浜松市 林道情報 デジタル管理推進 市議会一般質問 災害復旧 効率化

 浜松市議会9月定例会は29日、渥美誠(自民党浜松)、北島定(共産党市議団)、小野田康弘(自民党浜松)、藤田典良(同)、小泉翠(同)の5氏が一般質問を行った。清水克農林水産担当部長は、市内の林道のマッピングGIS(地理情報システム)データを作成し、360度車載カメラで撮影した林道施設の情報を搭載するデジタル化を進めていると報告した。渥美氏への答弁。

 豪雨などによる道路の災害からの復旧を効率的に行う目的。林業振興課によると、マッピングGISデータは2021年度、市道などの地図データに林道のデータを層状に重ねるようにして作成した。360度カメラによって得られた情報を搭載する作業は23年度までに完了する。
 林道と、市道などほかの道路の情報をシステムで一元的に管理する自治体は、県内では浜松市だけという。デジタル化によって部局間での共有と活用が可能となり、災害の発生状況の早期把握、復旧工法の検討、道路が通れなくなった際の代替路の調整が行いやすいなどの利点がある。
 一般質問は10月2日も行い、4氏が登壇する。
 (浜松総局・松浦直希)

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