静大・浜医大再編 医療俯瞰する人材育成、異分野連携 浜松でシンポ 新大学の構想示す

 静岡大と浜松医科大は21日、「第2回医・工・情報の異分野連携シンポジウム」を浜松市中区のアクトシティ浜松で開いた。両大の運営法人を統合し、大学再編を実現した際に浜松地区に設置する新大学について、次世代産業の創出につながる競争力の高い教育を提供する構想をあらためて示した。

新大学の構想などが示された「第2回医・工・情報の異分野連携シンポジウム」=浜松市中区のアクトシティ浜松
新大学の構想などが示された「第2回医・工・情報の異分野連携シンポジウム」=浜松市中区のアクトシティ浜松

 浜松医大の今野弘之学長は浜松地区の新大学では医療、工学、情報の連携や、横断的な研究が加速すると指摘し「斬新で魅力的で(学生や研究者から)選択される大学になる」と強調した。
 浜松医大や静岡大工学部、情報学部の研究者らは、工学や情報学的見地で医療を俯瞰(ふかん)できる人材の育成や、ナノテクノロジー(超微細技術)をバイオ・医療に応用する構想を説明した。
 浜松医大の山本清二副学長と、静岡大の喜多隆介工学部長、笹原恵情報学部長によるパネルディスカッションも行った。スタートアップ企業の誘致など、浜松地区の新大学に期待される役割を話し合った。

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