地域活性へ方策学ぶ 浜北商工会が賀詞交歓会

 浜北商工会の新春賀詞交歓会が19日夜、浜松市浜北区の複合施設なゆた・浜北で開かれ、浜松商工会議所女性会の元会長で起業家支援などに携わる佐藤和枝さんが講演した。需要を先読みしたビジネスの経験を語り、今後の地域活性のためのキーワードに「女性リーダー」「共感力」「多様性」を掲げた。

講演する佐藤さん=浜松市浜北区のなゆた・浜北
講演する佐藤さん=浜松市浜北区のなゆた・浜北

 佐藤さんは1991年に起業。主婦の困り事を解決しようとハウスクリーニング業を始め、地方でもマンションが建つようになったことで一戸建て住宅のような収納スペースが不足すると考えてレンタルスペース業も手がけた。代表権はすでに息子に渡したが、当時意識したポイントとして「在庫を抱えないことと既存の顧客が継続して利用してくれること」を挙げた。
 米国のテクノロジー企業の隆盛なども解説し「社会は急速にサービス産業化している」と指摘。こうした社会で地域づくりを進めるために、これまでは少数だった女性リーダーの存在や共感力がある人、多様な価値をつなげる「ブリッジパーソン」が重要だと強調した。

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