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茶況(4月12日)初取引で過去最少の顔ぶれ 静岡茶市場 県産一茶

 静岡茶市場で開かれた新茶初取引には富士や清水、天竜などの6産地から50・8キロが上場。過去最少の数量で取引は足早に終了し、平均単価はつり上がった。市中問屋は「初取引をしても普通の静岡茶が出ていない。これでは現状で新茶として売り始められるのは鹿児島産だ」と嘆いた。
 静岡県外産一茶は、鹿児島県本土物と種子島産の計1万6700キロが上場した。本土物は3000円台前半から2000円台半ばの手合わせが多かった。
 県産一茶は15日に磐田からさえみどりが少量入荷する予定。
     ◇
 静岡市中には16日ごろ、磐田の早場所から本県産の荷が徐々に届き始める予定となった。あっせん業者は「早場所物でも本格的な出荷は20日以降になる」と見通す。
鹿児島県茶市場(キロ・円)
▽煎茶上場 126,364キロ
8,001~478(平均2,136)

 藤枝 JA大井川藤枝工場などによると、初取引は24日に行われる見込み。夜温の低い日が続き、芽伸びが遅れているという。
 島田、金谷、川根 湯日地区の4茶農協が、島田市内の製茶問屋に集まり、今後の予定を確認し合った。同地区の生産者によると、霜もなく生育は順調だという。
 榛原、相良 牧之原市内の茶業関係者によると3月の寒さの影響により、やぶきた、わせ品種ともに摘採が例年より6日程度遅れ、20日以降に出回りが本格化するとみられる。
 掛川、小笠 4月に入り、気温が安定していることから生育は順調に進むとの見方が強い。摘採は平年より3日、前年より1週間近く遅くなる見通し。
 袋井、森 JA遠州中央によると、3月に冷え込んだ影響で、生育は近年ではやや遅い。品質は良好。初取引は20日以降を見込んでいる。


 

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