テーマ : 経済しずおか

24年の春闘賃上げ1万4970円 前年比6737円上昇 大手と中小で格差も 連合静岡集計

 連合静岡は18日、2024年春闘の賃上げに関する回答・妥結状況の集計結果を公表した。定期昇給相当とベースアップ(ベア)を合わせた賃上げ総額は加重平均で1万4970円となり、前年を6737円上回った。賃上げ率は4・63%で1・99ポイント上昇した。賃上げの総額、率ともに07年以降の最高水準で、大企業で見られた賃金情勢の変化が県内にも表れた。
 5日時点で回答・妥結した205組合の集計。従業員300人未満の賃上げ総額は1万1447円(前年比3588円増)、300人以上は1万5065円(6822円増)。企業規模を問わず大幅な伸びを示した一方、大企業と中小企業とで格差が生じている実情も浮かんだ。ベアを含む賃金改善分を確保できた175組合は1万1513円、賃上げ率は3・43%だった。
 連合静岡は「昨年の高い賃上げ水準を超える上昇幅となったが、中小企業は原資となる価格転嫁で苦戦している。組合のない職場で働く人を含め、全体的な賃上げを実現できるよう支援していきたい」とした。
 (経済部・河村英之)

いい茶0

経済しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞