐田の山田大記、小川大貴、金子翔太の3選手が22日、浜松市中区の聖隷浜松病院小児病棟を訪れ、クリスマスの交流会が開かれた。 選手と子どもたちはチームにちなんだクイズに挑戦。子どもたちはマスコットキャラクターの人形と選手の写真入りクリスマスカードを選手から受け取り、うれしそうな表情を見せた。J1昇格を祝うメッセージが書かれた紙を掲げる“サプライズ”も披露して選手たちを喜ばせた。 同病院スポーツ整形外科はジュビロ磐田とサポート契約を結んでいて、例年この時期に交流会が開かれている。新型コロナウイルスの影響で対面での交流は4年ぶり。 (浜松総局・松浦直
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ハイブリッドERなど最新設備導入 浜松医療センター 新棟完成
浜松市中区の浜松医療センターの新棟完成記念式典が19日、現地で行われた。「ハイブリッドER」などの最新設備を導入し、静岡県西部の基幹病院としての役割を充実させる。外来診療は2024年1月4日に始める。 新棟は鉄筋コンクリート、一部鉄骨造り7階建て延べ床面積約3万9千平方メートル。病床数は420床。新たに導入したハイブリッドERは、コンピューター断層撮影(CT)装置と血管の詰まりなどを確認できる「血管造影装置」の二つの機器を、患者を動かすことなく使うことができる。脳卒中患者らに用いるのを想定し、迅速な治療につなげる。バイオクリーンルームを含む手術室は10室で、手術支援ロボットやヘリポートなど
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浜松市長 23年主な出来事発表 豪雨災害、スポーツ快挙… 今年の漢字は「初」
浜松市の中野祐介市長は13日の定例記者会見で、2023年の主な出来事を発表した。大河ドラマ「どうする家康」の放送に伴い市が注目を浴びたことや災害の発生、スポーツ関連団体の活躍など24件を挙げた。 大河ドラマの世界観を体験できる「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」は1月にプレオープン、3月にグランドオープンした。5月の浜松まつり最終日は俳優の松本潤さんら大河ドラマ出演者が市を訪れて家康公騎馬武者行列が行われ、全国的な注目を集めた。中野市長は同館の来館者が11月に目標の50万人を達成したことにも触れ「徳川家康公ゆかりの地としての浜松をあらためて官民でアピールした1年だった」と振り返った。 6月に
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塩谷氏(衆院比例東海) 地元・浜松市内の集会欠席
自民党派閥の政治資金パーティー券問題で、安倍派(清和政策研究会)の塩谷立座長(衆院比例東海)も派閥からキックバック(還流)を受け、政治資金収支報告書に記載していなかったとみられることが伝わった9日、塩谷氏の浜松事務所(浜松市中区)は同氏が出席するはずだった市内の自治会関係の集会への欠席を伝えた。 同事務所によると、塩谷氏は浜松市内に戻ったとみられるが、説明の場は設けられなかった。パーティー券の管理については東京事務所が対応しているといい、浜松事務所の担当者は「(パーティー券問題は)寝耳に水。こちらでは把握していない」と話した。 (浜松総局・松浦直希)
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がん相談 オンラインで 浜松医大の医師ら無料回答 新興企業とサービス開始
浜松医科大付属病院腫瘍センターと、がん相談サービス事業を手がけるスタートアップ「ZINE(ジン)」(東京都)は8日、専門家が無料でがんに関する悩みに答える「浜松オンラインがん相談for浜松医大」の提供を始めたと発表した。浜医大の医師らが相談に応じるほか、がんを罹患(りかん)したことによる生活の悩みについても社会保険労務士らが対応する。 市内の病院に通院しているがん患者やその家族ら同市ゆかりの人が無料でサービスを利用できる。アカウントを作成すれば匿名でも質問できる。相談内容は治療や薬の副作用に関する医療的な質問のほか、治療に関するお金の困りごと、がんに罹患(りかん)したことで生じた人間関係の悩
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記者コラム「清流」 親しんだ場所を記録に
浜松市内の中学校美術部が制作した風景画の「秋の写生コンクール」表彰式が11月下旬に行われた。最優秀作品は、中区の八幡中2年の殿村桃花さんが描いた浜松球場だった。球場や周辺の木々、青空を秋らしく爽やかに表現していたことが評価された。ただ、個人的には題材を浜松球場に選んだ理由が印象的だった。 殿村さんは高校生の兄が野球を続けていて、応援のために何度も球場に足を運んでいる。一方、球場のある四ツ池公園運動施設は併設する陸上競技場に特化する方針で、球場は解体される。殿村さんは取材に「なくなってしまう場所だから、記録に残しておきたかった」と語ってくれた。 浜松球場が野球をする人だけでなく子どもも含む
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小中教員8割「携わりたくない」 部活動の地域移行で浜松市調査 保護者6割は加入希望
浜松市教育委員会は29日、小中学校における休日の部活動の地域移行に関する実態調査の概要を中区の市教委で開いた第2回地域クラブ活動協議会で報告した。児童、生徒、保護者、教員らに対する調査で、保護者の約6割は休日の部活動が地域クラブ活動になった場合、子どもの加入を希望すると回答した。一方で教員の約8割は地域クラブ活動の運営にも指導にも携わりたくないと回答した。 小学校4年生から中学2年生の児童・生徒と保護者、教員、吹奏楽連盟加盟団体などの学校関係者約6万1千人が回答した。土、日、祝日の部活動が地域クラブ活動になった場合、参加を希望するのは小学生、中学生ともに約50%。参加したい活動は小学生が
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静岡人インタビュー「この人」 生理をテーマにした放送作品の制作代表を務めた 戸田涼太さん(浜松市北区)
今年の夏に行われた「第70回NHK杯全国高校放送コンテスト」のテレビドキュメント部門に浜松市立高(同市中区)放送部として「生理は、僕にはないけれど」と題した作品を出し、優良賞に選ばれた。9月下旬には、市と、市の委託を受けて生理用ナプキンのディスペンサーを市内の図書館などに設置した電機大手「シャープ」の担当者との座談会にも出席した。市立高3年。18歳。 ―作品の内容は。 「自分が生理について知識がなく、女子生徒に無神経な言葉をかけて傷つけてしまった反省から始まり、高校の生徒や生理について普及啓発する団体代表にインタビューした。生理用ナプキンをつけて勉強してみたり、県外の大学で生理痛を体験で
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住民自家用車でライドシェア 浜松・西区の交通空白地域で事業開始
路線バスの運行が少ない浜松市西区庄内地区で23日、住民の自家用車を利用した共助型交通事業「ノッカル庄内」が始まった。車に乗る用事がある住民と、移動したい住民をマッチングし、地区内でタクシーのような利用ができる。国の交通空白地有償運送制度を活用した事業で、静岡県内初という。 運行主体の庄内地区社会福祉協議会が同区の庄内協働センターで運行開始式を行った。同地区在住の運転者がアルコールチェックなどの事前点検を協力事業者の光タクシー(中区)の担当者と遠隔で行い、登録ステッカーを車両に貼って利用者を乗せる実演を行った。 利用者は専用アプリか電話で前日午後5時までに予約する。運行エリアは庄内地区内で
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大型盆栽や競技用車いす 浜北の産業紹介 浜松市で19日まで
浜松市浜北区の産業を発信する恒例イベント「はまきた産業祭」(静岡新聞社・静岡放送後援)が18日、同区貴布祢の商業施設プレ葉ウォーク浜北駐車場で始まった。約60のブースが19日まで並ぶ。 約2メートルのクロマツが植わった大型盆栽や、車いすテニスのプロ選手小田凱人さんが使用した橋本エンジニアリング(同区)製の競技用車いすなどが並ぶ。トランポリンの体験会や記念写真用のフォトスポットが設置され、親子連れも楽しんだ。主催する実行委員会の藤原徹会長は「子どもたちが浜北の思い出を作れるようにしたい」と話した。
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収穫の秋 焼き芋もっと! 浜松市西区・志都呂幼稚園
浜松市西区の志都呂幼稚園で16日、年長園児が収穫したサツマイモを食べる恒例行事が開かれた。 全園児約240人が石焼き芋をほおばった。「おいしい」「もう食べちゃった」と喜ぶのを教員らが笑顔で見守った。PTA役員らがイモを焼き、食べやすい大きさに切るといった調理を担当し、火器の管理は同市東区のLPガス販売会社「イワタニ首都圏浜松支店」が協力した。 同園では、自分たちで収穫した作物を食べるのが食育につながるとして例年この時期にサツマイモを食べる行事を続けている。 (浜松総局・松浦直希)
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イタリア映画祭で優秀佳作賞 映像ディレクター岡部さん(浜松市東区)
浜松市東区の映像ディレクター岡部聡さん(47)が小国神社(森町)拝殿の屋根のふき替え工事に密着したドキュメンタリー映画を制作し、イタリア・モンテカティーニ国際短編映画祭で最高賞に次ぐ「優秀佳作賞」に選ばれた。同映画祭で日本人の受賞は初めて。岡部さんは16日、市役所で作品をアピールした。 受賞したのは「Connect」(つなぐ)と題した30分の作品。同神社で2022年1月から1年かけて撮影した。ヒノキの皮をそぎ、竹のくぎで打ち込む伝統技法の「檜皮(ひわだ)ぶき」で行う工事に密着。映画祭では「日本の伝統文化が美しく表現されている」などと評価された。 岡部さんはフリーランスの映像ディレクターと
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脳卒中専門医不足、システムで補う 湖西と浜松の病院が連携深化 迅速な画像診断へ
浜松医療センター(浜松市中区)と湖西市立病院が今夏、コンピューター断層撮影(CT)画像を両病院間で共有する「画像連携システム」を導入し、脳卒中専門医の不足への対応に連携を深めている。これまでも専門医が所属していない湖西市立病院に同センターから週に1度、専門医を派遣してきた。両病院の医療従事者は「市民の安心感を醸成したい」と話し、迅速な治療に取り組む。 CT画像の連携システムは専用の端末を使う。湖西市立病院に脳卒中の疑いのある患者が運ばれると、患者の名前などは伏せて画像が同センターに送信される。診断は同センターの中山禎司・脳神経外科部長か、同センター内で、脳卒中に対応する医師10人が所属す
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市立幼保「拠点園」選定 環境適正化へ方針 浜松市議会常任委
浜松市議会は7日、5常任委員会を開いた。市は厚生保健委員会で、市立の幼稚園、保育園の中からそれぞれ「拠点園」を選定するなどし、幼児教育と保育環境の適正化を図る方針を示した。少子化、人口減少や市民ニーズの多様化に対応し、地域の実情に合わせた幼児教育・保育を持続的に提供する。=関連記事5面へ 幼児教育・保育課によると、拠点園は既存の園の中から原則として中学校区に1園を選んだ。ほかの園に比べて園児数が多く、減少の見込みが薄いことや、災害で被災する可能性が低いことなどを条件にした。80園のうち41園が対象。各園で園児数が減少するなどした場合、拠点園との統廃合が検討される。 拠点園の中から、私立園を含
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ジョギングごみ拾い「プロギング」 11月3日から袋井、浜松市で大会
ごみ拾いをしながらジョギングを楽しむ「プロギング」の大会「プロギングフェスin静岡」が3日に袋井市、4日に浜松市で開かれる。大会を主催する一般社団法人「プロギングジャパン」(東京都千代田区)の常田英一朗会長(28)らが1日、浜松市役所で中野祐介市長に開催をPRした。 3日は袋井新産業会館キラット周辺で、午後3時からプロギングイベントがあり、午後5時10分からは同会館で交流会を開く。4日は浜松城公園を発着点に午前10時から、市内のチェックポイントを通りながら拾ったごみの量、走った距離などを競う日本初の「競技プロギング」を行う。交流会は同市中区のレストランケラパで午後1時から。初日のプロギング
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三遠南信の特産集合 マルシェ・ド・ソラモ10周年 16、17日に浜松市中区で記念感謝祭
浜松市を中心に個人事業主らでつくる「三遠南信特産市マルシェ・ド・ソラモ」は16、17の両日午前9時半から午後2時半まで、10周年記念大感謝祭を中区の市ギャラリーモール・ソラモで開く。広瀬昇会長(70)らが31日、市役所で中野祐介市長に開催をPRした。 大感謝祭では約20の事業者が出店。長野県産のリンゴや浜名湖ウナギといった食品のほか、地元作家が手がけた雑貨や衣類を販売する。700円以上買い物した客には商品が当たる「景品引換券」も渡す。 マルシェ・ド・ソラモはほぼ毎月、同所で複数回にわたって物産展を開いてきた。今回は10周年記念ということで2日間連続で開催し、景品の数も増やした。広瀬会長は
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人間ドックで提供し好評! “浜松産”「酒粕ババロア」販売 聖隷クリストファー大とヤタロー開発
パン・菓子製造販売のヤタローグループ(浜松市東区)と聖隷福祉事業団は30日、開発した「酒粕(さけかす)のババロア」を市役所で山名裕副市長にPRした。11月3日から東区丸塚町のヤタローアウトレットストア工場直売店で販売する。 花の舞酒造(浜北区)の大吟醸酒の酒粕を使用し、コメや酵母由来の栄養が含まれている。三ケ日みかんも使って爽やかな味に仕上げた。開発には聖隷クリストファー大の学生も携わった。6月から聖隷予防検診センター(北区)の人間ドック食で提供し、好評のため市販することにした。税込み337円。 ヤタローグループ管理栄養士の神谷咲也子さんは「浜松のものを使っておいしく作れた」とアピールし
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今年も新酒ができました 浜松・花の舞酒造で杉玉交換
浜松市浜北区宮口の花の舞酒造で23日、新酒の完成を知らせる恒例の杉玉交換が行われた。蔵人たちが軒先に飾り付け、神職のおはらいを受けた。 直径約60センチ。かつては酒を好む左党たちが枯れ具合から酒の熟成度合いを判断した。同酒造では40年以上にわたって飾っている。杜氏(とうじ)の鎌江慎太郎さん(33)によると、今季の新酒は雑味がなく、例年以上にきれいな味に仕上がった。鎌江さんは「今季は酒造りにとっても厳しい暑さだったが、おいしいお酒を造ろうと蔵人みんなで工夫した」と話す。 同酒造では29日午前10時から午後3時まで、新酒味見会が行われる。入場料500円。 問い合わせは花の舞酒造<電053(
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河川施設機能 維持、改良へ 浜松市協議会 水災害対策見直し
静岡県と浜松市の治水関連部局でつくる市流域治水対策推進協議会は13日、第7回会合を中区の県浜松総合庁舎で開いた。昨年9月発生の浜北区を中心とした局地的豪雨と、台風15号の影響で安間川、馬込川流域で浸水被害が起きたのを受け、改訂作業を進めてきた「水災害対策プラン」の具体的な見直し内容を共有した。河川施設の機能について維持、改良を行って被害軽減を図る。 既存施設の機能を維持し、十分な活用につなげる3年以内の「緊急対策」としては主に、河道内の土砂掘削、伐木を行って水があふれるのを防ぐ。安間川については東区の遊水地上下流を中心に実施。馬込川については南区の高塚川合流点の下流、中区の曳馬川合流点の上下
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浜松・上島諏訪神社「村芝居」 四半世紀の歴史に幕 14日の秋大祭でぱっと一花
浜松市浜北区上島の上島諏訪神社の秋大祭に合わせて、住民がほぼ毎年上演してきた「村芝居」が14日で終幕を迎える。神社の火災やコロナ禍など困難を乗り越え、地区の絆を強めるのに一役買ってきた催しも、携わる人たちの高齢化で続けることができなくなった。「一座」の仲間たちは「最後だからこそ、ぱっと明るく盛り上げたい」と話し、稽古に励む。 「この場面で、たらいを抱えてみようかね」。4日夜、時代劇風の衣装を着た住民らが神社境内の特設舞台でせりふや立ち位置、照明の具合などを確認した。芝居に携わる25人ほどの多くは既に70代以上。おどけて小道具を掲げる仲間を笑う声も響き、和やかな雰囲気だ。座長の上野耕司さん(
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浜松市議46人 資産平均973万円、ゼロ申告は8人
4月の統一地方選で当選した浜松市議46人について、資産報告書が6日、同市の市議会議員資産公開条例に基づいて公開された。5月1日時点の所有資産が対象になる。土地、建物の課税標準額(共有の場合は本人の持ち分)、預貯金(当座・普通預金と普通預貯金を除く)、有価証券の額面、貸付金を集計し、借入金と自動車、ゴルフ会員権を除いた市議の平均資産は973万円だった。4年前の前回に比べて71万円減った。 資産1億円を超える議員は前回と同じくいなかった。最も多かったのは井田博康氏(中区、自民党浜松)で7852万円。次いで湖東秀隆氏(浜北区、創造浜松)が5967万円だった。 資産が100万円未満だったのは前回
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鈴木前浜松市長が初回講義 浜松学院大で公開講座スタート
浜松学院大(浜松市中区)で3日、「地域共創学科特別講義」の公開講座が始まった。全6回の初回は同市の前市長で現在はスタートアップ(新興企業)支援や地方創生に携わるコンサルタント会社代表として市内や都内で活動する鈴木康友さんが登壇。「国土縮図型都市浜松の経営」と題し、長期的な戦略を練り、活力ある地域づくりに尽くした市長時代の活動などを伝えた。 4月まで4期16年にわたり市長を務めた鈴木さんは、国の財政再建と人口減少を前提に持続可能な自治体経営を行うべきだと指摘。高齢化率が50%を超える集落が200カ所を超え、約8400キロもの管理道路を抱える市の環境を説明した上で公共施設などに対してもコスト意
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障害者就労をeスポーツで後押し ゲームの腕磨き動画編集 浜松の建築事務所代表が新事業
パズルや銃の撃ち合いといったコンピューターゲームの腕を競う「eスポーツ」と、障害者の就労支援を組み合わせた新事業に、浜松市浜北区の建築事務所代表入戸野元張さん(50)が8月に参入した。普段は障害者がコンピューターゲームの腕を磨きながら、動画編集の作業などを請け負う。静岡県内初の取り組みとみられ、入戸野さんは「障害のある若者が夢を持ち、羽ばたけるということを示したい」と意欲を燃やす。 8月下旬、同区の就労継続支援B型事業所「ONEGAME(ワンゲーム)浜松」の一室で、ヘッドホンをした障害者がモニターをにらみ、パズルゲームなどに取り組んでいた。利用者の市内男性(17)は「仕事もゲームもスキルを
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「田んぼダム」雨水対策で浜松市内初実施へ 来年度浜北区 市議会
清水克農林水産担当部長は、雨水を貯留して河川の水位上昇を抑制する「田んぼダム」について、市内で初めて浜北区宮口地区で実施するため調整していると報告した。集中豪雨の増加や宅地化の進行で浸水被害が頻発化する中、農業水利施設を活用した効果的な雨水対策を推進する。平野氏への答弁。 農地整備課によると、宮口地区では9月、複数の水田耕作者から田んぼダム実施への理解が得られた。5ヘクタール以上の規模を確保し、市の財政負担も減らせる県営事業での実施へ向けて調整を進める。2024年度の事業化を目指す。 農業水利施設の活用策としては田んぼダムのほか、農業用ため池にも着目する。同区周辺を流れる五反田川について
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浜松市 林道情報 デジタル管理推進 市議会一般質問 災害復旧 効率化
浜松市議会9月定例会は29日、渥美誠(自民党浜松)、北島定(共産党市議団)、小野田康弘(自民党浜松)、藤田典良(同)、小泉翠(同)の5氏が一般質問を行った。清水克農林水産担当部長は、市内の林道のマッピングGIS(地理情報システム)データを作成し、360度車載カメラで撮影した林道施設の情報を搭載するデジタル化を進めていると報告した。渥美氏への答弁。 豪雨などによる道路の災害からの復旧を効率的に行う目的。林業振興課によると、マッピングGISデータは2021年度、市道などの地図データに林道のデータを層状に重ねるようにして作成した。360度カメラによって得られた情報を搭載する作業は23年度までに完了
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生理ナプキン配布機設置 防災備蓄品を利用 浜松市とシャープが実証実験
浜松市は電機大手のシャープ(堺市)に委託し、10月1日から2024年3月末まで、防災備蓄品で使用期限が近づいた生理用ナプキンを配布する機械の「ディスペンサー」を浜松市内の公共施設に設置し、利用状況などを確かめる実証実験を行う。市によると、防災備蓄品を活用した生理用ナプキンの配布機の設置は全国初の試みという。 市と同社が27日、市役所などで説明会を開いた。ディスペンサーは手をかざすと前面の扉が下がって開き、最上部の1枚を取り出せる。扉が閉まると2分間は開かず、大量には持ち出しにくい仕組み。ネットワークでつながっているため利用状況が把握でき、補充時期も通知される。市役所と市立中央図書館、あいホ
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ゴジラ新作映画、浜松でロケ 11月公開に向けてPRイベント
浜松市は25日、市内でロケが行われて11月3日に全国公開される映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」のPRイベントを10月から開くと発表した。映画でゴジラが人間と対峙(たいじ)する海上シーンが天竜川沖の遠州灘、浜名湖などで撮影された。 中区の浜松出世パークで10月14、15日に行われる「家康公祭り」では特設ブースで、高さ2・6メートルのゴジラの立像などを展示。10月下旬からはロケ地周辺業者と連携事業を行う。浜名湖のクルージングのほか、映画とのコラボレーション商品の販売が始まる。湖西市のボートレース浜名湖では12月9、10日に関連パネルなどを出すイベントも開く。 映画は戦後の焦土と化した日
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彼岸合わせ墓地跡清掃 浜松市遺族会、供養も
浜松市遺族会は20日、秋の彼岸に合わせ中区住吉の陸軍墓地跡の「住吉墓苑平和記念広場」で清掃と供養を行った。 戦争で亡くなった兵士や犠牲になった市民を悼む「英霊顕彰之碑」周辺で、草や伸びすぎた枝を刈り、落ち葉やごみを拾った。同遺族会によると同広場はかつて、戦没者を追悼する忠霊殿が建てられ、老朽化したため2005年に解体された。現在も約800の遺品が埋まる。 同遺族会は春と秋の彼岸に合わせて毎年、清掃を続ける。終戦の日の8月15日にも清掃していたが、近年は酷暑のため取りやめた。大石功会長(78)は「歴史ある場所が地域で忘れられないように活動していきたい」と話す。
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静岡人インタビュー「この人」 日本統治下の台湾の歴史について調査、発表した 土山祐実さん(浜松市東区)
日本統治下の台湾について、子どもの教育や戦争の影響などを調査し、7月末から8月上旬にかけて浜松市役所で行われた同市遺族会のパネル展に合わせて発表した。台湾在住者や、日本に引き揚げた高齢者らへの聞き取りを2020年から行っている。発表では聴取結果をまとめ、来庁者らの注目を集めた。台湾大3年。23歳。 ―発表内容は。 「日本から渡った内地人と、台湾の住民で漢人系の本島人とで初等教育が異なっていたことや配給に差があったことなどを説明した。当時の生活などを古老たちにインタビューした動画は、QRコードを貼り出して会場に来た人がスマートフォンなどで確認できるようにした」 ―台湾の歴史などを調べよう
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スケボー許可公園増へ 浜松市、多目的利用を想定 基礎調査受け
浜松市議会9月定例会は11日、5常任委員会を開いた。2021年の東京五輪でメダリストを輩出し、注目を浴びているスケートボードについて市は、滑走を認める公園を増やす方針を建設消防委員会で報告した。22年度に行った基礎調査を受け、スケボーのほかインラインスケート、BMXなど多目的利用を想定したスケートパーク整備方針を策定した。 公園課によると、市街地から近い船越公園、高丘公園、有玉大谷緑地、佐鳴湖公園の市内4カ所のうち、地元の合意が得られた1カ所で滑走を認める進路面を24~26年度中に整備する。このほかの3カ所については27年度以降に整備を検討する。 22年度に行った基礎調査では、回答した9
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旧車展示やVR体験 浜松で「バイクのふるさと」プレイベント
浜松市は9日、10月14、15日に中区の浜松オートレース場で開く「第21回バイクのふるさと浜松」(静岡新聞社・静岡放送後援)のプレイベントを同区の浜松出世パーク葵広場で開いた。 静岡県内外の愛好家が同市ゆかりのオートバイメーカーのスズキ、ヤマハ発動機、ホンダを中心に旧車約10台を展示。訪れた子どもらが乗せてもらうなどして楽しんだ。VR(仮想現実)ゴーグルを装着し、同レース場を走るオートレーサーの視点を体験するブースもあり、ファンを喜ばせた。 本イベントでは最新バイクの展示やプロライダーによるデモ、若手レーサーらによる模擬レースなどが行われる。
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静大衛星6機目完成 米スペースX搭載へ 宇宙エレベーターやごみ除去の実験に活用
静岡大工学部の能見公博教授の研究グループは7日、超小型人工衛星「STARS-X(スターズエックス)」の完成を発表した。宇宙開発競争が世界で激化する中、問題になっている宇宙ごみ(デブリ)の除去や、地上と宇宙ステーションを結ぶ「宇宙エレベーター」のケーブル伸展技術の確立に向けた実証実験に使用する。 STARS-Xは1辺が約50センチの立方体。高度約500~600キロの宇宙空間で2機に分離し、内部のケーブルを約1キロ伸ばして約10センチの小型ロボットをケーブル上で動かす。立方体の側面から10センチ四方の板状の模擬デブリを発射し、50~60センチ四方ほどの網で捉える実験を行う。 宇宙航空研究開
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浜松市議会常任委 西図書館 老朽化で移転検討 日本たばこ産業工場跡へ
浜松市議会は31日、5常任委員会を開いた。市は市民文教委員会で、老朽化が進む中区西伊場町の市立西図書館について、同町の一条スマートタウン(日本たばこ産業工場跡地)への移転を検討していると報告した。2025年5月から7月までの間に同タウンのテナントとして開館する計画。 中央図書館によると、新・西図書館は児童コーナーや閲覧用のスペースを広げて蔵書も5千冊増やす。セルフ貸出機を増設し、予約した貸し出し本をロッカーから自ら取り出すような「夜間予約受け取りシステム」も導入する。公園と保育園に隣接し、付近の商業ゾーンで多くの集客が予想され、住宅ゾーンも若い夫婦や家族層が多いことから、新図書館も子育て層を
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「男の子」「女の子」のみ連続出産→次の子も同じ性別の可能性 浜医大特任講師ら「性比」傾向分析
連続して男の子を産んできた人からは、次に生まれる子も男の子の可能性が高く、女の子のみの場合は、次も女の子が生まれる可能性が高い―。浜松医科大医学部生殖周産期医学講座の宗修平特任講師(42)らの研究グループが、国立環境研究所との共同研究で約10万人を対象とした全国調査のデータを活用し、そんな傾向を確認した。ヒトの性比や妊娠に関する理解が進むことが期待される。研究成果は国際学術誌「プロス ワン」に掲載された。 宗特任講師らは、生まれてくる子どもの性別とその子の兄、姉との性別について関連を調べた。環境省が2010年度から全国約10万組の親子を対象として進めている子どもの健康と環境に関する追跡調
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各国ボーイスカウトと韓国で交流 浜松の団員、市長に報告
ボーイスカウト浜松、浜松東の両地区の中高生らがこのほど、8月上旬に韓国南西部・全羅北道の干拓地セマングムで行われた第25回世界スカウトジャンボリーの参加報告を浜松市役所で行った。 約30人が訪れ、代表生らが中野祐介市長に報告。静岡大付属浜松中3年原野志緒さん(14)はシンガポールのボーイスカウトの団員とワッペンを交換したことを振り返り「見た目やイメージではなく話し合いで相手を理解したいと思うようになった」と語った。 世界ジャンボリーは4年に1度行われ、今回は約4万人の参加者が1~12日にテント生活を送りながら交流する計画だった。ただ、酷暑などの影響で会期は短縮され、各国の代表団も早期撤収
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医師目指す高校生へ冊子 浜松医科大 今年も作成
浜松医科大(浜松市東区)の地域医療学講座はこのほど、医師を目指す高校生らに向けた冊子「医師になる」の2023年度版を作成した。県内の各病院長らのメッセージや県内の医療の現状などを掲載している。 A5判29ページ。20病院の院長らが「病める人を支える強い意志や情熱」「献身的な心」といった医師に求められる資質などをしたためた。医療の現状では、20年の県内における人口10万人当たりの医師数が219・4人で全国40位などというデータを記載。県と県教委が夏休み期間中に県内の各病院で開催している「こころざし育成セミナー」の受講者に配るほか、希望者には郵送にも応じる。 問い合わせは浜松医科大地域医療学
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憧れの看護師 間近で 高校生「大変だけど魅力」 聖隷浜松病院で仕事体験
浜松市中区の聖隷浜松病院で23日、看護師の仕事を高校生が間近で見学する「高校生1日ナース体験」が開かれた。浜松聖星高1~3年の約30人が参加した。 生徒たちは看護師が患者と会話を交わし、体を拭いたり点滴を交換したりする場面を興味深そうに見守った。看護師を目指しているという3年の植田真央さんは「力もいるし大変そうだけど、さまざまな人とコミュニケーションを取って医療に従事する姿は魅力的だった」と話した。 県看護協会が新型コロナウイルスの影響で4年ぶりに開催し、同病院を含む各病院で生徒たちを受け入れた。聖隷浜松病院は7月からこの日までに3日間、生徒たちを受け入れていて県内でも最多クラスの約90
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記者コラム「清流」 安全第一の親子海水浴
8月上旬の休日、家族で牧之原市の静波海岸へ出かけた。浜松市内の自宅から東名高速道を利用して1時間と少し。数年ぶりの海水浴だ。4歳の息子にとっては初めて。晴れ渡った空の下、妻に見守られ、波に揺られながら親子ともども全身真っ黒に日焼けした。 海水浴中、周りを見ると、幼い子にライフジャケットを着せている家族連れがいた。水辺の事故は命に関わる。0歳から水泳教室に通わせている息子にも念のために着用させるべきだったか。反省した。 浜松市浜北区の水泳クラブ「浜北スイミングプラザ」は毎年、着衣泳の教室を開いて子どもたちへの啓発を続けている。親に向けては「水遊び中、子どもから絶対に目を離さないように」とく
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中村家住宅で凱旋コンサート 歌手ERIKOさん 10月開催PR 浜松市西区、重文50年イベント
徳川家康の次男結城秀康が生まれた場所である浜松市西区雄踏町の「中村家住宅」が今年、国指定重要文化財となって50年を迎えたことと、秀康の生誕450年を記念したイベントが10月27~29日、同住宅で開かれる。イベント2日目にコンサートを行う同町出身の歌手ERIKOさん=本紙窓辺執筆中=がこのほど、同区役所でイベントをPRした。 ERIKOさんは10月28日午後2~3時、歴史や古里をテーマにした曲を歌う。「歌を通じ和の心や古里再発見につながれば」と話し、仲井英之区長から「今回に限らず盛り上げに協力してほしい。歌手活動の活躍にも期待している」と激励を受けた。 イベントは「ゆうとうまちづくり協議会
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能と狂言 楽しみ方解説 野村萬斎さん監修公演控え 浜松市中区
狂言師の野村萬斎さんが監修する「アクトシティ能・狂言」(浜松市、静岡新聞社・静岡放送、市文化振興財団主催)が12月17日午後3時から、中区のアクトシティ浜松大ホールで開催される。事前イベントとして基礎講座「これは知らなかった! 能・狂言 とっておきの楽しみ方」が13日、アクトシティ浜松コングレスセンターで開かれた。 観世流能楽師観世喜正さんが、12月の公演で出演する演目「紅葉狩」について解説した。主役の「シテ」だけでなく2番手の「ワキ」も活躍し、鬼退治がモチーフになった比較的分かりやすい作品だと紹介した。狂言師石田幸雄さんも登壇した。 12月の公演は、能の紅葉狩のほか、狂言の演目「首引」
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注染そめ浴衣 涼しげ 浜松学芸高生 踊ってPR 浜松市西区で実演会
浜松学芸高(浜松市中区)の部活動として地域活性化に取り組む「地域調査班」の生徒たちが12日、地元の伝統技法「浜松注染そめ」の浴衣をアピールする実演会を西区の遊園地「浜名湖パルパル」で開いた。 1、2年生18人がコイやミカンをイメージして染めたという涼しげな浴衣を着て踊りを披露した。昭和から令和までの流行歌に合わせ、自分たちで考えた振り付けで手を振ったり、その場で回ったりした。 実演会はお盆休みを利用して県内外から訪れる家族連れらに地場産業を知ってもらおうと開催。衣装は南区の白井商事が協力した。同部活のパフォーマンスリーダーで2年和田優月[ゆづき]さん(16)は「浜松注染を知らなかったと
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浜松市民オケ 27日夏コンサート 本番へ練習に熱 浜松・北区
静岡県西部のアマチュア楽団「浜松市民オーケストラ」が27日午後2時から、サマーコンサート2023(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市北区新都田のサーラ音楽ホールで開く。楽団員たちが練習に励んでいる。 約80人でグリーグのペール・ギュント組曲、ウェーバーのクラリネット協奏曲第1番、カリンニコフの交響曲第1番を披露する。鈴木孝幸代表(62)は「クラシックだからといって緊張せず、気軽に楽しんでほしい」と来場を呼びかける。 全席自由。入場料950円。チケットはアクトシティ・インフォメーションセンターで取り扱っている。 問い合わせは平日午後8~10時と土日祝日の午前8時~午後8時、浜松市民オーケス
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全力野球⚾天国で見てて 6月急逝恩師の教え胸に 浜名ヤンキース全国へ
8月の少年野球全国大会に出場する浜松市浜北区の「浜名ヤンキース」が、急逝した恩師に勝利をささげようと練習に励んでいる。小学5、6年生チームの12人は、4年生以下のチームの監督で6月17日に病気のために亡くなった加藤賢一さん=享年(53)=の指導を受けてきた。「前向きに思い切っていけ」。大舞台での勝負を前に、加藤さんの指導の言葉を改めて胸に刻む。 浜名ヤンキースは1~4年生チームと5、6年生チームの2部制を敷いている。現在の5、6年生は全員が4年生以下チームに所属した経験があり、加藤さんの指導を受けた。主将の内野小6年藤原波琉夢[はるむ]君(12)は「バッターボックスに立つときは、いつも思い
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ちょっと怖い…でも楽しい! スケートボード体験 浜松・船越小
浜松市中区の船越小の4~6年生15人が14日、クラブ活動の一環でスケートボードを同校で体験した。市スケートボード協会会長の近藤哲也さん(34)らに、基本的な乗り方や滑走方法を教わった。 デッキと呼ばれる板の上には片方ずつ足を乗せるよう指導を受けた。デッキを進める「プッシュ」の練習では、板に乗せてない方の足で地面を蹴り、滑り出すと両足を乗せてバランスを取った。スケートボードが許可された市内の公園などの場所も教わった。初めてスケートボードを体験した4年生の田中梨沙さん(9)は「板に乗るのはちょっと怖かったけど、練習したら速く進めるようになって楽しかった」と話した。 体験会は近藤さんが同校出身
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部活地域移行へ協議開始 浜松市 26年以降 まずは休日から
浜松市は13日、市立中学校の部活動の地域移行へ向けた地域クラブ活動協議会を設置し、第1回会合を中区の市教育委員会で開いた。奥家章夫学校教育部長が協議会委員長を務め、有識者、学校関係者、保護者代表らの委員が選出された。2026年9月を目標に、休日の部活動を段階的に地域移行させるための議論を進める。 奥家委員長は、人口減少社会の中で学校単位での部活動の維持が困難になりつつある現状に触れ「生徒が休日を有意義に過ごせる方策を考えたい」とあいさつした。委員たちは、まずは休日の活動について地域移行を試みること、各競技団体、NPO法人、民間団体などが運営し、費用については経済的に困窮する家庭の生徒を支援す
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ICT活用で能力向上 浜松市第4次教育計画策定委 「粘り強さ欠ける」懸念も
2025年度から10年間の「第4次浜松市教育総合計画」の第1回策定委員会が11日、中区の市教育委員会で開かれた。市は学校関係者や学識経験者らでつくる委員に9年目に入っている第3次計画の状況を報告した。 第3次計画期間では、児童生徒のICT(情報通信技術)活用能力について向上が見られた。自分の考えや思いを、パソコンを使った資料や新聞などにまとめて発表できる子どもの割合は20年度の68・9%から22年度は81%まで上昇した。子どもがタブレット端末を使う授業を実施する回数について教員への調査では「ほとんど活用できていない」という割合が21年度の30・3%から22年度は19・8%まで低下した。 報告
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浜松市消防局 救助技術で上位 市長に県大会結果報告 全国など出場へ
6月に静岡市内で行われた第51回県消防救助技術大会で上位の成績を収め、全国大会や関東大会への出場を決めた浜松市消防局の職員たちが4日、市役所で中野祐介市長に大会結果を報告した。 東消防署特別救助隊の池谷将徳さん(30)、伊藤良起さん(26)、金子大希さん(24)は陸上の部で、煙の充満したトンネル内で空気呼吸器を背負って要救助者を助け出す「ほふく救出」の種目で1位になった。8月25日、札幌市で開催される「全国消防救助技術大会」に出場する。 西消防署の西救助隊の恒川大輝さん(29)は水上の部でシュノーケル、フィンなどを装着して水中に取り残された人を助ける「複合検索」で2位。13日に茨城県ひたちな
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同級生の設定 親子で演技や国語、体育学ぶ 浜松でSPAC企画
静岡県舞台芸術センター(SPAC)と浜松科学館は1日、小学生の親子連れが学校の同級生という設定でさまざまな教科を学ぶワークショップ形式のイベント「すぱっくおやこ小学校in浜松」を浜松市中区の同館で始めた。2、8、9日にも行われる。 初日は国語と体育を学んだ。縄を使わず、SPACの俳優らが腕を回すのに合わせて長縄跳びをする演技に挑戦。親が俳優の協力を得て普段の仕事などを即興で演じ、その演技を見た子どもらがライフガードやピアノ講師といった内容を当てるゲームにも取り組んだ。俳優の山崎皓司さんは劇作家シェークスピアの「この世は舞台 人は皆役者」という言葉を紹介し、コミュニケーションの大切さを強調し
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静岡人インタビュー「この人」 指定難病SLEの当事者として社会の理解普及を目指す 池田初美さん(浜松市中区)
全身の倦怠(けんたい)感や発熱、発疹や臓器の炎症などを引き起こす指定難病「全身性エリテマトーデス」(SLE)を患いながらも、県西部を中心に患者、家族らでつくる会「浜松S―FA(エスファ)」の初期メンバーとして活動してきた。6月上旬に浜松市内で行われた設立20周年記念式典では準備、運営を担った。原因不明の病について、悩む人の励まし、社会の理解普及を目指す。58歳。 ―記念式典の感想は。 「事前に新聞などで呼びかけたこともあり、会員以外の人も訪れた。病気への理解を深めてもらうことができたと思う。会の初期から活動に携わる医師からは最新の薬、医療体制などについて講演を聞くことができ、有意義だった
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⚾初の全国へいざ 少年野球・浜名ヤンキース「名前とどろかせる」
浜松市浜北区の少年野球チーム「浜名ヤンキース」の選手らが28日、8月3~7日に徳島県鳴門市で開催される全国大会「阿波おどりカップ全国学童軟式野球大会2023」への出場報告を中区の市教育委員会で行った。 主将の内野小6年藤原波琉夢[はるむ]君(12)が「チームの名を全国にとどろかせる」と意気込み、宮崎正教育長から「100%の実力を出せるよう期待する」と激励を受けた。 チームは5月に静岡市で行われた静岡県大会で3位になり、全国大会への出場を決めた。運営する父母会によると、全国の舞台で戦うのはチーム初。ただ、開催地は浜松市から遠方で、夏休み時期の高額料金での宿泊を伴う遠征のため、負担も大きい。
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SLE患者会 浜松・中区で20周年式典 最新の薬、罹患状況を解説
発熱や全身の倦怠(けんたい)感、皮膚症状や臓器の炎症を起こす指定難病「全身性エリテマトーデス」(SLE)について、静岡県西部を中心に患者、家族らでつくる「浜松S―FA(エスファ)」の設立20周年記念式典がこのほど、浜松市中区のアクトシティ浜松研修交流センターで開かれた。 SLEの治療に長年携わっている御前崎総合病院リウマチセンターの大橋弘幸センター長が、SLEは2千人に1人の割合で罹患(りかん)し、発症の男女比は1対10程度だと説明。症例を示し、炎症を抑える最新の薬についても解説した。 会場には活動20周年の歩みを振り返るパネルや、治療の助成制度に関する資料も展示し、約40人が病気に対す
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間質性肺炎の急性増悪 リスク判断モデル開発 世界初「HALスコア」 浜松医科大・柄山副センター長らグループ
肺がゆっくりと硬くなる指定難病の特発性間質性肺炎で、病状が急に悪化する「急性増悪(ぞうあく)」は致死的な特殊病態であり、予測が極めて難しいとされる。浜松医科大付属病院腫瘍センターの柄山正人副センター長らのグループがこのほど、統計学的な手法を使い、比較的単純な3要素から予測する「HALスコア」を世界で初めて開発した。高額な治療薬の投与や、患者の体に負担の大きい手術をするかどうかの判断の補助に役立つとみている。研究の成果が5月、欧州呼吸器学会誌で公表された。 研究は、487例の患者集団から特発性間質性肺炎の急性増悪について複数のリスク因子を洗い出すことから着手した。ある因子は直接疾患に関わるが
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静大の最新衛星 いつ打ち上げ? JAXA失敗、学生研究に波及 募る懸念も「準備期間増えた」
宇宙航空研究開発機構(JAXA)のロケットの打ち上げ失敗など日本の宇宙開発計画の遅れが、静岡大の超小型人工衛星開発にも影響を及ぼしている。国家レベルではなくとも開発に参入でき、革新的な実証実験を宇宙空間で行うことができるのが超小型衛星の強み。だが、ロケットの打ち上げ自体が減れば、実験機会は減少する。静大生らは限られた学生生活の時間の中で貴重な研究機会が減ることに悔しさを募らせつつ、「準備期間が増えた」と切り替え、前を向く。 静大工学部は2021年1月に、6機目の超小型衛星「STARS―X(スターズエックス)」の開発を発表した。JAXAのロケットで衛星を打ち上げて、宇宙空間を浮遊する宇宙ごみ
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歯と口の健康に関心を 浜松でフェスタ 器具体験やクイズラリー
6月4~10日の「歯と口の健康週間」に合わせて4日、「はままつ歯と口の健康フェスタ2023」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が浜松市内で開かれた。家族連れが歯科衛生への関心を高めた。 中区のクリエート浜松では、唾液を吸い取る「バキューム」や歯石や虫歯を確認する「ミラー」といった歯科医院で使われる器具の体験コーナーが設けられ、子どもたちの人気を集めた。北区のみをつくし文化センターでは歯と口の健康に関するクイズラリー、天竜区役所では啓発パネル展示をそれぞれ行った。
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難病一人で悩まないで SLE患者・家族会「浜松S―FA」設立20年
発熱や全身の倦怠(けんたい)感などを引き起こす原因不明の自己免疫疾患「全身性エリテマトーデス(SLE)」について、県西部などの患者や家族らでつくる「浜松S―FA(エスファ)」が今春、設立20周年を迎えた。当事者同士の交流会や専門医らによる講演を続け、難病と向き合いながら生きる人たちの支えになっている。6月4日には浜松市内で記念式典を開く。会員らは「一人で抱え込んで悩まず、生活を有意義にしていきたい」と活動に励む。 「あちこちに関節痛のような痛みがあり、ベッドから起き上がるのも苦痛だった」。同会に初期から加わる中心メンバーで事務局を務める同市中区の池田初美さん(58)は20年前の発症時を思い
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投資や教育で森林に注目 前田さん天竜材活用へ浜松で講演
官民連携で天竜材の地産地消を推進する「浜松地域FSC・CLT利活用推進協議会」は24日、2023年度総会を浜松市中区のホテルで開いた。林野庁の木育プロジェクトに加わり、各地で出前講座を主宰するなど「山と街をつなぐ顔の見えるきこり」として活動する前田剛志さん(48)=天竜区=が「森の中から街を見る」と題して講演。最近の森林が大手企業の投資先、教育の場として注目されていることを指摘した。 前田さんはきこりとして活動し始めた約20年前、林業が斜陽産業とも言われていたと振り返った。現在は大手企業から持続可能な開発目標(SDGs)に関する事業が森林でできないかと相談を受け、森の中でのワークショップが
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発信源に当たる指導必要 チャットGPT、子どもの利用 狩野芳伸・静岡大准教授
膨大なデータを学習し、質問や依頼に対して人間が回答しているような文章などを提供するプログラム「チャットGPT」。対話型人工知能(AI)などとも呼ばれ、昨秋の公開以降、話題を集めている。学校教育などの面で何が期待でき、どのような課題があるのか。英語や日本語など人間の言語を、コンピューターを使って分析する「自然言語処理」が専門で、講義などでもチャットGPTを扱う静岡大情報学部の狩野芳伸准教授に聞いた。 ―チャットGPTの仕組みはどうなっているのか。 「私たち研究者はチャットGPTのようなプログラムのことを大規模言語モデルと呼ぶ。ある文章について単語を一つ隠し、その単語を当てられるようになる
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“合同練り”待望の熱狂 4年ぶり「オイショ」盛大 屋台輝き増す 浜松まつり2日目
浜松まつりは2日目の4日夕、参加各町が浜松市中区の中心街を練り歩く“合同練り”を4年ぶりに行った。御殿屋台は前日を上回る約60台が集結した。お囃子(はやし)の優美な調べが広がり、街中はまつり一色に染まった。 参加町ごとの多彩な法被姿の町衆がメインストリートの鍛冶町通りを埋め、和太鼓が地を鳴らし、ラッパの高音が空気を裂いた。勇ましい男衆をはじめ、まつり用の化粧を決めた女性、腕を組み笑顔の男女、両親に手をつながれ、興奮気味の子どもたち。練りの大集団は「オイショ、オイショ」のかけ声とともに大通りをゆっくりと進んだ。 日が沈むと、屋台の輝きが増した。お囃子の音は夜風に乗り
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舞い上がれ 171町の大凧青空へ 浜松まつりが開幕
浜松まつりが3日、浜松市南区の凧(たこ)揚げ会場で開幕し、子どもの成長を願う多数の大凧が5月の青空に舞い上がった。夜は絢爛(けんらん)豪華な御殿屋台が4年ぶりに中区の中心街に集結し、引き回しが行われた。主催者のまつり組織委員会は初日の人出について、新型コロナウイルス禍前の2019年を3万人余り上回る延べ75万7千人と発表した。まつりは5日まで。 組織委によると、初日は参加者を含めて凧揚げ会場に32万人、中心街での屋台引き回しに26万人、関連のにぎわいイベントに17万7千人が詰めかけた。 今年のまつりには前年より3町多い171町が参加している。新型コロナの行動制限緩和に伴い、大凧揚げの見せ
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浜松まつり開幕 交通規制5日まで実施 最終日は松本潤さん参加
浜松まつりが3日、浜松市南区の凧(たこ)揚げ会場などで開幕する。同会場周辺と、屋台の引き回しなどを行う中区の中心街は3日間とも、車両通行規制を実施する。最終日の5日は大河ドラマ出演者が登場する「家康公騎馬武者行列」の開催に伴い、アクトシティ浜松の「屋上公園」が立ち入り禁止となる。 アクトシティの指定管理者の市文化振興財団によると、5日は終日、「ショパンの丘」「音楽広場」「いこいの広場」を閉鎖する。高い場所から行列を眺めようとの見物客が殺到すると危険なために、立ち入り禁止を決めたという。 一方、交通規制は3、4の両日午後5~9時と5日午後1~5時がJR浜松駅北側の繁華街周辺。5日は午前11
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不登校の小中学生支援へ 校外教室10カ所目 浜松市南区、5月9日から受け入れ
浜松市教育委員会は5月9日、不登校の小中学生を支援する「校外まなびの教室」の市内10カ所目を南区三島町の元学習塾に開設する。児童生徒の受け入れ開始を前に28日、同所で開所式を行った。 施設名は「おあしす」。周辺地域の10~15人を受け入れる。退職教員や臨床心理士らが指導員を務める。子どもたちは日中を施設内で過ごして自習したり、小中学校の授業をリモートで学んだりする。トランプ遊びなどの交流会もある。 式には小中学校長や自治会役員が出席した。市が運営を委託する中区のNPO法人「はままつ子どものこころを支える会 すまいる」の代表理事で精神科医の大嶋正浩さんが、集団に入るのが苦手で配慮が必要な子
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浜松市小中校 教員働き方改革 DXで業務効率化を 遠鉄システムなど実態調査 市教委に報告、提案
浜松市立小中学校の働き方改革に向けた調査などの連携協定を市教委と結んだ遠鉄システムサービス(中区)と自治体DX(デジタルトランスフォーメーション)支援のガバメイツ(松山市)が26日、2022年度に行った調査結果や実証の報告を浜松市中区の市教委で行った。教員たちの紙による作業を効率化することなどを提案した。 両社は小中14校で教員ら149人への聞き取りなどを行った。中学校では60%、小学校では68%の業務が紙を使っての作業だった。出張などの申請書はパソコンを使って文書を作成し、決裁をオンラインではなく印刷した紙で受けていることや、出勤簿はデジタル画面とともに紙媒体でも確認していることなどが
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カプセルトイに遠州綿紬 常葉大生企画、29日販売 ハンカチで地場産業PR
常葉大経営学部の中津川智美教授のゼミナールに所属する学生たちが、遠州綿紬のハンカチと大河ドラマ「どうする家康」の登場人物を紹介するメッセージカードが入った球状の「カプセルトイ」を商品化した。29日から浜松市中区の遠鉄百貨店本館で販売し、伝統織物の普及と地域活性化につなげる。販売開始を前に26日、市役所で長田繁喜副市長にアピールした。 ハンカチは約40センチ四方。色は紫や、黄色と緑、白と青など10種類ほどを用意した。学生たちの遠州綿紬への思いと、ドラマに登場する徳川家康や井伊直政らの解説文も添えた。 4年生が中心になり、浜北区で遠州綿紬を企画販売する「ぬくもり工房」の協力を受けて約10カ月
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浜松まつり 市の凧、糸目付け 家康公ゆかりの地PR
浜松まつり(5月3~5日)の初日に揚げる浜松市の凧(たこ)の「糸目付け」が22日、南区の浜松まつり会館で行われた。新型コロナの影響で市の凧を揚げるのは4年ぶり。市職員らが凧揚げに必要な糸を、まつり組織委員会企画統制監理部やたこ揚げ経験のあるベテラン職員らの指導を受けながら取り付けた。 今年は大河ドラマの放送を機に「徳川家康公ゆかりの地 浜松」をPRしようと22年に公募で決めたロゴマークを絵柄の「凧印」としてあしらった。糸目付けは開会宣言に合わせて凧揚げ会場で揚げる6帖(2・9メートル四方)と、予備の4帖(2・4メートル四方)の計2枚で行った。6帖凧では、太い親糸3本と細い小糸26本を、バラ
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浜松まつり 交通規制区間発表 5月3~5日
浜松市などは21日、浜松まつり期間中(5月3~5日)の中区中心部の交通規制について発表した。今年は従来の規制に加え、5日に予定する「家康公騎馬武者行列」に対応した規制も一部道路で実施する。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 御殿屋台の引き回しや練りなどを行う3、4の両日は午後5時から9時まで、JR浜松駅北側の繁華街周辺で車両の進入を規制する。 5日については、午後1時から5時までは3、4日とほぼ同じ区域で規制を実施する。ほかに、騎馬武者行列のコースエリア内は午前11時から午後7時まで、車両の通行を制限する。国道257号伝馬町交差点から連尺交差点
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松本潤さんの家康公行列 観覧2千人増、受付24日まで延長 浜松市中心街で5月5日
浜松市は20日、5月5日に中区の中心街で俳優松本潤さんらが出演する「家康公騎馬武者行列」について観覧者の定員を2千人増やして2万2千人にし、観覧の申込受付期間も21日までだったのを24日まで延長すると発表した。 観光・シティプロモーション課によると、全国から定員を上回る応募があり、出演者からも「より多くの人に見てもらいたい」との声が上がった。観覧スペースを精査し直し、安全確保ができると判断して観覧者数の増加を決めたという。
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記者コラム「清流」 年収の壁対策は
一人息子が幼稚園の年中になった。少しずつ成長してきた。妻も息子に付きっきりになるのをやめてパートタイムで働き始めた。そこで頭をよぎるのがいわゆる「年収の壁」だ。 配偶者のいるパートタイム労働者が労働時間を増やすにつれ、社会保障制度や税制度の扶養から外れ、場合によっては手取り年収が減る。配偶者の勤務先からの「家族手当」が打ち切られることもある。年金制度を考えれば、最終的には「働き損」はなくなるとの考え方もあるが、妻のようなパートタイム労働者にとっては不本意ながらの「就業調整」をする理由になっている。 岸田文雄首相もこの「壁」の対策に乗り出す考えを示している。すべての人が働きやすく、かつ公正
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臨床実習で仮想現実技術 “医師の卵”もDX学習【記者コラム 風紋】
医療を学ぶ場にもデジタルトランスフォーメーション(DX)の兆しが見える。浜松医科大(浜松市東区)放射線診断学講座は2022年度から、VR(仮想現実)ゴーグルを臨床実習に取り入れている。2次元画像ではイメージを浮かべにくい医療技能の理解促進に役立てる狙いで、全国的には珍しい試みという。医師の不足や偏在が問題化して久しい。病気を効率よく診断できる医療人の育成が教育機関には求められる。動向に注目したい。 同講座の臨床実習では、VRゴーグル内に人体模型のような立体画像が映し出される。3月の取材時は、画像は動脈瘤(りゅう)の症例を元に作られていた。講師が回転させたり臓器をいったん取り外したりと操作し
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認知症高齢者の便秘改善 排便習慣確立、促進姿勢で効果 聖隷クリストファー大准教授 世界初の実証試験
聖隷クリストファー大看護学部の内藤智義准教授(41)=老年看護学=が、認知症高齢者の慢性便秘の改善法を実証した。排便習慣を確立させ、排便姿勢を促すことで、24時間以内の投薬を行わなくても、残便感なく便を出させる効果があることを世界で初めて確かめた。成果は3月、米国消化器病学会誌で公表された。認知症高齢者のケアに関心が高まる中、患者や介護者の負担軽減につながることが期待される。 内藤准教授は浜松医科大で助教を務めていた2020年7月から21年2月、市内の介護施設6カ所の協力を受けて実証試験を行った。手法は、自然排便に関する国内外の先行研究を基に構築を進めたという。 排便習慣の確立では、便を
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静岡人インタビュー「この人」 2023年各流派合同新春舞踊大会で文部科学大臣賞に選ばれた 北嶋なるみさん(東京都)
3歳の時に祖母の影響を受け、浜松市の舞踊家・花柳絵美舞(えみまい)氏の指導で日本舞踊を始め、1月中旬に都内で開かれた若手の登竜門と位置づけられる大会で最高賞に輝いた。「花柳絵美舞也(えみまいなり)」の名で花柳基(もとい)氏の指導を受けながら活動する。同市東区出身。25歳。 ―最高賞に輝いた感想は。 「幼いときから指導してくださった先生と、現在教えを受けている先生、支えてくれた家族のみんなに感謝している。3回目の挑戦で賞をつかむことができてうれしく思う」 ―今後の目標は。 「今回は通過点でもある。今後も賞に恥じない演技を披露していきたいと思うし、舞台を降りても人として尊敬されるようであ
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浜松大河ドラマ館 来館10万人達成 想定上回るペース
浜松市中区元城町の「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」の来館者数が5日、1月22日のプレオープン以来約2カ月半で10万人に達した。節目の来館者となった愛知県刈谷市の田中央子さん(58)と磐田市出身で中国上海市在住の岡野知子さん(61)の2人に、鈴木康友浜松市長が記念品を贈呈した。 田中さんら2人は友人で、城巡りが趣味のため、浜松城訪問の途中でドラマ館に立ち寄ったという。見学前の突然のセレモニーに驚きながら、岡野さんは「館のセットなどを見ながら、身近な街の歴史を学びたい」と話した。 市観光・シティプロモーション課によると、来館10万人到達は想定より半月早い。市は来年1月14日までの開館期間
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高齢者にこそITを 世界最高齢のプログラマー 若宮さん 孤独感の開放に「必要」 浜松医科大で講演
浜松医科大の次世代創造医工情報教育センターは3月30日夕、「世界最高齢のプログラマー」として知られる若宮正子さん(87)を招いた「アントレプレナーシップ(起業家精神)・データサイエンス教育講演会」を浜松市東区の同大で開いた。若宮さんは「すでにはじまっている未来と日本の今」と題し、孤独感から解放されるために高齢者にこそIT(情報技術)の素養が必要だと指摘した。 若宮さんは銀行員時代に「まだ見ぬ友と交流してみたい」とパソコンを購入。定年退職後は母親の介護を担った。介護従事者の孤独が社会問題化していたが、パソコンを使って友人らと交流していたため孤独感に苦しむことはなかった。 介護体験から高齢者のI
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来季こそV1昇格を ブレス浜松選手ら 市長に誓う
バレーボールVリーグ女子2部のブレス浜松の選手らが3月30日、2022―23シーズンの11チーム中4位という結果を浜松市役所で鈴木康友市長に報告した。 成績は13勝7敗。V1下位チームとの入れ替え戦の権利を争う3位以内のファイナルステージには一歩及ばなかった。シーズン中に試合を観戦した鈴木市長は「スピード感のあるいいゲームを見させてもらった」と励ました。水上真悠子主将は「結果を受け止め、次はV1昇格を目指す」と語り、播磨若奈副主将も「来季は個々の成長をさらに伸ばしたい」と意気込んだ。 (浜松総局・松浦直希)
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臨床実習にVR 浜松医科大 患部立体的に把握
浜松医科大(浜松市東区)の放射線診断学講座は、VR(仮想空間)ゴーグルを使った臨床実習に取り組んでいる。2次元画面では伝えるのが難しいカテーテル治療など医療技能の理解促進に役立てるのが狙いで、全国的にも珍しい試み。医療教育現場でもデジタルトランスフォーメーション(DX)が進み始めた。 3月下旬、同大基礎臨床研究棟で五島聡教授(49)や講師の説明を受けながら、医学科5年の学生たちがVRゴーグルを装着し、関連機材を操作した。浮かび上がった人体模型のような立体画像は動脈瘤(りゅう)の症例から作られている。回転させたり臓器を取り外したりして血管がどうつながっているか、病巣はどこか、どんな治療が最善
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がんの支持療法 医師が動画解説 聖隷浜松病院 来月30日まで配信
聖隷浜松病院は27日、がん治療に伴う副作用を軽減・予防したり、症状を緩和したりする「支持療法」について医師らが解説する動画の配信を始めた。動画投稿サイト「ユーチューブ」の「聖隷浜松病院チャンネル」から4月30日まで視聴できる。 視聴時間は約35分。支持療法に携わる同病院の医師、看護師、薬剤師ががん治療に伴う皮膚のトラブルなどのケアやサポートについて説明する。 問い合わせは平日午前8時半から午後5時まで、聖隷浜松病院がん診療支援センター<電053(474)2614>へ。
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記者コラム「清流」 地下道が楽しくなる絵
浜松市役所前の地下道にかわいらしいイラストが描かれているのをご存じだろうか。市出身のイラストレーター「いきものだもの」さん=本名・大石晃裕=が最近、天竜川や浜松まつりなど市ゆかりの物事を擬人化したアートペイント12点を施した。 「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」のオープンに伴い同館付近の国道152号交差点で予想される混雑の緩和を狙い、官民組織の市創造都市推進会議が同交差点下を通る地下道へ誘導するために企画。大石さんは制作者として協力した。 地下道と聞くと暗いイメージがあるが、かわいらしい絵を見て歩き、市の特産品や行事にあらためて気付けるという試みは、このところ運動不足気味の住民の1人と
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「目の前の困っている人に全力尽くす」 トルコ地震救援活動 聖隷浜松病院の伊良部さん
死者5万人以上、負傷者11万5千人以上の被害が出たトルコ・シリア大地震の被災地で2月23日~今月9日、聖隷浜松病院(浜松市中区)医師の伊良部真一郎さん(43)が国際緊急援助隊の一員として活動した。23日に同病院で静岡新聞社の取材に応じ、過酷な環境下で被災者の命を守る活動に携わった経験を振り返りながら「医師の基本に立ち返ることができた」と語った。 伊良部さんは同病院で肝胆膵外科と外傷救急外科の主任医長を務める。国際貢献に関心があり、海外支援の医療チームに以前から登録していた。援助隊としての海外活動は今回が初めてで、震源地に近いトルコ南東部のガジアンテプ県オーゼリー地区に派遣された。 地震が
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静大・浜医大再編 医療俯瞰する人材育成、異分野連携 浜松でシンポ 新大学の構想示す
静岡大と浜松医科大は21日、「第2回医・工・情報の異分野連携シンポジウム」を浜松市中区のアクトシティ浜松で開いた。両大の運営法人を統合し、大学再編を実現した際に浜松地区に設置する新大学について、次世代産業の創出につながる競争力の高い教育を提供する構想をあらためて示した。 浜松医大の今野弘之学長は浜松地区の新大学では医療、工学、情報の連携や、横断的な研究が加速すると指摘し「斬新で魅力的で(学生や研究者から)選択される大学になる」と強調した。 浜松医大や静岡大工学部、情報学部の研究者らは、工学や情報学的見地で医療を俯瞰(ふかん)できる人材の育成や、ナノテクノロジー(超微細技術)をバイオ・医療
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浜医大 236人巣立ち 敬愛される医療人へ
浜松医科大(浜松市東区)の2022年度卒業式が16日、同市中区のアクトシティ浜松で行われた。医学科117人、看護学科67人、大学院52人の計236人が旅立ちの日を迎えた。 今野弘之学長は卒業生に学位記を手渡し「今こそ正しいことをするときだ」という意味の英語の言葉を贈った。「彩り豊かな人生を送り、世のすべての人に敬愛される医療人になって」とも語り門出を祝った。医学科卒業生代表の森智香子さん(24)は「6年間学んだことを最大限生かし、医療の一端を担う人間として今後も努力する」と誓った。 新型コロナウイルスの感染防止対策として21年度卒業式に続き、保護者の出席は各学生1人に限定された。 本年
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第1回浜松やらまいか文学賞 岐阜の高校生最優秀
高校生を対象にした「第1回浜松やらまいか文学賞」(静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式がこのほど、浜松市中区で開かれた。最優秀賞は岐阜県瑞穂市の高校2年大洞美結さん(17)の「てんちゃんと空のかけら」が選ばれた。 大洞さんの作品は、少女の「てんちゃん」が天気を自由に変えられる画用紙のような道具を拾い、不思議な体験をする物語。小学校の国語教員を目指しているという大洞さんは「受賞できてとてもうれしい。自信につながった」と喜んだ。 優秀賞は茨城県の高校2年石井彩音さん、佳作は浜松市の浜松東高3年鈴木隆之介さん。受賞作品は、2023年度に行う第2回の入選作品とともに冊子にまとめられる。 同文学賞
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重要インフラ整備、優先を 浜松市包括外部監査人 防災巡り報告
浜松市包括外部監査人の岡野英生公認会計士が14日、2022年度のテーマ「防災および危機管理に関する事務の執行について」の監査結果を鈴木康友市長に報告した。危機回避にとって有効な施策を絞り込み、重要インフラを優先的に整備することなどを求めた。 市は「市強靱化(きょうじんか)計画」の中で、避難所の安全確保ができない事態を防ぐため、避難所に指定されている学校施設に設置済みのガラス飛散防止フィルムを更新する目標を掲げる。2019~21年度はいずれも目標値100%を達成した。報告書では、フィルムの耐用年数は10年以上と長いことから、効率的で効果的に強靱化を進めるためにフィルムの更新は同計画からは削除
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地下道アートで明るく ギョーザやバイク描く 浜松市役所前 イラストレーター大石さん
イラストレーター「いきものだもの」として活動する大石晃裕さん(39)=浜松市出身=が3日、中区の市役所前地下道でアートペイントの制作を始めた。地下道の壁にギョーザやオートバイなど浜松ゆかりの題材を描いて明るく楽しい雰囲気を創り出し、地上の国道152号交差点横断歩道の混雑緩和を目指す試みに協力する。 初日は、地下道の壁にプロジェクターで投影したイラストに沿って、ペンで下書きした。描くキャラクターはギョーザ、バイク、天竜川など12点。17日までにペンキで彩色し、いずれも幅1・6メートル、長さ1メートルほどの作品に仕上げる。 アートペイント事業は市創造都市推進会議が「アートの力でまちを元気にし
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「JFL優勝目指す」 ホンダFC主将ら 浜松市役所で抱負
サッカー・日本フットボールリーグ(JFL)ホンダFCの選手らがリーグ開幕を前に3日、地元の浜松市役所に鈴木康友市長を訪ね、「優勝を目指す」と抱負を伝えた。 小林秀多監督はリーグ3位という昨季の成績に触れ、「あと一歩だった。今季はワンチームのスローガンで上を目指す」と意気込みを語った。松本和樹主将は「優勝に向けて、選手は一つになっている。浜松を盛り上げたい」と強調した。鈴木市長は「ぜひ頑張ってほしい」と激励した。 同FCの開幕戦は12日午後1時から、ホンダ都田サッカー場で沖縄SVと対戦する。
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「森の石松」と浜北 伝承に危機 コロナ、会員高齢化… 周知活動に限界も
清水次郎長の子分で年配者を中心になじみの深い侠客(きょうかく)の「森の石松」。浜松市浜北区で別の侠客に討たれたとされ、区内には石仏があるが、地元でも知る人は少なくなっている。一部の住民グループは新型コロナウイルスの感染拡大で中断していた周知活動を再開した。ただ、会員の高齢化などで取り組みの拡大は難しくなっている。 1月下旬、遠州鉄道美薗中央公園駅と小林駅間にある道本子安堂を、地元のボランティアグループ「遠州山辺の道の会」が街歩きイベントの一環で紹介した。安置された森の石松のための石地蔵は首がなく、ばくちに強い石松の伝説にあやかろうと、一部が削られ、持ち去られたとみられる。同市南区の馬渕豊
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記者コラム「清流」 誰もが活躍できる街へ
浜北支局でかつて現像室だった部屋を整理していると、古い新聞が見つかった。今は管理職の先輩が若い記者だったとき、同僚らが彼のために作った「結婚新聞」だった。 祝意を示す署名入りのコメントもいくつかある。男女両方から寄せられた。ただ、女性の多くは定年を前に退職していた。1980年代後半、当社が女性記者を正式採用し始めたころ。当時は社も周囲も戸惑いがあったと社の歴史を知る大先輩らに聞いた。当時の若い女性記者らは、思うように活躍できる機会を得るのが難しかったのだろうか。 3月から浜北支局を離れ、浜松市政を担当する。ジェンダー平等が社会全体で強く意識されるようになったのは最近だ。当社は当然、この街
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北嶋さん(浜松市出身)文科大臣賞 日本舞踊登竜門 3度目挑戦で頂点
浜松市出身の日本舞踊家・花柳絵美舞也(はなやぎ・えみまいなり)さん(25)=本名・北嶋なるみ=が1月中旬、都内で開かれた2023年各流派合同新春舞踊大会(文化庁、公益社団法人日本舞踊協会主催)で最高賞の文部科学大臣賞に選ばれた。 同大会は若手舞踊家の登竜門に位置づけられ、今回の応募総数は45人。 北嶋さんは祖母の影響を受けて3歳で日本舞踊を習い始めた。日本大芸術学部を卒業し、現在は花柳基(はなやぎ・もとい)氏の指導を受けている。 同大会3回目の挑戦で初めて頂点に立ち「非常にうれしく、支えてくれた人たちに感謝している」と感想を話す。「演技中だけでなく舞台を降りたときでも賞に恥じない姿でい
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研究成果を披露 小中生理科プレゼン入賞・土本君(聖隷クリストファー小) 浜松市へ改善案も
小中学生理科研究プレゼンテーションコンテスト(トップガン教育システム協議会主催)に2年連続で入賞した聖隷クリストファー小6年土本桔平君(12)がこのほど、浜松市中区の市役所鴨江分庁舎を訪ね、研究成果を市環境政策課の職員に発表した。 土本君は、人工芝が海に流れ出て環境汚染につながる問題を2年間研究した。同校の人工芝グラウンドの側溝に網を張り、人工芝の年間流出量を推定。同校から海までの流出ルートも確認した。国や行政には、人工芝の規制や張り替えの助成を提案した。 同課は市内の一部の運動施設に人工芝の流出防止ネットを張っていると紹介。加藤雄一・環境共生グループ長は「より多くの人にこの問題を伝えて
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区画整理事業、完成祝う 浜松市浜北区 西美薗西の組合解散式
浜松市浜北区の市西美薗西土地区画整理組合は23日、事業完成・組合解散記念式典を同区の浜北文化センターで行った。2001年度から22年度までの21年間にわたる事業の完成を祝った。 冨永喜久治理事長は「皆さんの理解と協力のおかげで事業が完成した。地域がますます快適で安心して暮らせるよう祈念する」とあいさつ。鈴木康友市長は「利便性の高い街ができた」と祝意を述べた。事業経過が報告され、事業協力者らに感謝状が贈られた。 西美薗西土地区画整理事業は、浜北区西美薗地区の約9万平方メートルで12路線の区画道路の整備、公園の設置、68戸の建築物移転などを行った。地区内の人口は約850人。総事業費は約23億
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「今できること挑戦を」 小説家・いぬじゅんさん講演 浜松の北浜中
浜松市在住の小説家いぬじゅんさんがこのほど、浜北区の北浜中で行われた立志の集いに合わせて講演した。2年生約230人に向け、仕事のやりがいを語り、今を大切に生きるようエールを送った。 いぬじゅんさんは小説家のほか、主任ケアマネジャー(介護支援専門員)として介護の仕事にも携わっていると自己紹介。中学時代は「勉強を頑張り、どんな職業にも就けるようにしよう」と考えていたと振り返った。 小説家としての活動について、失恋した友人を励まそうと恋愛小説を書いたのが最初だったと説明。子どものころは小説家になりたかったわけではなかったとも明かした。生徒たちに「好きだったことも苦手だったことも今の自分をつくっ
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環境と食、弁当から考える 浜松・浜北の啓発団体 小学校に配達の昼食好評
環境啓発などに取り組む浜松市浜北区の一般社団法人「ローカルアクションハママツ」が昨年10月から、栽培や飼育にこだわった食材を使った「オーガニック弁当」を昼食として聖隷クリストファー小(北区)に届けている。静岡県内では珍しい試みといい、食育につながる点などが好評で、定着してきた。 弁当は市内近郊の有機農法の野菜を使う。肉は過度なストレスを与えない「アニマルウェルフェア」に配慮して飼育されたニワトリを使用する。 週5日のうち、木曜は動物由来によらない「ビーガンメニュー」。弁当箱は児童が自宅に持ち帰り、翌日に校内で回収する。山下浩校長補佐は「弁当の食べ具合から親が子の様子を把握でき、食材も珍し
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浜松のJAみっかび柑橘選果場 野村農水大臣視察
野村哲郎農相が11日、浜松市北区三ケ日町のJAみっかび柑橘(かんきつ)選果場を視察した。果樹農業の生産性向上、生産基盤強化に役立てる狙い。 同JA役員らに案内され、人工知能(AI)を搭載したセンサーによってミカンが識別される様子などを見て回った。同JA役員や生産者との意見交換にも臨んだ。出席者からは、肥料高騰対策や農業の担い手支援を求める意見が挙がった。同JAの井口義朗代表理事組合長は選果場の設備が、人材不足への対応や生産者の労力軽減などに役立てられていることを強調した。 野村氏は「農家の皆さんが精魂込めたミカンが正しく評価され、消費者に届くシステムだ。(生産者と消費者)どちらも安心でき
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スケボーパーク運営、浜松の近藤さんが法人設立 市街地活性にも
浜松市南区卸本町のスケートボードパーク「ヌートリア」を運営する若いスケーターらが本年度、法人を設立して活動の幅を広げている。「ORS クリエイティブディストリビューション」の名で継続的にスケボー教室を開き、市街地の文化イベントにも携わる。代表の近藤哲也さん(34)=同市中区=は「ふるさとの浜松を若者が夢を持って暮らせる街にしたい」と励む。 1月中旬の日曜。近藤さんや20~30代のスケーターが主に初心者を対象に指導する週末恒例の教室が開かれ、小学生や未就学児らが参加した。2022年末から通う松本蒼央[そう]ちゃん(5)は「ちょっとぐらぐらするけど楽しい」と笑顔で話した。 平日もほぼ毎日ヌ
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すごろくで防災楽しく 浜北北部中生 学んで“ゴール”
浜松市浜北区の浜北北部中で2日、防災講座が開かれた。1、2年生約400人が東区のNPO法人「積志かがやきカフェ」の作成した「防災すごろく」を体験した。 防災すごろくは、サイコロを振って「津波てんでんこの意味は」などのクイズに答えたり、防潮堤の意義について考えたりするますに止まりつつポイントを集め、駒をゴールへと進めるゲーム。タブレット端末でかざして表示された長文の解説を読むますもあり、生徒たちは楽しみながら防災について学んだ。 同法人の河合洋子理事長は東日本大震災が起きたばかりの被災地の写真も生徒たちに見せ「大地震はあす起きてもおかしくない。絶対犠牲者にならないで」と呼びかけた。
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静岡人インタビュー「この人」 地域の中学生らに演劇を指導する大学サークルの代表を務める 河原崎茜さん(浜松市中区)
静岡文化芸術大のサークル「ぷちまり」の代表として演劇のワークショップに励んでいる。昨秋にはサークルの仲間と一緒に浜松市浜北区の中学生たちを指導する「お芝居プロジェクト」を約1カ月にわたって展開。生徒たちとオリジナル脚本による芝居を同区の北浜南部協働センターで共演し、住民らの注目を集めた。御前崎市出身。同大文化政策学部2年。20歳。 ―お芝居プロジェクトを振り返って感じたことは。 「サークルの仲間の中には中学生相手に演技指導をした経験のない人もいて、教え方を戸惑うことはあった。ただ、生徒たちとどんな芝居を作りたいかや、どこで笑いを入れようかなどを話し合うことで演劇の可能性や自由さをあらため
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満蒙開拓体験を著作化 95歳長谷川さん(浜松市浜北区) 市内書店で近く発売
浜松市浜北区の長谷川鐡雄(てつお)さん(95)の手記を元にした本「満蒙(まんもう)開拓と浜松」が近く、市内の書店で発売される。長谷川さんが中学校を卒業して単身で渡った中国大陸での体験を資料とともに掲載した。 長谷川さんは龍池村立龍池国民学校(現在の北浜東小)高等科を卒業した1942年3月、満蒙開拓青少年義勇軍訓練所に、6月に満州の黒河省大額訓練所に入所、45年5月には北安省北斗開拓団に入植した。同年8月13日に招集され、終戦後は新京(現在の中国・長春市)に逃れ、46年7月に引き揚げた。帰郷後は三方原地区の開拓に携わり、旧浜北市役所に勤務した。 本は長谷川さんが家庭の事情などで満蒙開拓青
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春季大祭に合わせ門前市 地元参拝者らにぎわい 浜松・浜北区
浜松市浜北区の小松商店連盟はこのほど、秋葉神社小松鳥居の春季大祭に合わせた門前市を同区小松の同鳥居前の広場で行った。札や正月飾りを納めた参拝者らが立ち寄って買い物を楽しんだ。 8店舗が総菜や野菜、雑貨を販売した。寒風の吹く中での開催となり、来場者の多くが温かい食べ物を買い求めていた。門前市は地域のにぎわいづくりにつなげようと昨年から始めた試み。出店した雑貨などの販売店「十八屋」の竹内尚彦さん(53)は「門前市に来てくれたお客さんが普段から地域の商店に親しんでもらえるようにしたい」と話した。
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危険箇所マップに 交通事故ない赤佐にしよう 浜松市浜北区、全戸配布へ
浜松市浜北区赤佐地区の交通事故の危険性が高い場所をまとめた「赤佐地区交通危険箇所マップ」が完成し25日、住民たちへの贈呈式が同区の中瀬協働センターで行われた。 マップはA3二つ折り。五差路交差点や丁字路交差点など車両同士や歩行者との事故が多い場所、多くの生徒が登校時に利用する横断歩道などを地図上に写真付きで示した。6800部を同地区で全戸配布するほか、集会所などにも置く。山内正隆会長(66)は贈呈式で単位自治会の役員や小中学校の担当者にマップを手渡し「危険なポイントとして挙げているのは住民もよく利用する脇道が多い。あらためて気を付け、事故のない地域にしよう」と呼びかけた。 危険箇所マップ
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対面が魅力 さいころRPG 浜松の同好会「あどりぶ」20周年
魔物を倒したり宝を集めたりといったシナリオを、数人で卓を囲みさいころを振るなどして進めるゲーム「テーブルトークRPG」の同好会「あどりぶ」(浜松市浜北区)が2023年春、設立20周年を迎える。スマートフォンやパソコンのオンラインゲームが活況で、遊びでも対面のコミュニケーションが減る中、顔が見える仲間づくりの場を提供し続けている。 同区の浜北文化センターで1月下旬に開かれた住民グループの合同発表会。高齢者の趣味の作品展示が中心で、あどりぶの出展ブースは異彩を放ったが、代表の堤信和さん(49)=同市天竜区=の熱心な説明に来場者は聞き入った。同市浜北区の有野兵さん(80)は「40代の息子が同じゲ
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地域活性へ方策学ぶ 浜北商工会が賀詞交歓会
浜北商工会の新春賀詞交歓会が19日夜、浜松市浜北区の複合施設なゆた・浜北で開かれ、浜松商工会議所女性会の元会長で起業家支援などに携わる佐藤和枝さんが講演した。需要を先読みしたビジネスの経験を語り、今後の地域活性のためのキーワードに「女性リーダー」「共感力」「多様性」を掲げた。 佐藤さんは1991年に起業。主婦の困り事を解決しようとハウスクリーニング業を始め、地方でもマンションが建つようになったことで一戸建て住宅のような収納スペースが不足すると考えてレンタルスペース業も手がけた。代表権はすでに息子に渡したが、当時意識したポイントとして「在庫を抱えないことと既存の顧客が継続して利用してくれるこ
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まるごと文化フェス開幕 60団体が成果発表 浜北区、22日まで
地域で活動する団体が日頃の成果を発表する「はまきたまるごと文化フェス2023」(浜松市文化振興財団・なゆた浜北共同事業体主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が21日、浜北区の浜北文化センターと複合施設なゆた・浜北で始まった。約60団体が22日まで、ステージ発表や作品展示などを行う。 浜北文化センターでは初日、大ホールで踊りや楽器演奏が披露され、会議室などに絵手紙や水墨画といった作品が並んだ。正面入り口付近では野菜や茶、雑貨なども販売された。 同イベントは2022年、両施設の周年記念イベントとして行うはずだったが、新型コロナウイルスの影響で中止した。
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記者コラム「清流」 中学教員の多忙
2~3月に行われる県中学選抜野球に出場するいくつかの中学を取材し、教員の多忙さを改めて感じた。 まず教員にアポイントを取るのが難しい。授業時間外も下校指導、給食指導があって連絡が取りづらい。さらには三者面談や出張もある。面会できた教員たちは生徒一人一人のことをよく見ていて、取材自体はスムーズだった。教員の一声で素早く動き、はきはきとあいさつする生徒たちもすがすがしく、いい信頼関係を思わされた。 子どものスポーツの地域移行を求める意見はあるが、部活も教育の一環という考え方もあり、一朝一夕には進まなさそうだ。ただ、教員に負担がのしかかる教育現場が疲弊しつつあることも別の取材で感じている。地域
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ユニーク洋ラン 164点新春展示会 浜松市浜北区で22日まで
第22回新春洋蘭(らん)展(静岡新聞社・静岡放送後援)が21、22の両日、浜松市浜北区新原のやまはる園芸で開かれる。市内を中心に25人が164点を展示する。 愛好家でつくる「浜松蘭友会」による審査も行われた。最高賞の市長賞は中区の若宮実さん。花弁の一部が袋状で「天使のスリッパ」と呼ばれるパフィオペディラムのうち、リーアナムという品種の花を出した。静岡新聞社・静岡放送賞は同区の加藤百合さん。 花弁の形がドレスを着た女性が踊っているように見えるオンシジウム、花の咲き方が三角形になったリカステなどユニークなランもある。河村賢治園主(49)は「見応えのある花がそろった」と来場を呼びかけている。
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アカガエルの産卵本格化 雨少なく例年より遅め 浜北区の森林公園
浜松市浜北区の静岡県立森林公園でこのほど、県絶滅危惧2類に指定されているニホンアカガエルの産卵が本格化した。13日夜に降った雨の影響とみられる。 同公園によると、ニホンアカガエルは他のカエルと比べて最も早い時期の早春に産卵し、その後は再び冬眠する。産卵行動は雨の夜に活発になるが、今年は雨が少なく、例年に比べて2週間ほど遅れた。体外受精のため、メスの回りに複数のオスが集まる姿は蛙(かわず)合戦などと呼ばれる。2月までは産卵が続きそうだという。 ニホンアカガエルの好む水田などの里山環境は近年、減少傾向にある。公園自然解説員の瀬下亜希さん(54)は「森林公園はボランティアの協力でニホンアカガエ
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児童サッカー熱戦 浜北で「Hamamatsu BMW CUP」
小学2年生以下のサッカー大会「第8回Hamamatsu BMW CUP サッカー大会」(静岡県サッカー協会西部支部など主催)が15日、浜松市浜北区の浜北平口サッカー場で開かれた。県西部の24チームが熱戦を展開した。 今回は密を避けて新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、8チームずつのトーナメント方式で開催した。
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森林公園の豊かな自然、油彩や水彩で 浜北で「描く会」絵画展
静岡県西部の絵画愛好家グループ「森林公園を描く会」の第8回作品展が14日、浜松市浜北区の県立森林公園バードピア浜北で始まった。園内の風景画を中心に36点を22日まで展示している。水曜休み。 アカマツの群生林や黄葉したイチョウの並木道を油彩や水彩で表現。バードピア浜北の建物とともに木々や散策者を描き、園内の穏やかな雰囲気を表した作品もある。 同グループを指導する鈴木正善さん(80)は「作品展も8回目になり、初期に比べると出品者のみなさんが個性を出して描けるようになった」と話す。
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3年ぶり大祭にぎわう 浜松市浜北区・庚申寺
浜松市浜北区宮口の庚申(こうしん)寺で8日、初庚申大祭が行われた。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。境内でのイベントもあり、地元住民らでにぎわった。 参拝者は祈願を受けたり、サルの石像をなでたりして健康長寿を願った。軽食や雑貨の販売、アクセサリー作りの体験会、特設ステージでの楽器演奏といった催しには、子ども連れらが楽しむ姿が見られた。家族で参拝した麁玉中1年甲斐隆真さん(13)は「一年を健康に過ごし、取り組んでいる陸上競技でもいい記録を出せるよう祈った」と話した。 初庚申大祭は、かつての暦の「庚申(かのえさる)の日」に人の中にすむという虫が出てきて天帝に悪事を告げるのを防ごうと眠
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3年延期の静大衛星「蓬莱」 今年打ち上げへ 教授らが見通し
静岡大工学部が開発し、宇宙空間への放出延期が続いていた超小型人工衛星「蓬莱(ほうらい、正式名称・STARS―Me2)」について同大は8日、国際宇宙ステーション(ISS)への打ち上げが2023年中の見通しだと明らかにした。開発計画を発表した19年時点は20年度中の打ち上げ予定だったが、コロナ禍などの影響を受けた。 蓬莱は10センチ角。宇宙デブリ(ごみ)の除去や宇宙エレベーター開発に向けた実験を行う。計画発表時は4機目の静大衛星として紹介された。 開発を主導した能見公博教授らによると、新型コロナウイルスの感染が拡大して設計などで遅れが出た。この間にISS行きロケットに持ち込める超小型衛星の数
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110番の日啓発 音楽隊演奏も 浜北署
浜北署は7日、「110番の日」の啓発行事を浜松市浜北区の商業施設プレ葉ウォーク浜北で開いた。 不要不急の用件は相談ダイヤル「#9110」を利用するように署員が呼びかけ、啓発品を配った。 このほかパトカーの乗車体験があり、子どもたちの人気を集めた。県警音楽隊は静岡県ゆかりの民謡やアニメソングなどを行進曲風にアレンジして奏で、カラーガード隊も息の合った動きを披露した。華やかな演奏に買い物客らが見入っていた。
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古民家貸し出し 事業手助け 浜北の小西さんらNPO設立 展示や販売会「人生充実の支えに」
浜松市浜北区で活動する女性たちが2022年秋からNPO法人「LOKAHI(ロカヒ)」を設立し、同区中瀬の古民家1棟をレンタルスペースとして運営する事業を始めた。和室やダイニング5室ほどをイベント開催や雑貨の展示販売スペースとして貸し出している。 古民家は築約60年、木造平屋建て約160平方メートル。1室1時間あたり千円から利用できる。これまでにヨガや美容関係のイベントが行われた。NPO法人理事長の小西雅子さん(44)=同区=が不動産関係の仕事の人脈を生かして古民家を借り受けた。 小西さんは複数のブースが出るようなイベントが好きで、運営を手伝うこともある。そんな中、女性出展者らから「事業
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手まり460点 色鮮やかに 浜松市浜北区、1月4日から
万葉の森公園(浜松市浜北区)の手まり作り教室に通う生徒らの作品展が1月4日から2月7日まで、同公園資料館で開かれる。生徒らがこのほど、展示品約460点を飾り付けた。 手まりは発泡スチロールやもみ殻を芯にして糸を巻き、さらに刺しゅう糸で模様を付けて仕上げる。大きさは2~30センチ。新年の開催にちなんだ色鮮やかな作品が並ぶ。講師の松下由美子さん(67)は「手まりは色の使い方が重要で、今回は華やかさを出せるように指導した」と話す。 月曜休館。月曜が祝日の場合は開館し、翌日が休館となる。
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冬至にゆず湯 浜北・あらたまの湯 入浴客「気持ちがいい」
浜松市浜北区の温泉施設「あらたまの湯」で22日、冬至に合わせてゆず湯のサービスが行われた。訪れた人たちがかんきつの香りを楽しみながら体を温めた。 ゆず湯には血行促進作用があるとされ、同施設は冬至に合わせて毎年ユズを湯船に浮かべている。今年は約40キロを用意した。北区の佐々木宣恒さん(80)は友人と楽しみ「いい匂いで風呂も温かく、気持ちがいい」と目を細めていた。
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ヤマハ野球部 基本を伝授 浜北で小学生対象に教室
浜北伎倍ロータリークラブは18日、第17回浜北学童野球教室を浜松市浜北区の浜北球場で開いた。開催は新型コロナウイルスの影響で3年ぶり。区内の小学生チーム6団体の約150人がヤマハ野球部の選手、スタッフの指導を受けた。 参加者は基本的な動きを中心に、フォームなどを間近で確認してもらった。守備練習はポジション別で、内野手はゴロに対して早めに補球体勢を取ることなどの助言を受けた。ヤマハの選手たちから「いいぞ、うまいぞ」などと褒められ、うれしそうな表情を浮かべる参加者もいた。
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クリスマス・マーケットにサンタ登場 浜松「なゆた・浜北」
浜松市浜北区の複合施設なゆた・浜北で17日、クリスマスイベント「クリスマス・マーケット2022」が開かれた。 リサイクル雑貨などを購入できる「ピタゴラス浜北」を主宰する太田喜久子さん(59)が、長年暮らした英国での経験やドイツ出身の夫ステファン・ラックスさん(57)の意見を参考に企画した。 クリスマスリースなどの雑貨や地酒、軽食を販売したほか、地元のコーラスグループがアカペラでクリスマスソングを歌うチャリティーコンサートを行った。ラックスさんはサンタクロースの格好で記念撮影に応じ、来場者を喜ばせた。 太田さんは「多くの人が協力してくれた。来場者もみんな楽しんでくれたようでうれしい」と話
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鉄分、ビタミン補給に「健康スムージー」いかが ブレス浜松ら3団体が開発
バレーボールVリーグ女子2部のブレス浜松と聖隷福祉事業団、キッチンカー事業などを手がける「Food Office(フード・オフィス)ハチドリ」の浜松市内3団体が、健康飲料のスムージーを開発している。浜北総合体育館(浜北区)で15日、ブレス浜松の選手が試飲した。 3団体は市民の健康増進などが目的の官民団体「浜松ウエルネス推進協議会」に参画する。スムージーは選手の健康診断で分かった鉄分不足や、若い女性を中心に足りないと指摘されるビタミン、エネルギーなどを補うのが狙い。味はコマツナとニンジンの2種で、飲みやすさに配慮し果物ジュースも混ぜた。 試飲会には水上真悠子主将、播磨若奈選手らが参加。水上
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フリーマーケットやホットワイン楽しんで クリスマス市 浜松市浜北区で17日
浜松市浜北区の複合施設なゆた・浜北で17日午後3~8時、フリーマーケットやホットワインを楽しむ「クリスマスマーケット2022」が開かれる。 フリーマーケットは子ども服、雑貨、小物などが出品される。飲み物は花の舞酒造(同区)の協力でスパークリング日本酒なども販売。クリスマスリースを作るワークショップ、住民有志の慈善コンサートなどもある。 イベントは、リサイクル雑貨などを購入できる「ピタゴラス浜北」を同施設近くで主宰する太田喜久子さんが、英国で長年暮らした経験やクリスマスマーケットの本場であるドイツ出身の夫の意見を元に初めて企画した。問い合わせは太田さん<電070(4166)4936>へ。
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公園の落ち葉清掃 浜北ロータリークラブと北浜中生
浜北ロータリークラブ(RC)は11日、浜松市浜北区の美薗中央公園で近くの北浜中の生徒たちと恒例の清掃活動に取り組んだ。同RCの会員と同校の1~3年生約230人が参加した。 参加者は落ち葉を集めて袋にまとめ、散策路のごみも拾った。同RCの森島康之青少年奉仕委員長は「生徒たちも参加してくれたおかげで大量の落ち葉がきれいに片付いた」と話した。
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景色や動物捉える 愛好家が写真展 浜松市浜北区のバードピア
浜松市内の写真愛好家でつくる「道草写真クラブ」の作品展が10日、浜北区の県立森林公園バードピア浜北で始まった。県内外で撮影した25点が並ぶ。18日まで。水曜休み。 河津町の七滝高架橋とサクラを広角レンズで捉えたり、山梨県富士河口湖町で鮮やかな赤色のコキアと富士山を一緒に撮ったりした。雪の中を歩くシマウマの写真は、豊橋市の動物園に何度も通ってシャッターを切ったという労作。岩下孝世話人(69)は「新型コロナウイルスの行動制限が緩和され、各地の写真スポットでいい場面に出合いやすくなった」と話す。
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芝居から表現力学ぶ 中学生が発表会 静岡文化芸術大生が演技指導
浜松市浜北区の浜名、北浜、北浜東部中の生徒が静岡文化芸術大の学生から演技の指導を受け、自己表現などを学ぶ「お芝居プロジェクト」の発表会がこのほど、同区の北浜南部協働センターで開かれた。生徒と学生計13人が演技を披露した。 昔話や戯曲を題材に、ユーモアを交えて数分の芝居に仕立て直した3本を披露。大きな身ぶり手ぶりととともに若者らしい言葉遣いでせりふを発し、見物に訪れた住民らを楽しませた。同プロジェクトは市と市内大学の連携事業の一環。生徒たちは10月下旬から週末に3回、学生サークル「ぷちまり」から身体表現やアドリブ、台本を考えるための対話などを教わった。浜名中3年伊藤雅さん(15)は「以前は人
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技術応用、スケボー施設造り 大村組(浜松市浜北区)/大村幸治社長【キーパーソン】
本業の土木工事技術を生かしてスケートボード施設造りに携わる。7月には本社敷地内にスケートボードのできるカフェを併設した。東京五輪での日本人スケーターの活躍以来、若者を中心に人気が高まったこともあり、スケートパーク建設について官民から相談を受ける。スケート文化に対する理解促進や地域経済への影響について考えを聞いた。 ―カフェオープン後の地域への影響は。 「カフェ運営は市内の飲食店オーナーも協力してくれている。スケボーをしない住民たちも利用し、地元政治家や行政担当者の視察も受け入れた。スケーターへの理解促進に一役買ったのでは。当社敷地にあるおわん型のスケボー用ボウルは底が浅いのが特徴で、県外
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東日本マスターズ陸上でV 消防職員の金子さん、美薗RC小中生と練習励む 浜松
浜松市東消防署の職員金子徳志(のりゆき)さん(43)=浜北区=が、このほど相模原市で行われた第23回東日本マスターズ陸上競技大会の800メートル走で優勝した。 大会では2分13秒と自己ベスト記録で走りきり、妻と3歳の長男の祝福を受けた。地元の美薗ランニングクラブに所属し、週に4日ほど、同クラブの小中学生と浜北区の美薗中央公園でダッシュやインターバルトレーニングをしている。本格的に競技を始めたのは約4年前。「個人競技でありながら仲間と励まし合い、実力を高めることができるのが魅力」と話す。 今後は全国大会での活躍を目指す。東日本大会の優勝記念メダルを手に「家族の理解とクラブの監督、コーチの指
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醤油醸造所を見学 大きなおけに驚き 浜北区の小学生
浜松市浜北区の浜名協働センターは26日、同区小松の明治屋醤油(しょうゆ)で見学会を開いた。地元の小学生ら十数人が、明治時代から続く醤油醸造所に親しんだ。 参加者は大豆の油などのにおいが漂う蔵を見て回った。もろみの入った50年以上使われているおけや、醤油を入れるタンクの大きさに驚いた様子だった。升や布、あらかじめ仕込んだもろみなどを使って醤油搾りも体験した。内野小6年千々松咲苗さん(11)は「大きな道具がずっと使われて醤油が作られるというのは、不思議な感じがする」と話した。 見学会は、地元の史跡などを訪ねる同センターの小学生向け講座「ふるさと学級」の一環。
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貧困やごみ対策、身近に 浜松・北浜東部中 地元企業が講話
浜松市浜北区の北浜東部中で25日、1年生約110人が持続可能な開発目標(SDGs)に関する話を社会人から聞く授業を受けた。地域の企業、団体の担当者から貧困や環境に対する取り組みを学んだ。 磐田市の廃棄物処理業「大橋商事」の役員遠藤健正さん(47)は高校時代、家庭の事情から実家を離れて新聞配達をし、井戸水を使う古い家で生活した経験を伝えた。住む場所のない就職希望者らの就労支援など同社の取り組みも説明し「貧困をなくしたい。皆さんも生きる上での本質は何か考えてほしい」と話した。 浜松市ごみ減量推進課はごみを少なくするリデュース、繰り返し使うリユース、再利用のリサイクルといった「3R」と呼ばれる
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ハクサイや番付表並ぶ「何でも作品展」 浜北区の高齢者グループ
浜松市浜北区の高齢者グループ「シニアクラブ浜北 小林下さつき会」は26、27の両日、「文化・何でも作品展」を同区小林の小林下公民館で開く。開催前日の25日は会員約50人が絵、書、雑貨など約90点を飾り付けた。 愛犬の絵や谷を描いた水墨画、手作りの服に加え、遠州大念仏で使った太鼓と紹介パネルも並ぶ。30センチ以上に育ったハクサイ、大相撲の番付表といった一風変わった品を持ち込んだ会員もいた。水谷正治会長(77)は「会員はみんな元気。作品を見てもらえたらもっと元気になる」と来場を呼びかけている。
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ブレス浜松 ホーム初戦勝利に沸く バレーボールVリーグ女子2部
バレーボールの2022―23シーズンV2女子浜松大会(静岡新聞社・静岡放送後援)が19日、浜松市浜北区の浜北総合体育館で行われた。ブレス浜松はホーム初戦として大野石油広島オイラーズと対戦。約700人の観客が見守る中、3―2で勝利した。シーズンの成績は4勝0敗となった。 強烈なスパイクを次々と決めたアンドラデ・レイレライニ選手(22)=袋井市出身=は「来てくれた人に楽しいバレーを見せようと臨んだ。チームにも貢献できた」と話した。 チームは20日、同体育館でルートインホテルズと戦う。
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恒例の餅つき見学「よいしょ」と声援 浜松市浜北区の北浜幼稚園
浜松市浜北区の北浜幼稚園でこのほど、恒例の餅つきの見学会が開かれた。年長園児らが持ち帰る3升分を保護者たちがついた。 園児は臼を囲み「頑張れ、頑張れ」「よいしょ、よいしょ」などとつき手に声援を送った。出来上がった餅はPTA役員らが伸ばし、園児は興味深そうに見入っていた。 見学会は、家庭で近年取り組まれることの少なくなった餅つきの風習に親しんでもらおうと地元住民らの協力で続けている。もち米をふかす火器の管理はLPガス販売のエネジン(中区)が担った。
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木工体験や木材販売 鹿島木材が感謝祭、家族連れ楽しむ 浜北
鹿島木材(浜松市天竜区)は19日、「第8回大感謝祭」を浜北区中瀬の同社集成材工場で開いた。 ゴム鉄砲を作る木工体験コーナーや、テーブルなどに使える木材の展示販売ブース、ティッシュケースやコースターといった木製雑貨を売るコーナーがあり、家族連れらでにぎわった。
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はまきた産業祭 3年ぶり 農、商、工業団体がブース
「2022はまきた産業祭」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が19日、浜松市浜北区の複合施設なゆた・浜北で始まった。同区と周辺の農、商、工業関係団体が20日まで、約70ブースを出して事業を紹介する。 植木業者らは苗木を、飲食店は軽食を販売。電気自動車(EV)など工業製品も展示された。端材や毛糸で模様を表現する「ストリングアート」の体験ブースでは、親子で楽しむ姿が見られた。 産業祭は新型コロナウイルスの影響で3年ぶり。以前は同区の浜北総合体育館で開いていた。今回はより多くの人に来てもらい、地域活性化につなげようと遠州鉄道浜北駅前の同所で開催した。
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アクリルや水彩画 奥野さんが初個展 浜松市浜北区
浜松市浜北区小松の自宅敷地で「おくの画廊」を主宰する奥野義広さん(75)が19~23日、初の個展を同画廊で開く。アクリルや水彩で描いた約20点を並べる。自宅付近の風景や「幻想」と題した抽象画、漫画風のカラスなどを表現した。市内の老舗時計店の外観と時計を描いた絵は最新作で、温かみのあるタッチで仕上げた。 奥野さんは県警の元警察官。現職時から30年以上、絵画に取り組む。「毎日こつこつ楽しんできたことが作品になった」と話している。問い合わせは奥野さん<電053(585)5588>へ。
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犯罪被害支援 連携を確認 浜北署で連絡協議会
浜北署は17日、犯罪被害者支援連絡協議会を同署で開いた。管内の医療関係者と同署幹部が、交通事故や犯罪の被害に遭った人に対する支援体制を確認した。 同協議会会長の川合将仁署長は「関係機関が連携することで、被害者が不幸にならないよう温かな支援につなげよう」と出席者たちに呼びかけた。
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産廃不法投棄、空から監視 浜松市「スカイパトロール」実施
浜松市は15日、不法投棄を空から監視する「スカイパトロール」を同市山間部の市境、県境で実施した。同市を含む全国の37自治体でつくる産業廃棄物不適正処理防止広域連絡協議会が定める「不法投棄撲滅強化月間」(10月7日~12月31日)で行う活動の一環。 浜北区四大地の市消防航空隊庁舎で産業廃棄物対策課の中里滋紀課長補佐が「不法投棄そのものだけでなく、兆しも発見できるようにしていただきたい」とあいさつ。同課職員と同隊の隊員が市消防ヘリコプター「はまかぜ」に乗って約1時間、不法投棄がされていないかの確認や、出火危険の防止につなげる情報を収集した。
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記者コラム「清流」 原稿も健康も
10月後半から2週間以上、風邪症状が出たり治まったりを繰り返した。家族で受けた新型コロナウイルスの抗原検査は陰性だったが、同僚や地域の取材先に心配され、恐縮した。 幼稚園児の息子が軽い風邪にかかって以降、私の具合が悪くなり、妻も体調を崩し、私がぶり返し、妻も再び風邪気味になり、また私が…という繰り返しだった。 新人記者だった十数年前、体を悪くしてでも取材に励めとの意味で「健康より原稿」と言ってはばからない先輩は多かった。最近はコンプライアンス(倫理規定)意識の高まりからか、公然と言い放つ人は減った。今季はインフルエンザと新型コロナの同時流行が警戒されている。元気に仕事をする
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シニアクラブ浜北が作品展 会員800人、絵画や書など 浜松
シニアクラブ浜北は15日、第52回文化作品展を浜松市浜北区の浜北文化センターで始めた。17日まで。 会員約800人が絵画や書、手芸などの作品を展示。16日午前10時から午後4時までは、大正琴やダンスも小ホールで披露する。渥美みつ会長(85)は「会員たちは高齢化しているが、元気に発表しているので見に来てほしい」と話す。
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花壇で植栽活動 浜北特別支援学校の中学生、浜北女性の会と 浜松
静岡県立浜北特別支援学校中学部2年の生徒約30人がこのほど、浜松市浜北区のボランティアグループ「浜北女性の会」と一緒に同区の校庭と同校付近の花壇で植栽活動に取り組んだ。 生徒は会員の指導で、ビオラやノースポールなど約330株を植えた。ポットに入った苗をゆっくり引き出し、花壇に穴を掘って置いてから土をかぶせた。会員たちの動きを確認しながら丁寧に作業を進めていた。 同校と同会は例年、春と秋に花の苗植えを通じた交流を続けている。
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「サウンド走行」人気 バイク愛好家ら、プレ葉ウォーク浜北で交流イベント
二輪車愛好家らの交流イベント「バイクの集いin浜北2022」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、浜松市浜北区の商業施設プレ葉ウォーク浜北で開かれた。 県内外の愛好家やオートバイメーカー、バイクショップが約60台を駐車場に展示。バイク乗り同士が性能や乗り心地についての会話を弾ませながら見入った。メインイベントで有志が愛車で特設コースを駆ってエンジン音を聞かせる「サウンド走行」は、多くの見物人でにぎわった。無線操縦バイクやトライアル競技用の自転車の実演なども行われた。
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静岡人インタビュー「この人」 不登校児の保護者らを支える活動を始めた 鈴木友加里さん(浜松市西区)
不登校の児童生徒が各地で増えている中で、その保護者らを支えようと「トーキョーコーヒー浜松」の活動を今秋から始めた。料理や染め物といった創作を通じた学びが主な内容で、活動には子どもが参加してもしなくてもいいという方針。中学生の娘が不登校で、10月には浜松市浜北区の自家焙煎(ばいせん)カフェ「タイニーシード」(旧すいーとまむ)で不登校の経験がある子の母親数人とスパイスカレーなどを作りながら交流した。同区出身。41歳。 ―10月の活動の手応えは。 「初の本格的な活動だった。料理はおいしくでき、会話も弾んだ。眉間にしわを寄せ、深刻になっているばかりではだめだと改めて感じた」 ―活動を始めたきっ
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ニュースポーツ「モルック」 笑顔で熱戦 浜北スポ委が初開催
幼い子どもや高齢者も楽しめるニュースポーツ「モルック」の大会が3日、浜松市浜北区の浜北武道館近くのゲートボール場で開かれた。市内の小学生から70代までの約60人が体を動かしながら親交を深めた。 約20センチの棒を、3・5メートル先の木製で数字が記されたピンへ向かって下手投げし、倒れたピンの本数や数字によって入る点数を競うルール。参加者は3、4人ずつのチームを組んで対戦した。うまく点数が入ると拍手を送り合った。 例年この時期に区内でウオークラリーを開催していた同区スポーツ推進委員会が、新たな催しで世代間の交流を促そうと初めて開いた。足立幸作委員長(61)は「老若男女が楽しんでくれたので、や
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字名に「浜北」賛否は? 浜松市浜北区自治連、役員ら対象に調査
浜松市浜北区自治会連合会(松下敏昭会長)は11月下旬まで、行政区再編で同区が新区に移行した際、字名に「浜北」の文字を冠すべきかどうかのアンケートを、区内の自治会役員ら約2200人を対象に行っている。 浜北区の貴布祢や小松といった字が新区に移行後、「浜北貴布祢」「浜北小松」などと表記されるべきかどうかを問う。結果は月末にも、市と市議会に伝える。同連合会は8月、字名に浜北の字を残すよう求める要望書を市長と市議会議長に提出している。
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児童・生徒 絵や書の力作紹介 プレ葉ウォーク浜北、6日まで
浜松市は3~6日、「2022年度浜北区児童・生徒の絵画・書道の作品展」を同区貴布祢の商業施設プレ葉ウォーク浜北で開く。区内の小中学生から募集した絵と書3291点のうち、優秀作品708点を展示する。作品展を主管する浜北文化協会の会員らが2日、子どもたちの作品を会場に飾り付けた。 主に夏休み中に取り組んだ作品が並ぶ。絵はキリンやフクロウといったかわいらしい動物、色とりどりの花火や青々とした海などを描いた。書は「地球」「平和」などの文字が力強くしたためられている。
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おイモほくほく 浜北区・北浜幼稚園 100キロを大鍋で調理
北浜幼稚園PTAは26日、園内で採れたサツマイモを味わう行事「イモ会」を浜松市浜北区の同園で開いた。 園児や保護者、教員が食べる分の約100キロを大鍋でふかし、調理完了の直前には園児たちも見学した。子どもたちは順番で鍋に近づき、湯気の上がるイモを見て「温かい」「いい匂い」と笑みを浮かべていた。サツマイモは当日の弁当のおかずにした。 イモ会は園児が苗から育てたサツマイモを収穫して口にすることで食育につなげようと毎年この時期に開き、ガス器具の管理はLPガス販売のエネジン(中区)が協力した。
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優良運転者らを表彰 浜北署と浜北安管協
浜北署と浜北地区安全運転管理協会は26日、2022年度浜北地区安全運転管理協会表彰式を浜松市浜北区のホテルで開いた。優良運転者らが川合将仁署長や浜北地区安全運転管理協会の田村元会長から表彰伝達を受けた。 主な被表彰者は次の通り。かっこ内は事業所名。 【関東管区警察局長・関東安全運転管理者協議会連合会会長連名表彰】功労者 鈴木雅人(アルテックス) 【交通栄誉緑十字銅賞】管理者 太田守道(社会福祉法人たちばな会たちばな授産所) 【浜北署長・浜北地区安全運転管理協会長連名表彰】功労者 河合幸宏(テイ・エステック浜松工場)▽管理者 鈴木悦子(巧建工)▽事業所 亜興配管工事、市シルバー人材セン
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不登校 まずは親をケア 交流団体、浜松で始動 自由な集いで悩み共有
不登校の児童生徒が各地で増加する中、その保護者らのケアを目的に、創作活動などを通じて楽しく学び合う試みが浜松市内で始まった。中学生の娘が不登校という鈴木友加里さん(41)=同市西区=が主宰する交流団体「トーキョーコーヒー浜松」。主に保護者の居場所づくりとして活動し、子どもは必ずしも参加しなくていいという方針だ。鈴木さんは「親も子も自由に過ごす中で自信を取り戻していけたら」と期待する。 10月中旬、同市浜北区の自家焙煎(ばいせん)カフェ「タイニーシード」(旧すいーとまむ)。不登校の経験がある子どもを持つ母親らが、子どもたちと共に笑顔でタマネギをむき、鍋を囲んだ。団体初の本格的な活動はスパイス
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新酒告げる「杉玉」青々 浜松・花の舞酒造 直径60センチ新調
花の舞酒造(浜松市浜北区宮口)は24日、新酒完成を知らせようと杉玉を交換した。軒先で杜氏(とうじ)の鎌江慎太郎さん(32)らがつるし、神職のおはらいを受けた。 直径約60センチ。かつては酒を好む左党らが、枯れ具合から酒の熟成度合いを判断していたため「酒林」とも呼ばれる。今季の新酒はコメの存在感があり、辛口で濃純な仕上がり。鎌江さんは「地域の人たちがお酒を楽しみ、心豊かに過ごしてくれるのを願う」と話した。 例年この時期に行う新酒味見会は今年、店の改装などの影響で中止する。
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花粉防止剤の空中散布 天竜高演習林で試験 東京農大・小塩教授
東京農業大国際食料情報学部の小塩海平教授=浜松市浜北区出身=がこのほど、花粉飛散防止剤の空中散布試験を天竜区の天竜高の演習林で行った。 小塩教授は毎年この時期、市内でドローンを使った空中散布試験に取り組んでいる。今回は林野庁の花粉発生源対策推進事業として、ヤマハ発動機などの協力を受け、無人ヘリコプターを使用。スギの雄花を枯らす農薬で、食品添加物が有効成分となっていて動物への危険性が低い「パルカット」50リットルを、急斜面に植えられた樹齢78年のスギ林約10アールにまいた。今後は同校生徒の協力も得つつ、追跡調査を行う。 小塩教授は「3年後をめどに(より多くの面積に対応する)有人ヘリでの散布
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11月6日「バイクの集い」PR 30日まで、プレ葉ウォーク浜北
オートバイの愛好家らが集まるイベント「バイクの集いin浜北2022」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が11月6日、浜松市浜北区の商業施設プレ葉ウォーク浜北で開かれる。イベントを前に30日まで、実行委有志の車両を同施設に展示している。 イベントでは県内外の愛好家たちが自慢のバイク約50台を会場に並べ、特設コースでエンジン音を楽しむ「サウンド走行」を行う。1950年代製インディアンの乗車撮影会もある。 実行委の吉田俊洋会長(77)は「スズキ、ホンダ、ヤマハ発動機のゆかりの地である浜松で、バイクを楽しもう」と来場を呼びかけている。
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大きい!重い! サツマイモ採れた 浜松・北浜東幼稚園
浜松市浜北区の北浜東幼稚園の年長園児10人が20日、近くの畑でJAとぴあ浜松竜池支店の職員らと一緒にサツマイモの収穫を体験した。 約170平方メートルに植えられた150本ほどのイモを、手を土で真っ黒にしながらかき出した。いくつも連なり、園児の手では抱えきれないほど大きく育った収穫物に子どもたちは「大きい」「重い」と驚いた様子だった。 園児たちは毎年この時期、同支店の協力でサツマイモを掘るが、2021年と20年は新型コロナウイルスの影響で収穫体験を見合わせていた。
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浜北区ゆかりの赤ちゃん写真188点 最高賞に立松さん 浜松
浜松市浜北区ゆかりの赤ちゃんを撮影した写真の出来栄えを競う「第6回赤ちゃんフォトコンテスト」(浜北副都心にぎわいづくり協議会少子化対策部会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式が16日、同区の商業施設プレ葉ウォーク浜北で行われた。 前回より5点多い188点が出品され、最高賞の市長賞は、家族で同区まで買い物に来ることが多いという看護師の立松瑛里奈さん(25)=北区=が受賞した。立松さんは、1歳の長女叶愛(とあ)ちゃんが6月ごろ、浜名湖ガーデンパーク(西区)の水飲み場であどけない表情で立つ場面を撮影。「見ていて幸福な気分になった。娘には多くの人を幸せにする人物に育ってほしい」と話した。
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珠算1級、満点合格 赤佐小6年の川合さん「うれしい」
浜松市浜北区の内山珠算塾に通う同区の赤佐小6年川合花奈さん(12)が、9月に行われた第206回全国商工会珠算検定の1級試験に満点合格した。県内では35人が1級試験に挑戦して12人が合格し、満点合格は川合さんだけだった。 川合さんは小学1年生でそろばんを習い始め、1級試験は4年生で合格した後、満点を狙ってさらに3回受けた。今回は計算を速めるため何度も練習問題を解いて試験に臨んだ。「満点合格はとてもうれしい。中学生になって複雑な計算問題を解くときも、そろばんで培った力を生かしたい」と話した。 試験は30分間で、みとり算、掛け算、割り算の計50問が出題された。 (浜北支局・松浦直希)
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絵画や手芸品100点 高齢者力作ずらり 浜松市浜北区
浜松市浜北区寺島東自治会の高齢者グループ「シニアクラブ・庄園長寿会」は15、16の両日、第3回文化作品展を同区の寺島東公民館で開く。会員約100人が絵画や手芸品約100点を展示する。14日には会員たちが展示品を飾り付けた。 風景画やつるし飾り、野鳥の木彫りなど会員が趣味で取り組んださまざまな作品が並ぶ。公民館の敷地にかつて立っていた高さ約7・5メートル、推定樹齢500年で国指定天然記念物のマツが1981年に伐採された様子を録画した映像も流す。 沢木孝夫会長(74)は「マツはこの地区の象徴だった。作品とともにマツの映像も楽しんでほしい」と話す。
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地元・浜北や旅先の風景画 中村さん作品展 浜松
浜松市浜北区宮口の絵画愛好家中村博次さん(72)が11日、作品展を同区の県立森林公園バードピア浜北で始めた。地元や旅先の風景画を中心に約20点を21日まで並べている。19日は休み。 区内の柿畑や県外の渓流を油彩で表現。水彩による静物画もある。自宅の近くの天竜浜名湖鉄道宮口駅は、夕焼け空と線路が輝く場面を狙って連日通い、今春に出合えたところをスケッチして50号の作品に仕上げた。「見慣れた場所から感動した所まで、精いっぱい描いたので見てほしい」と話している。
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記者コラム「清流」 みんなが楽しむ公園とは
浜松市浜北区の西中瀬中央公園は、車いすに乗ったまま楽しめるテーブル型の砂場や乗り口の低い回転遊具といった「インクルーシブ(包摂)遊具」を備えるのが特徴だ。10月上旬に開園式があった。 約5600平方メートルの園内には芝生もあり、式後には招かれた地元住民や障害のある児童と、幼稚園児が楽しんだ。包摂というのも難しい言葉だが、ここでは障害の有無にかかわらず誰もが一緒に楽しめるという意味だ。では最近人気のスケートボードは、と市に問うと、騒音苦情などに配慮して禁止とのことだった。 市もスケートボードパークの需要に関する市民アンケートを10月末まで行っていて、スケーターだけ仲間外れにするつもりはなか
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託児付き美容室 静岡県内じわり増加 多様な店舗形態に注目【解説・主張しずおか】
技術だけでなく接客や店の印象も重要視される美容業界で、託児施設を設けて女性の従業員、客に配慮する店が県内で増え始めた。県美容業生活衛生同業組合によると、保育士まで雇う店は県内ではまだ珍しいという。女性の働きやすさや居心地の良さに対する工夫や配慮は社会的な課題で、その取り組みが広がるか注目される。 8月下旬に浜松市浜北区にオープンした「ANS[’] DEAUX KITAHAMA(アンズ・ドゥー・キタハマ)」は施術室から託児ルームが見える。保育士が乳幼児の世話をきちんとできるよう、託児をする客の予約時間が重ならないようにしている。託児は従業員も利用可能で「安心感がある」と評判は上々
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23年度区役所費 要求適切と答申 浜松・浜北区協議会
浜松市浜北区協議会は6日、9月に諮問を受けた2023年度市当初予算の浜北区役所費の予算要求について適切と答申した。 23年度要求額は2億8029万円。区役所が入居する複合施設なゆた・浜北の修繕負担金が23年度は発生しないため、22年度比1億4305万円減となる。
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創立30周年記念 浜北伎倍ロータリークラブが寄付「福祉現場に」
浜北伎倍ロータリークラブ(RC)は6日、現金10万円を浜松市社会福祉協議会浜北地区センターに寄託した。高栁秀明会長らが浜北区の同センターで中村雅之センター長に目録を手渡した。寄付は同RCの創立30周年記念事業の一環。高栁会長は「福祉の現場のニーズに合うものに使ってほしい」と話した。
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父の戦傷奉公杖 平和への支えに 浜松の男性保管、遺品に宿る記憶
浜松市浜北区の岡本憲司さん(82)方に、アジア太平洋戦争で足などにけがを負った人に贈られる「戦傷奉公杖(せんしょうほうこうづえ)」が保管されている。持ち主は24年前に84歳で亡くなった父・佑一さん。岡本さんらはロシアによるウクライナ侵攻が続く中、戦争が人々にもたらす傷の重さにあらためて思いをはせる。 つえは約90センチで、持ち手の部分はワシをかたどった金属製。当時の陸軍大臣・畑俊六の名で授与証書も付いている。長男一家と3世代で暮らす岡本さん。つえは自宅にあるのを知っていたものの触れることはしなかった。6年前に96歳で母のゆきゑさんが亡くなると、手に取るようになった。 岡本さんや、つえと
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障害者も楽しめる遊具 浜松市が初導入 浜北・西中瀬中央公園
浜松市は、障害者も健常者も一緒に遊べる「インクルーシブ遊具」を市内で初めて導入した公園「西中瀬中央公園」を浜北区西中瀬2丁目に整備し、5日に開園式を行った。 同公園は約5600平方メートル。身体障害のある子どもも乗れるかご形ブランコ、車いすに乗ったまま砂に触れるテーブル型砂場、樹脂製で乗り口が低くなっている回転遊具の3台のインクルーシブ遊具を備える。このほか芝生広場と、滑り台や鉄棒といった定番の遊具もある。トイレは車いすのまま入ることができ、駐車場と園内との間は段差をなくすように設計された。 開園式には地元の県立浜北特別支援学校の児童や中瀬幼稚園の園児が招かれ早速、遊具を楽しんでいた。
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つやのある黒色 「ぬばたま」が見頃 浜松・万葉の森公園
アヤメ科の多年草ヒオウギの種「ぬばたま」が、浜松市浜北区の万葉の森公園で見頃を迎えた。 つやのある黒色が特徴。公園専門員によると、万葉集では「夜」や「黒」の枕詞(まくらことば)として約80首に詠まれている。 10日ごろまで楽しめそうだという。
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フルート東海大会へ 浜北西高の高橋さん、音大進学見据え難曲挑戦
フルート演奏の東海大会に出場する浜北西高3年高橋南名(なな)さん(18)の激励会が30日、浜松市浜北区の同校で開かれた。音楽大学への進学を希望している高橋さんは大会で、難曲とされるジョリヴェの「フルート協奏曲」を自由曲で挑戦する。 大会は10月2日に名古屋市で開かれる「第32回日本クラシック音楽コンクール東海大会」。高橋さんは昨年の第31回コンクールで全国大会まで進み、約50人中18位に入った。 激励会では柴田信雄同窓会長から激励金を受け取り「フルート協奏曲は大学卒業レベルの難しい曲だけど、高校生らしく頑張りたい」とあいさつ。柴田会長らを前に同曲の演奏を披露し、拍手を浴びた。
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ハウス次郎柿 出荷最盛期 浜松市浜北区のJA選果場
ハウス栽培の次郎柿が、浜松市浜北区新原のJAとぴあ浜松柿梨選果場で出荷のピークを迎えた。 果汁が少なく硬めの果肉でシャキシャキとした食感とこくのある甘さが特徴。10月下旬から出荷が始まる露地栽培の柿と時期をずらすことで他産地と違いを出し、生産者の所得向上にもつなげているという。区内を中心に4人の生産者が栽培している。約8トンを10月中旬まで、市内と東京都内に出荷するほか、選果場併設の直売所でも販売している。
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伎倍の茶屋 祝再開“3歳” 10月、クッキー販売やフリマ 浜松・浜北区
浜松市浜北区の万葉の森公園内にある休憩所「伎倍の茶屋」で10月1、2の両日午前10時から午後3時まで、再オープン3周年の記念イベントが開かれる。 伎倍の茶屋で人気の甘酒やお汁粉にちなみ、同区の生活介護事業所「まつぼっくり」の協力で作った酒かす、あんこ2種類の味のクッキー計7枚を、同事業所の利用者が折り紙で飾った箱に入れて売る。一つ300円で40個限定。このほか子ども向けの積み木体験や生活用品のフリーマーケットなどを行う。 伎倍の茶屋は2019年4月、運営グループの高齢化などにより半年間休止し、同年10月から地元の女性グループ「伎倍の茶屋」が引き継いで再開した。金子治美代表(69)は「3年
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浜名高OB 旧友と再会 4年ぶり大同窓会に300人
浜名高(浜松市浜北区)の卒業生が卒業年度を問わずに交流する「大同窓会」が25日、中区のホテルで開かれた。3年に1度の催しで昨年開催する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期していた。20~80代の約300人が4年ぶりの集まりを喜んだ。 同窓会の福田幹男会長は「浜名高はいまや県西部の拠点校の一つだ。今後の活躍も期待でき、みなさんの一層の支えをお願いする」とあいさつした。出席者たちは、コロナ禍のため会場訪問を見合わせた吹奏楽部生徒の演奏映像を鑑賞し、同校ゆかりの物故者への黙とうをささげた。 (浜北支局・松浦直希)
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施設利用者が製作 交通安全啓発へお守りを納品 浜松市浜北区
浜松市北区引佐町の障害福祉サービス事業所「引佐草の根作業所」の利用者らがこのほど、交通安全のお守り150個を浜北区中瀬の中日本高速道路東京支社浜松保全・サービスセンターに納品した。 高速道路で掲示される横断幕に使われ「ハトメ」と呼ばれる輪っかの形をした金属をお守りに加工した。秋の全国交通安全運動(21~30日)期間中の28日午前10時から、同区の新東名高速道浜松浜北インターチェンジ入り口で同センターと県警が展開する啓発行事で運転者に配る。 同センター管理担当課の木下歩課長(36)は「横断幕の使用が終われば捨てられるハトメをすてきなお守りに加工していただき、ありがたい」と話した。 お守り
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松茸料理楽しんで 浜北区・森林公園「森の家」でまつり
浜松市浜北区の県立森林公園森の家はこのほど、松茸(まつたけ)料理を提供する恒例の「松茸まつり」を付設レストランで始めた。11月下旬まで、秋の味覚を楽しめる。 釜で炊いた松茸飯が食べられる「松茸釜めし御膳(ごぜん)」(税込み1760円)、土瓶蒸しが人気の「松茸御膳」(同2200円)、予約制の「松茸と三ケ日牛のすき焼き」(同8900円)などを用意した。売り上げの一部は森林公園の環境保全などに取り組むボランティアグループの活動費に充てられる。 松茸は例年、カナダ産を使用するが、温暖化の影響で現地でも採れにくくなっているのに加え、今季は円安が進んで高騰し、一時は松茸まつりの開催中止も検討されたと
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風景など写真力作45点展示 浜北文化センター
浜北文化協会写真部は16日、第11回写真展を浜松市浜北区の浜北文化センターで始めた。会員15人が19日まで、県内外の風景などを撮った計45点を並べている。 カラフルな傘が飾られた法多山尊永寺(袋井市)、大井川鉄道井川線の奥大井湖上駅(川根本町)の周辺に広がる紅葉といった県内を題材にした作品のほか、愛知、長野両県の自然風景、東京・日本橋のイルミネーションを捉えた写真もある。大橋雅信部長(71)は「コロナ禍の中でも制限緩和の機会には足を伸ばし、写真を撮った会員もいるので見に来てほしい」と話す。
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記者コラム「清流」 大雨の取材で多くの反省
浜松市浜北区の矢矧(やはぎ)橋付近から越水が確認されるなど県西部で局地的な大雨が降った2日、取材していて反省点が多かった。 大雨が降り始めた時点で浜北支局にいたが、すぐに周囲は川のように水位が上昇、渋滞が起きていて車での移動は困難だった。浜松総局などの応援を得つつ、被害の大きい現場に向かうことができたのは雨脚が弱まってから。移動すらままならない事態を、恥ずかしながら想像していなかった。現場を歩くと、長靴から水が入ってきて動きづらかった。水害時は長靴よりはスニーカーで移動するようにと、以前に防災講話の取材で聞いたはずだが、忘れてしまっていた。 いざというとき、どう行動するか。あらためて考え
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託児施設付き美容室 メーク、学習、調理…家族向けに催し 浜松で18、19の両日
託児施設付きで母親美容師の働きやすさに配慮してきた浜松市東区植松町の美容室「Rim(リム)」で18、19の両日、家族連れ向けのイベントが開かれる。オーナーの中村苑未さん(39)は「コロナ禍の今だからこそ、子どもを中心にいろんな体験ができる機会を提供したい」と意気込む。 イベントには美容室の利用客らが協力し、メーク体験や英会話学習、オリジナルのハンバーガー作り、駐車場でのスケートボード体験など幅広く行う。未就学児の母親でもある中村さんは企画の理由を「美容師のお母さんに心の余白をつくれたら、今度は子どもたちに生きる力を与えたいと思うようになった」と話し、「子どもたちがさまざまな体験をしながら将
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フクロイ乳業、浜北区にパン店 つなぎに牛乳「ミルクブレッド」も
袋井市のフクロイ乳業は17日、パンの販売店「ハウオリベーカリー」を浜松市浜北区中瀬でオープンする。同社は13日、関係者らを招いてプレオープンイベントを開いた。 イートインスペースを備え、店舗面積は約240平方メートル。約100種のパンを売る。定番品ほか、水の代わりに県産の牛乳をつなぎに使ったミルクブレッドや、「ハウオリ」が幸せを意味するハワイの言葉なのにちなみ、ハワイでよく食べられているという揚げパンの「マラサダ」も並べる。営業時間は午前9時から午後7時まで。火曜定休。
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豪雨の残骸、片づけに疲弊 記録的大雨から一夜 浜松市浜北区
記録的短時間大雨情報が発表され、各所で冠水が確認された浜松市浜北区の馬込川流域。豪雨から一夜明けた3日は天候が一転し、晴れ間が広がった。水はほぼ引いたものの、道には雨で流された枝葉や生活雑貨が落ちていて、汗を流しながら片付けを続ける住民の姿が見られた。 「家の前が川みたいになり、ゴミ箱やプラスチックの棚など訳の分からない物まで流れてきた」。同区貴布祢に70代の妻と暮らす男性(80)は前日の様子をこう振り返る。越水が確認された同区の矢矧(やはぎ)橋付近の家に60年近く住んでいる。道路に面し、車庫にはシャッターの隙間から雨水が流入。約30センチまで水位が上がり、置いていた靴やポリタンクが浮いた
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越水の浜松・矢矧橋 「基準水位」設定されず 避難情報の発令判断の目安
2日の大雨で馬込川の越水が起きた浜松市浜北区の矢矧橋水位観測所は、避難情報の発令判断の目安となる基準水位が設定されていなかった。馬込川下流にある新橋、松江の両観測所は市内でも特に水位上昇が頻繁で、基準水位が設定されている。矢矧橋周辺はこれまで浸水被害が比較的少なかったとされるが、被害を受けて近隣住民から対策の強化を求める声が上がった。 基準水位は「氾濫危険水位」など警戒レベルの段階に直結する目安。今回の大雨で、矢矧橋周辺は正午からのわずか1時間で最高水位に達した。市がカメラ映像で越水の危険を判断し、レベル5「緊急安全確保」を発令したのは午後1時15分だった。 水位の急上昇について、市は「
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おにぎり会に浜北区長賞 子ども会活動を支援 浜松
市民協働をアピールする浜松市の市民活動表彰の2022年度浜北区長賞に、区内を中心に子ども会活動を支援する浜北子ども会青年リーダー「おにぎり会」が選ばれた。同会顧問の池谷佳之さん(53)がこのほど、浜北区役所で中村公彦区長から表彰状を受け取った。 同会は1964年に設立した。現在は中学生から社会人まで約20人がサマーキャンプやクリスマスのリース作りなどを手がけ、各子ども会に所属する小学生らの活動支援に取り組んでいる。池谷さんは「コロナ禍でも子ども同士のコミュニケーションを高める活動を続けたい。表彰は若い会員にも励み」とあいさつした。
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小中300人真剣稽古 東京五輪柔道金・ウルフ選手が指導 浜松
東京五輪柔道男子100キロ級金メダリストのウルフ・アロン選手が28日、浜松市浜北区の浜北総合体育館で開かれた「マルちゃん浜松少年柔道教室」(県柔道協会、東洋水産主催、遠鉄ストア特別協賛)で講師を務めた。県西部の小中学生約300人に技のポイントを伝授した。 自身も多用する大内刈りを実演。踏み出す足の位置や胸の付け方を説明しながら豪快な技を何度も披露した。細かな動きを直接助言する場面もあった。子どもたちは、あこがれの柔道家の前で真剣に稽古に取り組んだ。 ウルフ選手は「昨今は勝利至上主義が良くないと言われることもあるが、やるからには勝ちを目指すのは大事。みんなも頂点を目指そう」と激励した。
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家康四つの敗戦を解説 浜北区の郷土史家・岡部さん講演 浜松
静岡新聞社から「緑十字機 決死の飛行」「一言坂の戦い」を出版した郷土史家の岡部英一さん(71)=磐田市=がこのほど、浜松市浜北区の浜北文化センターで、武田信玄による遠州侵攻をテーマに講演した。 徳川家康の完敗とされる四つの戦を解説。徳川が見付(現在の磐田市)に進出するも撤退した一言坂の戦いや、二俣城(天竜区)の攻防戦、武田方の山県軍と徳川方である井伊谷の軍勢による仏坂の戦い、三方原の戦いについて図や写真を示しながら説明した。 さまざまな書物を読み込み、伝承を調べてきた岡部さんは「歴史書は権力者によって都合の悪いことが消される。歴史(調査)は推理だ」と強調した。 講演は浜松市浜北区のボラ
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地元の災害リスク知ろう 本年度初の防災委員研修 浜松市浜北区
浜松市自主防災隊連合会は20日、2022年度第1回防災委員研修会を浜北区の浜北文化センターで開いた。防災教育を進める市民団体「市民防災ラボ」(相模原市)の玉木貴代表が「助かる命を守る共助 地域防災はじめの一歩」と題して講演し、地元の災害リスクについてあらためて見直すよう促した。 玉木代表は災害リスクは地域環境によって異なると強調。浜松市洪水ハザードマップ、国交省の治水地形分類図など確認すべき資料を紹介した。 実践例として同センター周辺の災害リスクを説明。同分類図を使い、かつて川だった区域を地図に表示し、商業施設プレ葉ウォーク浜北は液状化危険が避けられる場にあることや遠州鉄道浜北駅付近の線
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自生する草花を写真に バードビア浜北で作品展
浜松市内の写真愛好家グループ「道草花クラブ」の第2回写真展が30日まで、浜北区の県立森林公園バードピア浜北で開かれている。県内外で自生する草花を撮った38点が並ぶ。水曜休み。 展示写真は、浜辺で朝日を浴びるハマゴウ、雪の下から花をのぞかせたウスギオウレンなど背景も工夫した。群生するエノコログサは、夕暮れの逆光で輝く場面を捉えた。世話人の岩下孝さん(69)は「四季の草花と景色を楽しんで」と話す。
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スケボー×カフェ「トラブル、偏見なくしたい」 浜北の土木工事会社社長、敷地に施設オープン
浜松市浜北区の土木工事会社「大村組」が今夏、同社敷地にスケートボードができる「OMG.B.CAFE(オーエムジーカフェ)」を開設した。国内ではまだ作るのが難しいとされるおわん形のコンクリート製ボウルを備えるのが特徴だ。日本人スケーターがメダルを量産した東京五輪から約1年がたち、スケボーに興味を持つ若者は増えるが、施設は不足する。カフェに携わる人たちは「スケーターと地域住民が交流できる場にしたい」と語る。 夏休みの8月上旬。昼下がりの同カフェには、小学生から仕事の休憩中という大人までがかき氷を食べ、飲み物を味わっていた。友人と自転車で訪れた高校3年宮野翔瑠(かける)さん(18)は「自宅近くで
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ポートボール、児童が熱戦 浜松市内20チーム参加
浜松市子ども会連合会の第57回親善ポートボール大会(静岡新聞社・静岡放送後援)が20日、浜北区の浜北総合体育館で始まった。市内の小学生チーム20組が21日まで、リーグ戦とトーナメント方式で熱戦を展開する。 選手たちは懸命にドリブルをしてパスを出し、ゴールマンへとボールをつないだ。新型コロナウイルスの影響で声援はなく、選手たちの頑張りには拍手が送られた。
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記者コラム「清流」 科学界でも「金メダル」
「世界一になれることを示せた」。探査機はやぶさ2の開発に携わった東京大大学院教授杉田精司さん=浜松市浜北区出身=に最近、電話した際に聞いた。小惑星探査に関するわが国の知見を米欧の各国が注目しているという。 杉田さんがはやぶさ2の計画に加わったのは、東日本大震災で日本全体が疲弊していたころ。探査機の小惑星からの帰還は2020年、東京五輪の年の予定だった。杉田さんも明るい話題を届けようと意気込んだそうだ。コロナ禍で五輪は延期されたが、はやぶさ2は確かにカプセルと希望をこの星に届けてくれた。 小惑星探査に関する特殊技術で各国に先んじた日本。杉田さんは「子どもたちに、科学の世界でも金メダルを取れ
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森林公園の昆虫や植物 「ぱっち」中山さん写真展 浜松
障害者福祉施設に勤めながら「ぱっち」の活動名で自然教育の普及に取り組む磐田市の中山康人さん(42)が31日まで、県立森林公園内で撮った自然の写真展を浜松市浜北区の同公園森の家で開いている。 昆虫や植物、野鳥を捉えた約50点が並ぶ。樹木に止まったクワガタ、セミの抜け殻など分かりやすい作品だけでなく、コウゾの実やルリタテハの幼虫といった自然活動に慣れない人には一見分かりにくい写真も展示した。 中山さんは「来館者同士でこれは何を撮ったのかと話し合い、自然に興味を持ってほしい」と話す。
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大好きな絵諦め 竹やり握った少年時代 自由に描ける世続いて 浜松の伊藤さん、最初で最後の個展【しずおか戦後77年】
60歳を過ぎて絵筆を握った91歳の愛好家が「最初で最後」だという油彩画展を、浜松市浜北区の県立森林公園ビジターセンター「バードピア浜北」で実現させた。同区の伊藤清さん。「子どもの頃からずっと絵が好きだった」が、第2次大戦中は絵筆でなく竹やりを持たされ、敵兵を倒す訓練に明け暮れた。郷里や旅先の風景を穏やかな筆致で表現した作品には、自由に絵が描ける平和への切なる思いが込められている。 高架下からのぞく朝焼けに染まった空、広がる茶畑の向こうの稜線(りょうせん)、しだれ桜の薄桃色をほんのりと映す川。会場に約20点が並ぶ。いずれも伊藤さんが60歳を過ぎて本格的に絵画を学んだ成果だ。 伊藤さんは「い
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紙バンドで花や生き物表現 浜松・万葉の森資料館
手芸などに使うひも状の「紙バンド」の作家・尾上弘さん(68)=浜松市中区=が9月4日まで、浜北区の万葉の森公園資料館で作品展を開いている。花や生き物を表現した約30点を出品した。月曜休館。 アジサイと地蔵、ショウブとコイ、サクラと浜松城など構図を工夫した絵のような作品が並ぶ。草むらに生えるヒマワリを表現した立体作品は、草陰に隠れてバッタなどの昆虫もいるユニークな仕上がり。尾上さんは「紙バンドでバッグを作るという人は多いかもしれないが、私のような作品を作る人は他にいないと思う」とアピールしている。
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全国空手アベックV 努力が結果に 浜北松濤館団体戦
7月末に群馬県で行われた第64回小学生・中学生全国空手道選手権大会で、浜北松濤館(浜松市浜北区)に通う小中学生が、小学校高学年女子組手と中学生男子組手の団体戦で優勝に輝いた。女子は2年連続の頂点、男子は静岡県勢で7年ぶりにトロフィーを県内に持ち帰った。 それぞれ約50団体が出場し、トーナメント方式で競った。男子の清竜中3年片桐良成さん(15)は「プレッシャーに負けないよう頑張った。空手は10年ほど続け、中学最後でいい思い出になった」と話す。女子の伎倍小6年村松鈴夏さん(12)は「自分から攻めるようにしたのが良かった。中学生になっても大会で勝ちたい」と笑顔だった。 指導者で同館副館長清水克
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平和な社会テーマ 缶バッジ1000点並ぶ 浜松
絵画制作などに取り組む浜松市北区の生活介護事業所ゼロベース三ケ日は6日、「明るく楽しい平和な社会」をテーマにした缶バッジの展示会「彩りの風展」を同区三ケ日町の四辻坂入河屋で始めた。地元住民らの絵を元に同事業所の利用者たちが制作した約千点が並ぶ。7日まで。 ウクライナ国花のヒマワリや、虹といった平和への祈りが込められた絵のほか、子どもが描いたとみられるパンダやゾウといったかわいらしい作品もある。缶バッジは100円以上の寄付で持ち帰ることができる。浄財は同国から県内に避難している人たちの支援に役立てられる。 問い合わせはゼロベース三ケ日<電080(7628)8699>へ。
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トッププロが間近で指導 管楽器アカデミー初企画 浜松
「第28回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティヴァル」(浜松市、ヤマハなど主催、静岡新聞社・静岡放送後援)は3日、国内最上級の演奏家による吹奏楽部指導講座を浜松市浜北区のなゆた・浜北で開いた。積志中と市立高が、前日のコンサートの出演者たちから指導を受けた。 全体演奏を披露した後、パートごとに間近で教えを請うた。市立高のフルート担当の生徒は、東京佼成ウインドオーケストラ所属の前田綾子さんに細かな息づかいや演奏の心構えについて助言を受けた。目を輝かせてアドバイスを聞き、繰り返し楽器を奏でて技術の向上に努めた。 講座はコロナ禍で活動の制約を受ける吹奏楽部生徒に、トップレベル奏者との交流を通じて
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子どもに笑顔お届け! 浜松の放課後支援員・稲津さん 大病後「地域に恩返し」
浜松市南区の放課後児童会支援員稲津達義さん(55)が、自費で収集したカードやボードゲームなどコンピューターを使わないアナログゲームを小学生や未就学児に楽しんでもらう取り組みを、市内を中心に続けている。新型コロナウイルスの影響で巣ごもり生活時の娯楽として注目されたこともあり、今夏も小学校や公共施設などをボランティアで回る。大病を患ってたどり着いた「地域への恩返し」は、子どもの笑顔が広がる街づくりに一役買っている。 7月下旬、同市浜北区のふれあい交流センター浜北。稲津さんは家族連れにボードやカードを使う遊びのルールを説明していた。木製の駒や円形の紙を、バランスを取りながら積み上げるフランス発の
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静岡県立森林公園でクイズラリー 6、7日に浜松・浜北区
静岡県立森林公園は6、7の両日午前10時~正午と午後1~3時、山の日(11日)を記念したクイズラリーのイベントを浜松市浜北区の同公園で開く。小学生以下の親子の参加を呼び掛けている。 バードピア浜北から木工体験館までの約400メートルを、同公園の標高、園内の木の樹齢など森や山にちなんだクイズに答えながら進む。ゴールした参加者には記念品として同館で作られた木製のコースターも贈られる。 問い合わせはバードピア浜北<電053(583)0443>へ。
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静岡人インタビュー「この人」 三上英さん 浜名高「大同窓会」で実行委員長を務める
静岡県内外にいる浜名高(浜松市浜北区)の卒業生が3年に1度、集まって旧交を温める催しの責任者。本来は昨年に開く予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期した。現在は県内の特別支援学校に勤務する傍ら、卒業生約30人でつくる実行委員会で定期的に話し合い、9月25日の開催に向けた準備を進める。1983年度卒の57歳。 ―実行委員長を務めるようになった経緯は。 「前回の実行委員長が、野球部の先輩ということで任された。コロナ禍で思うように準備が進まない中でも、2021年春からは実行委のメンバーで集まれるようになってきた。今回は出席者同士の間隔、食事の方法など新型コロナウイルスの感染防止策を十分に
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おいしい紫 ブルーベリー 浜松市浜北区で収穫祭
浜松市浜北区横須賀の住民グループ「横須賀青少年育成会」はこのほど、同地区のブルーベリー畑で収穫祭を開いた。地元の家族連れ約60人が紫色に実った果物を集めて楽しんだ。 参加者は約千平方メートルの畑で数分間、草をむしった後、収穫を開始した。ピンク色の実は採らないように注意を受け、約230本の樹から虫がいないのを確認して熟した実を摘んだ。10年近く参加している北浜中1年藤本慶太郎さん(12)は「ここのブルーベリーは市販の物よりおいしい」と笑顔で話した。 同グループは約20年前、酸性で水はけのいいこの畑の土壌が栽培に適しているとしてブルーベリーを育て始めた。子どもの成長につなげようと実を採るだけ
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浜松で「雲放電」確認 無音で夜空が明滅 26日深夜【動画】
浜松市浜北区で26日深夜、空が音もなく明滅する現象が確認された。雲の中で起こる放電現象の「雲放電(くもほうでん)」とみられる。静岡地方気象台は、同日深夜から翌未明にかけて静岡、愛知県境で多くの雷を検知していた。 雲放電は、雲の一方に正(プラス)、もう一方に負(マイナス)の電荷が蓄積され、両者の間に放電が起こる現象。同気象台によると、活発な積乱雲の影響で発生したとみられる。26日午後10時から27日午前1時まで、同県境では約6600件の雷が確認された。 担当者は「浜松地域からは雲放電に加え、愛知県側からの落雷の音が届かないために、西の空がずっと光っているように見えたかもしれない」と話した。
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認知症「共生」「予防」重要 浜松市浜北区で教室、基礎知識学ぶ
浜松市浜北区の地域包括支援センター北浜は23日、認知症の家族介護教室を同区小林のふれあい交流センター浜北で開いた。市認知症疾患医療センター長の磯貝聡医師が認知症の基礎知識などを住民らに講話した。 磯貝医師は介護に当たる若年層が減る社会では、「共生」と症状の進行を遅くすることも含む「予防」が重要だと指摘。認知症になりにくくするために健康管理、社会活動への参加、整理整頓などを勧めた。症状が進行したときのことを踏まえた医療、介護の方針を家族や後見人とコミュニケーションを取っておくようにも促した。 同教室では、同センターの業務を担う看護師、薬剤師、作業療法士らが受講者からの相談に応じた。
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事故防止へ合同パトロール 浜名湖で細江署など
細江署は23日、県水産資源課と浜名漁業協同組合との合同パトロールを浜名湖で実施した。署員と県職員、漁協の組合員の約20人が参加した。 参加者は、同漁協気賀支所からモーターボートや水上バイクに乗って出発。浜名湖のうち、同署が管轄する区域を回り、潮干狩りやマリンレジャーを楽しむ市民らに法令順守と事故防止を呼び掛けた。
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濃淡、ぼかし技法 写実的な水墨画 浜松市浜北区で愛好家展
水墨画愛好家グループ「蕨(わらび)の会」は21日、第20回作品展を浜松市浜北区の浜北文化センターで始めた。会員31人が24日まで、風景や動物を描いた68点を並べている。 犬のふさふさとした毛や輝く朝日、降り積もる雪といった細部の描写にこだわった作品が目立つ。河野礼二会長(81)は墨の濃淡やぼかしの技法を用い、水路に架かる橋を写実的に表現した。約20年続ける水墨画について「基本的には白い紙に墨の黒一色で表現する世界だが、奥が深い」と魅力を語る。 同会は月に2回、同センターか同区の浜名協働センターで水墨画に取り組んでいる。
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掛川産のクリで商品開発 春華堂など事業開始
春華堂などは20日、掛川産のクリを県内各社が連携して商品開発などにつなげる「掛川栗プロジェクト」の顔合わせと勉強会を兼ねたキックオフミーティングを同社浜北工場(浜松市浜北区)で開いた。 同社をはじめ日本航空中部支社、遠鉄ストア、浜松いわた信用金庫などの地域事業や持続可能な開発目標(SDGs)推進に携わる社員らが、JA静岡経済連とJA掛川市の担当者から解説を受けた。クリは他の果物に比べて収穫量が少なく、十分に採るためには15~20年かかるといった課題を聞き、同JA管内のクリの出荷量が平成元年(1989年)ごろの約50トンから近年は約7トンに減ったという現状も学んだ。 プロジェクトは今後、ク
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森と遊ぼう 浜松市浜北区・県立森林公園【わたしの街から】
浜松市浜北区の県立森林公園。約215ヘクタールの敷地にはアカマツが林立し、さまざまな動植物が息づき、美しい鳥たちもやってくる。涼める木陰も水辺もあって暑い中でも散策を楽しめそう。車なら新東名高速道浜松浜北インターチェンジから約15分で行ける里山環境だ。さあ、夏休み。身近な自然を満喫しよう。 木々に囲まれた水辺で生物と触れ合う子どもたち=浜松市浜北区の県立公園 自然体験「森っ子クラブ」 命に触れて 心を育む 数組の親子連れが森林公園の職員たちの指導で親水池の水をすくったり、草花に触れたりして楽しんだ。県立森林公園で今夏も行われている未就園児、未就学児を対象に
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赤ちゃんの写真募る 浜松・浜北区コンテスト 8月31日まで
浜北副都心にぎわいづくり協議会少子化対策部会は8月31日まで、浜松市浜北区ゆかりの赤ちゃんを撮る「第6回赤ちゃんフォトコンテスト」(静岡新聞社・静岡放送後援)の作品を募集している。 2021年7月1日以降に撮影された①満1歳までの赤ちゃん②赤ちゃんと親③赤ちゃんときょうだい―の写真が対象。応募者本人が撮影してA4光沢に印刷し、〒434―8550 浜松市浜北区貴布祢3000、浜北区役所区振興課へ郵送するか持ち込む。 作品は9月、同区貴布祢の商業施設プレ葉ウォーク浜北で来場者投票による1次審査を経て、同部会が2次審査で入賞者を決める。10月には同施設で表彰式を行う。 問い合わせは浜北区振興
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夏の風物詩 浜松で「遠州大念仏」 3年ぶり実施
遠州地方に伝わる盆行事の「遠州大念仏」が13日、浜松市浜北区などで行われた。新型コロナウイルスの影響で2020、21年は取りやめる地域が多かった。20~22年に初盆を迎えた家の遺族や周辺住民が、3年ぶりとなる夏の風物詩に見入った。 寺島組(中安四郎組頭)は、装束を着てかさをかぶった約30人が同区寺島地区の3軒を訪問。かねや笛の音を響かせ、ばちで切るようにして太鼓をたたく独特の所作を繰り返した。同組は14日も同地区を回る。 遠州大念仏は、三方原合戦の戦死者を弔う念仏踊りが起源とされる。保存会によると、所属する約50組のうち、20、21年はほぼ全ての組が盆行事を中止した。今年は8割ほどが実施
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無花粉スギ、開発協力を 静岡県森林・林業センター ネット募金実施
静岡県森林・林業研究センターは8月18日まで、雄花の中に花粉がない無花粉スギを開発するための資金を募るクラウドファンディング(CF)を実施する。同センターではこれまでも無花粉スギを開発してきたが、病気などに備える遺伝的多様性の観点から、より多くの品種を育てる。県民らへの認知度も高める狙いで、初めてCFにも乗り出す。 学術研究に特化したCFサイト「アカデミスト」で資金を募る。目標金額は手数料を含め77万円で、スギの苗を育てる資材▽現在同センターが保有する無花粉スギの苗を山林に植える費用▽新たな品種開発のための連絡調整―などに充てる。 同センターによると、国民の4割が花粉症に悩まされている。
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起業知識、専門家に学ぶ 9月から女性創業スクール 浜北商工会
浜北商工会は9月14日から11月16日までの水曜午前9時半から午後0時半まで(9月21日は休講)、第7回浜北女性創業スクールを浜松市浜北区貴布祢の同商工会館などで開く。 営業、経理、広報といった企業経営に関する講座があり、中小企業診断士、税理士、商工会職員らの指導を受ける。料金は全9回で1万2000円。 8月3日午前9時半からは、無料プレスクールも同区貴布祢のコワーキングスペース「イトリエ」で開く。講師は中小企業診断士の村木則予さん。起業に向け「何を仕事にすればいいのか」といった疑問にも応じる。料理教室や菓子製造業を営む創業スクールの卒業生から話を聞く機会もある。定員20人。7月28日ま
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ブラインドサッカー 浜松で体験イベント トップリーグ18日開幕
日本ブラインドサッカー協会と浜松市などは10日、ブラインドサッカーの体験会を浜北区の商業施設プレ葉ウォーク浜北で開いた。18日に浜松アリーナ(東区)で開幕するトップリーグのPRイベントで、親子連れらが楽しんだ。 参加者は、市内を拠点に活動するFCコレチーボ静岡の選手に指導を受けた。アイマスクをし、音の鳴るボールでドリブルしたりパスをしたりした。ゴールの位置は、ゴールネットを取り付ける金属を別の人がたたいて出す音で把握。空振りをしつつもシュートが決まると喜んだ。 会場では、トップリーグアンバサダーでサッカーJ1ジュビロ磐田の八田直樹選手らがメッセージを寄せた映像も流した。
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浜北観光PRへ写真募集 12月24日まで 浜松
浜松市浜北観光協会は12月24日まで、浜北区の観光写真コンテスト(静岡新聞社・静岡放送後援)の作品を募集している。 テーマは「はまきたで過ごした楽しい時間や思い出のワンシーン」。1月1日から12月24日までに区内で撮影した未発表作品をカラープリント四つ切りか四つ切りワイドで応募する。応募先は同区貴布祢の同観光協会のほか、浜北写真組合加盟店のオオタカフォトスタジオ、トキワ写真室、神谷写真店、鈴木写真館(いずれも同区)でも受け付ける。 入選作は写真集にして市内の公共施設に配る。浜北観光協会の松島芳隆会長(67)は「浜北の良さを区内外にアピールする機会にしたい」と応募を呼び掛けている。
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七夕飾りで安全祈願 浜松の園児、浜北署に寄贈
浜松市浜北区小松の認定こども園子育てセンターこまつは6日、七夕飾りを近くの浜北署に贈った。年長園児26人が同署を訪れ、川合将仁署長に手渡した。七夕飾りは15日ごろまで、同署出入り口付近に設置される。 ササに園児が折った色紙や、「こうつうあんぜん」と子どもの字で書かれた短冊がくくりつけられている。園児たちは川合署長から「安全に遊べるように頑張って仕事をするから、みんなも車に気を付けて」と呼び掛けられ、うなずいたり返事をしたりした。県交通安全協会浜北地区支部の交通安全指導員に教わりながら、横断歩道を渡る練習もした。
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七夕 短冊に願い事書こう なゆた・浜北、7日まで
浜松市浜北区の複合施設なゆた・浜北に入居する店舗などでつくる「なゆた・浜北テナント会」は3日、来館者に願い事を書いてもらってササに飾る七夕イベントを同施設で開いた。七夕飾りは7日まで、1階エスカレーター付近に設置する。 親子連れらが訪れ、短冊に家族の健康や平和への願いをつづった。短冊をササに取り付けるのに挑戦する幼児もいて、保護者が目を細めて見守った。同施設は例年、各店舗で七夕飾りを設置。区役所と図書館も入ることから、店の客だけでなく多くの人に楽しんでもらおうと、今回は来館者参加型イベントを初めて企画した。
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華やかな衣装 ダンス愛好家軽やかに舞う 浜松市浜北区
浜松市内を中心に活動するダンス愛好家グループ「ハニーズツイスティンクラブ」が3日、浜北区の複合施設なゆた・浜北でパフォーマンスを披露した。 約20人のメンバーが「スタンド・バイ・ミー」や「ジョニー・B・グッド」といったオールディーズナンバーに合わせ、華やかな衣装で軽やかに舞い、通行人の注目を浴びた。8月21日午後1時半から同施設で行う「ラッツ&スター」の元メンバー山崎廣明さんによるトークショーと映画「アメリカングラフィティ」の上映会(実行委主催)もPRした。 トークショーと映画の鑑賞は無料だが、入場券が必要。問い合わせはなゆた・浜北<電053(585)0611>へ。
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バングラデシュテロから6年 ダッカに慰霊碑完成、24日式典 酒井さん(浜松市出身)ら7人悼む
バングラデシュで2016年7月に浜松市浜北区出身の酒井夕子さん=当時(42)=ら日本人7人を含む22人が殺害された飲食店襲撃テロを巡り、国際協力機構(JICA)などが7人の慰霊碑を完成させ、24日にも慰霊の式典を行う。1日までの関係者への取材で分かった。 慰霊碑には7人の氏名と追悼文が日本語や英語で刻まれている。新型コロナウイルスの影響で作業が遅れたが、6月15日にダッカ都市鉄道6号線の車両基地に設置された。酒井さんも計画策定に携わった同鉄道1号線と5号線の交差駅が完成次第、移設される。式典は遺族らの現地渡航、オンライン参加、後日の映像共有の方向で調整している。 テロ事件は7月1日夜(日
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ドローン測量、林業に活用 未来創造会議が初会合 浜松市浜北区
静岡県や浜松市、県西部の林業関係者でつくる「天竜林業の未来創造会議」の2022年度初会合が27日、浜北区の県森林・林業研究センターで開かれた。同センターの研究員らが、林業へのドローンの活用策を紹介した。 森林資源利用科の佐々木重樹上席研究員は、ドローンで撮影した写真を複数重ねて専用ソフトで処理すると、ゆがみが補正された「オルソ画像」を作成できると説明。地図上に貼り付けられ、距離や面積も計測できるようになる利点を解説した。ドローンの活用例として間伐前後の山林の3次元画像も示した。 ドローンを使用する場合にはパイロットのほか保安員も必要で、機材の購入に現在は20万円以上かかることや、運用に関
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夏に彩り ホオズキ販売 JAとぴあ浜松浜北営農緑花木センター
浜松市浜北区新原のJAとぴあ浜松浜北営農緑花木センターで25日、恒例のホオズキ展示販売会が始まった。夏の風物詩の鉢が並び、来場者を楽しませている。8月14日まで(売り切れ次第終了する)。 ホオズキはナス科の多年生植物。同センターによると、迎え火をともすちょうちんに見立て、七夕や盆の飾りとして根強い需要がある。同センターのホオズキは、7月に浅草寺(東京都)や法多山尊永寺(袋井市)で開かれる「ほおずき市」にも出荷している西区深萩町の桔川典久さんが生産した。例年並みの約200鉢(1鉢800円から)を販売する。
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浜北の風車作りに四苦八苦 児童20人、出前講座楽しむ
市民ミュージアム浜北(浜松市浜北区)は22日、郷土玩具「浜北の風車」を作る出前講座を同区の浜名小で開いた。学校活動として「レトロゲームクラブ」に所属する4~6年生約20人が地元の歴史を学び、工作を楽しんだ。 こどもたちは風車の羽根の部分に荷造り用のテープを使用。球状に編んで長さを整え、先端に正方形の紙を貼り付けて仕上げた。編み込む際は「難しい」「できない」との声が上がり、ミュージアム職員の手ほどきを受ける児童もいた。6年大場あおいさん(11)は「昔の遊びをほとんど知らず、風車も初めて作った」と話した。 ミュージアムによると、浜北地域では明治初期、職人が天竜川の堤防として竹を編んだ「蛇籠」
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社会人が就職面接指南 浜名高定時制 志望動機など質問
浜名高の定時制4年生約20人がこのほど、就職面接の練習に浜松市浜北区の同校で取り組んだ。同市や磐田市の会社員、自営業者、看護師ら約20人の社会人から助言を受けた。 社会人は生徒1人に対して数人ずつで面接官の役を務め、希望している職業について志望動機を問い、現在頑張っていることや困難に陥ったときにどう対応するかをただした。 戸田尉太さん(18)は面接官役の1人から「優秀だと感じるが、雇用者から扱いにくい人物だと思われないようにするのも大事」とアドバイスを受け、「実際に社会の厳しさを経験した方の指摘は鋭く、勉強になった」と感想を話した。
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一日花「ナツツバキ」鮮やか 浜松・万葉の森公園
花の命のはかなさから「沙羅(さら)双樹の花」として平家物語に登場するナツツバキが、浜松市浜北区の万葉の森公園で見頃を迎えた。白と黄色の花が涼しげに咲き、来園者を楽しませている。 例年より1週間ほど遅い13日ごろから開花し始めた。20日ごろまで観察できそうだという。 公園専門員によると、ナツツバキは本来の沙羅双樹と異なるツバキ科。一日で花が落ちてしまうことから、仏僧らが沙羅双樹と呼んできたという。 沙羅双樹の平家物語にちなみ、園内の資料館(月曜休館)は6月末ごろまで、住民有志が平家武者をイメージして段ボールで作ったよろいを飾っている。
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記者コラム「清流」 子どもの笑顔が原動力
浜松市浜北区の幼稚園や認定こども園が、新型コロナウイルスの影響で中止していた園外での体験会を、条件付きながら再開している。子どもたちが見せるかわいらしい様子に、協力者である大人も元気をもらっているようだ。 6月は、桜井祐一さん(81)の畑でトウモロコシの収穫体験があり、かみや時計店で時計の見学会があった。それぞれ招待された園児の素朴な反応を、桜井さんも神谷政晴店主(76)も喜んだ。2人とも、地元の幼児教育に長年貢献する原動力は、子どもの笑顔を見たいからということもあるのだろう。 ただ、参加した園児はマスク姿が目立った。コロナ禍が完全に過ぎ去り、思い切り笑う子どもの表情がしっかり見られる日
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ねじ巻き時計に驚き 神谷さん(浜松)収集品 園児ら見学
「時の記念日」(6月10日)を前に、浜松市浜北区小松のかみや時計店が9日、地元の認定こども園「子育てセンターこまつ」の年長園児約20人を招いて同店の時計コレクションの見学会を開いた。ぜんまい式やアニメキャラクターがあしらわれた時計を子どもたちが見て楽しんだ。 店主の神谷政晴さん(76)が子どもたちの目の前でねじを巻き、時計に付いている鳥の人形などが動く様子を見せた。びっくり箱のように飛び出したり、「止めてくれ」などとしゃべったりするキャラクターの目覚まし時計も子どもらを喜ばせた。 同店は1977年から40年以上、時の記念日に合わせた見学会を続けてきた。新型コロナウイルスの影響で2020年
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森の朝市 月2回開催、じわり浸透 浜北・県立森林公園
浜松市浜北区の県立森林公園で今春から、月2回開かれている「森の朝市」が人気を集めている。有機農法などオーガニックにこだわった地元の食材などが出品され、幼児やペットを連れた来園者が愛好している。 5日は野菜、果物、加工食品などを売る12店が出た。同区の鈴木理和ちゃん(5)は「いろいろ回って楽しかった」と笑顔。母親の文佳さん(40)も「葉が付いたままのニンジンなど新鮮な物が買えた」と満足そうだった。 森の朝市は昨年12月、同区の一般社団法人「ローカルアクションハママツ」が環境に配慮している近隣農家の農作物や加工品の販売を行い「持続可能な社会を実現しよう」と月1回のペースで始めた。好評を受けて
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住民参加型の家造り 建築会社営む松村さん(森町)が挑戦
家は地域のみんなで建てる―。最近はあまり見られない住民参加型の家造りの普及に、森町で建築会社を営む松村寛生(ひろお)さん(46)が挑戦している。新築や改築の壁塗りに、プロやその家で生活する人だけでなく地元住民らも参加するワークショップを展開。5年前に始め、じわりと広がっている。松村さんは「持続可能な開発目標(SDGs)が注目される今こそ、地域の人たちに暮らし方を見つめ直してもらいたい」と語る。 浜松市浜北区の中安利文さん(67)方に5月上旬、家族連れやDIY好きの主婦らが次々と訪れた。改築家屋の土壁を塗るためだ。袋井市の会社員鈴木彦太郎さん(38)は長女の美紀子ちゃん(2)と一緒に参加。
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浜松いわた信金 美薗支店に子ども服交換の場 6月、初開催
浜松いわた信用金庫美薗支店は6月1~30日の平日午前9時から午後3時まで、子ども服の交換スペースを浜松市浜北区西美薗の同支店内に用意する。新型コロナウイルスの影響でバザーなどの交換会が地域で減ってしまったという客の声を受け、初めて企画した。 交換対象はベビー用から160サイズまでの子ども服や小学校の体操服などの学用品。持ち込みだけでも持ち出しだけでも来場できる。持ち込みは27日まで受け付ける。汚れが目立っていたり穴が開いていたりする服や、肌着、靴下、タイツなどは持ち込めない。 同支店は別の支店で催された交換会も参考に今回の企画を試みる。開始に先立ち、周辺の自治会などに子ども服の提供を呼び
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新プロジェクト始動へ 浜北商工会総代会 交流会や認定事業
浜北商工会はこのほど、2022年度通常総代会を浜松市浜北区の浜北文化センターで開いた。22年度中の始動を予定するにぎわい創出事業と認定事業の新プロジェクト2件について、井口恵丞(けいすけ)理事が地元商工業者らに説明した。 にぎわい創出事業の「浜北ざわざわプロジェクト」(仮称)は、商業施設サンストリート浜北から岩水寺までの浜北北部エリアでイベントや交流会を開く。地域の魅力を市内外に広め、移住促進にもつなげる狙い。 認定事業の「浜北“グッドジョブ”プロジェクト」(仮称)は、浜北や周辺地域で展開される商品とサービスが主な対象。講習を受けた商工会役員らが有識者も交え、持続
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久々の発表「ぜひ見て」 浜北区市民文化祭、22日まで 浜松
2022年度浜松市浜北区市民文化祭(同市主催)が21日、同区の浜北文化センターで始まった。約40団体が22日まで、ステージや作品展示で日頃の稽古や活動の成果を発表する。市民文化祭は20年度と21年度、新型コロナウイルスの影響で中止したため、3年ぶりの開催になった。 初日のステージは大正琴、フラダンス、ハーモニカなどが披露された。最終日は合唱、三味線、日本舞踊などがある。会議室やロビーには両日とも、絵手紙や写真、生け花といった多彩な展示作品が並ぶ。発表団体の多くが所属する浜北文化協会の名古政昭会長(73)は「出演者たちはみんな、久しぶりの発表で張り切っている。ぜひ見に来てほしい」と話す。 &
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心筋症研究 親子で医学博士号 浜松の山下哲史さん、哲生さん
浜松市浜北区の山下クリニックの医師山下哲史さん(38)が今春まで、浜松医科大大学院で研究を続け、心筋症に関する分野で医学博士号を取得した。この分野では父親で同クリニック院長の哲生さん(71)も博士号を取得している。親子2代で同じ分野の博士号を取るのは珍しいという。 哲史さんは2010年に関西医科大を卒業し、医師として活動していたが、知見を深めようと18年に大学院に入った。幼児期や学童期にかかることが多い病気の療法に関する論文を発表して今年3月に博士号を取得。「研究で得た最新の技術や知識を地域医療に生かしたい」と意気込む。 哲生さんは1987年に心筋症の症状を抑える物質の研究で博士号を得た
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静岡人インタビュー「この人」 太田喜久子さん「富用品市ピタゴラス浜北」をオープン
英語講師などの仕事をしながら、住民が不要になった品を持ち寄ったり持ち帰ったりできる施設の運営を、自宅の敷地で4月に始めた。浜松市中区にある同様の施設や、長年暮らした英国で普及している「チャリティーショップ」にヒントを得た。利用料は100円から。持続可能な開発目標(SDGs)の「つくる責任、つかう責任」への理解を地域に根付かせようと励んでいる。58歳。 ―ピタゴラス浜北の評判は。 「好意的な反応が多く、うれしく思っている。環境にいいことをしているねと褒められたり、励ましの手紙をもらったりする。利用するのは年配者が多く、乳幼児の衣類などを持ち込むかと想像していた子育て層は、いまのところ多くな
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地域に音楽、今こそ 演奏会企画に賛同者続々 浜松
新型コロナウイルス禍で芸術家の活躍の幅が狭まる中、音楽事務所「みどり音楽企画」を主宰する横田みどりさん(60)=浜松市浜北区=が地域の音楽文化普及に奮闘している。看護師として医師の夫を支えつつ、私財を投じてホールを整え、演奏会を精力的に開催。若手の育成に貢献し、現在は多くのプロからも信頼を集めている。 4月下旬、同事務所は市内の音楽工房ホールで緊急コンサートを開いた。ピアニストや声楽家ら計21人が出演し、約80人の聴衆を魅了した。同市出身の歌手竹内利樹さん(32)は「芸術の力が試される中、横田さんの話を聞き(拠点の)東京から駆け付けた」と話した。 コンサートの10日前には、同事務所は閉鎖
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「普通の姿」を動画投稿配信 脳性まひの友人の生活ぶり紹介 入戸野元張氏【本音インタビュー】
建築事務所を経営する傍ら、友人で脳性まひの障害がある大貫圭子さん(47)=浜松市中区=の生活ぶりやグルメチャレンジなどを紹介する動画を企画・撮影し、動画投稿サイト「ユーチューブ」に配信している。狙いを聞いた。 ―きっかけは。 「大貫さんの兄とは10年以上前からの友人で、浜松市内に大貫さんと兄、両親らが住む家を建てる仕事を請け負った。その後、大貫さんが1人暮らしをするというので相談に乗った。大貫さんは話しぶりが理性的で面白い。当時は仕事をしていなかったものの、収入を得て暮らしたいとの希望も強かった。私自身はけん玉やサーフィン、サイクリングなど趣味が多く、動画を撮影することにも興味があった
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浜北人骨の発見理由は 調査団長・近藤准教授が解説 土壌など着目
旧石器時代の人骨化石として本州唯一の「浜北人骨」が出土した根堅遺跡(浜松市浜北区)の調査団長で、お茶の水女子大の近藤恵准教授が14日、同区の浜北文化センターで講演した。貴重な化石が見つかった理由を、石灰質の土壌などに着目しつつ解説した。 近藤准教授は、本州で人骨化石が発見されにくいのは、多くの土壌が火山の噴出物などの影響で酸性になり、カルシウムが溶け出す点を挙げた。一方、根堅遺跡周辺は骨が保存されやすいアルカリ性寄りだと指摘。かつて採石場だった同遺跡で1960年代に化石が発見され、調査が行われた経緯を説明した。 旧石器時代の人骨と考えられた化石は本州の別の遺跡からも発掘されたが、90年以
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記者コラム「清流」 専門学校卒業生の決意
浜松市浜北区の医療系専門学校の卒業式を取材した。和装やスーツ姿の卒業生の引き締まった表情からも「資格を生かし、医療や福祉の道で活躍するんだ」という決意が伝わってきた。 36歳の私と高校時代の同級生も医療系専門学校を出て、地元で整骨院を開いている。この同級生によれば、専門学校卒業後も10年以上、柔道整復師の資格を生かして仕事をしている人は意外と少ないとのことだ。同級生は「資格を取って終わりではなく、そこからが始まりだ」と話す。 冒頭の若者らは今後、どんな人生を歩むのか。「笑顔を絶やさない社会人でいたい」。卒業生代表の答辞である。たとえ資格を生かしきれなかったとしても、ぜひ笑顔で道を進んでほ
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記者コラム「清流」 親子で環境学んだか
北浜北小(浜松市浜北区)の5年生約120人が約2カ月半、自宅の冷蔵庫などで育てたアマゴの稚魚を、天竜区の二俣川に放流するというので取材した。子どもたちが「元気でね」などとペットボトルの水とともに川に魚を放つ中、ある児童が「冷蔵庫がすっきりするのはうれしい」と冗談めかして話すので、くすりとしてしまった。 私にも未就学児ながら息子がいるので、魚の入ったペットボトルに冷蔵庫を占拠されるのはちょっと迷惑かも、と親側に同情する。 とはいえ、この児童も稚魚が泳ぎ出すのを興味深そうに見守っていた。家庭でもアマゴの様子を話しただろうか。魚の成育を通じ、親子で環境について学ぶ機会になっていてほしい。
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記者コラム「清流」 小中生の受賞作文から刺激
2021年末、浜松市内児童・生徒読書感想文コンクールの表彰式を取材した。最高賞だった小学生と中学生の感想文を読んだ。それぞれ文章が読みやすく、共感できる内容で感心した。 審査関係者によると、親が代筆した場合はすぐばれるし、児童・生徒らしさも問われるそうだ。それにしても最高賞の子たちは、活字に関する仕事で10年以上飯を食う私より上手かも。焦る。主な感想文は今後、市内各図書館で読めるという。 活字離れが叫ばれて久しい。電車の乗客が目を向ける先はスマートフォンばかり。都心では週刊誌の中づり広告が次々に取りやめになっているとか。本の世界にわくわくし、涙を流す体験ができる子どもがいる私たちの地域は尊い
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プレ葉ウォーク浜北 大改装、直営面積拡大 商業施設間競争、一層激しく【解説・主張しずおか】
総合スーパーのユニー(愛知県稲沢市)が11月、浜松市浜北区で運営する商業施設「プレ葉ウォーク浜北」を大規模改装した。直営の売り場面積を従来比2割増の約1万2900平方メートルに拡大した。人口が増加傾向の同区周辺には競合店がひしめく。プレ葉の改装により、商圏内の競争は一層激化しそうだ。 プレ葉は2008年、約150店で構成する施設としてオープンした。今回の改装で、1階は生鮮4品(青果・鮮魚、精肉・総菜)を中心に食料品を1割増強。人気のアウトドアブランドを展開する「グリーンステージ」や、韓国コスメを新たに取り扱う化粧品の「ビューティーテラス」なども導入した。持ち家があり、趣味などに敏感な「ニュ
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記者コラム「清流」 避難のシミュレーション
台風が県内に接近した9月中旬、浜松市浜北区内の中学校体育館に避難所が開設され、1世帯3人が避難しているという情報を受け、取材した。60代の女性は、80代の母と30代の娘とともに体育館に1泊した。自宅に被害はなかったが、高齢者を連れた避難を実地で学んだとのことだった。 体育館は換気扇のような音が大きかったが、耳栓やアイマスクのおかげで睡眠できた。高齢の母の着替えは、自分と娘の2人掛かり。今後の課題は飼っている犬や猫をどうするのか。女性は、実際に避難しないと分からないような細かい注意点を振り返った。 本当の危機が訪れる前に具体的に行動し、避難をシミュレーションしておく重要性をあらためて感じた
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記者コラム「清流」 「七草」で感じた気候変動
8月末に万葉の森公園(浜松市浜北区)で秋の七草のうちの3種が開花したと記事で伝えた。すると母から「最近は秋がない」と主張された。 秋の七草は、山上憶良が万葉集の歌で詠んだ萩(はぎ)、尾花、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)。歌に登場する「朝貌(あさがお)」は桔梗と考えられている。秋の七草は七草がゆで食べる印象の春の七草と異なり、観賞用だ。涼しくて空の高い秋は、散歩しながら草花をめでるのにちょうどいい。 ただ、この数年は残暑の後に急に冷え、今年も雨天が続くなど秋を感じにくい。気候変動の影響との説も聞く。花たちが「もう秋を伝えられない」と
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バス+JR+タクシーでやっと… 高齢者の通院、迂回余儀なく 土石流被害の熱海伊豆山、記者同行ルポ
熱海市伊豆山の大規模土石流で国道135号や市道が通行止めになり、伊豆山からJR熱海駅方面の病院に通う高齢者らの移動が困難な状態が続いている。東海バスの臨時運行バスは熱海駅とは反対方向の湯河原駅(神奈川県湯河原町)との間。熱海駅近くの診療所まで通院する住民はJR東海道線も使っての迂回(うかい)を余儀なくされ、「通常の4倍の時間がかかる」。静岡新聞社記者が通院に同行した。 女性(68)は2019年から、伊豆山バス停付近のサービス付き高齢者住宅で暮らしている。診療所で心臓病の薬の処方を受けている。土石流災害の発生前、住宅の運営会社が運行する循環バスで診療所まで約15分で着くことができた。 16