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アマゾンで「dポイント」還元 顧客囲い込み図る

 NTTドコモは10日、インターネット通販大手のアマゾンジャパン(東京)と協業し、アマゾンで買い物をすると「dポイント」がたまるサービスを始めたと発表した。アマゾンの利用者にdポイントを還元することで顧客の囲い込みを図り、楽天グループなど携帯電話各社の「経済圏」に対抗する。

サービスを始めたと発表したNTTドコモの井伊基之社長(左)とアマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長=10日午後、東京都内
サービスを始めたと発表したNTTドコモの井伊基之社長(左)とアマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長=10日午後、東京都内
サービスを始めたと発表したNTTドコモの井伊基之社長(左)とアマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長=10日午後、東京都内

 ドコモは携帯電話の普及で通信事業が頭打ちとなる中、金融や決済サービスなど新たな収益源を模索している。
 新サービスはドコモ回線の利用の有無にかかわらず、アマゾンで5千円以上の買い物をすると注文金額の1%分のdポイントがたまる。他社のクレジットカードなどで決済してもdポイントが付与される。ドコモ回線から有料会員サービスの「アマゾンプライム」を申し込むと、ポイント還元率が高くなる。
 ネット通販とポイント還元の組み合わせでは、楽天グループの「楽天市場」が広く知られている。KDDIやソフトバンクも自社のネット通販サイトで買い物すると、それぞれPonta(ポンタ)ポイントやPayPay(ペイペイ)ポイントがたまるサービスを提供している。
 ドコモも自社のネット通販サイト「dショッピング」を持つが、知名度の低さが課題だった。今回の協業はアマゾンにとってもドコモの契約者を取り込めるメリットがあり、2社で経済圏競争に攻勢をかける。

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