カプセルトイに遠州綿紬 常葉大生企画、29日販売 ハンカチで地場産業PR

 常葉大経営学部の中津川智美教授のゼミナールに所属する学生たちが、遠州綿紬のハンカチと大河ドラマ「どうする家康」の登場人物を紹介するメッセージカードが入った球状の「カプセルトイ」を商品化した。29日から浜松市中区の遠鉄百貨店本館で販売し、伝統織物の普及と地域活性化につなげる。販売開始を前に26日、市役所で長田繁喜副市長にアピールした。

遠州綿紬のハンカチなどが入ったカプセルトイをアピールする常葉大経営学部の学生たち=浜松市役所
遠州綿紬のハンカチなどが入ったカプセルトイをアピールする常葉大経営学部の学生たち=浜松市役所

 ハンカチは約40センチ四方。色は紫や、黄色と緑、白と青など10種類ほどを用意した。学生たちの遠州綿紬への思いと、ドラマに登場する徳川家康や井伊直政らの解説文も添えた。
 4年生が中心になり、浜北区で遠州綿紬を企画販売する「ぬくもり工房」の協力を受けて約10カ月かけて商品化。カプセルトイは近年、幅広い年齢層へ人気が広がっていることから販売形式として採用した。1回700円。500個の販売を目指す。渥美朋可さん(21)は「手に取った人の癒やしにもつなげたい」と話す。
 長田副市長は「歴史ある繊維産業の継続と発展に向け、企画をしてくれた」と謝意を述べた。

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