貧困やごみ対策、身近に 浜松・北浜東部中 地元企業が講話

 浜松市浜北区の北浜東部中で25日、1年生約110人が持続可能な開発目標(SDGs)に関する話を社会人から聞く授業を受けた。地域の企業、団体の担当者から貧困や環境に対する取り組みを学んだ。

遠藤さん(手前左)の話を聞く生徒たち=浜松市浜北区の北浜東部中
遠藤さん(手前左)の話を聞く生徒たち=浜松市浜北区の北浜東部中

 磐田市の廃棄物処理業「大橋商事」の役員遠藤健正さん(47)は高校時代、家庭の事情から実家を離れて新聞配達をし、井戸水を使う古い家で生活した経験を伝えた。住む場所のない就職希望者らの就労支援など同社の取り組みも説明し「貧困をなくしたい。皆さんも生きる上での本質は何か考えてほしい」と話した。
 浜松市ごみ減量推進課はごみを少なくするリデュース、繰り返し使うリユース、再利用のリサイクルといった「3R」と呼ばれる対策を紹介。生徒は紙類と生ごみ、プラスチックごみについて「読まない本は売る」「生ごみは肥料にする」といった具体策を考えた。

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