浜北の風車作りに四苦八苦 児童20人、出前講座楽しむ

 市民ミュージアム浜北(浜松市浜北区)は22日、郷土玩具「浜北の風車」を作る出前講座を同区の浜名小で開いた。学校活動として「レトロゲームクラブ」に所属する4~6年生約20人が地元の歴史を学び、工作を楽しんだ。

風車を作る児童=浜松市浜北区の浜名小
風車を作る児童=浜松市浜北区の浜名小

 こどもたちは風車の羽根の部分に荷造り用のテープを使用。球状に編んで長さを整え、先端に正方形の紙を貼り付けて仕上げた。編み込む際は「難しい」「できない」との声が上がり、ミュージアム職員の手ほどきを受ける児童もいた。6年大場あおいさん(11)は「昔の遊びをほとんど知らず、風車も初めて作った」と話した。
 ミュージアムによると、浜北地域では明治初期、職人が天竜川の堤防として竹を編んだ「蛇籠」を設置し、この材料で作った風車を地元の子どもに与えたのが浜北の風車の始まりという。講座では工作に先立ち、その由来について児童が職員から説明を受けた。

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