河川施設機能 維持、改良へ 浜松市協議会 水災害対策見直し

 静岡県と浜松市の治水関連部局でつくる市流域治水対策推進協議会は13日、第7回会合を中区の県浜松総合庁舎で開いた。昨年9月発生の浜北区を中心とした局地的豪雨と、台風15号の影響で安間川、馬込川流域で浸水被害が起きたのを受け、改訂作業を進めてきた「水災害対策プラン」の具体的な見直し内容を共有した。河川施設の機能について維持、改良を行って被害軽減を図る。
 既存施設の機能を維持し、十分な活用につなげる3年以内の「緊急対策」としては主に、河道内の土砂掘削、伐木を行って水があふれるのを防ぐ。安間川については東区の遊水地上下流を中心に実施。馬込川については南区の高塚川合流点の下流、中区の曳馬川合流点の上下流、東区の狢川合流点付近を対象にする。浜北区の五反田川との合流点下流に架かる矢矧(やはぎ)橋の下部でも掘削を行う。
 施設の局所的な改良で能力を最大化する10年以内の「短期対策」では、堤防の左右の岸で低い方を補強し、堤防高の不整合を解消する工事などを実施する。川の内部を広げて流水量を増やすなどの施設能力を抜本的に上げる20~30年以内の「中期対策」も検討を進めることを了承した。
 (浜松総局・松浦直希)

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