静岡人インタビュー「この人」 地域の中学生らに演劇を指導する大学サークルの代表を務める 河原崎茜さん(浜松市中区)

 静岡文化芸術大のサークル「ぷちまり」の代表として演劇のワークショップに励んでいる。昨秋にはサークルの仲間と一緒に浜松市浜北区の中学生たちを指導する「お芝居プロジェクト」を約1カ月にわたって展開。生徒たちとオリジナル脚本による芝居を同区の北浜南部協働センターで共演し、住民らの注目を集めた。御前崎市出身。同大文化政策学部2年。20歳。

河原崎茜さん
河原崎茜さん

 ―お芝居プロジェクトを振り返って感じたことは。
 「サークルの仲間の中には中学生相手に演技指導をした経験のない人もいて、教え方を戸惑うことはあった。ただ、生徒たちとどんな芝居を作りたいかや、どこで笑いを入れようかなどを話し合うことで演劇の可能性や自由さをあらためて感じることができて自分たちにもプラスになった」
 ―中学生たちの反応は。
 「数人の生徒が参加してくれた。初対面の参加者同士もアイスブレークを通じて徐々に打ち解け、人前に出るのが苦手だという生徒も発表会では堂々と演じていた」
 ―ぷちまりで活動するようになったきっかけは。
 「高校時代は放送部で、オペラにも取り組んでいた。演劇は声に加えて身体表現もより重要で、新鮮に感じてぷちまりでの活動も楽しくなった。サークルに入るまで子どもと接するのは苦手だった。関わってみると幼い子どもでも自分と同じように考え、同じような感覚で物事を捉えているんだとあらためて気付き、苦手意識は消えた」
 ―将来の夢は。
 「具体的に定まってはいないけれど、舞台表現には携わりたい。芸術への関わり方は一つではないので、自分の役割を探したい」

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