テーマ : 経済しずおか

鳥獣農作物被害156億円 シカ捕獲など対策急務【目で見る経済】

 野生鳥獣による2022年度の農作物の被害額は約156億円で、農林水産省による調査で比較可能な1999年度以降、過去最低だった前年度より約5千万円増加した。鳥獣による被害は営農意欲の減退や離農にもつながるため、被害防止対策の推進が課題だ。

鳥獣農作物被害を巡る状況
鳥獣農作物被害を巡る状況

 農水省は鳥獣の捕獲や農地への侵入防止、生息環境の管理に取り組んできた。被害額は減少傾向にあるものの依然として高い水準にあり、農業や生態系への影響は深刻だ。農水省は鳥獣捕獲などの強化に向けた支援を進めている。
 都道府県別では2022年度、北海道が約56億円と最も被害額が大きかった。福岡県と熊本県が約6億円と続いた。鳥獣別ではシカの被害が最も多く約65億円で、次いでイノシシの約36億円だった。シカの被害は近年増加しており、対策が急務だ。捕獲強化を図り生息頭数を11年度の310万頭から28年度に約155万頭とすることを目指している。

いい茶0

経済しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞