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エンシュウ、溶接新工法で米企業と協業 EV向け部品需要対応

 エンシュウは18日、溶接装置メーカーの米最大手リンカーン・エレクトリック社と、電気自動車(EV)部品に対応する新溶接加工システムの提供で協業すると発表した。アルミ素材などの高溶着を可能にする「ホットワイヤ装置」とレーザーを融合させたリンカーン社開発の新加工法をベースに、顧客ニーズに応じて周辺機器を含めた生産システムを総合的に提案する。
 リンカーン社が手がける新加工法「プレシジョンパワーレーザー」を用いた装置を日本で初めて販売する。自動車部品メーカーに、バッテリーケースやシャシーなどの加工向けに売り込む。EVシフト進行で部品軽量化を目指したアルミ化や一体成形する「ギガキャスト」導入が進む中、高速かつ高品質な溶接ニーズに対応する。
 エンシュウは浜松市の本社に溶接実験機を設置し、顧客の試加工などに対応する。レーザー発振器や溶接本機などと組み合わせた一連のシステムを、アフターサービスとともに販促する。1システム当たり5千万円程度として、28年度までに7億円以上の販売目標を掲げる。
 24~27日に大阪市で開かれる「国際ウエルディングショー」でアルミ接合システムとして出展する。

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