記者コラム「清流」 中学教員の多忙

 2~3月に行われる県中学選抜野球に出場するいくつかの中学を取材し、教員の多忙さを改めて感じた。
 まず教員にアポイントを取るのが難しい。授業時間外も下校指導、給食指導があって連絡が取りづらい。さらには三者面談や出張もある。面会できた教員たちは生徒一人一人のことをよく見ていて、取材自体はスムーズだった。教員の一声で素早く動き、はきはきとあいさつする生徒たちもすがすがしく、いい信頼関係を思わされた。
 子どものスポーツの地域移行を求める意見はあるが、部活も教育の一環という考え方もあり、一朝一夕には進まなさそうだ。ただ、教員に負担がのしかかる教育現場が疲弊しつつあることも別の取材で感じている。地域ぐるみで最適解を探るべきだと思う。
 (浜北支局・松浦直希)

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