花粉防止剤の空中散布 天竜高演習林で試験 東京農大・小塩教授

 東京農業大国際食料情報学部の小塩海平教授=浜松市浜北区出身=がこのほど、花粉飛散防止剤の空中散布試験を天竜区の天竜高の演習林で行った。

花粉飛散防止剤を積んだ無人ヘリコプタ-を確認する小塩教授(右)=浜松市天竜区
花粉飛散防止剤を積んだ無人ヘリコプタ-を確認する小塩教授(右)=浜松市天竜区
花粉飛散防止剤を散布する無人ヘリコプター
花粉飛散防止剤を散布する無人ヘリコプター
花粉飛散防止剤を積んだ無人ヘリコプタ-を確認する小塩教授(右)=浜松市天竜区
花粉飛散防止剤を散布する無人ヘリコプター

 小塩教授は毎年この時期、市内でドローンを使った空中散布試験に取り組んでいる。今回は林野庁の花粉発生源対策推進事業として、ヤマハ発動機などの協力を受け、無人ヘリコプターを使用。スギの雄花を枯らす農薬で、食品添加物が有効成分となっていて動物への危険性が低い「パルカット」50リットルを、急斜面に植えられた樹齢78年のスギ林約10アールにまいた。今後は同校生徒の協力も得つつ、追跡調査を行う。
 小塩教授は「3年後をめどに(より多くの面積に対応する)有人ヘリでの散布技術を確立させたい」と話す。

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