イタリア映画祭で優秀佳作賞 映像ディレクター岡部さん(浜松市東区)

 浜松市東区の映像ディレクター岡部聡さん(47)が小国神社(森町)拝殿の屋根のふき替え工事に密着したドキュメンタリー映画を制作し、イタリア・モンテカティーニ国際短編映画祭で最高賞に次ぐ「優秀佳作賞」に選ばれた。同映画祭で日本人の受賞は初めて。岡部さんは16日、市役所で作品をアピールした。

モンテカティーニ国際短編映画祭の表彰状を手に受賞作を説明する岡部さん=浜松市役所
モンテカティーニ国際短編映画祭の表彰状を手に受賞作を説明する岡部さん=浜松市役所

 受賞したのは「Connect」(つなぐ)と題した30分の作品。同神社で2022年1月から1年かけて撮影した。ヒノキの皮をそぎ、竹のくぎで打ち込む伝統技法の「檜皮(ひわだ)ぶき」で行う工事に密着。映画祭では「日本の伝統文化が美しく表現されている」などと評価された。
 岡部さんはフリーランスの映像ディレクターとして県内外で伝統技術などを取材している。「取材に協力してくれた人たちにも恩返しになったのでは」と受賞を喜んだ。受賞作品は今後、地域の小学校などで上映する。
 (浜松総局・松浦直希)

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