浜松市小中校 教員働き方改革 DXで業務効率化を 遠鉄システムなど実態調査 市教委に報告、提案

 浜松市立小中学校の働き方改革に向けた調査などの連携協定を市教委と結んだ遠鉄システムサービス(中区)と自治体DX(デジタルトランスフォーメーション)支援のガバメイツ(松山市)が26日、2022年度に行った調査結果や実証の報告を浜松市中区の市教委で行った。教員たちの紙による作業を効率化することなどを提案した。

宮崎教育長(右)に報告書を手渡す藤井営業本部長(左)と佐野社長=浜松市中区の市教委
宮崎教育長(右)に報告書を手渡す藤井営業本部長(左)と佐野社長=浜松市中区の市教委


 両社は小中14校で教員ら149人への聞き取りなどを行った。中学校では60%、小学校では68%の業務が紙を使っての作業だった。出張などの申請書はパソコンを使って文書を作成し、決裁をオンラインではなく印刷した紙で受けていることや、出勤簿はデジタル画面とともに紙媒体でも確認していることなどが負担になっていた。
 施設の施錠をカードなどの接触だけで行える「スマートキー」の導入や、労務管理をデジタルのみで完結させるなどの効果検証も数校で試み、おおむね好反応を得たことも報告した。
 遠鉄システムの佐野智史社長とガバメイツの藤井琢也営業本部長から報告書を受け取った宮崎正教育長は「第三者の視点で改善点が示され、貴重な機会になった」と話した。
 (浜松総局・松浦直希)

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