スケボー許可公園増へ 浜松市、多目的利用を想定 基礎調査受け

 浜松市議会9月定例会は11日、5常任委員会を開いた。2021年の東京五輪でメダリストを輩出し、注目を浴びているスケートボードについて市は、滑走を認める公園を増やす方針を建設消防委員会で報告した。22年度に行った基礎調査を受け、スケボーのほかインラインスケート、BMXなど多目的利用を想定したスケートパーク整備方針を策定した。

浜松市役所
浜松市役所

 公園課によると、市街地から近い船越公園、高丘公園、有玉大谷緑地、佐鳴湖公園の市内4カ所のうち、地元の合意が得られた1カ所で滑走を認める進路面を24~26年度中に整備する。このほかの3カ所については27年度以降に整備を検討する。
 22年度に行った基礎調査では、回答した971人のうち、8割ほどがスケボー施設を望んでいることが分かった。スケボー経験者は355人で、このうち4分の1が小学生以下だった。
 スケートパーク需要の理由として騒音、器物損壊、接触事故の軽減に対する期待が大きかった。「子どもや若い人の活動場所を作ってあげるためにも必要」との自由意見もあった。パークを望まない回答者からは「多くのスポーツの中でスケボーを特別視する理由はない」などの意見が出された。
 (浜松総局・松浦直希)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞