彼岸合わせ墓地跡清掃 浜松市遺族会、供養も
浜松市遺族会は20日、秋の彼岸に合わせ中区住吉の陸軍墓地跡の「住吉墓苑平和記念広場」で清掃と供養を行った。
戦争で亡くなった兵士や犠牲になった市民を悼む「英霊顕彰之碑」周辺で、草や伸びすぎた枝を刈り、落ち葉やごみを拾った。同遺族会によると同広場はかつて、戦没者を追悼する忠霊殿が建てられ、老朽化したため2005年に解体された。現在も約800の遺品が埋まる。
同遺族会は春と秋の彼岸に合わせて毎年、清掃を続ける。終戦の日の8月15日にも清掃していたが、近年は酷暑のため取りやめた。大石功会長(78)は「歴史ある場所が地域で忘れられないように活動していきたい」と話す。