不登校の小中学生支援へ 校外教室10カ所目 浜松市南区、5月9日から受け入れ

 浜松市教育委員会は5月9日、不登校の小中学生を支援する「校外まなびの教室」の市内10カ所目を南区三島町の元学習塾に開設する。児童生徒の受け入れ開始を前に28日、同所で開所式を行った。

大嶋代表理事(右)の話を聞く出席者=浜松市南区のおあしす
大嶋代表理事(右)の話を聞く出席者=浜松市南区のおあしす

 施設名は「おあしす」。周辺地域の10~15人を受け入れる。退職教員や臨床心理士らが指導員を務める。子どもたちは日中を施設内で過ごして自習したり、小中学校の授業をリモートで学んだりする。トランプ遊びなどの交流会もある。
 式には小中学校長や自治会役員が出席した。市が運営を委託する中区のNPO法人「はままつ子どものこころを支える会 すまいる」の代表理事で精神科医の大嶋正浩さんが、集団に入るのが苦手で配慮が必要な子どもが増えている現状を指摘し「新たな施設ができ、喜ばしい」とあいさつした。
 市立小中学校では2022年度、約6万人の児童生徒のうち、過去最多の1903人が不登校だった。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞